剣雄伝記 大陸十年戦争

篠崎流

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傭兵団編

若年兵

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「草原の傭兵団」は、当初、どこかの国の防衛戦に援軍参戦する事は無かった援軍に行く先の国、の兵力が過小過ぎた事が原因だ。

彼らの団は120名、精兵だが数が足り無すぎる

更にベルフ軍は「数だけは揃えて」時間を極力置かずに次へ次へと進軍、他国の軍備の強化を前に瞬く間に数で押しつぶしていった

そうして半年経過した

ベルフ軍はベルフ本国、両隣、クロスランド、並びに周辺国4国を抑えた所で侵攻が一時止まる、内治の安定を図った為だ

この間、ライナは剣術の基礎をならいつつ、自己でも寝る間を惜しんで訓練に励む、この団は彼女にとっては居心地は良かった

誰も余計な事を聞かないからだ、それは皆近い境遇の者が多く同じであったから、ただ、彼女の手当てをした少女 イリアとは友達になった。

「相手が居たほうがはかどるでしょ?」とライナの訓練を手伝ってからだ

イリアは神聖術の他に、棒術、徒手拳法を少々使う、余りにライナと質の違う戦法なので互いが互いに教えあうというのは無く、実戦形式の戦いでお互いを高めあった

最初はイリアに連戦連敗だったが。半年を通して続ける内にライナのが勝率が高くなる事態になった

「なんかもう‥追い越されちゃった感じ?」
「え?‥さあ‥どうなんだろ‥慣れ?て感じ」

それを見ていたフリットは二人に近づいて

「なら俺とやってみようか」と
「ええ!?」とイリアはびっくりしたが、意外にもにライナは
「いいですよ」と返して両者の対戦となる

当初、フリットは「どういう感じなのか見れればよかろう」という感じで受けて始めたが

20合程打ち合って後、次第に空気が変わる。ライナは攻めの中で「あの時の眼」に少しづつ変わっていくのが見て取れた

それに呼応するように、彼女の剣の筋が安定し早く、正確に何かを狙っているようにそこを突く

どれほど続けた打ち合いなのか。フリットも分からなくなるほど集中していた

そうでなければ防げない程の「何か」だったからだフリットの集中力の高まりと共にライナの眼も坐ってくる。

一瞬ライナはその姿を失う程の動きを見せた、フリットは「ハッ」として跳び退りワイパーの様に剣を払って避けた、それが「偶々」ライナの放った胴突きを防いだ

両者距離を取って睨み合いになるが、そこで大きく手を叩いた音と共に「ハイハイ!そこまで」と外野から声が掛かって水を差され止まる

何だ?と思い二人はそちらを見るといつの間にか見学に現れたグレイに声を掛けられたのだ

「お前ら、殺し合いする気か?程ほどにしとけ」
「‥どのくらいやってたんだ?」
「さあ?十分くらいじゃねーか?」
「そんなにか」

集中しすぎて気がつかなかったが周囲にいつの間にか十人ほどギャラリーが居た これは流石にとフリットも思ったか

「ライナ、今日はここまでにしよう」そう言って切上げる
「はい、ありがとうございました」

なんだもう終わりか、とギャラリーもバラバラと離れていった

「で、どんな感じでした?ライナは」イリアは興味深々という感じだ
「そうだな‥」
「もったいつけねーで教えろよ」

興味津々なのはイリアだけじゃないようだ

「とりあえず、どんな感じなのか、という程度で「受け」に徹していたが、徹しきれない程攻めが強烈だしかも集中力が高まってくるとより正確で早くなる、最後の一撃は完全に見えなかった。避けれたのは運だ」
「すごいわね‥」
「ああ、しかもあの時の「眼」あれを次第に見せ始める」
「うむ、だが自制は出来るようだ、声を掛けられて即座に元に戻ったからな」
「兎に角、敵にするのは面倒だな。攻めが一々嫌らしい」
「というと?」

「全部守り難い所、一撃で致命傷になりうる所、構えから見える小さな隙、これを間断なく攻めてくるな」
「へー」
「が、余人に教えられる物では無いな、その瞬間瞬間で判断して変えているのだろう」
「天才て居るもんだなぁ」
「うむ、だが、戦闘は天才だろうが「剣」の天才ではなかろう」
「?」
「今もっている武器が一番効率的だからそれを使う、もっと効率的な物があるならそれを拾う、ということだな、効果があるなら、石ころでも、砂でも」
「気持ち悪いな」
「私完全に追い抜かれちゃったわ‥」
「俺らも直ぐ抜かれるだろ」
「どうかな、普通の剣の戦いならそうでもないだろう。達人の様な相手には厳しい、あれは正統的な相手には弱い」
「それも「慣れ」たらどうだかな‥」

「うちってそういうタイプ居たっけ?」
「‥俺が相手するしかないか‥とても名人や達人ではないが‥後はバレンティアくらいか?‥」

そこまで言ってフリットは思考する

「なんだ?」
「いや‥、即戦闘に出してもいけるなと‥」
「それにここは「天才」が多い。全員まとめておくか」
「ああ、そういうことか‥いんじゃねーか、早めに引き合わせておいても」

それは後日、実行される

ここの、いわゆる若年兵が集められる。と言っても人数は6人しか居ないがイリアとライナが二人で広場に来ると二人に近づいて来て話かける3人

「こんにちは、貴方がライナねバレンティアよ」

バレンティアと名乗った女性、歳は17
銀と金を混ぜたようなロングの髪を後ろで束ねた美少女

右手全体を覆う様なガントレットを着け、細剣を携えたどことなく品のある落ち着いた少女

「俺はショットガルド。剣士だ」
ショットと名乗った少年 歳は16歳 黒尽くめの衣装と剣。合わせたかのような黒の髪と瞳を持つ不敵な笑いを佇ませる少年

「ロックです、よろしく」

ロックと名乗った少年、年齢15歳、背はライナとさほど変わらない腰に中型剣を二本帯刀しナイフの束を持っている。見た目子供ぽさがかなりある、元々童顔で、栗色の髪、そこそこ美少年という感じだろうか

「で、あそこの木の下で寝転がってるのが」言いながら背中越しに親指で差しながらショットが紹介する

「クイック、本名じゃないらしい、弓の連続射手、それがやたら早いからクイック、だそうだ」

その「木の下で寝転がってる青年」は長身で弓を抱いて眼を閉じたまま寝ているというより瞑想しているようにも見える

端正な顔立ちのやや緑ががった黒髪の青年 年齢は18
それとイリアの6人

「始めまして、ライナです」と自分も返す。

いきなりなんだろう?と思いつつも皆、悪意や変な視線は受けない歳も近いという事で警戒心は抱かせない
そこでフリットが現れる

「集まったな」
「なんだよおっさんいきなり」とショットが開口一番言う

思いっきり横に居たバレンティアに頭を叩かれる

「おっさんじゃないでしょう!」
「おっさんでいいからちょっと黙ってろお前ら」
「いよいよ団の方に国から援護要請があった、南方の小国だ。お前らはこのメンツで隊を組んで参戦しろ」
「まじかよーやったぜ!」とショットはほんとに嬉しそうだが

「無謀じゃないですか?」バレンティアに即時否定される
「当然だ、お前らは後方観戦だ、戦わせる訳なかろう」
「んだよ‥つまんねーな」
「アホなのあんた?。若年兵がいきなり前線な訳ないでしょう」と兄弟漫才みたなやり取りが始まる

「そうだ、若年兵をまとめただけだ、いきなり死なれちゃ困るからな、それだけだ。まあ、精精仲良くしとけ、以上!」

そう一方的に言ってフリットが終わらす

「いやさ‥俺ら戦えるし、ふつーに、ほら天才だし俺ら」
「自称でしょうに‥」
「ま、ショットとクイックとバレンティアは年齢的にも良かろうが後の3人は15~14だ流石にないだろう、それに、これも不利な戦だ、こっちもお前らを助けてやる余裕はないからな、そういうわけだ」
「チッ」と舌打ちしてショットは引き下がる

フリットは一応同意したのを確認して去っていく

「仲良く、たってどうすりゃいいのよ。パーティーでもするんか?」
「うちの貧乏団にそんな物資の余裕はありませんよ」と両手を挙げて首を振り、ロックが返す

「んじゃーさ、試合しようぜ、この中で強さ知らないのはライナだけだし」
「アホですか?」
「最年少者苛め?」
「非常識ですね」

同時に罵倒される。しかしライナは
「別にいいですけど」と言って一同ギョッとした

こうして言いだしっぺのショットとライナは試合をする。
さすがにないわーと皆思ったが意外な事にライナが勝ってしまう

初めは余裕をかましてかるーく受けていたショットだったが段々ライナの攻撃の鋭さに防御しきれなくなり

「いい加減離れろ!」と彼女をどかすように大振りの横押し斬りを繰り出すが

ライナはそれを身を屈めてかわしつつサイドキックをショットのどてっ腹に叩き込んだ

「うぼぁ!」とマヌケな声を挙げて後ろにひっくり返って悶絶した

「ぐおおおお‥」と転げながら「い、いきなり蹴りとは」と言ったが返ってきた言葉が「ごめん、あんまり隙だらけだったから‥」だった

周囲はそれを見て笑いを堪えていた

「ざまぁですね」
「なめてかかるからこうなる」
「自分でしかけておいて‥」

またも酷い言葉の暴力で袋叩きにされる

「あーまあ、でもよ、どんくらいの強さか分かったし、いんじゃね?」
「なったのかしら‥」
「いや、あんまり」
「なめて掛かり過ぎて、あまり参考には‥」

その後は一同は皆で行動するようになった。

仲良くかどうは知らないが、少なくとも青少年の仲良くでは無かっただろう。共に立会いと修練を繰り返し

バレンティアとショットの漫才やりとりをはさんで雑談してという感じだったろうか

一方「団」の出撃は行われた、最初の援軍戦の少年兵達は「後方観戦」どころか、街から観戦、いわば何もせず行軍にも関わらず、街から前で戦う軍と団を見ているだけだった

「これって完全に蚊帳の外ってやつだよなぁ」
「楽でいいけど」 ショットとバレンティアは続けて言う
「参考にはなりますよ」メモを取りながらロックはさして興味は無さそうだ

「何のだよ?」
「数の差はいかんともし難い、という事と。うちの団に選択権は無いって事ですね」
「なんだそりゃ‥」
「400対1000で、普通に正面決戦しても意味が無いって事と。うちの団は結局雇われ者。戦略的に口を挟む権利は無いって事です」

ロックの言う通り、傭兵団は数合わせで参戦しているような状態なうえ独自に作戦を無視して動くわけにもいかずただ只管、正面で防衛戦を展開するしかなかった

「アホウな国に使われると何にも出来ませんねぇ」
「じゃあどうすんだよ?」
「いつか「当たり」の国を引くか、我々の自由にさせてくれる度量のでかい国に雇われる あるいは参戦交渉の際、こちらの要求を飲ませる、くらいですかね」
「すげ~後ろ向きで運任せな話だな‥」

はぁ~と溜息をついてロックは

「ま、我々は個々の修練に努めましょう、どうせ前線に出ないんですし」
「しかないわね‥」

そうして彼らは、参戦はするが何もしない出来ない状態、を更に半年程繰り返す事になる

ベルフの威勢は留まる事を知らず戦争の勃発から一年過ぎで中央を手中に収める事となる

このまま一方的に負け続けるのかと多くの人が思っていた頃光明が見え始める

銀の国に侵攻したベルフ軍が氷の女王マリアの軍に大敗退を喫する、森に移動陣を敷いた団もその報を受ける

「団長以外にも有事に備える、者は居たんですね」

具体的にどのような戦略と戦術でマリアが戦ったのか詳細が分かると更に驚きだった

「笑っちゃうくらい見事ですね」
「んだなぁ‥」
「快進撃で油断があったのは事実でしょうけど」
「でなくても、たぶん引っかかるでしょう、主力を囮にしたニンジンですから、この場合ステーキですかね」
「そりゃうまそうだ」

そこにフリットが顔を出す
「お前ら、次の任地はクルベルだ、出立の用意をしておけ」と

「また俺らの出番なし?」
「だろうな」とだけ返して立ち去るフリット

あーあ、という感じでつまらなそうにしたショットだがロックは違った見解だった

「これ、当たりですよ」

一同「え!?」

南方の強国クルベル。
伝統的騎士の国「鉄騎士団」と呼ばれる部隊を抱える、その伝統と名声から大陸条約の中一定の兵力を維持する事を容認された国である

また、南方面への街道のど真ん中にあり、ここを落とさないと南方侵略は難しいとされる地でもある

「まともな戦争になりそうだな」
「でも、また留守番じゃ‥」
「出番無し、て言ってなかったっけ?フリット」
「言ってましたね」
「うわああああつまんねええええ」

団の移動集落が近かった故、クルベルには早々に到着する。戦争の空気はまったくない、堅牢で豪華な城と豊かな城下だフリットとグレイは城に向かう。

「ベルフの侵攻は先の話だ。お前達は観光でもしていていいぞ」と

言われたので少年部隊の6人はそれぞれ街を散策する
イリアとライナは二人で行動していた

「私はここに何度か来た事ありますよ」
「そうなの?」
「私の生家はこの南ですから、そこから更に南に行くと術を学んだ学術都市。フラウベルト王国あります」
「神聖術、だっけ?、どんな修行するのかな」
「魔術とそう変わりませんよ、学んで、使ってみて、違うのは洗礼を受けるくらいでしょうか、魔術とは方向性が違うだけで、基本的に同じ物。だそうです」

「魔術は名前だけはよく聞くけど、使う人って聞いた事がないけど」
「一時放棄同然になりましたからね‥そうなると取り戻すのは難しいでしょう」
「そういうものなのかな」
「何しろ、教える人が居ませんからねぇ、独学では限度があるかと」
「剣とは違う、か」

「ところで。」
「うん?」
「ずいぶん団に馴染みましたね」
「だね、皆他人に干渉しないし、楽だよ凄く」
「皆、という訳ではありませんけど、それぞれ心に傷を持つ者ですから。土足で人の心に踏み入る真似はしないでしょう」
「でも、うちの隊の皆はやたら明るいよね、特にショットは‥」
「うーん、でも、彼も孤児ですし。それなりに苦労はしていますけどね」
「そうなんだ‥」

「と、言うより殆どそうでしょう。団長らと、私、団長の軍に居た時からの人以外大概そうですね」
「そう」
「ライナさんだって似た様なものでしょ?」
「そうね、でも皆それを全然出さない」
「沈んでいても何も得はありませんからね、こんなご時勢ですし。せめて楽しく、でしょうか」

「ま、私にはそういう傷はないんですけどね」
「そうなの」
「ええ、フリットの遠縁で誘われて来ましたから」
「へぇ~。親戚だったんだ‥」

一方城では傭兵団と軍部責任者との会談が行われていたが現状、ベルフ軍の侵攻が明らかになってからの援軍要請では無く、それに備えて傭兵団を雇おうという流れであった

「ベルフが南進するなら必ずここを攻める、それは大兵力に間違いない我々の軍力は整っているが、事態がどう展開しようと対処できる体勢を整えたい、故に貴殿らの協力を求めたい」
「まだ、何も情報は出ていないと?」
「左様。貴殿らの傭兵団はここ滞在していただき。備えをお願いしたい」

フリットとグレイは頷き合う

「我々の団の戦争での役割はどうされますか?。それによって準備も変わりますが」
「なにぶん相手の構成などの情報が出てから戦略という事になるので。ただ。」
「ただ?」
「貴殿らの団は現在200名。少数であるが個々の錬度や武も優れていると聞く、作戦が決まらぬと何とも言えぬが我ら主力と連携は難しい、故に戦場では自由遊撃という形になると思う。が、戦局が動いてからの話だ。当初は後方観戦となろう」
「わかりました。全体を乱さぬよう参加いたします」
「よろしくたのむ」

フリットとグレイは席を立つが

「傭兵団の方には宿として軍の旧官舎を用意しました。いつに「事」になるか分かりませんのでそちらへ滞在してお待ちいただきたい」と紙を差し出す
「感謝します。皆喜ぶでしょう」

会談はここで終わる

夕方、現状の説明と、ここへの滞在が指示される団の一同は、これはありがたいと割り振られた部屋にそれぞれ入る
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