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彼シャツ2 202307023
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彼氏がふと呟いた。
「彼シャツっていいよな。好きな子が自分の服来てるってグッとくる」
つまり僕に彼氏のシャツを着て欲しいと。しかし身長はほぼ変わらないにしても体格が違う。ヒョロガリの僕と細マッチョな彼氏。
任せろ、きっちり着こなしてみせる。
翌日から僕はトレーニングを始めた。走り込みと筋トレ、そしてプロテインを摂り筋肉を育てる。今まで運動と無縁だったが意外と楽しい。暫くして友人の勧めでジムに入会すると効果は目に見えてきた。腹筋は割れ、胸筋が膨らんできた。運動しているせいかストレス耐性もあがり仕事の効率も上がっていい事ずくめだ。僕は更に筋トレにのめりこんだ。
だけどそんな僕の変化を見守っていたはずの彼氏がなんだか最近よそよそしい。何か言いたげにチラチラと見てくるのだ。
分かってる、彼シャツだろう。そのために身体を作ってるのだ。
そんなある日彼氏が突然別れを切り出した。
「好きなやつでも出来たんだろう...?」と。
そんな訳がない、ずっと彼氏一筋なのに酷い誤解だ。
「付き合いが悪くなったし」
食事制限してるからな。
「急にジムに入って」
筋トレのためだ。
「今までそんな事して来なかったのに!」
なぜか心変わりを疑われたらしい。そういえば筋トレをする理由を話していなかったきがする。
まだ身体は仕上がってないが仕方ない。べぞべそと落ち込む彼氏のシャツを着た。
「ほら見ろ」
「...?」
「彼シャツだ」
「彼シャツだね...?なんで今?」
「お前が希望してたから」
「そんな事言ったっけ?」
「言った。だからお前と体型を合わせないと着こなせないだろう。ブカブカのシャツではスーツとも合わない」
僕の言葉に彼氏はきょとんとした顔だ。それから失礼なくらい吹き出し笑い転げた。
「嘘でしょ、彼シャツのために筋トレしてただけ!?」
彼氏曰く、彼シャツとはいかがわしい雰囲気への導入に使われるらしい。つまりシャツを着て仕事に行く必要は全くない。
ブカブカでも良し、という事だった。
なんと...俺は随分酷い勘違いをしていた。
一通り笑った彼氏は涙を拭って、俺を抱きしめた。
誤解は解けたようだ。
「結構鍛えたね」
そういって脇腹に手を添える。彼氏に比べたらまだまだだが、確かに以前より身体に厚みが出てきた。
「すまない。好みじゃなかったか」
彼シャツを誤解していた僕の身体は変わってしまった。僕にとっては良い変化だったが彼氏にとってはどうだっただろうか。
「どんな体型でも君が好みだよ」
そういって彼氏の手のひらが身体を這う。気がつけば今の状態は彼の言う「いかがわしい彼シャツシチュエーション」であったようで。
仲直りも絡めて、それはもう盛り上がったのだ。
その後は彼氏と一緒に筋トレに励むようになった。パワー!
終
「彼シャツっていいよな。好きな子が自分の服来てるってグッとくる」
つまり僕に彼氏のシャツを着て欲しいと。しかし身長はほぼ変わらないにしても体格が違う。ヒョロガリの僕と細マッチョな彼氏。
任せろ、きっちり着こなしてみせる。
翌日から僕はトレーニングを始めた。走り込みと筋トレ、そしてプロテインを摂り筋肉を育てる。今まで運動と無縁だったが意外と楽しい。暫くして友人の勧めでジムに入会すると効果は目に見えてきた。腹筋は割れ、胸筋が膨らんできた。運動しているせいかストレス耐性もあがり仕事の効率も上がっていい事ずくめだ。僕は更に筋トレにのめりこんだ。
だけどそんな僕の変化を見守っていたはずの彼氏がなんだか最近よそよそしい。何か言いたげにチラチラと見てくるのだ。
分かってる、彼シャツだろう。そのために身体を作ってるのだ。
そんなある日彼氏が突然別れを切り出した。
「好きなやつでも出来たんだろう...?」と。
そんな訳がない、ずっと彼氏一筋なのに酷い誤解だ。
「付き合いが悪くなったし」
食事制限してるからな。
「急にジムに入って」
筋トレのためだ。
「今までそんな事して来なかったのに!」
なぜか心変わりを疑われたらしい。そういえば筋トレをする理由を話していなかったきがする。
まだ身体は仕上がってないが仕方ない。べぞべそと落ち込む彼氏のシャツを着た。
「ほら見ろ」
「...?」
「彼シャツだ」
「彼シャツだね...?なんで今?」
「お前が希望してたから」
「そんな事言ったっけ?」
「言った。だからお前と体型を合わせないと着こなせないだろう。ブカブカのシャツではスーツとも合わない」
僕の言葉に彼氏はきょとんとした顔だ。それから失礼なくらい吹き出し笑い転げた。
「嘘でしょ、彼シャツのために筋トレしてただけ!?」
彼氏曰く、彼シャツとはいかがわしい雰囲気への導入に使われるらしい。つまりシャツを着て仕事に行く必要は全くない。
ブカブカでも良し、という事だった。
なんと...俺は随分酷い勘違いをしていた。
一通り笑った彼氏は涙を拭って、俺を抱きしめた。
誤解は解けたようだ。
「結構鍛えたね」
そういって脇腹に手を添える。彼氏に比べたらまだまだだが、確かに以前より身体に厚みが出てきた。
「すまない。好みじゃなかったか」
彼シャツを誤解していた僕の身体は変わってしまった。僕にとっては良い変化だったが彼氏にとってはどうだっただろうか。
「どんな体型でも君が好みだよ」
そういって彼氏の手のひらが身体を這う。気がつけば今の状態は彼の言う「いかがわしい彼シャツシチュエーション」であったようで。
仲直りも絡めて、それはもう盛り上がったのだ。
その後は彼氏と一緒に筋トレに励むようになった。パワー!
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