境界線の知識者

篠崎流

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ヘッジホッグ

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「なんだか随分反れたな」

川に沿って南下した一行はそのまま東側に、図らずしも移動していた

「いいんじゃないか?最終的には中央付近に出れば」
「地図と随分違う様な」
「次の「ロードランド」から分岐する川で南に行く形かなぁ」

ロードランドという名前の通りの国である。東西南北国を結ぶ大街道が6本交差する大陸の要所と言える場所だ

が、国というより中立自治領に近い、王政で無く選挙に近い形で選ばれた領主が治世に当る形だ、街道が多いだけに人の出入り激しく、物も、国ですら交流が多い

それだけにカチカチの王政だと成り立たないとも云え、自然と、何時からかこの様な政治体制になった

そのロードランドの中央地区の町に入り、とりあえずで宿を取る「賑わってるなぁ‥」とフォレスも窓から外を見て云った

そして彼以外の二人はお勉強だ、ドンと本をテーブルに詰まれ読んでおく様に指示された、特にターニャは言葉も微妙におかしい

「フォレスはどこに?」
「路銀稼ぎだな」

それだけ云って二人を宿に残した

殆ど交易地、と言える場所だけに彼の目的には沿っていた、兎に角、人、物、店が多い、そこいらへんで商売している露店の類もかなりある

情報収集と同時に掘り出し物を探した。路銀稼ぎ、と云ったとおり手持ちの金が心もとない故に商売半々な訳だ、夕方に宿へ戻った時にはかなりの荷物と成っていた

ターニャとエミリアの前のテーブルに焼き菓子の箱を置いて自身は荷物を抱えたまま別室に篭った

「お土産は?」と聞く前にそういう対応をされたので無言で見送って、エミリアは紅茶を入れてターニャと二人でそれを頬張った

ただターニャはお菓子を食ったのは初めてらしく笑顔で、しかし勿体無さそうにカジカジ食べた

「これ、おいしい」
「焼き菓子は初めてか?」
「うん」

翌日の午前中、朝昼飯を同時に宿一階の酒場兼飲食店で平らげた

「さて、オレは暫く、部屋に篭る」
「しばらくとは?」
「分らん5,6日だな、お前らは好きにしていいぞ、折角デカイ街だ色々見て回るといい」
「分った、そうしよう」
「まあ、勉強は適当でいいだろ、あと、ターニャの面倒はお前が見ろよ」
「そうだな」
「どっかいくの?」
「観光だよ」
「ふーん」

「ああ、ところでフォレス」
「うん?」
「私は実質本を読んでるだけなんだが、稼がんでいいのか?」
「んー、仕事、つってもお前の場合純粋に剣士だしなぁ、定住先が見つかるまでどっか固定した仕事、てのも無理だろう」
「そういうもんか?」
「護衛にしろ、用心棒にしろ、一月以内というはあまり無いだろう、まあ、移動の際これまでと違う移動、普通の旅が出来るなら、商人の類の護衛とかありそうだが‥」
「ああ、そういう事か、確かに数日単位、てのはあまり有用じゃないな‥」
「ま、しばらくはオレの稼ぎでどうとでもなるし、構わんだろ」

云ってテーブルに金貨を5枚重ねて置いた

「ま、小遣いだ、遊ぶにしろ観光にしろ金無いとどうしょうもないだろ」
「むう‥なんか、私が養われているというか」
「別にいいさ、それに前回は大分助けられた、駄賃だと思え」
「そういわれると素直に受け取れるな」
「だろ?」

じゃあな、とそこで別々に行動と成った

何時に無くフォレストの気前がいいのも当然ではある、昨日抱えて戻った荷物は殆ど魔具や薬の材料だ、しかもかなり格安で手に入った

その二割でも加工して売れば、楽に金は稼げる、ただ、部屋に篭りっきりに成る事は成るが

実際分かれた後から、夕方にエミリアらが戻るまで食事の時しかフォレスは出てこないという徹底振りだった

夜の一階酒場での食事もなんだか虚ろでただ食料を口に運んでいるという感じである

「なんか、初日から疲れてないか?」
「あー、そうだな、別に疲れてはいないが」
「どっちやねん‥」
「ま、魔力を結構使うからなぁ‥別の方面で疲れるが‥」
「そうか、まあ、程々にな‥」
「ああ‥んで、そっちはなんかあったか?」
「そうだなぁ‥基本的な情報とか、仕事も短期で結構ある、それとこの辺は盗人も多いな」
「ふむ‥軍が自治軍、治安維持を目的としたものだからなぁ‥」
「どうも検挙率は宜しくない」
「だろうな、そもそもこういう状況の街だと「裏」も多そうだ‥」
「というと?」

「所謂ワイロだな、つまり、盗人側なりが、軍とか警察隊とつるんでお目こぼししてもらったりとか、代わりに軍なんかはそいつらから金を貰う、と」
「んな事あるのか‥」
「統制がいい加減、或いは王政でも、本国から離れる程そういう者も多い‥お前の故郷の街も「裏家業」の類はそれなりに居たしな」
「そうなのか‥」
「まあ、特にココは、どっかから攻められる事もなかろうし‥何しろ重要な交易地だし、人も物も軍すら通過する、ある意味中立地帯に近い、そこを攻めたら商人にも住民にも周辺国にすら総出で叩き潰される」
「なるほどな」
「王政の軍が良いとも思わんが、そういう不可侵な場所だと自然全方面に甘くなる」
「職業軍人の類はいなそうだしな」
「そういうこっちゃな、それだけに注意はした方がいい物盗まれるくらいならまだいいが命を落とすような事になっては眼も当てられん」

「ふーむ、だから短期の仕事も多いのか」
「ああ、護衛だろ?」
「うむ」
「商人も独自に護衛、もしくは腕が立たないと、うかつに移動も出来んからな、まあ、もっとも、それも領主のやる気次第なんだがなぁ」
「ただ、こうも人の行き来が多いと王国軍でも無理だろう‥」
「そうでもない、なんか犯罪したら国その物に追い掛け回される、となりゃ滅多な事は出来んよ、リスクとリターンが噛み合わん」
「なるほどなぁ‥」
「ま、現在の状況を見る限りやる気のある、あるいは能力に秀でた領主では無いんだろう」
「ふむ‥とりあえずターニャは宿にいた方がいいのかなぁ‥」
「かもな、昼間なら問題ないだろうが、それでも危なっかしいしなぁ」

云われた当のターニャは首をかしげてキョトンとしていた

そこから五日は一同は宿に居る事が多かった、エミリアは時たま買い食いしてお土産をターニャに食わせるという程度、ただ、ずっと宿で本を読んで居たターニャは別に退屈そうにはしてなかった、基本的に大人しいしあんまりしゃべらない

比べてみれば、だが、今までの生活が生活だけにこういう何もしないで本を読んで部屋でゴロゴロして、偶におねぇちゃんがお菓子を買ってきてくれる、そういう退屈な生活も過去から比べれば天国に等しかったのかもしれない、だから何時も椅子に座って足をブンブン振って笑顔だった


六日目
一通りの作業を終えたフォレスは軽く寝た後。体調を整えて背負い袋で昼頃街に出た

「護衛が要るか?」とエミリアも聞いたが
「ターニャと一緒にいてやれ」と返され彼は一人で出て行った

向かった店は「裏」だった

彼の見た目もあるのだが、どっちかと云えば裏から物を売ったほうが楽ではある、街の裏道の店だかどうだか分らない汚い酒場に入った

中に居る連中はガラが悪いという風ではく静かで入ってきたフォレスを冷たく見ているだけだ、責任者であろうオヤジにカウンター前に立って待った

「らっしゃい‥何にする?」
「呑みの客じゃねぇ」

そう返して腰の挿した「作ったばかり」の短剣と中型剣の中間の長さの剣をカウンターテーブルに置いた

「いくらになる?旅の途中に入手したんだが」
「ほう‥」とオヤジも表情が一変する
「どれ、失礼して」

剣を取って抜いて見る

「これの効果は?」
「堅牢、ソリッド」
「ふむ‥こいつは需要が高そうだ‥手ごろだし、エンチャント効果的にもベターだ」

当然だろう態々「ベター」なモノを付与したのだ

「70でどうだ?」
「これなら110は硬い40そっちの取り分はボッタクリだな」

オヤジも口の端で笑って見せた

「残念ながらここは物価が安い、激レア物でも安定して捌ける訳じゃない」
「エンチャントの武具に物価は関係ないな」
「チッ‥兄さんにはかなわねぇな‥85だ‥」
「いいだろう、即金でな」
「OK、だが金額的に現金はムズイ債券でもいいか?」
「中央通貨なら構わんよ」

とオヤジはカウンターの下から鉄箱を出して金貨と紙通貨を勘定をする、フォレスも受け取って懐の袋に入れた

「そっちの背負い袋は?」
「残念ながら専門家用だな、ここで売れるようなモンじゃない」
「そうか、ならいい、まいどあり」

お互い最小限のやりとりだけしてさっさと店を出た、次に向かったのは街の中央の「表」の店だ、だが見た目はおどろおどろしい

何しろ古美術品店だ、しかも遺跡から出たような物を売る、自然、魔法道具やいわくつきのモノが集まる、そして今度は背負い袋から道具を出して「じーさん」と言っていい店主に見せる

「ほう‥魔法原石か‥」
「後は触媒だ」

と透明な色付きの石いくつか、掌サイズの瓶に詰めた粉を一つ置いた

「ふむ‥石は3×3 触媒はそれ程売れないだろう、精精銀1だな、どうする?」
「なら、石だけでいい、触媒は自分でつかうさ」
「了解だ、証書でよいか?」
「構わん」

とじーさんは9金分の手形を出して並べた、それを受け取って早々に店を出た

「表」だけにヘタな交渉や駆け引きは無い、本来はこちらに全部持ってきたほうが楽ではあるが、一つ問題がある

エンチャントの武具の出所だ、ヘタに知られると面倒だという事と自作だとばれても困る、その意味いくらか損になっても余計な事を追求されない「裏」のが楽とも言える、したがってモノによって売り先を変えるのである

「これで、当分路銀には困らんな」

そうして岐路に着いたが
帰りの途中で尾行に気がついた

「さっきの連中だろうなぁ‥」と直ぐ分かった、正直こういう事はマズ無い、この街の治安が悪すぎるという事だ

そこで宿に戻らず、街の南東に向かう、人が住んでいるのかいないのか分らない所まで移動して、振り返って話しかけた

「何の用だ?お前ら」と

声を掛けられ、尾行した連中もバラバラと出てくる、相手は6人だった

「兄さん、中々羽振りが良さそうじゃねぇか?どこでレアモノを仕入れてるんだい?」
「さてね?教える必要があるのか?」

そう話ながらも、対峙した姿勢から相手は周りを囲む様に静かに、少しづつ動く

「教えてくれりゃ悪い様にはしねぇよ‥調達すんの手伝ってもいいぜ?」
「アホか、一人で調達出来るモンを多人数でやるか。稼ぎが減るわ」
「そうかい‥」

そこで会話は止まった
相手も短めの剣を抜き、こちらも中型剣を抜く

「おい‥云っておくが、オレは強いぞ?死にたくなけりゃ帰れ、お前らみたいなチンピラでも殺すと面倒だ」
「そうかい‥こっちはこまらねぇよ」ヒヒヒと笑ってジリジリ距離を詰める

(やっぱ無駄か‥)やむなくフォレストは剣をそのまま突き出し古代言語呟く、高速で、剣を足元の地面に軽く叩き、そのまま刀を下げて直立で待った

向こうにそれが分る者は居ない「?」と不思議そうな顔をして、数秒後目の前に黒い何かが横切った

「え?!」「な?!」と連中は一斉に声を挙げた

周囲に風が起こり、フォレスを中心に竜巻の様になった、そしてその風の渦の中に混じる黒い影、それが何周かした後、影が回りの連中に飛び掛る

体にぶつかりすり抜け、そのまま飛び回る、そしてそれを受けたチンピラは突如として奇声を上げて頭や耳を押え狂った様に走り出し、チリジリに逃走した

闇の召喚、シェイド。相手を直接被弾させるモノではない、ただ精神にダメージを与えて、恐怖を与えるモノだ、効果はご覧の通りだが、人によっては発狂して死ぬ事もある

「フン‥」と鼻で蔑んで荷物を回収

風が収まった後、悠然と剣を納めてフォレスはため息をついてまた歩き出したが、それでは済まなかった

5分歩いた所でまた気がつく。
正直面倒なのもあってヘタな誘導はせず振り返ってそのまま相手にツカツカ歩み寄って声を掛けた

「おい、今度は何だ?」と

向こうも「ヒィ!」と声を挙げて横道からソロソロ出てくる、黒髪シュートでスリム、今でいうタンクトップとショートパンツに腰に短刀を二本挿した「女」だった

どうやらさっきの連中の仲間ではないらしい、向こうも一人だし、そのまま対面して取り繕った

「あああ、あちしは怪しいもんじゃりませんダンナ!」
「既に言動が怪しい」
「あいつらが後を付けたのを更に後を付けただけでござる!」
「ほう、それで?」
「は、はい!ダンナにおはなしがありまして!」
「いいだろう、話せ」
「あちし腕の立つ人を探しておりますですダンナ。ある旅商人の一座でして」
「ああ、護衛か‥オレは術士なんだがなぁ‥」

そこで「ん?」と思った

「ま、いい、それで?」
「ウチのボスと会ってほしいです!」
「ふむ、いいだろう、とりあえずコッチも仲間が居る、宿まで付き合ってもらう」
「は、はい」

そしてそのまま宿へ、エミリアとターニャを拾って「ボス」とやらに会いに行った

街の北にある巨大広場、いわゆる商人集落というやつでそのまま荷馬車などを止めておけるよう配慮された空間である

その近くにある安宿に招かれボスとやらに対面した、個室に入ってまず驚く

「ボス!お話を通してつれてきました!」

部屋に相手は一人、しかもどう見ても子供だった
他に人は居ない

「これが?ボス?」

フォレスも思わず聞き返した、そう言わざる得ない、応接セットに座ってお茶する少女?金髪ロングで背は150cm無い、ヒラヒラドレスで童顔の子だ、貴族かなんかのお嬢ちゃんにしか見えん

「人を見た目で判断するでない、私はこれでも18だ」
「そりゃすまんな‥」

応じてフォレスも対座についた

「話は通してあるとの事だが?」
「腕の立つ奴を集めている、つまり護衛だろ旅商人と言うからには」
「ふむ、話が早くていい、その通りじゃ、私はアリオローラ
「ヘッジホッグの商人という旅団を率いておる」
「フ‥ハリネズミか、シャレの利いた名前だな」
「そう云われたのは初めてじゃな」
「うむ、で?」

「そこに居るエルザも一応護衛なんじゃがあまり役に立たん、ほんで幾人か剣師なりなんなり集めて来い、と、指示をしてな」
「そんでオレらか」
「どうやら当りの様じゃな、中々強そうだ」
「ハイ!凄いですよ!」
「お前はだまっとれウルサイ」
「はい‥」

「そうだな、実はオレの方でも条件に合いそうなんでね、基本的に受ける前提で来た、それと、護衛と言っても実際剣が出来るのはあの子だ」
「お主は剣士ではないのか?」
「出来なくはないが、魔術士だ」
「そうなのか‥どうみても剣士にしか見えんな‥デカイしガタイもいいし、目つきも鋭いし‥」
「人は見た目じゃ‥なんだろ?」
「そ、そうじゃな」

そして両者は基本的な条件を話した
アリオローラも驚いたが同時にコレ幸いと思ったのだろう

「なるほど、全国の旅を‥」
「そうだ、こっちは同行させてもらいたい、路銀が掛からんのは有り難い、給与の類はいらん、それと基本的に最後は中央に行ければいい」
「なるほど良かろうこちらとしても有り難い条件だ、移動も基本時計回りになる、中央付近に行く事になる、ただ‥腕だが」
「腕の方は問題ないエミリアだけでも20や30の兵は軽く倒すだろ、オレは頭脳労働だ」
「なんかそれもアベコベな様な‥彼女もどこぞかの貴族の娘にしか見えん‥」

「そらそうよ」とフォレスもエミリアも思った

「しかし、定住地を探す、という旅の目的も微妙な気がするの」
「そうか?」
「そもそも戦の無い土地とか過ごし易いリゾート地なんぞこの大陸には無かろう」
「どこも荒れてますよね」
「うむ、まあ、世界中回った訳ではないが、私らもそういう場所があったら定住したいものだ」
「そうなのか」
「商売、も、本来は移動しまくり、じゃないほうがいい、「信頼」だな、固定した場所があればそれがいい、状況が変化すれば移動なり、あるいは支店を各地に作ったほうが効率的だ」
「確かにな」
「ま、兎に角、両方条件は一致する、よろしく頼む」
「ああ」

両者立ち上がって握手した、お互い条件がピタリと合う。こちら、フォレスの側は護衛の給与などべつに要らんし移動の路銀、維持費、を向こうに持ってもらえる

国から国への移動もスムーズだろう、商人隊となれば入国が楽である、それは相手から、ローラから見てもそうだ。賃金はいらん、同行者に近い、飯の面倒だけみればいい、そして腕も問題ないとなればこれ以上の護衛の条件はないだろうという事だ

ただ、移動の方向は基本的に南方面なのだが時計回り
という事でここから更に南東に向かう事になる

尤も、目的は定住地があればいいのであって別に中央以外でもそれがあれば良いと云えばいいのだが

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