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23‥俺と魔王
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俺は今、第二魔王(ギール)さんと対面している。
感激だ!
黒い髪を持っているのは今現在俺とこの三人だけだそうだ。
ギールさんは黒い髪を肩まで長さで切り揃えており瞳は金色で顔立ちが日本人よりだった。俺の顔を見るなりニコニコしながら抱きつかれた。俺がアブアブしていたら魔王(伊藤)さんがギールさんの耳を引っ張った。
「ギール。真人君が困ってますよ」
「ジロウちゃん痛いよぉ」
ギールさんは俺を離すとニコニコしながら言った。
「ごめんね。嬉しくてついね」
「真人君、大丈夫?」
「俺、全然平気です」
後ろに控えるように立っていたグーリドの腕に引き寄せられ腰を抱かれた。
「ギール様おふざけはお止め下さい」
ギールは驚いた。グーリドが人に対し執着するとは…へぇーほぅー
これは面白い思わず口許に手を宛て笑っていた。
クックック
「ギール何一人でツボにはまってるんですか?」
「ジロウちゃん グーリドの様子がクックック」
「はぁー話が進まないでしょグーリド真人君と座って!」
「はい陛下」
俺たちは笑い続けるギールさんを放置してソファに腰かけた。
魔王(伊藤さん)によると小競合いを繰り返してきた人族が和解を申し込んできたとのことで話し合いのほとんどはギールさんが済まして着たとのことだが最終確認に人族が魔王城に使節団を送って来るとのことだった。使節団のメンバーは全員Cクラス以上にランクされる魔力の持主だそうだ。魔王領内は魔素の量が多すぎてDクラスの魔力がないと身体に変調をきたすらしい。魔族平均値と人族平均値の差がヒドイのは人族には魔力が全くないという人もいるからだそうだ。
SSSランク 魔王伊藤とギール
SSランク 魔王グアンド
Sランク 俺?
Aランク 魔王軍隊長
Bランク 魔族平均値
Cランク
Dランク
Eランク 人族平均値
Fランク
魔王(伊藤さん)の説明ではこんな感じらしいが俺がSランクでいいのか?
俺が唸っていると魔王(伊藤さん)が微笑みながら言った。
「真人君の魔力の量と質は私と大差ありませんでしたから自信を持って下さい」
「そうなんですか?」
けど俺魔力使いこなせてないんだけどなぁ…
「そこで真人君にも調印式に出席してもらおうと思いましてね」
「俺?いらなくないですか?」
ギールさんがやっと笑うのを止めて真面目な顔で話し出した。
「人族が二度と魔族に争いを仕掛けたく無くなるようにしたいので魔王クラスが四人もいると言うことを見せ付け圧倒します。座っていればいいので安心して下ください。あっ。もうひとつグアンドが夕刻には魔王城に到着するので一緒に夕食をたべましょ」
おぅ魔王が三人もスゲー俺は目を輝かせて頷いていた。
俺は魔王たちと雑談をしてから部屋を後にした。
☆☆☆
ギールさんとの話も済み俺はグーリドと訓練所に向かった。
さぁー訓練。
訓練。
訓練所に就くとカイリ君が手を振りながら走り寄るなり俺の手を握り締めた。
「殿下、今日はもう来られないかと思っておりました」
手を握りながらニコニコしていた。
「カイリ君…待っててくれたんだ」
ちょっと感動。
つられて笑ってしまった。
てぇ。
「グーリド行ってくるね」
振り返った瞬間に引き寄せられキスされた。軽いキスだったが人前でされて顔から火がでそうになった。
「では夕刻前にはお迎えに参りますマナト様」
「うん…」
深呼吸してよし。
落ち着け自分。
歩き去るグーリドを見送った。
カイリ君が真っ青な顔で拳をにぎり絞めていた。
「カイリ君…どうしたの?」
「今の方は?殿下の恋人ですか?」
カイリ君の声は震えていた。
「え~と」
そういえばグーリドと俺って恋人?
考えたことなかったな?
俺…グーリドのこと好きみたいだし?
いつもキスしてるし?
この前は裸にされちゃったし?
グーリドの部屋に泊ちゃたし?
「「殿下ーそれは恋人です!」」
俺は口に出して呟いていたようでカイリ君に怒られました。
おっお俺口に出してた…
恥ずかしいーーー
口を両手で覆い下を向いた。
顔が熱い。
恥ずかしい。
「殿下…さきほどの方が気の毒です・・・」
「グーリドが・・・」
「殿下…鈍すぎです」
えー意味解らないんですが・・・
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#不定期な自分にお付き合い頂きありがとうございます。感謝。感謝です。m(._.)m
応援ありがとうございます!
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