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貧しい衛兵の話
【2】
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「リューの石屋・・もしかして〔竜の石屋〕!まさかドラゴン!?」
男は身を引きながら悲鳴を上げた。
なんてことだ!やらかした!ドラゴンなんて人間が近づけばたちまちブレスで焼き払われてしまう!嫌だっ!まだ死にたくない!
どっと冷や汗を掻いて硬直する男に、女性はパタパタと顔の前で手を振った。
「あはー。違いますよぅ!あたしの名前が〔リュー〕っていうんです!だから〔竜〕じゃなくて〔リューの石屋〕!よく勘違いされちゃいますけどねー!」
女性は困り顔で「ちょっと特殊な立地だから来店するのも難しくて、そのせいですかねー」と頭を掻いていた。
なんだ、勘違いか・・それはそうだろう、ドラゴンなんぞにそう簡単に遭遇しては堪ったものでは無い。猫のように命が複数あるわけではないのだ。
「汗かいちゃってますなー。驚かせたお詫びに、【クリーン】の魔石を貸してあげますです!」
そう言って、女性はエプロンのポケットから透明な石を取り出した。
「これを握って、【クリーン】と唱えれば一瞬できれいになりますよぅ!」
「どうぞ!」と差し出された石は透明で、片手で握り込める程の大きさだった。
男は女性の勢いに流されるまま受け取り「く、【クリーン】?」と言ってみた。
すると着ていた服が一瞬ふわっと持ち上がった気がした。
服を見てみれば、染みこんだ汗だけでなく、外で尻もちをついて汚してしまったズボンの土汚れも落ちている。
これは魔法か!?と驚く男に「はい!上出来でーす!」と女性は石を回収して元のポケットに仕舞った。
「さて!スッキリしたところでお客さん!改めまして、あたしは店主の〔リュー〕と申しますです!今日は何をお求めですかー?」
初めての魔法体験に、ますます現実感が無くなった男は店主の問いに素直に答えた。
「彼女の・・婚約者の為に指輪を・・無ければきれいな石を探しに」
「ほほぅ!それは素敵ですなー!!石屋ですがもちろん!指輪もありますぞー?このリューさんにお任せあれ!」
店主は男から婚約者の肌、髪、目の色、更には歳や色の好み、仕事や性格なども細かく聞き出すと「では、石の候補を幾つか見繕ってきますですよー」と奥に下がってしまった。
怒涛の質問攻めだったが、客の為に真摯に対応してくれているのが伝わり苦ではなかった。が、少々疲れた。一人になりほっとして肩の力を抜く。
改めて室内を見回し、緑の植物と石とが織りなす幻想的な空間に『まさにお伽噺の世界だ』と溜息をついた。
お伽噺といえば、先ほどの魔法もそうだ。
何百年も前に廃れた魔法。遠い国には魔法使いが実際に住む国もあるらしいが、自分の住んでいる国を含め、近隣の国には魔法使いも魔女もいない。
魔法を行使する事が出来る魔道具なる物を、王族や上級貴族たちが所有しているが、大変貴重な為使わずに保管しているらしいと噂に聞いたくらいで、魔法とはそれほど珍しいものなのだ。
『体験できた自分はなんと幸運なのだろう』
つらつらと魔法について考えていると、奥から店主が戻って来た。
「お待たせしましたですよー。これらの中にピンと来るのがあると良いんですけどねー!」
臍の高さのカウンターに置かれたのは木製のトレイで、目の細かい真っ黒な布が敷かれており、その上には小指の先ほどの青い石が五つ乗っていた。
並んだ石はどれもが青かったが、色の濃さは違い、薄い左側から濃い右側へと順に並んでいた。
どの石も透明度が高く一つ一つが正に輝いていた。
その美しさに男は目を奪われる。
「なんと・・美しい」
「ふっふー!でっしょー?でも!これは原石ですからねー。宝飾品にするならこっから幾つか手順を踏んで仕上げますんで、もっと素敵になりますよぅ!」
「なんと・・」
このままでも十分美しいというのに更にここから・・宝石に仕上げられたその価格は途轍もなく高いのだろうな・・と、石の価値に思い至り、自分の懐事情を思い出した男は硬直した。
「その・・店主・・」
「おや、どうされましたかー?」
「あー・・品の対価なのだが・・金の持ち合わせがなく・・」
男は「手持ちがこれしかないのだ・・」と服の下に隠れていた首飾りを外して店主に渡した。
「家を出るとき、母からお守りだと持たされた石だ。どれほどの価値があるかは知らないのだが、対価になるだろうか?」
「はいはーい。拝見しますですよー」
首飾りを受け取った店主は石部分を摘まんで持ち上げ、近くで見たり、光に透かしたりして観察すると「ほっほーぅ!」と声を上げた。
「お客さん、珍しいものをお持ちですなー!これは正に“お守り”ですよぅ!」
「ちょっと壊れてますけどねー」と続ける店主に、男は首を傾げて尋ねた。
「そんなに珍しいものなのか?自分にはその辺の石にしか見えないが・・それに壊れているとは?」
「あ、やっぱ気になりますよねぇ!説明しますとですね?これは魔道具の一種ですよぅー」
「は!?魔道具?!あの?!」
「ですなー。素材は魔物由来の魔石で、中に【快癒】の回路が刻まれてますです。でも、一部回路が破損してるんで、今はただの魔石ですよー」
店主は「いやー。久々に見ました」と首飾りを返してくれた。
家を出てから、肌身離さず持ち歩いていたコレが魔道具?いやいや、まさか!
驚き、手の平の首飾りを見つめて固まる男に、店主は構わず声をかけた。
「対価はそれで充分ですよー!なので、さささ!石を選んでくださいませませー!」
「あ、ああ。分かった」
促されるまま、トレイ上の石を吟味する。
「色の説明としましてはですねー、向かって左から水色、空色、青、藍色、紺色ってー感じですな!」
「ほぅ・・」
こうしてみると、青と一括りにしても色々と呼び名があるものだなと男は感心した。
『さて、彼女が好きそうな、似合いそうな石はどれだろうか・・』
暫し石を眺めていたが、漸く決まったのだろう。一つ頷いてから指さした。
「これで・・お願いできるだろうか?」
「おー!青をお選びですかー!」
「あぁ。濃過ぎず、薄過ぎず・・この真ん中の色が彼女に丁度良く思う」
この石を纏った指輪をする彼女の姿を想像して、男は微笑む。
『きっと、似合うに違いない。ずっと身に着けていて欲しいものだ・・』
だが、ふと心配になった。見るからに価値のある石が指輪になり、それを身に着けると悪心を持った者達に目を付けられてしまうのでは・・と。
「店主、一つ相談なのだが」
「はいはいーなんでしょか?」
男は店主に心配事を伝えた。彼女には喜んで欲しいのであって、不幸にしたい訳では無い。不運を引き寄せる要因は、少ないに越したことはないのだ。
「なるほどですー。そしたら、こんな形なら如何です?」
男は身を引きながら悲鳴を上げた。
なんてことだ!やらかした!ドラゴンなんて人間が近づけばたちまちブレスで焼き払われてしまう!嫌だっ!まだ死にたくない!
どっと冷や汗を掻いて硬直する男に、女性はパタパタと顔の前で手を振った。
「あはー。違いますよぅ!あたしの名前が〔リュー〕っていうんです!だから〔竜〕じゃなくて〔リューの石屋〕!よく勘違いされちゃいますけどねー!」
女性は困り顔で「ちょっと特殊な立地だから来店するのも難しくて、そのせいですかねー」と頭を掻いていた。
なんだ、勘違いか・・それはそうだろう、ドラゴンなんぞにそう簡単に遭遇しては堪ったものでは無い。猫のように命が複数あるわけではないのだ。
「汗かいちゃってますなー。驚かせたお詫びに、【クリーン】の魔石を貸してあげますです!」
そう言って、女性はエプロンのポケットから透明な石を取り出した。
「これを握って、【クリーン】と唱えれば一瞬できれいになりますよぅ!」
「どうぞ!」と差し出された石は透明で、片手で握り込める程の大きさだった。
男は女性の勢いに流されるまま受け取り「く、【クリーン】?」と言ってみた。
すると着ていた服が一瞬ふわっと持ち上がった気がした。
服を見てみれば、染みこんだ汗だけでなく、外で尻もちをついて汚してしまったズボンの土汚れも落ちている。
これは魔法か!?と驚く男に「はい!上出来でーす!」と女性は石を回収して元のポケットに仕舞った。
「さて!スッキリしたところでお客さん!改めまして、あたしは店主の〔リュー〕と申しますです!今日は何をお求めですかー?」
初めての魔法体験に、ますます現実感が無くなった男は店主の問いに素直に答えた。
「彼女の・・婚約者の為に指輪を・・無ければきれいな石を探しに」
「ほほぅ!それは素敵ですなー!!石屋ですがもちろん!指輪もありますぞー?このリューさんにお任せあれ!」
店主は男から婚約者の肌、髪、目の色、更には歳や色の好み、仕事や性格なども細かく聞き出すと「では、石の候補を幾つか見繕ってきますですよー」と奥に下がってしまった。
怒涛の質問攻めだったが、客の為に真摯に対応してくれているのが伝わり苦ではなかった。が、少々疲れた。一人になりほっとして肩の力を抜く。
改めて室内を見回し、緑の植物と石とが織りなす幻想的な空間に『まさにお伽噺の世界だ』と溜息をついた。
お伽噺といえば、先ほどの魔法もそうだ。
何百年も前に廃れた魔法。遠い国には魔法使いが実際に住む国もあるらしいが、自分の住んでいる国を含め、近隣の国には魔法使いも魔女もいない。
魔法を行使する事が出来る魔道具なる物を、王族や上級貴族たちが所有しているが、大変貴重な為使わずに保管しているらしいと噂に聞いたくらいで、魔法とはそれほど珍しいものなのだ。
『体験できた自分はなんと幸運なのだろう』
つらつらと魔法について考えていると、奥から店主が戻って来た。
「お待たせしましたですよー。これらの中にピンと来るのがあると良いんですけどねー!」
臍の高さのカウンターに置かれたのは木製のトレイで、目の細かい真っ黒な布が敷かれており、その上には小指の先ほどの青い石が五つ乗っていた。
並んだ石はどれもが青かったが、色の濃さは違い、薄い左側から濃い右側へと順に並んでいた。
どの石も透明度が高く一つ一つが正に輝いていた。
その美しさに男は目を奪われる。
「なんと・・美しい」
「ふっふー!でっしょー?でも!これは原石ですからねー。宝飾品にするならこっから幾つか手順を踏んで仕上げますんで、もっと素敵になりますよぅ!」
「なんと・・」
このままでも十分美しいというのに更にここから・・宝石に仕上げられたその価格は途轍もなく高いのだろうな・・と、石の価値に思い至り、自分の懐事情を思い出した男は硬直した。
「その・・店主・・」
「おや、どうされましたかー?」
「あー・・品の対価なのだが・・金の持ち合わせがなく・・」
男は「手持ちがこれしかないのだ・・」と服の下に隠れていた首飾りを外して店主に渡した。
「家を出るとき、母からお守りだと持たされた石だ。どれほどの価値があるかは知らないのだが、対価になるだろうか?」
「はいはーい。拝見しますですよー」
首飾りを受け取った店主は石部分を摘まんで持ち上げ、近くで見たり、光に透かしたりして観察すると「ほっほーぅ!」と声を上げた。
「お客さん、珍しいものをお持ちですなー!これは正に“お守り”ですよぅ!」
「ちょっと壊れてますけどねー」と続ける店主に、男は首を傾げて尋ねた。
「そんなに珍しいものなのか?自分にはその辺の石にしか見えないが・・それに壊れているとは?」
「あ、やっぱ気になりますよねぇ!説明しますとですね?これは魔道具の一種ですよぅー」
「は!?魔道具?!あの?!」
「ですなー。素材は魔物由来の魔石で、中に【快癒】の回路が刻まれてますです。でも、一部回路が破損してるんで、今はただの魔石ですよー」
店主は「いやー。久々に見ました」と首飾りを返してくれた。
家を出てから、肌身離さず持ち歩いていたコレが魔道具?いやいや、まさか!
驚き、手の平の首飾りを見つめて固まる男に、店主は構わず声をかけた。
「対価はそれで充分ですよー!なので、さささ!石を選んでくださいませませー!」
「あ、ああ。分かった」
促されるまま、トレイ上の石を吟味する。
「色の説明としましてはですねー、向かって左から水色、空色、青、藍色、紺色ってー感じですな!」
「ほぅ・・」
こうしてみると、青と一括りにしても色々と呼び名があるものだなと男は感心した。
『さて、彼女が好きそうな、似合いそうな石はどれだろうか・・』
暫し石を眺めていたが、漸く決まったのだろう。一つ頷いてから指さした。
「これで・・お願いできるだろうか?」
「おー!青をお選びですかー!」
「あぁ。濃過ぎず、薄過ぎず・・この真ん中の色が彼女に丁度良く思う」
この石を纏った指輪をする彼女の姿を想像して、男は微笑む。
『きっと、似合うに違いない。ずっと身に着けていて欲しいものだ・・』
だが、ふと心配になった。見るからに価値のある石が指輪になり、それを身に着けると悪心を持った者達に目を付けられてしまうのでは・・と。
「店主、一つ相談なのだが」
「はいはいーなんでしょか?」
男は店主に心配事を伝えた。彼女には喜んで欲しいのであって、不幸にしたい訳では無い。不運を引き寄せる要因は、少ないに越したことはないのだ。
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