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2章 聖なる刻印
6.王国騎士団 3
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「たぶん、ルシフはハムートの本当の恐ろしさを知らないと思うから言うよ。おそらくだけど、ルシフが悪魔の力を使ったとしてもハムートには勝てないわ。」
唐突にそう話すレヴィアにルシフは呆然とした。
「さすがに俺は聖者に勝てるほど強いなんて、そんな自意識過剰なことは思ってないぞ・・・。」
それもそのはず、ルシフは聖者を尊敬こそすれど、自身の戦闘向けではない能力が通用しないことを知っていた。
「聖者。そう言えば聞こえはいいし、必ず強いものだと思い込むのも仕方のないことだと思う。」
「そりゃあそうだろ・・・。」
ルシフは呆れたように返す。
「でも、彼はまだ5才なのよ? それを聞いても勝てないと思うの?」
レヴィアはルシフを挑発するように言った。
「悪いがその挑発にはのらないぞ。
お前と一緒にいることで俺がどれだけ怖い思いをしてきたことか・・・。」
そう言ってルシフは苦い思い出を振り返り、寒気がするのを感じていた。
「ルシフって、時々とても失礼なことをズケズケと言うよね?」
「そうか? 俺は思ったことしか言わないぞ?」
レヴィアの思いは鈍感なルシフには届かない。それは出会った頃から知っていることだ。
「言ってもしかたないわね・・・。」
そう呟くと、話を戻すように「とにかく。」と続けた。
「ルシフはハムートには勝てないの!!」
だから分かっている、と思うルシフだが口には出さず取り敢えず同意した。
「そうなんだろうな・・・。」
「・・・分かったならいいわ!」
少し不満気だったが、なんとか納得したレヴィアだった。
だけど、レヴィアがそこまで言うのだ。ルシフが全く気にならないわけがなかった。
「ところで、俺が勝てない理由ってのはなんだ?」
「そうね・・・。簡単言えば、対悪魔ようにステータスがあがることかしら?」
そんな明らかに反則的な能力だ。バランスは気になるものだろう。それはルシフにも言えることだった。
「・・・ちなみにどれぐらいだ?」
「具体的にと言われればわからないけど、私の目で見た限りではスピードは倍近くだと思うわ。それはもう、ゴキブリ並みのスピードだと言っても過言ではない筈よ。」
さすがにゴキブリ並みのスピードは寒気がする。ゴキブリと同じスピードなら相当な速さだろうと思うルシフであった。
しかし、本当に脅威なのはその速さでは無く、それに耐えうる肉体を5才という若さで獲得していることだ。
そこまで凄い肉体ともなると、相当成長の妨げとなることだろう。ルシフはなんとなく可哀想だななどと同情するだけでなく、自身に重ね悲しさすら浮かぶ。
「悲しき運命を抱えているんだな・・・。」
「大丈夫よ。ルシフよりは成長すると思うから。」
「それはどういう意味だ!」
そんなやりとりのおかげで、レヴィアは元気を取り戻したようだ。
(よかった、だが俺の身長のに触れてしまったことだけは生涯恨んでやる・・・。)
1人でそう静かに誓うルシフであった。
「でも、確かに俺では勝てなさそうだな。そんな肉体の持ち主に勝てる気がしないぜ。」
「なんか勘違いしている気がするけど、まあいいわ。」
レヴィアは呆れて立ち上がった。
「もう時間も遅いことだし、私はそろそろ今日の宿を探してこないとどこにも泊まれなくなっちゃうわ。」
ルシフに対してそう言い残し礼拝堂のドアを開け出て行こうとする。その言葉にルシフが衝撃的な言葉を発した。
「家に泊まっていけば?」
その言葉の意味することをルシフは知らなかったのだ。
「たぶん、ルシフの言う泊まっていけっていうのは普通の意味なんでしょうね?」
「普通もなにもないだろ?」
ルシフにとっては何気無しに言った言葉だが、その言葉はレヴィアにとってはありがたい。
「でも、おばさんにご迷惑なんじゃ?」
彼女にとっては気になるところだろう。
「いいんじゃない。私は気にしないわよ。」
ドアの向こう側から聞こえた言葉にレヴィアは振り向くと、そこに立っていたのはルシフの母、マリアだった。
唐突にそう話すレヴィアにルシフは呆然とした。
「さすがに俺は聖者に勝てるほど強いなんて、そんな自意識過剰なことは思ってないぞ・・・。」
それもそのはず、ルシフは聖者を尊敬こそすれど、自身の戦闘向けではない能力が通用しないことを知っていた。
「聖者。そう言えば聞こえはいいし、必ず強いものだと思い込むのも仕方のないことだと思う。」
「そりゃあそうだろ・・・。」
ルシフは呆れたように返す。
「でも、彼はまだ5才なのよ? それを聞いても勝てないと思うの?」
レヴィアはルシフを挑発するように言った。
「悪いがその挑発にはのらないぞ。
お前と一緒にいることで俺がどれだけ怖い思いをしてきたことか・・・。」
そう言ってルシフは苦い思い出を振り返り、寒気がするのを感じていた。
「ルシフって、時々とても失礼なことをズケズケと言うよね?」
「そうか? 俺は思ったことしか言わないぞ?」
レヴィアの思いは鈍感なルシフには届かない。それは出会った頃から知っていることだ。
「言ってもしかたないわね・・・。」
そう呟くと、話を戻すように「とにかく。」と続けた。
「ルシフはハムートには勝てないの!!」
だから分かっている、と思うルシフだが口には出さず取り敢えず同意した。
「そうなんだろうな・・・。」
「・・・分かったならいいわ!」
少し不満気だったが、なんとか納得したレヴィアだった。
だけど、レヴィアがそこまで言うのだ。ルシフが全く気にならないわけがなかった。
「ところで、俺が勝てない理由ってのはなんだ?」
「そうね・・・。簡単言えば、対悪魔ようにステータスがあがることかしら?」
そんな明らかに反則的な能力だ。バランスは気になるものだろう。それはルシフにも言えることだった。
「・・・ちなみにどれぐらいだ?」
「具体的にと言われればわからないけど、私の目で見た限りではスピードは倍近くだと思うわ。それはもう、ゴキブリ並みのスピードだと言っても過言ではない筈よ。」
さすがにゴキブリ並みのスピードは寒気がする。ゴキブリと同じスピードなら相当な速さだろうと思うルシフであった。
しかし、本当に脅威なのはその速さでは無く、それに耐えうる肉体を5才という若さで獲得していることだ。
そこまで凄い肉体ともなると、相当成長の妨げとなることだろう。ルシフはなんとなく可哀想だななどと同情するだけでなく、自身に重ね悲しさすら浮かぶ。
「悲しき運命を抱えているんだな・・・。」
「大丈夫よ。ルシフよりは成長すると思うから。」
「それはどういう意味だ!」
そんなやりとりのおかげで、レヴィアは元気を取り戻したようだ。
(よかった、だが俺の身長のに触れてしまったことだけは生涯恨んでやる・・・。)
1人でそう静かに誓うルシフであった。
「でも、確かに俺では勝てなさそうだな。そんな肉体の持ち主に勝てる気がしないぜ。」
「なんか勘違いしている気がするけど、まあいいわ。」
レヴィアは呆れて立ち上がった。
「もう時間も遅いことだし、私はそろそろ今日の宿を探してこないとどこにも泊まれなくなっちゃうわ。」
ルシフに対してそう言い残し礼拝堂のドアを開け出て行こうとする。その言葉にルシフが衝撃的な言葉を発した。
「家に泊まっていけば?」
その言葉の意味することをルシフは知らなかったのだ。
「たぶん、ルシフの言う泊まっていけっていうのは普通の意味なんでしょうね?」
「普通もなにもないだろ?」
ルシフにとっては何気無しに言った言葉だが、その言葉はレヴィアにとってはありがたい。
「でも、おばさんにご迷惑なんじゃ?」
彼女にとっては気になるところだろう。
「いいんじゃない。私は気にしないわよ。」
ドアの向こう側から聞こえた言葉にレヴィアは振り向くと、そこに立っていたのはルシフの母、マリアだった。
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