ショートストーリーまとめ

てんつぶ

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五〇年前 20220417

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窓から突然入ってくるイケメンとある男の話

「待たせたな·····迎えに来たぜお姫様?」
「誰?」
「誰?」
「いや僕の台詞ですけど?」
「この家に済んでた美少女と将来の約束してたんだが」
「いつの話です?」
「うーん···50年くらい前か?」
「多分それ大家さんですね。先日ホームに入居したって聞きました」
「くそ·····人間はあっという間に歳をとるな·····お前はアイツの·····?ああ·····そういえば面影が」
「いえ赤の他人です。格安でアパート1階が空いてたので先日入居しました」
「他人かよ」
「ご要件はお済みですか?ではさようなら」
「まてまてまて、追い出そうとすな」
「いえ、正直僕も仕事に行く時間なので出て言って貰えないと困ります」
「若いのに働いてるのか。偉いな」
「まあ、オッサンを騙す簡単なお仕事ですけど」
「騙すの!?」
「騙します。DKとヤれると舞い上がってる大人は騙しやすいし金を奪われても通報しないので良いカモです」
「結構エグいことしてんな?」
「処世術ですね。僕も実家から最低限の支援しかしてもらえないので」
「あ·····っ、悪ぃな、家族ったって色々あるよな·····」
「ええ、下に5人弟がいますので。ほら写真見てください可愛いんですよ」
「いや全員ムキムキだね!?お前長男なのにヒョロガリじゃん!?」
「上にさらに2人おります」
「えっぐ·····。そりゃ生活費稼ぐわな」
「そうでしょうそうでしょう」
「いやいやいや、だからといってオヤジ騙して言い訳じゃねぇよ?」
「チッ」
「舌打ちした!?お前真面目そうな癖に割といい性格してるな!?」
「男ばっかり8人兄弟ですからねぇ。タフにもなります」
「だからと言ってオヤジ狩りは」
「倫理観がしっかりしてるんですね」
「うーん、あ、そうだ。お前、俺と結婚するか?」
「何故そうなる」
「ここに済んでたカズヨと、若い時結婚の約束しててさ」
「はあ、ホームに入居した大家さんの事ですか」
「ヤラせろって言ったら持参金持って三指着いて来いって追い返されて」
「しっかりしてますね」
「そんで今までずっと遠洋漁業で金稼いでて」
「ずっと遠洋漁業で?」
「割と面子変わるから悪魔ってバレなかったぜ」
「悪魔なんですか」
「そーそー。淫魔寄りのな」
「へえ」
「驚けよ」
「正直どうでもいですし仕事行きたい」
「まあ聞けよ。だから俺の人間界の貯金割とあんのよ、ほら、見てみ」
「はあ·····悪魔も通帳を持つ時代·····えっ、コンマが、2個·····3個?えっ、ええ!?」
「お前そこで驚いちゃうわけ?」
「す、すごい·····!」
「ほんと人間て金が好きだな?」
「結婚しましょう!」
「手のひら返しがすごい」
「ダーリン座布団をどうぞ」
「ここまで露骨だといっそ気持ちいいな。そんでな、俺がカズヨとやりたかったかって話に繋がるんだけど」
「ああ、はいそうでしたね?」
「淫魔寄りだから、人間から生気を吸うんだわ。カズヨは生気漏れまくりで最高でさ」
「僕は射精回数は平均ですね」
「聞いてねぇよ?生気とその辺は関係ないから·····てか脱ぐな」
「いえ、既成事実を作ろうかなと」 
「聞けよ。だからな、カズヨ·····」
「こういう時に他の人間の名前を呼ぶのはマナー違反では?」
「お、お前、な·····!?」
「ちなみに僕、童貞処女なんで。手ほどきはよろしくお願いします」
「こんな厚かましい童貞処女いる?」
「オヤジ狩りして欲しくないんでしょう?」
「ん、んん、まあなぁ。それもあるし、って聞け。脱がすな。あーもう知らねーぞ」
「お手柔らかにお願いしますね。ダーリン?」



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