59 / 77
五〇年前 20220417
しおりを挟む
窓から突然入ってくるイケメンとある男の話
「待たせたな·····迎えに来たぜお姫様?」
「誰?」
「誰?」
「いや僕の台詞ですけど?」
「この家に済んでた美少女と将来の約束してたんだが」
「いつの話です?」
「うーん···50年くらい前か?」
「多分それ大家さんですね。先日ホームに入居したって聞きました」
「くそ·····人間はあっという間に歳をとるな·····お前はアイツの·····?ああ·····そういえば面影が」
「いえ赤の他人です。格安でアパート1階が空いてたので先日入居しました」
「他人かよ」
「ご要件はお済みですか?ではさようなら」
「まてまてまて、追い出そうとすな」
「いえ、正直僕も仕事に行く時間なので出て言って貰えないと困ります」
「若いのに働いてるのか。偉いな」
「まあ、オッサンを騙す簡単なお仕事ですけど」
「騙すの!?」
「騙します。DKとヤれると舞い上がってる大人は騙しやすいし金を奪われても通報しないので良いカモです」
「結構エグいことしてんな?」
「処世術ですね。僕も実家から最低限の支援しかしてもらえないので」
「あ·····っ、悪ぃな、家族ったって色々あるよな·····」
「ええ、下に5人弟がいますので。ほら写真見てください可愛いんですよ」
「いや全員ムキムキだね!?お前長男なのにヒョロガリじゃん!?」
「上にさらに2人おります」
「えっぐ·····。そりゃ生活費稼ぐわな」
「そうでしょうそうでしょう」
「いやいやいや、だからといってオヤジ騙して言い訳じゃねぇよ?」
「チッ」
「舌打ちした!?お前真面目そうな癖に割といい性格してるな!?」
「男ばっかり8人兄弟ですからねぇ。タフにもなります」
「だからと言ってオヤジ狩りは」
「倫理観がしっかりしてるんですね」
「うーん、あ、そうだ。お前、俺と結婚するか?」
「何故そうなる」
「ここに済んでたカズヨと、若い時結婚の約束しててさ」
「はあ、ホームに入居した大家さんの事ですか」
「ヤラせろって言ったら持参金持って三指着いて来いって追い返されて」
「しっかりしてますね」
「そんで今までずっと遠洋漁業で金稼いでて」
「ずっと遠洋漁業で?」
「割と面子変わるから悪魔ってバレなかったぜ」
「悪魔なんですか」
「そーそー。淫魔寄りのな」
「へえ」
「驚けよ」
「正直どうでもいですし仕事行きたい」
「まあ聞けよ。だから俺の人間界の貯金割とあんのよ、ほら、見てみ」
「はあ·····悪魔も通帳を持つ時代·····えっ、コンマが、2個·····3個?えっ、ええ!?」
「お前そこで驚いちゃうわけ?」
「す、すごい·····!」
「ほんと人間て金が好きだな?」
「結婚しましょう!」
「手のひら返しがすごい」
「ダーリン座布団をどうぞ」
「ここまで露骨だといっそ気持ちいいな。そんでな、俺がカズヨとやりたかったかって話に繋がるんだけど」
「ああ、はいそうでしたね?」
「淫魔寄りだから、人間から生気を吸うんだわ。カズヨは生気漏れまくりで最高でさ」
「僕は射精回数は平均ですね」
「聞いてねぇよ?生気とその辺は関係ないから·····てか脱ぐな」
「いえ、既成事実を作ろうかなと」
「聞けよ。だからな、カズヨ·····」
「こういう時に他の人間の名前を呼ぶのはマナー違反では?」
「お、お前、な·····!?」
「ちなみに僕、童貞処女なんで。手ほどきはよろしくお願いします」
「こんな厚かましい童貞処女いる?」
「オヤジ狩りして欲しくないんでしょう?」
「ん、んん、まあなぁ。それもあるし、って聞け。脱がすな。あーもう知らねーぞ」
「お手柔らかにお願いしますね。ダーリン?」
終
「待たせたな·····迎えに来たぜお姫様?」
「誰?」
「誰?」
「いや僕の台詞ですけど?」
「この家に済んでた美少女と将来の約束してたんだが」
「いつの話です?」
「うーん···50年くらい前か?」
「多分それ大家さんですね。先日ホームに入居したって聞きました」
「くそ·····人間はあっという間に歳をとるな·····お前はアイツの·····?ああ·····そういえば面影が」
「いえ赤の他人です。格安でアパート1階が空いてたので先日入居しました」
「他人かよ」
「ご要件はお済みですか?ではさようなら」
「まてまてまて、追い出そうとすな」
「いえ、正直僕も仕事に行く時間なので出て言って貰えないと困ります」
「若いのに働いてるのか。偉いな」
「まあ、オッサンを騙す簡単なお仕事ですけど」
「騙すの!?」
「騙します。DKとヤれると舞い上がってる大人は騙しやすいし金を奪われても通報しないので良いカモです」
「結構エグいことしてんな?」
「処世術ですね。僕も実家から最低限の支援しかしてもらえないので」
「あ·····っ、悪ぃな、家族ったって色々あるよな·····」
「ええ、下に5人弟がいますので。ほら写真見てください可愛いんですよ」
「いや全員ムキムキだね!?お前長男なのにヒョロガリじゃん!?」
「上にさらに2人おります」
「えっぐ·····。そりゃ生活費稼ぐわな」
「そうでしょうそうでしょう」
「いやいやいや、だからといってオヤジ騙して言い訳じゃねぇよ?」
「チッ」
「舌打ちした!?お前真面目そうな癖に割といい性格してるな!?」
「男ばっかり8人兄弟ですからねぇ。タフにもなります」
「だからと言ってオヤジ狩りは」
「倫理観がしっかりしてるんですね」
「うーん、あ、そうだ。お前、俺と結婚するか?」
「何故そうなる」
「ここに済んでたカズヨと、若い時結婚の約束しててさ」
「はあ、ホームに入居した大家さんの事ですか」
「ヤラせろって言ったら持参金持って三指着いて来いって追い返されて」
「しっかりしてますね」
「そんで今までずっと遠洋漁業で金稼いでて」
「ずっと遠洋漁業で?」
「割と面子変わるから悪魔ってバレなかったぜ」
「悪魔なんですか」
「そーそー。淫魔寄りのな」
「へえ」
「驚けよ」
「正直どうでもいですし仕事行きたい」
「まあ聞けよ。だから俺の人間界の貯金割とあんのよ、ほら、見てみ」
「はあ·····悪魔も通帳を持つ時代·····えっ、コンマが、2個·····3個?えっ、ええ!?」
「お前そこで驚いちゃうわけ?」
「す、すごい·····!」
「ほんと人間て金が好きだな?」
「結婚しましょう!」
「手のひら返しがすごい」
「ダーリン座布団をどうぞ」
「ここまで露骨だといっそ気持ちいいな。そんでな、俺がカズヨとやりたかったかって話に繋がるんだけど」
「ああ、はいそうでしたね?」
「淫魔寄りだから、人間から生気を吸うんだわ。カズヨは生気漏れまくりで最高でさ」
「僕は射精回数は平均ですね」
「聞いてねぇよ?生気とその辺は関係ないから·····てか脱ぐな」
「いえ、既成事実を作ろうかなと」
「聞けよ。だからな、カズヨ·····」
「こういう時に他の人間の名前を呼ぶのはマナー違反では?」
「お、お前、な·····!?」
「ちなみに僕、童貞処女なんで。手ほどきはよろしくお願いします」
「こんな厚かましい童貞処女いる?」
「オヤジ狩りして欲しくないんでしょう?」
「ん、んん、まあなぁ。それもあるし、って聞け。脱がすな。あーもう知らねーぞ」
「お手柔らかにお願いしますね。ダーリン?」
終
41
あなたにおすすめの小説
【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?
キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。
知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。
今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど——
「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」
幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。
しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。
これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。
全8話。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
【8話完結】いじめられっ子だった俺が、覚醒したら騎士団長に求愛されました
キノア9g
BL
いじめられ続けた僕は、ある日突然、異世界に転移した。
けれど、勇者として歓迎されたのは、僕を苦しめてきた“あいつ”の方。僕は無能と決めつけられ、誰からも相手にされなかった。
そんな僕に手を差し伸べてくれたのは、冷酷と恐れられる騎士団長・ジグルドだった。
なのに、あいつの命令で、僕は彼に嘘の告白をしてしまう――「ジグルドさんのことが、好きなんです」
それが、すべての始まりだった。
あの日から彼は、僕だけをまっすぐ見つめてくる。
僕を守る手は、やさしく、強くて、どこまでも真剣だった。
だけど僕には、まだ知られていない“力”がある。
過去の傷も、偽りの言葉も超えて、彼の隣にいてもいいのだろうか。
これは、いじめられっ子の僕が“愛されること”を知っていく、嘘と覚醒の物語。
全8話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる