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てんつぶ

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眠り姫 20230609

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学校で隙あらば寝ていて、眠り姫なんてあだ名を付けられている受けくん。それでいて成績はトップクラスだから、周囲には睡眠学習かなんて笑われていた。
だけどそんな受けくんの態度が気に入らないのは隣の席の学級委員くんだ。
委員くんは内申書を上げるためにしたくもない仕事を率先してやり、成績は上の下をなんとかキープしていた。
憂さ晴らしに、受けくんの睡眠を妨害することにした。まずは朝一できつめのエナドリを飲ませた。初めて飲むらしいその味を受けくんは気に入った様子だ。
だが案の定寝れなくなったらしくて、何度も机につっぷしては起き上がるから、逆に先生から「うるさいから寝てろ」と笑われる始末。だけど4時間目になる頃には、受けくんが「寝たいよぉ…」と涙声を出すから罪悪感で死にそうだった。5時間目になると机に突っ伏しながら涙目の受けくんに、庇護欲に似た何かが湧いてしまって、放課後素直に受けくんに謝罪した。
意地悪をしてエナドリを渡したこと、それで眠れない受けくんを見て反省した事を伝えた。
キョトンとする受けくん。意地悪してごめん、と再度謝る。
「僕が寝ても寝なくても、成績が上がっても下がっても、委員くんの成績には関係ないよ?」至極真っ当な指摘をされて、委員くんは落ち込んだ。自分はなんて最低な事をしたのかと。やったことはつまりただの八つ当たりで、憂さ晴らしだった。
ズーンと沈み込む委員くんに、受けくんはケラケラと笑う。
「うそうそ、ごめんね。意地悪なこと言ったから、これでおあいこ」それから2人は仲良くなった。受けくんは相変わらず授業中寝るけど、昼休み勉強を教えてくれる事になった。少しずつ成績が上がり、2人の関係も気の置けないものになる。
委員くんはそれが恋心だと自覚して、受けくんに告白するも、玉砕。「ごめんね僕、愛とか恋とか信じてないんだ」と申し訳なさそうにする。委員くんの事は友達として好きだけど、と言ってくれた。「粘ってもいいか」と聞くと受けくんは驚くも「いいよ」と笑ってくれた。
だけど「無理だと思うよ」とも付け加える。
それから委員くんは、今まで以上に勉強を頑張った。受けくん位の成績をとって、それで認めてもらおうと。親に頼んで塾に入り、学校でも家でも勉強を頑張る。受けくんとの時間は減るけれど席は隣だし、毎日会える。
そんな日が続いた後の中間テストは、委員くんの成績はトップクラスだった。それでも受けくんにはかなわなかったけど、この調子で頑張ろうと拳を握る。
そんな話をすると受けくんは不満顔だ。初めて見る態度にオロオロしていると周囲はニヤニヤ。
「今日塾ないならうちにきて」と受けくんはむっすりした顔で言う。もちろん行くよ、と委員くんはよく分からないながらも初めてのお宅訪問にワクワクしていた。
そして連れていかれた受けくんの家は小さなアパートだった。中に入るとどう見ても家族で暮らすには小さい。
「うちね、親が仲悪くて全員バラバラで暮らしてるんだ」聞けば大きな会社を経営している両親は、それぞれの恋人と暮らしているらしい。だから受けくんも高校から一人暮らしになったとか。
「夜になると1人で寝れなくて、だから昼間学校で寝てたんだけど」受けくんは怒った顔で委員くんを見た。
「委員くんが告白してきたくせに全然構ってくれないから、気になって昼間もうまく寝れなくなった」怒った顔にはほんの少しだけ赤みがさしている。
あれ?これは?まさか?でもな??と慌てる委員くん。
「ええっと…恋愛とか、興味ないんだよね?」確認すると、受けくんはぷいっとそっぽを向いた。だけど受けくんの耳も首も真っ赤で。
「……俺と付き合ってくれませんか」再度おずおずと申し出ると、受けくんがタックルを仕掛けてきた。いや、抱きついてきた。
「ええっと…恋愛とか、興味ないんだよね?」確認すると、受けくんはぷいっとそっぽを向いた。だけど受けくんの耳も首も真っ赤で。
「……俺と付き合ってくれませんか」再度おずおずと申し出ると、受けくんがタックルを仕掛けてきた。いや、抱きついてきた。
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