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〜第二章〜 ギルド冒険者編
エルフの国に行くことになりました③
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ユリアと共に寝てから二時間ほど経ち、二人は目を覚ます。その後は朝食を済ませ、後は迎えが来るのを待つだけになった。
「もうそろそろ来る頃だな」
すると、ちょうど良いタイミングで馬車の迎えが到着する。
「ユリア行くよ」
「はい」
馬車に二人分の荷物を積み込み、俺達はエルフの国ゾーリャに向かう。
「エルフの国ってどんな感じなのでしょう?」
「んー、聞いた話だとみんな思ったのと違うって言ってたな」
「思ったのと違うとはどう言う事なのでしょう?」
「こればかりは着いてからじゃないと俺も分からないな」
一応行く前にアイアンにどのような街か聞いたが、特に何も教えてくれなかった。
その時アイアンが唯一教えてくれた事と言えば「イメージと違う国」と言う事だけだった。
「・・・・・・お兄様って結構変わっていますよね」
「どうしたんだ急に?」
ユリアの突拍子の無い発言に俺は驚く。
「昔から思っていたんですが、お兄様は何だか普通の子供に見えません」
ユリアに普通に見えないと言われたが、言葉のニュアンス的に、子供の俺が剣術や魔法のレベルが普通の子供とは違うと言った意味で言ったように聞こえなかった。
「お兄様はいつも親や親戚の大人の前だと子供のように振る舞い、一人になると大人みたいな顔つきになっています」
「そうか?俺は別にそんな事ないと思うけどな」
俺は咄嗟に嘘をつく。
ユリアの言う通り俺は、親や他の大人の前だと子供のように振る舞っている。
「嘘ですね。お兄様は嘘をつく時必ず相手を見ないようにして話す癖があります。バレバレですよ」
嘘を完全に見抜かれた事に俺は驚く。確かに俺は嘘をつく時相手から視線を外す癖がある。
だがそれは俺もついさっき言われて気が付いた。
「・・・・・・ユリアには敵わないな」
「当たり前です!お兄様の事なら私なんでも知っています!身長から体重、好きな食べ物や好きな事、他にも色々と全部知っています!」
「そ、そうか・・・・・・」
何だか俺に対するユリアの愛が少し重い気がするが気にしてはダメだ。これはきっと俺の事を兄として尊敬しているから、色々と学んでいるだけだ。
「それでお兄様は何故ああやって子供のフリをしているのですか?理由をお聞かせ下さい」
「まぁ、もうユリアに嘘つけないし、そろそろ俺の過去について教えてあげるよ」
そこから俺はユリアに自分の昔話をした。この世界に来る前は地球という惑星の日本で生まれ、その日本で平凡に暮らしていたらある日トラックに轢かれて死んでしまい、今いるこの世界に前世の記憶を持って転生したと。
転生してからは、下手に大人っぽく振る舞うよりも子供っぽく振る舞った方が、色々と面倒な事が起きないと思ったからだった。
「じゃあ、お兄様が字を早く覚えたり計算が普通の子より出来るのは・・・・・・」
「まぁ、前世での記憶が俺にはあるからこっちの世界の計算や文字は簡単だよ。まぁ魔法は前の世界には無かったからこっちでは苦労したけど」
「あ、あの、もし、もしお兄様が前の世界に戻れると知ったらやっぱり戻りたいですか?」
ユリアは不安そうな顔をしながら俺に問いかける。
もしも前の世界に帰れるとするのならば、帰ってもう一度母さんと父さんに会ってみたいというのは俺の心の中にはある。
「うーん。前の世界もスマホとかゲームがあって面白かったけど、やっぱり俺はこっちの世界が好きだな。可愛い妹はいるし、魔法や剣も使える。それにモンスターまでいて色々な種族もいる。こんな面白い世界から出たいなんて思わないよ」
俺はユリアの頭を撫でながら話す。ユリアは俺の回答に満足したのか結構ご機嫌だった。
「もうそろそろ来る頃だな」
すると、ちょうど良いタイミングで馬車の迎えが到着する。
「ユリア行くよ」
「はい」
馬車に二人分の荷物を積み込み、俺達はエルフの国ゾーリャに向かう。
「エルフの国ってどんな感じなのでしょう?」
「んー、聞いた話だとみんな思ったのと違うって言ってたな」
「思ったのと違うとはどう言う事なのでしょう?」
「こればかりは着いてからじゃないと俺も分からないな」
一応行く前にアイアンにどのような街か聞いたが、特に何も教えてくれなかった。
その時アイアンが唯一教えてくれた事と言えば「イメージと違う国」と言う事だけだった。
「・・・・・・お兄様って結構変わっていますよね」
「どうしたんだ急に?」
ユリアの突拍子の無い発言に俺は驚く。
「昔から思っていたんですが、お兄様は何だか普通の子供に見えません」
ユリアに普通に見えないと言われたが、言葉のニュアンス的に、子供の俺が剣術や魔法のレベルが普通の子供とは違うと言った意味で言ったように聞こえなかった。
「お兄様はいつも親や親戚の大人の前だと子供のように振る舞い、一人になると大人みたいな顔つきになっています」
「そうか?俺は別にそんな事ないと思うけどな」
俺は咄嗟に嘘をつく。
ユリアの言う通り俺は、親や他の大人の前だと子供のように振る舞っている。
「嘘ですね。お兄様は嘘をつく時必ず相手を見ないようにして話す癖があります。バレバレですよ」
嘘を完全に見抜かれた事に俺は驚く。確かに俺は嘘をつく時相手から視線を外す癖がある。
だがそれは俺もついさっき言われて気が付いた。
「・・・・・・ユリアには敵わないな」
「当たり前です!お兄様の事なら私なんでも知っています!身長から体重、好きな食べ物や好きな事、他にも色々と全部知っています!」
「そ、そうか・・・・・・」
何だか俺に対するユリアの愛が少し重い気がするが気にしてはダメだ。これはきっと俺の事を兄として尊敬しているから、色々と学んでいるだけだ。
「それでお兄様は何故ああやって子供のフリをしているのですか?理由をお聞かせ下さい」
「まぁ、もうユリアに嘘つけないし、そろそろ俺の過去について教えてあげるよ」
そこから俺はユリアに自分の昔話をした。この世界に来る前は地球という惑星の日本で生まれ、その日本で平凡に暮らしていたらある日トラックに轢かれて死んでしまい、今いるこの世界に前世の記憶を持って転生したと。
転生してからは、下手に大人っぽく振る舞うよりも子供っぽく振る舞った方が、色々と面倒な事が起きないと思ったからだった。
「じゃあ、お兄様が字を早く覚えたり計算が普通の子より出来るのは・・・・・・」
「まぁ、前世での記憶が俺にはあるからこっちの世界の計算や文字は簡単だよ。まぁ魔法は前の世界には無かったからこっちでは苦労したけど」
「あ、あの、もし、もしお兄様が前の世界に戻れると知ったらやっぱり戻りたいですか?」
ユリアは不安そうな顔をしながら俺に問いかける。
もしも前の世界に帰れるとするのならば、帰ってもう一度母さんと父さんに会ってみたいというのは俺の心の中にはある。
「うーん。前の世界もスマホとかゲームがあって面白かったけど、やっぱり俺はこっちの世界が好きだな。可愛い妹はいるし、魔法や剣も使える。それにモンスターまでいて色々な種族もいる。こんな面白い世界から出たいなんて思わないよ」
俺はユリアの頭を撫でながら話す。ユリアは俺の回答に満足したのか結構ご機嫌だった。
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