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てんつぶ

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ダウナーなバイト男 20240503

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家の近所のコンビニにいるダウナーなバイト男と話をするようになったおっさんリーマン。ダウナーくんは大学に行きつつ趣味で配信をしているらしい。配信というとテンション高いイメージがあるから意外だなと興味を持った所「機材とか見に来ます?」と家に誘われる。
見たことない配信環境に興味津々。ダウナーくん「じゃ、配信も見てみます?結構面白いッスよ」といきなりリアル配信。リーマンくんは知らなかったがどうやら人気のあるゲーム配信者らしく、飛び交う投げ銭に「すごい世界だなー」と見る。
なんだかんだ仲良くなり、時間が合うとダウナーくんの部屋で生配信を眺めるようになって、下手くそながらダウナーくんとゲームもするようになったリーマンくん。
だけど仕事も繁忙期になり、なかなかダウナーくんちに行けなくなる。チャンネルは知ってるので見ようと思えばいくらでも見れるものの自分の知らない彼を観るのはなんかモヤモヤして見れない。コンビニに寄ってみるもののシフトが変わったのかめったに会えなくなった。
でも仕事でのストレスも限界で癒やしがほしい。かといってダウナーくんがすごい人だと知ってしまったいま、自分から遊ぼうと声をかけるのも気が引けた。
とりあえずダウナーくんの動画でも観ようと開いたら、ダウナーくんの切り抜き動画が目に入った。『ダウナーくんの好きな人の話』『彼女にメロメロにもほどかあるw』というタイトル。ショックを受けてる自分にショックを受けたリーマン。自分はダウナーくんの事好きだったのだ。
恋と失恋を同時に自覚し悲しむリーマン。接点もコンビニだけだしもう会うことないかな、と思ってた瞬間、ダウナーくんからメッセージ。
『久しぶりに、今から来ません?』
嬉しくて舞い上がりかけたものの自分を律するリーマン。
『行かないよ。君の彼女に悪い』
そう返信する。それに返事はなかった。まあそうだよなと自嘲してると、しばらくしてダウナーくんからURLが送られてきた。
クリックすると、どうやらダウナーくんが雑談配信をしているようだった。だがどうも様子がおかしい
「お前らが彼女彼女言うから好きな人に勘違いされた」
「そもそも配信だって俺のいいとこ見てほしくて始めただけだしそれをお前らが」
「草じゃねえんだわ。お前ら責任取れ。謝れ」
ーーサーセン
ーーベタ惚れ草
ーー片想いオープンにしすぎ推せる
ーー涙拭けくティッシュ代
ーー俺等は悪くないけど反省してる
目の前で繰り広げられる動画配信にリーマンくんはぽかん。
「というわけで、俺がURLを送らせてもらったあんた。あんたスよ。俺の好きな人。彼女なんかいません。つかあんたが恋人になってください」
バ先でずっと見てました、とか。あんたが食ってる唐揚げ俺が揚げてますとか。
そんなことを全世界に向けて発信されてるわけで。リーマンくんはびっくりして慌ててダウナーくんに電話をした。

それから『世紀のガチ告白動画』『告白のだしに使われたリスナー』などの切り抜き動画が出回った。
今日もまた、リーマンくんはダウナーくんの隣の特等席で配信を見ている。
見えないのをいいことに、たまに配信中もダウナーくんにキスを仕掛けられる。時々ミュートにし忘れてるせいで、リスナーからご祝儀と銘打った投げ銭が飛んでくるのだった。

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