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1.1 忍び寄る死の気配
4.小さな願い
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途方に暮れて歩いていると、どこからか香ばしいニオイがしていた。
僕は路地裏を駆け抜けてニオイのもとをだどった。黒い猫は不幸の象徴だが、白い猫は一体何を象徴しているのか分からない。だけど、そんなことはどうでも良く、僕は白い猫に見向きもしない。
ニオイの先には一軒の料理屋が立っていた。
外見はあまり豪華ではないが、そのニオイだけで良い店だということはよく分かった。
だが、もちろんお金の持ち合わせはない。
僕は店の前で立ち尽つくし動けなくなった。
立ち尽くす間にも喉は渇き、腹は鳴り続け僕の頭は働かなくなるが、それだけでない。何も知らない世界で腹を空かせるということ自体がこの上ないストレスになった。
もし、このまま何も食べることができなければ3日と持たないだろう。
このままでは人を殺してでも食べ物を得ることすらいとわなくなるだろう……
そんな僕の前に店主らしき人が現れた。彼は大きな袋を抱えて、ゴミ箱に一直線に向かって行く。
彼の持つ袋からは絶妙な香りが漂っている。おそらく中身は残飯だろう。
――――あれを食べる為ならなんでも出来る。
店主はゴミをゴミ箱へと放り込むと、すぐに店に帰って行った。
空腹は最高のスパイスとはよく言ったもので、もう食欲を抑えることは出来そうにない。
そうして、今では人間としての尊厳さえもどうでもいいものに成り下がった。
店主が去った今、あとはゴミ箱の蓋を外し、中にある食べ物を貪るだけだ。
――――しかし、それは阻まれた。
「いやぁ、どこに行ったのかと思ったよ」
僕の手を掴む手、そして聞き覚えのある声。
その正体は先ほどの警察、火山だった。
彼に店の中へと招かれ、席に着いた。
店の中は存外綺麗で、床も綺麗に掃除されている。先ほどゴミを捨てていた男が調理場から顔を出し、こちらに挨拶をする。
「まさか、そこまで追い詰められているとは思はなかった……」
どの国であろうとも、僕が行おうとした行為は非常識だということなどわかっていた。
「僕はお金を持っていませんよ。」
僕は情けなくおもいつつもそう言った。
すると火山は笑いながら、「そりゃそうだろうな」と答えた。
その時にはもう遠慮なんてできる状況ではない。「ありがとうございます」とだけ返した。
思い切って良いものを食べようと、メニューなるものを見たところで、読むことすら出来ない。仕方がなく、火山が頼んだものと同じものにした。
「メシが来るまでの間に少し話そうか。」
そう火山が提案するので仕方なく乗ることにする。だが、僕は正直話す気力すら残っていない。
それなのに、火山は僕の絶望的な現実を突きつける。
「しかし、君も大変だね。記憶がないうえに所持金が全くないなんて、もう絶対絶命だな…………」
自らの顎を撫でながら火山は続けた。
「それにその黄色い髪に青い目、そして住所不定ときた。そりゃもう、雇い口すら存ないだろうな」
そんなことはもちろん僕自身が一番わかっていることだ。火山に言われるまでもない。
だが、頼れる者は火山以外いないのが現状である。
「火山さん、出会って間もない状況でこんなことを頼むのも、仕事と住むところを頂けないでしょうか?」
その問いかけに対し、火山は考えるように黙り込んだ。
「お待たせしました。トンカツ定食2人前です」
店主の声により沈黙は破られたが、それもつかの間今度はまた別の提案を切り出す火山。
「まあ、それについては後で話そうと思っていたんだが……その話は後にして、ひとまず冷めないうちにメシを食うとしようじゃないか!」
……あんたから切り出した話だろ!
もちろんそう言ってやりたかったが、腹の虫はもう限界を超えている。釈然とはしないものの、ご飯を食べることにした。
『とんかつ定食』は見たこともない食べ物だ。だがどこか、僕らがいつも食べていたパンに近い形状をしている。それに付け合わせの緑の草、これは食べれるのか?
スープらしきものはまだわかる。しかし、この白い豆のようなもの、これは一体何か見当もつかない。
何より、一番問題なのは食器として出された2本の棒だ。おそらく挟んで食べるのだろうが、そんな器用なまねが出来るはずもなく、じっと火山の方を見た。
そんな様子に気がついたのか、火山が僕に聞く。
「ーーーーなんだ? 箸は初めてつかうのか?」
この道具はどうやら箸と呼ばれるものらしいが、もちろん使ったことなどあるわけないが……
そんな恥ずかしいこと言えるわけもなく、なにも答えない。
「ったく、無愛想な奴だな……」
火山は箸を上手に使い、とんかつ口へと運ぶ。
なるほど、ああやって使うんだな。
見よう見真似で箸を使うが、そんなすぐに箸を使いこなせるわけもなく、トンカツを掴むのにもひと苦労だ。
掴んでは落としを繰り返して、やっとの事で口に運んだ。
「あっつ!」
口に含んだ途端、いまだかつてない熱が口を襲った。あまりの熱に耐えきれず声をあげてしまう。
そんな情けない僕を見て、火山はゲラゲラと笑った。
「馬鹿だな、揚げたてのとんかつを一気に口に放り込むなんて命知らずにも程があるぞ!」
「そういうことは、先に言ってください!!」
苛立ちからか、僕はそう怒鳴りつけてしまった。
だけど、トンカツもスープも、この白い豆も、全部今までに食べたことのないような美味しさで、いかに自分の国の食文化が浅いものだったのか思い知らされた。
ご飯を食べ終えると、火山は再び話し始める。僕は若干の希望を持って話に臨む。
「さっきの話だが、俺は不動産をいくつか持っていてな……」
「不動産?」
僕は疑問に思ったことをすぐに口に出してしまう。
「人の話は最後まできちんと聞くものだぞ! まあ、いい。まあ、家をいくつも持っていると考えてくれればいい。
それをお前に貸してやろうと思う。それで住所不定ではなくなるだろう?」
彼の言葉は正に僕にとっての希望となり得るだろう。しかし、反対に警戒すべきもその火山だった。
火山にとって、僕を助けることはなんの利益にもならない。それどころか不利益を被ることにもなるだろう。
この男が何を考えているのかイマイチ僕には理解出来ない。でも、千載一遇のチャンスであることは確かだから、それに断ることが死に繋がりかねない。
しかし、どうしても理由だけは聞いておきたい。
「それは願ってもいないことですが、どうして僕をたすけるのですか?」
僕の質問に火山は頭を掻いている。
「……それな、まあお詫びみたいなものだよ」
彼はきっと嘘をついているだろう。しかし、追及は出来ない。
「君の言いたいことはよくわかるよ。でも勘違いはするな、一応、一カ月は試用期間とするから、もし、それで信用に足らない場合は出て行ってもらうことになる」
火山の言葉でなんとなく理解出来た。
「なるほど、それは面白い。僕には他に行くところもないわけだから、あなたの言うことに従うしかない」
おそらく火山は、僕を利用して何かを企んでいるようだ。
でも、僕は利用されるだけではない。逆に利用してやろうと決心した。
僕は路地裏を駆け抜けてニオイのもとをだどった。黒い猫は不幸の象徴だが、白い猫は一体何を象徴しているのか分からない。だけど、そんなことはどうでも良く、僕は白い猫に見向きもしない。
ニオイの先には一軒の料理屋が立っていた。
外見はあまり豪華ではないが、そのニオイだけで良い店だということはよく分かった。
だが、もちろんお金の持ち合わせはない。
僕は店の前で立ち尽つくし動けなくなった。
立ち尽くす間にも喉は渇き、腹は鳴り続け僕の頭は働かなくなるが、それだけでない。何も知らない世界で腹を空かせるということ自体がこの上ないストレスになった。
もし、このまま何も食べることができなければ3日と持たないだろう。
このままでは人を殺してでも食べ物を得ることすらいとわなくなるだろう……
そんな僕の前に店主らしき人が現れた。彼は大きな袋を抱えて、ゴミ箱に一直線に向かって行く。
彼の持つ袋からは絶妙な香りが漂っている。おそらく中身は残飯だろう。
――――あれを食べる為ならなんでも出来る。
店主はゴミをゴミ箱へと放り込むと、すぐに店に帰って行った。
空腹は最高のスパイスとはよく言ったもので、もう食欲を抑えることは出来そうにない。
そうして、今では人間としての尊厳さえもどうでもいいものに成り下がった。
店主が去った今、あとはゴミ箱の蓋を外し、中にある食べ物を貪るだけだ。
――――しかし、それは阻まれた。
「いやぁ、どこに行ったのかと思ったよ」
僕の手を掴む手、そして聞き覚えのある声。
その正体は先ほどの警察、火山だった。
彼に店の中へと招かれ、席に着いた。
店の中は存外綺麗で、床も綺麗に掃除されている。先ほどゴミを捨てていた男が調理場から顔を出し、こちらに挨拶をする。
「まさか、そこまで追い詰められているとは思はなかった……」
どの国であろうとも、僕が行おうとした行為は非常識だということなどわかっていた。
「僕はお金を持っていませんよ。」
僕は情けなくおもいつつもそう言った。
すると火山は笑いながら、「そりゃそうだろうな」と答えた。
その時にはもう遠慮なんてできる状況ではない。「ありがとうございます」とだけ返した。
思い切って良いものを食べようと、メニューなるものを見たところで、読むことすら出来ない。仕方がなく、火山が頼んだものと同じものにした。
「メシが来るまでの間に少し話そうか。」
そう火山が提案するので仕方なく乗ることにする。だが、僕は正直話す気力すら残っていない。
それなのに、火山は僕の絶望的な現実を突きつける。
「しかし、君も大変だね。記憶がないうえに所持金が全くないなんて、もう絶対絶命だな…………」
自らの顎を撫でながら火山は続けた。
「それにその黄色い髪に青い目、そして住所不定ときた。そりゃもう、雇い口すら存ないだろうな」
そんなことはもちろん僕自身が一番わかっていることだ。火山に言われるまでもない。
だが、頼れる者は火山以外いないのが現状である。
「火山さん、出会って間もない状況でこんなことを頼むのも、仕事と住むところを頂けないでしょうか?」
その問いかけに対し、火山は考えるように黙り込んだ。
「お待たせしました。トンカツ定食2人前です」
店主の声により沈黙は破られたが、それもつかの間今度はまた別の提案を切り出す火山。
「まあ、それについては後で話そうと思っていたんだが……その話は後にして、ひとまず冷めないうちにメシを食うとしようじゃないか!」
……あんたから切り出した話だろ!
もちろんそう言ってやりたかったが、腹の虫はもう限界を超えている。釈然とはしないものの、ご飯を食べることにした。
『とんかつ定食』は見たこともない食べ物だ。だがどこか、僕らがいつも食べていたパンに近い形状をしている。それに付け合わせの緑の草、これは食べれるのか?
スープらしきものはまだわかる。しかし、この白い豆のようなもの、これは一体何か見当もつかない。
何より、一番問題なのは食器として出された2本の棒だ。おそらく挟んで食べるのだろうが、そんな器用なまねが出来るはずもなく、じっと火山の方を見た。
そんな様子に気がついたのか、火山が僕に聞く。
「ーーーーなんだ? 箸は初めてつかうのか?」
この道具はどうやら箸と呼ばれるものらしいが、もちろん使ったことなどあるわけないが……
そんな恥ずかしいこと言えるわけもなく、なにも答えない。
「ったく、無愛想な奴だな……」
火山は箸を上手に使い、とんかつ口へと運ぶ。
なるほど、ああやって使うんだな。
見よう見真似で箸を使うが、そんなすぐに箸を使いこなせるわけもなく、トンカツを掴むのにもひと苦労だ。
掴んでは落としを繰り返して、やっとの事で口に運んだ。
「あっつ!」
口に含んだ途端、いまだかつてない熱が口を襲った。あまりの熱に耐えきれず声をあげてしまう。
そんな情けない僕を見て、火山はゲラゲラと笑った。
「馬鹿だな、揚げたてのとんかつを一気に口に放り込むなんて命知らずにも程があるぞ!」
「そういうことは、先に言ってください!!」
苛立ちからか、僕はそう怒鳴りつけてしまった。
だけど、トンカツもスープも、この白い豆も、全部今までに食べたことのないような美味しさで、いかに自分の国の食文化が浅いものだったのか思い知らされた。
ご飯を食べ終えると、火山は再び話し始める。僕は若干の希望を持って話に臨む。
「さっきの話だが、俺は不動産をいくつか持っていてな……」
「不動産?」
僕は疑問に思ったことをすぐに口に出してしまう。
「人の話は最後まできちんと聞くものだぞ! まあ、いい。まあ、家をいくつも持っていると考えてくれればいい。
それをお前に貸してやろうと思う。それで住所不定ではなくなるだろう?」
彼の言葉は正に僕にとっての希望となり得るだろう。しかし、反対に警戒すべきもその火山だった。
火山にとって、僕を助けることはなんの利益にもならない。それどころか不利益を被ることにもなるだろう。
この男が何を考えているのかイマイチ僕には理解出来ない。でも、千載一遇のチャンスであることは確かだから、それに断ることが死に繋がりかねない。
しかし、どうしても理由だけは聞いておきたい。
「それは願ってもいないことですが、どうして僕をたすけるのですか?」
僕の質問に火山は頭を掻いている。
「……それな、まあお詫びみたいなものだよ」
彼はきっと嘘をついているだろう。しかし、追及は出来ない。
「君の言いたいことはよくわかるよ。でも勘違いはするな、一応、一カ月は試用期間とするから、もし、それで信用に足らない場合は出て行ってもらうことになる」
火山の言葉でなんとなく理解出来た。
「なるほど、それは面白い。僕には他に行くところもないわけだから、あなたの言うことに従うしかない」
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