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唐
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首都に戻った後、再び宿を取り、三人で其々の情報並び今後も話し合う
「妲己とは直接手を合わせておらん、そしてこうも云った」
「それは?」
「飲まざる得ない条件もある、とな」
「単純なモノではない、とは思ってたけどやっぱりね。その云い様からすれば、何か向こうに弱みを握られている、故、従っている」
「可能性はあるの」
「でも疑念も残るわね、ヤオの予想に掛からなかった」
「そじゃな‥、ウチの能力がダメになった、という訳でもないはず」
「ま、相手が相手だしね、妨害する能力でもあるのかも?」
「うーむ、そういうのもあると云えばあるし」
「そうなんだ」
「うむ、それに元々ウチの予想予知は結構不自由なモノでもあるしの」
「たしか、歴史の分岐、或いはヤオ自身に関わるに限定されるのよね?」
「そう」
「確かに今回、妲己の直接の関わりは薄かったとも云えるしねぇ」
「じゃあさ、途中で結構変わるのは何で?」
「んー、例えばフィルが今日昼何を食おうかと考えて動く、そこでAという本道があるが、途中で誰かが声を掛けBの店に行こうと誘う、これだけで既に分岐、干渉になる」
「ふんふん」
「そこで声を掛けた相手が急用が出来て止めるとBの分岐が残ったままフィルの選択の道だけ増えるが、フィルは当初の予定Aに戻るかどうかは分らない」
「そのくらいの事で変わっちゃうんだ‥」
「うむ、そして時間は経過してしまうし、条件は変わるAの選択を再びするかは不確定になる」
「確かに。店が閉まるかもしれないし、絶対Aで食べたいと思うかは微妙、相手が居なくなってもBに行くかも知れないし」
「そう」
「んー‥でもさ、それって予知じゃないんじゃない?」
「左様、だから予想予知なのだ、最終決定の場合の道のみならず、外部、その時その時の選択者以外の要素で変わる残った可能性までも捉えてしまう」
「つまり一番当初のAに近い物に戻すのね」
「まあ、それが「当人の完全な自由意思に寄る選択」なら別に修正する必要が無いしBに行っても構わないのだ、だが、それが意図的な外部の意思なら、どういうモノでも防止せねばならない」
「なるほど、悪い方に誘導する意思の可能性が高いから?」
「そういう事になる、というか、ウチはそういう任務じゃ、という事」
「じゃあ、私がABどっちに行っても外部干渉、誘導が無いなら、その後の結果、プラスでもマイナスでも構わないという事?」
「人界で生まれ住む者の自由意志に寄る選択なら構わない」
「うーん‥難しい」
「難しく考えなくてもいい、この世界はこの世界の者の選択によって選ばれるべき、とこちらではされている、結果良かった、悪かったの話しではない、それが見守るという事、幾つも選択の道はあるが、どれを選んでも良い。だが、それ以外の世界の第三者が意図的に誘導した道ならそこだけ止めるという事」
「なるほどつまり私が誘われてBの道が出来る、けど誘った相手の問題という事だね」
「そういう事だ」
「その辺りの事は、ルールが決まっているのだから左程問題無いわね」
「そじゃな、ま、仕方無いとは言え、今回のは色々危険ではあった、結果本筋と同じに収まったからいいが」
「それにしても、妲己はやっかいねぇ‥何がしたいのかの目的すらイマイチ分らないし‥いざ出てきても色々やってくるし」
「何か考えないといかんな」
「ヤオちゃんは、出来れば捕らえたいが、て云ってたよね?」
「うむ、妲己が何を考えどういう取引したにしろ、一度拘束してしまえば聞くも罰するもこちらが取引するにも制裁与奪は自由じゃし、効率で云えばそれが早い」
「なるほど~」
「確かにそうね‥」
「一々出て来るのをもぐら叩きするより良い、ま、それ自体難しくはあるが」
「基本的にその線でいいんじゃないかなぁ」
「そじゃな、次何時出てくるかも謎じゃし、こっちから探すのは難しい」
「しかしヤオ「ちゃん」て‥」
「え?だってちっちゃいし、可愛いし」
「見た目はフィルより幼いわね確かに」
「ウチは何と呼ばれても構わんがな」
「ところで、今の話しで一つ疑問もあるんだけど?」
「なんじゃい」
「私は本来歴史通りなら、不死の秘薬の実験で捨てられて死ぬから別にその後に影響ないけど。フィルはいいの?これって干渉にならない?」
「個人の範囲、且つ世の中に影響、大きな歴史的流れが逸れるという程で無く、こちらで活動しうる、使徒としての存在であれば容認されている」
「ふむ」
「フィルはその能力も十分あるし、仮に使徒として使わない、ウチらと出会わず、あのまま過ごしたとしてもその他、他人の人生を大きく狂わせる事もない、精精、神隠し事件の噂レベルの伝説の類が不確定、且つ極めて小規模、範囲で残る可能性がある、というだけじゃ、そのくらいなら問題ない」
「妲己は?」
「あれがこっちの世界で生まれ育ち、何か大きなトラブルを起こしたとしても個人が勝手にやってるなら別にいい」
「目立って行えば何れ人間に討伐される、ね」
「そう、実際過去史でもそうなった。だが、現在、魔側の意図、取引によって本人の意思に関係なく意図して干渉を起こしている、これは防止する、というだけじゃ」
「成る程、じゃあさ、大きな影響が無い事、例えば、過去私は病人なんかを救っている、これは?」
「救った者が例えば女子が将来、歴史に名が残る物事の中心人物を産む、とかなら大きな本道の干渉として残るし、ウチの予想予知にも引っ掛かる、が、なるべくなら、感情を廃して人の生き死には干渉せん方が良い、どこでどう繋がるか分らんし」
「そっか」
「ま、尤も、そうなったとしてもそこまで影響は出ないハズじゃこの世界の範囲だけで言えば」
「と言うと?」
「基本的にAの人物がウチらのミスで残ったか死んだとしても代わりにBという人物が主役か脇役に成る」
「???」
「例えば、三国時代、お主が孔明殿や曹操殿に肩入れした、彼は病没したが、同情から救ったとしても、結果はあまり変わらない」
「何れにしても他の病とか、戦死とかになる?」
「それもあるが。何れにしろ、彼の役目はあそこまでだ、彼の後継者が現れ、主導する人物がスライドするとか修正される事もある」
「つまり死期がズレるけど、歴史本道自体はそこまで変わらないという事?」
「そういうこっちゃ。まあ、どちらにしても過干渉はいかん、それだと魔側とやってる事が変わらん」
「確かにそうね‥」
「ウチらが修正するのはその干渉に寄る場合のみじゃ他はあまり気にしなくていい」
「成る程、一応分ったわ」
「うむ」
「で~、歴史の方は?」
「今の所何も見えんな。ついでに分身放って先の北方民族の方も監視しとるが、あっちの王朝側のトップも円の戦いの話しを信じてない、操作も解かれているし南進の方針も無くなる。略本来の道に戻った」
「そっか‥良かった」
「ま、何れにしろまた暫く自由行動で良かろう、ウチも一旦戻って色々上と相談してみる」
「ええ」
としてヤオは一旦戻り
円らはそのまま気ままな旅へと戻った
気ままな旅の円らは本当に気ままだった。二人で反時計回りに観光しながら住み歩き大陸をぐるりと回った。
相変わらずアチコチ乱、内乱や王朝の変更等も見てきたが、争いがあれば避け、無ければ長期滞在で移動しつつ、またいくばかの年月が過ぎる
途中小さなお役目はあったが何れも当初の様に小物で円らの障害にすら成らなかった。妲己やジャンと接触する事も無く、再び南西、東南アジアから中国に入り成都に戻った
時代は唐の時代7世紀の手前である
「妲己とは直接手を合わせておらん、そしてこうも云った」
「それは?」
「飲まざる得ない条件もある、とな」
「単純なモノではない、とは思ってたけどやっぱりね。その云い様からすれば、何か向こうに弱みを握られている、故、従っている」
「可能性はあるの」
「でも疑念も残るわね、ヤオの予想に掛からなかった」
「そじゃな‥、ウチの能力がダメになった、という訳でもないはず」
「ま、相手が相手だしね、妨害する能力でもあるのかも?」
「うーむ、そういうのもあると云えばあるし」
「そうなんだ」
「うむ、それに元々ウチの予想予知は結構不自由なモノでもあるしの」
「たしか、歴史の分岐、或いはヤオ自身に関わるに限定されるのよね?」
「そう」
「確かに今回、妲己の直接の関わりは薄かったとも云えるしねぇ」
「じゃあさ、途中で結構変わるのは何で?」
「んー、例えばフィルが今日昼何を食おうかと考えて動く、そこでAという本道があるが、途中で誰かが声を掛けBの店に行こうと誘う、これだけで既に分岐、干渉になる」
「ふんふん」
「そこで声を掛けた相手が急用が出来て止めるとBの分岐が残ったままフィルの選択の道だけ増えるが、フィルは当初の予定Aに戻るかどうかは分らない」
「そのくらいの事で変わっちゃうんだ‥」
「うむ、そして時間は経過してしまうし、条件は変わるAの選択を再びするかは不確定になる」
「確かに。店が閉まるかもしれないし、絶対Aで食べたいと思うかは微妙、相手が居なくなってもBに行くかも知れないし」
「そう」
「んー‥でもさ、それって予知じゃないんじゃない?」
「左様、だから予想予知なのだ、最終決定の場合の道のみならず、外部、その時その時の選択者以外の要素で変わる残った可能性までも捉えてしまう」
「つまり一番当初のAに近い物に戻すのね」
「まあ、それが「当人の完全な自由意思に寄る選択」なら別に修正する必要が無いしBに行っても構わないのだ、だが、それが意図的な外部の意思なら、どういうモノでも防止せねばならない」
「なるほど、悪い方に誘導する意思の可能性が高いから?」
「そういう事になる、というか、ウチはそういう任務じゃ、という事」
「じゃあ、私がABどっちに行っても外部干渉、誘導が無いなら、その後の結果、プラスでもマイナスでも構わないという事?」
「人界で生まれ住む者の自由意志に寄る選択なら構わない」
「うーん‥難しい」
「難しく考えなくてもいい、この世界はこの世界の者の選択によって選ばれるべき、とこちらではされている、結果良かった、悪かったの話しではない、それが見守るという事、幾つも選択の道はあるが、どれを選んでも良い。だが、それ以外の世界の第三者が意図的に誘導した道ならそこだけ止めるという事」
「なるほどつまり私が誘われてBの道が出来る、けど誘った相手の問題という事だね」
「そういう事だ」
「その辺りの事は、ルールが決まっているのだから左程問題無いわね」
「そじゃな、ま、仕方無いとは言え、今回のは色々危険ではあった、結果本筋と同じに収まったからいいが」
「それにしても、妲己はやっかいねぇ‥何がしたいのかの目的すらイマイチ分らないし‥いざ出てきても色々やってくるし」
「何か考えないといかんな」
「ヤオちゃんは、出来れば捕らえたいが、て云ってたよね?」
「うむ、妲己が何を考えどういう取引したにしろ、一度拘束してしまえば聞くも罰するもこちらが取引するにも制裁与奪は自由じゃし、効率で云えばそれが早い」
「なるほど~」
「確かにそうね‥」
「一々出て来るのをもぐら叩きするより良い、ま、それ自体難しくはあるが」
「基本的にその線でいいんじゃないかなぁ」
「そじゃな、次何時出てくるかも謎じゃし、こっちから探すのは難しい」
「しかしヤオ「ちゃん」て‥」
「え?だってちっちゃいし、可愛いし」
「見た目はフィルより幼いわね確かに」
「ウチは何と呼ばれても構わんがな」
「ところで、今の話しで一つ疑問もあるんだけど?」
「なんじゃい」
「私は本来歴史通りなら、不死の秘薬の実験で捨てられて死ぬから別にその後に影響ないけど。フィルはいいの?これって干渉にならない?」
「個人の範囲、且つ世の中に影響、大きな歴史的流れが逸れるという程で無く、こちらで活動しうる、使徒としての存在であれば容認されている」
「ふむ」
「フィルはその能力も十分あるし、仮に使徒として使わない、ウチらと出会わず、あのまま過ごしたとしてもその他、他人の人生を大きく狂わせる事もない、精精、神隠し事件の噂レベルの伝説の類が不確定、且つ極めて小規模、範囲で残る可能性がある、というだけじゃ、そのくらいなら問題ない」
「妲己は?」
「あれがこっちの世界で生まれ育ち、何か大きなトラブルを起こしたとしても個人が勝手にやってるなら別にいい」
「目立って行えば何れ人間に討伐される、ね」
「そう、実際過去史でもそうなった。だが、現在、魔側の意図、取引によって本人の意思に関係なく意図して干渉を起こしている、これは防止する、というだけじゃ」
「成る程、じゃあさ、大きな影響が無い事、例えば、過去私は病人なんかを救っている、これは?」
「救った者が例えば女子が将来、歴史に名が残る物事の中心人物を産む、とかなら大きな本道の干渉として残るし、ウチの予想予知にも引っ掛かる、が、なるべくなら、感情を廃して人の生き死には干渉せん方が良い、どこでどう繋がるか分らんし」
「そっか」
「ま、尤も、そうなったとしてもそこまで影響は出ないハズじゃこの世界の範囲だけで言えば」
「と言うと?」
「基本的にAの人物がウチらのミスで残ったか死んだとしても代わりにBという人物が主役か脇役に成る」
「???」
「例えば、三国時代、お主が孔明殿や曹操殿に肩入れした、彼は病没したが、同情から救ったとしても、結果はあまり変わらない」
「何れにしても他の病とか、戦死とかになる?」
「それもあるが。何れにしろ、彼の役目はあそこまでだ、彼の後継者が現れ、主導する人物がスライドするとか修正される事もある」
「つまり死期がズレるけど、歴史本道自体はそこまで変わらないという事?」
「そういうこっちゃ。まあ、どちらにしても過干渉はいかん、それだと魔側とやってる事が変わらん」
「確かにそうね‥」
「ウチらが修正するのはその干渉に寄る場合のみじゃ他はあまり気にしなくていい」
「成る程、一応分ったわ」
「うむ」
「で~、歴史の方は?」
「今の所何も見えんな。ついでに分身放って先の北方民族の方も監視しとるが、あっちの王朝側のトップも円の戦いの話しを信じてない、操作も解かれているし南進の方針も無くなる。略本来の道に戻った」
「そっか‥良かった」
「ま、何れにしろまた暫く自由行動で良かろう、ウチも一旦戻って色々上と相談してみる」
「ええ」
としてヤオは一旦戻り
円らはそのまま気ままな旅へと戻った
気ままな旅の円らは本当に気ままだった。二人で反時計回りに観光しながら住み歩き大陸をぐるりと回った。
相変わらずアチコチ乱、内乱や王朝の変更等も見てきたが、争いがあれば避け、無ければ長期滞在で移動しつつ、またいくばかの年月が過ぎる
途中小さなお役目はあったが何れも当初の様に小物で円らの障害にすら成らなかった。妲己やジャンと接触する事も無く、再び南西、東南アジアから中国に入り成都に戻った
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