【完結】悪役令嬢に仕立てあげられそうですが、私は絵を描きたいだけなんです。

ぴえろん

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「ああ、くそっ

あの女のせいで、僕がこんなに弱るなんて。」


ボロボロの衣服を纏った傷だらけの男が、街の中をよたつきながら歩いていた。

その足取りは、一目見ただけで瀕死の状態だと分かるはずなのだが、彼を気に留める者は誰もいない。

どうやら周囲にいる人は、彼の存在が認識できないようだ。


しばらく弱々しくあるいていた男だったが、ある店先でその足取りを止めた。

彼が足を止めた店は、たくさんの漫画や小説が売り出されている本屋だった。

本屋で彼は、一冊の本を手に取った。


本の題名は、『一般人の私が悪役令嬢に転生してしまいました』だ。


最近流行りの転生系の内容であろう本の題名を、男は驚いたような顔で見た後、他の転生系小説や漫画も手当たり次第に手に取った。

男は、そっと呟いた。


「あんな突飛な思考を持つのはあの人間くらいかと思っていたけど

何だ、2000年代には、こんな作品がたくさん溢れているのか。」



その時だった。

突然、本屋の近くにある歩道に乗用車が突っ込んできて、運悪く一人の女性が轢かれてしまった。

叫び声が上がり、慌てふためく人や救急車を呼ぶ人で、多くの人が混乱している中。


男は顔色一つ崩さず、轢かれた女性に近づいた。


頭を打ったのか、血が大量に流れ、今にも意識を失ってしまいそうな女性がうわ言のようにぼやいた。


「どうして、私、このままここで死ぬの??いや、そんな・・・。」


男は、女性が持っていたスマホの画面を一瞥してから女性に声を掛けた。


「ねえ、どうせ死ぬんだしさ、魂と引き換えに・・・」


スマホの画面には、女性が轢かれる直前まで読んでいたのか、電子書籍のタイトルが映っていた。

『転生したらファンタジー小説の中だった。』

最近流行りの、転生系の内容の電子書籍のようだ。


男は、嬉しそうにほほ笑んだ。


「転生させてあげようか?」



終わり
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感想 2

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みんなの感想(2件)

ノコノコ
2023.04.07 ノコノコ

ユリアが亡くなった女の子でレインが魂の看守?
ローラの正体はなんなのでしょうね。ユリアが幸せになれると良いけれど。

2023.04.07 ぴえろん

ご感想ありがとうございます!
とても嬉しいです!!✨

ローラの正体についてですが、実は次の投稿で大分明かされると思います・・・!
これからユリアにとって少し辛い展開が続くのですが、最後はハッピーエンドなので安心してください!(た、たぶん)
これからも、どうかよろしくお願いいたします!

解除
えすく
2023.01.14 えすく

使用人が来るまでベルを鳴らしまくる!!
その発想はなかった😛😂😂😂
それは良い案ですね😙

今後の展開が楽しみです!!

2023.01.14 ぴえろん

感想ありがとうございます!!
嬉しいです!!✨

楽しんでいただけるように精一杯頑張りますので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです!
よろしくお願いいたします!

解除

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