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1.1・5 ニヒルのおとぎ話と魔法理論
5.月の女王
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月の女王ルナは火の騎士ソルと共に悪魔教を視察しなければならない。
悪魔教徒は2人がいる間はおとなしく、事件なども起こさなかったからだ。
ルナは以前、火の悪魔を封印から解放された事件を不審に思っていた。
なぜなら、悪魔の封印はその時代の最高峰の魔術士達が作ったもので、いくら古いものだとしても一般の人間に解けるはずがなかったからだ。
事態は思っているよりも深刻なのかもしれない。
そんな考えとは裏腹に、悪魔教徒は不審な行動を一切とらない。
ルナの疲れがたまっていることを察していたソルは、王宮へ帰ることを勧めたがルナは一向に頷かない。
だが、ルナは最近増えていた魔物の被害を抑えるため、国中を巡っていたため体力が持たなかった。そして、ついには倒れてしまった。
悪魔教徒達はこの時を狙っていたように、すぐさま反乱を起こした。それに対し、ソルは動揺のあまり動けない。そのわずかな隙をつかれ、ルナとソルは取り囲まれた。
悪魔教といえども、一般市民だ。危害を加えられていない状態で攻撃することは出来ない。
取り囲まれた2人の前に悪魔教の司祭が近づいてきた。
司祭は近づくとソルに対し火の騎士かどうか尋ねる。
ソルが頷くと、司祭の体から黒い霧のようなものが現れ、ソルに襲いかかった。
霧に物理的な攻撃は当たらない。しかし、聖剣を嫌っているようで、聖剣を近づけることで対抗できた。
だが、形成的には圧倒的に不利で相手を倒す手段すらわからないソルは消耗し、黒い霧はソルの中に入ろうとした。
その時、悪魔教徒の中にいた1人の青年が黒い玉をなげた。玉の中からはは白い煙幕がでて、黒い霧を覆い隠す。
煙幕がなくなる頃には3人ともいなくなっていた。
ルナが目を覚ますと、男2人が心配そうに顔をのぞいていた。
助けてくれた青年はかつての友フロンスだ。
実はフロンスは王国魔法士団の副団長で、身分を隠すために表には出てこなかった。その素性は団長以外には知られておらず、ルナさえも知り得なかった情報だ。
彼は自ら悪魔教に入信したふりをし、内情を探っていたのだ。
そして、黒い霧の正体、つまり司祭に取り憑いているものが誰かも分かっていた。あの黒い霧の正体は、創世の悪魔であり封印を唯一免れた霧の悪魔である。
霧の悪魔はこの時代では、災厄の象徴とされ事実上最強の魔法士であるとされ神を殺せる唯一のものだった。もし、本当に霧の悪魔だとするならこの世界の魔法士が何人いたとしても倒すことは出来ない。
霧の悪魔の正体が割れてからというもの、悪魔教はもう躊躇うこともなくそれぞれ封印された残り2人の悪魔を復活させた。
1人のは土の悪魔ソーリ、彼は国中に地震を起こして回った。もう1人は水の悪魔アクア、彼女は国中に津波を起こす。人数が多いためルナとソル、フロンスは別れて悪魔の討伐をせざるを得なかった。
ソルはソーリ、ルナはアクアを討伐に向かった。フロンスは霧の悪魔から王都を守るため魔法士団とともに街に残った。
ルナはアクアに対して圧倒的な力を見せつけた。アクアは水の魔法で対抗するもルナの月の魔法には勝てるわけもない。戦いは半日とたたず決した。
ルナはソルのことを案じたが女王として国を護らなければならなかったため、すぐに王都へ戻った。
ソルはというと土の悪魔を一瞬で倒してしまったが、場所が王都からあまりに遠くすぐには戻れなかった。
ルナが戻った時には、王都は変わり果てた姿となっていた。
家は壊れ道は崩れ、人の気配を感じなかった。
ようやく人を見つけたと思い近づくと、彼らは魔法士団の人々だ。しかし、様子がおかしく仲間割れをしているようだった。
気絶した魔法士も多数おり、1人で他の魔法士と対抗している人物がフロンスだと気がつかなかった。フロンスはこちらを見るとものすごい勢いでこちらに向かって来る。彼はルナの手を掴むと誰もいない方へと走り出した。
フロンスから事情を聞くと、霧の悪魔の霧魔法により魔法耐性の少ないもは全て操られているという最悪の事態にまで至っていた。フロンス以外の人物は全て悪魔の手の内だという。
今霧の悪魔は王宮の謁見の間にいるというとフロンスが言った。それを聞いて、すぐにルナは王宮へと向かう。
王宮では霧の悪魔が待ち構えていた。
ルナはすぐに月魔法で戦いを挑んだが、霧の悪魔の魔力は増大で全くはが立たなかった。
ルナに続いてフロンスも草魔法で応戦するも何の意味もない。
霧の悪魔はまた司祭の体から飛び出しルナの体に憑依した。
憑依されたルナはフロンスを吹き飛ばした。
そうして、敵がいなくなって立ち尽くしていたルナは突然大きな声で笑い始めた。
そんな時、ソルが謁見の間のドアを勢いよく開け、すぐさま憑依に気がついた。
ルナは笑い続けていたが、突然様子が変わり苦しみ始めた。
ルナの人格が悪魔と拮抗していたのだ。
霧の悪魔は負けじと体を乗っ取ろうとしたが、ルナは最後の力を振り絞って月の重力魔法グラビタスを唱え、悪魔が自分の体に完全に融合するように仕向けた。
そして、ルナはソルに介錯を頼んだ。
ソルは涙も流さずその願いを聞き入れた。
ルナは死の前にソルに最後のお願いをした。
遺体を約束の丘にうめることと、次の魔法帝にはソルがなることの2つ。
さらに、魔法帝になるまでは墓参りに来ないことを約束させた。
ルナの遺体は約束通り、あの丘にうめられた。
墓には毎日のように参拝者が来た。
悪魔教がなくなり平和になった世界でソルはまた魔法の修行をはじめた。
悪魔教徒は2人がいる間はおとなしく、事件なども起こさなかったからだ。
ルナは以前、火の悪魔を封印から解放された事件を不審に思っていた。
なぜなら、悪魔の封印はその時代の最高峰の魔術士達が作ったもので、いくら古いものだとしても一般の人間に解けるはずがなかったからだ。
事態は思っているよりも深刻なのかもしれない。
そんな考えとは裏腹に、悪魔教徒は不審な行動を一切とらない。
ルナの疲れがたまっていることを察していたソルは、王宮へ帰ることを勧めたがルナは一向に頷かない。
だが、ルナは最近増えていた魔物の被害を抑えるため、国中を巡っていたため体力が持たなかった。そして、ついには倒れてしまった。
悪魔教徒達はこの時を狙っていたように、すぐさま反乱を起こした。それに対し、ソルは動揺のあまり動けない。そのわずかな隙をつかれ、ルナとソルは取り囲まれた。
悪魔教といえども、一般市民だ。危害を加えられていない状態で攻撃することは出来ない。
取り囲まれた2人の前に悪魔教の司祭が近づいてきた。
司祭は近づくとソルに対し火の騎士かどうか尋ねる。
ソルが頷くと、司祭の体から黒い霧のようなものが現れ、ソルに襲いかかった。
霧に物理的な攻撃は当たらない。しかし、聖剣を嫌っているようで、聖剣を近づけることで対抗できた。
だが、形成的には圧倒的に不利で相手を倒す手段すらわからないソルは消耗し、黒い霧はソルの中に入ろうとした。
その時、悪魔教徒の中にいた1人の青年が黒い玉をなげた。玉の中からはは白い煙幕がでて、黒い霧を覆い隠す。
煙幕がなくなる頃には3人ともいなくなっていた。
ルナが目を覚ますと、男2人が心配そうに顔をのぞいていた。
助けてくれた青年はかつての友フロンスだ。
実はフロンスは王国魔法士団の副団長で、身分を隠すために表には出てこなかった。その素性は団長以外には知られておらず、ルナさえも知り得なかった情報だ。
彼は自ら悪魔教に入信したふりをし、内情を探っていたのだ。
そして、黒い霧の正体、つまり司祭に取り憑いているものが誰かも分かっていた。あの黒い霧の正体は、創世の悪魔であり封印を唯一免れた霧の悪魔である。
霧の悪魔はこの時代では、災厄の象徴とされ事実上最強の魔法士であるとされ神を殺せる唯一のものだった。もし、本当に霧の悪魔だとするならこの世界の魔法士が何人いたとしても倒すことは出来ない。
霧の悪魔の正体が割れてからというもの、悪魔教はもう躊躇うこともなくそれぞれ封印された残り2人の悪魔を復活させた。
1人のは土の悪魔ソーリ、彼は国中に地震を起こして回った。もう1人は水の悪魔アクア、彼女は国中に津波を起こす。人数が多いためルナとソル、フロンスは別れて悪魔の討伐をせざるを得なかった。
ソルはソーリ、ルナはアクアを討伐に向かった。フロンスは霧の悪魔から王都を守るため魔法士団とともに街に残った。
ルナはアクアに対して圧倒的な力を見せつけた。アクアは水の魔法で対抗するもルナの月の魔法には勝てるわけもない。戦いは半日とたたず決した。
ルナはソルのことを案じたが女王として国を護らなければならなかったため、すぐに王都へ戻った。
ソルはというと土の悪魔を一瞬で倒してしまったが、場所が王都からあまりに遠くすぐには戻れなかった。
ルナが戻った時には、王都は変わり果てた姿となっていた。
家は壊れ道は崩れ、人の気配を感じなかった。
ようやく人を見つけたと思い近づくと、彼らは魔法士団の人々だ。しかし、様子がおかしく仲間割れをしているようだった。
気絶した魔法士も多数おり、1人で他の魔法士と対抗している人物がフロンスだと気がつかなかった。フロンスはこちらを見るとものすごい勢いでこちらに向かって来る。彼はルナの手を掴むと誰もいない方へと走り出した。
フロンスから事情を聞くと、霧の悪魔の霧魔法により魔法耐性の少ないもは全て操られているという最悪の事態にまで至っていた。フロンス以外の人物は全て悪魔の手の内だという。
今霧の悪魔は王宮の謁見の間にいるというとフロンスが言った。それを聞いて、すぐにルナは王宮へと向かう。
王宮では霧の悪魔が待ち構えていた。
ルナはすぐに月魔法で戦いを挑んだが、霧の悪魔の魔力は増大で全くはが立たなかった。
ルナに続いてフロンスも草魔法で応戦するも何の意味もない。
霧の悪魔はまた司祭の体から飛び出しルナの体に憑依した。
憑依されたルナはフロンスを吹き飛ばした。
そうして、敵がいなくなって立ち尽くしていたルナは突然大きな声で笑い始めた。
そんな時、ソルが謁見の間のドアを勢いよく開け、すぐさま憑依に気がついた。
ルナは笑い続けていたが、突然様子が変わり苦しみ始めた。
ルナの人格が悪魔と拮抗していたのだ。
霧の悪魔は負けじと体を乗っ取ろうとしたが、ルナは最後の力を振り絞って月の重力魔法グラビタスを唱え、悪魔が自分の体に完全に融合するように仕向けた。
そして、ルナはソルに介錯を頼んだ。
ソルは涙も流さずその願いを聞き入れた。
ルナは死の前にソルに最後のお願いをした。
遺体を約束の丘にうめることと、次の魔法帝にはソルがなることの2つ。
さらに、魔法帝になるまでは墓参りに来ないことを約束させた。
ルナの遺体は約束通り、あの丘にうめられた。
墓には毎日のように参拝者が来た。
悪魔教がなくなり平和になった世界でソルはまた魔法の修行をはじめた。
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