えぇー 俺が魔族しかも王族て???

腐りんご

文字の大きさ
31 / 49

30‥取り敢えずお友達と言うことで・・・

しおりを挟む

☆☆☆




 俺は今グーリドと城下街のお菓子屋さんでお菓子とお茶を飲みながらマッタリしている。ここに来るのは四回目だ。前回は人族の皇子たちもいたのでゆっくり出来なかった。俺は数日前のことを思い出していた。


・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・

・・・


 宴会?歓迎会の次の日クラッシュ皇子から面会の申し入れがあった会いたくなかったがお客様なので渋々承諾した。念のため部屋にグーリドとイーゼルさんにも待機してもらった。

 これで完璧。

 自分の部屋の応接室に来てもらうことにした。

 俺の部屋には魔王(伊藤さん)が作った罠が仕掛けてあり何時でも発動出来るようにしてある。あと緊急時の脱出口もある。「誰かに襲われた時の予防です」と言って城の中の仕掛けも教えてもらっていたが庭園にはなかったなぁ。

 油断は貞操?の危機と言うことを昨日学んだ。二度と油断しないぞ!

 

 コンコン

 ドアがノックされリックさんが入ってきた。

「失礼します殿下。お客様をお連れいたしました」

 クラッシュ皇子とザーン魔導士の二人が入室してきた。二人ともひどい顔色だった。
 クラッシュ皇子は真っ白な血の気のない顔で震えておりザーン魔導士は目の下にハッキリわかるクマを作っていた。

  二人にイスを勧め着席したが二人は座らなかった。二人とも床に膝を付き俺に頭を下げた。一国の皇子がいいのか?
  
 クラッシュ皇子が震える声で喋り出した。
 
「マナト殿、許してください。昨日はどうかしておりました。あなたに嫌われたら生きて行けませんどうか許してください」

 ボロボロ泣きながら謝ってきた。生きていけないなんて大げさだなぁと思ったがその姿があまりにも哀れでチョト可哀想になってきた。

「昨日の事は忘れました。どうかお二人も忘れてください。それと友人としての関係なら続けさせていただきます」

 俺が話し終えるとクラッシュ皇子の涙が止まった。良かった。あんなボロボロ泣かれたら俺が虐めたみたいじゃないか。

「はい。握手」

 俺が右手を出すとクラッシュ皇子はプルプル震えながら手を出してきた。

 俺の手を握ると口を開いた。

「本当に許してくださるのですか?」

「ええ。それより二人ともお立ち下さい」
 
 俺が手を引くと立ち上がってくれた。立ち上がるとグーリドよりは小さいがヤハリ大きい。

「ありがとう。許してもらえないと思っておりました」

「あれはキットお酒のせいですよ!かなり呑んでおられませんでしたか?」

「あっ。もう昨日の話はしないでおきます」

 ニッコリ笑ってクラッシュ皇子の顔を覗くと真っ赤な顔で目に涙を浮かべていた。

「今日は城下の見学に行かれるのでしたね?一緒に付いて行ってもいいですか?」

 カクカクと首を激しく縦に振るクラッシュ皇子の様子が可笑しくて笑っていた。

「フッフッフフ」



・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・


  二人が部屋から帰ったらグーリドとイーゼルさんがハモッタ!


「「許すのですか!」」

 俺に詰め寄る二人の迫力が恐ろしくたじろいだ。

「だって‥あんなに真剣に謝って致し泣かれると可哀想になったから許そうかなって?」

 てへと小首を傾けてみた。



「「アマイ」」



 ヒッー二人に怒られました。
 イーゼルさんがスーと俺を指差しました。

「殿下は優しすぎます。いいですか!クラッシュ皇子は又同じことをしてきます。決して二人きりになっては行けません。街へのおでかけも今日は同行させていただきます」


「はい。お願いします」


 チラリとグーリドに目をやると俺を凝視していた。

 ヤバイあの眼は!

 怒ってる?

 イーゼルさんとリックさんが部屋から出ていくとグーリドにソファーに押し倒され熱のこもった瞳で覗き込まれた。


「マナト様!私に命令して下さい。クラッシュ皇子を殺せと」


「ななななっにいってるのグーリド」


「私が暗殺して参ります。お任せ下さい」


「「ダメ殺しちゃダメーーーー」」


「何故ですか!まさかあの皇子が気に入りましたか」


「違う・・・ぁあんっん・・」


 グーリドが俺のムスコを擦りあげた。ひっダメそんなとこ触られたら・・・

 
「グーリドに誰も殺して欲しくないの…ぁぁあああ・・」


 「優しすぎます」

 そう呟いたグーリドが俺の下半身に顔を埋めていた。

 ウソ!
 ぬるっとした感触がする。
 ヤバイ!気持ちいい!
 
 チョッとまってグーリドが俺のを咥えてる。ウソ!頭が可笑しくなるような快感が全身を走り抜けた。

「ひっ‥ダメそんなとこ・・・ひゃんっんやぁーーー」

 グーリドの肩を付かんで俺は白濁を吐き出していた。

  はぁはぁーー

  チューウと吸い付くされた。
 
  ぁぁあああああ

 ウソ。呑んだの?
 
 唇をペロリと舐める赤い舌が酷くいやらしく俺はドキドキしていた。
 
ハッー!

「グーリド出して!吐いて!」

「マナト様!美味だと申したハズです」
 
でもでも・・・

 そのまま抱き上げられてシャワールームで洗われた。ううっグーリドお尻の中まで指を入れて洗いやがった。俺が悶えていたら「気持ちいいですか」って指を増やされた。



「さぁーマナト様。着替えて街までお出掛けですよ」

 ニッコリ微笑むグーリドに身体を拭かれ服を着せられた。



 グーリド!絶対怒ってる。






   ☆

   ☆

   ☆

   ☆

   ☆


#ご覧頂きありがとうございます
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

運悪く放課後に屯してる不良たちと一緒に転移に巻き込まれた俺、到底馴染めそうにないのでソロで無双する事に決めました。~なのに何故かついて来る…

こまの ととと
BL
『申し訳ございませんが、皆様には今からこちらへと来て頂きます。強制となってしまった事、改めて非礼申し上げます』  ある日、教室中に響いた声だ。  ……この言い方には語弊があった。  正確には、頭の中に響いた声だ。何故なら、耳から聞こえて来た感覚は無く、直接頭を揺らされたという感覚に襲われたからだ。  テレパシーというものが実際にあったなら、確かにこういうものなのかも知れない。  問題はいくつかあるが、最大の問題は……俺はただその教室近くの廊下を歩いていただけという事だ。 *当作品はカクヨム様でも掲載しております。

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

ざこてん〜初期雑魚モンスターに転生した俺は、勇者にテイムしてもらう〜

キノア9g
BL
「俺の血を啜るとは……それほど俺を愛しているのか?」 (いえ、ただの生存戦略です!!) 【元社畜の雑魚モンスター(うさぎ)】×【勘違い独占欲勇者】 生き残るために媚びを売ったら、最強の勇者に溺愛されました。 ブラック企業で過労死した俺が転生したのは、RPGの最弱モンスター『ダーク・ラビット(黒うさぎ)』だった。 のんびり草を食んでいたある日、目の前に現れたのはゲーム最強の勇者・アレクセイ。 「経験値」として狩られる!と焦った俺は、生き残るために咄嗟の機転で彼と『従魔契約』を結ぶことに成功する。 「殺さないでくれ!」という一心で、傷口を舐めて契約しただけなのに……。 「魔物の分際で、俺にこれほど情熱的な求愛をするとは」 なぜか勇者様、俺のことを「自分に惚れ込んでいる健気な相棒」だと盛大に勘違い!? 勘違いされたまま、勇者の膝の上で可愛がられる日々。 捨てられないために必死で「有能なペット」を演じていたら、勇者の魔力を受けすぎて、なんと人間の姿に進化してしまい――!? 「もう使い魔の枠には収まらない。俺のすべてはお前のものだ」 ま、待ってください勇者様、愛が重すぎます! 元社畜の生存本能が生んだ、すれ違いと溺愛の異世界BLファンタジー!

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する幼少中高大院までの一貫校だ。しかし学校の規模に見合わず生徒数は一学年300人程の少人数の学院で、他とは少し違う校風の学院でもある。 そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件

碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。 状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。 「これ…俺、なのか?」 何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。 《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》 ──────────── ~お知らせ~ ※第3話を少し修正しました。 ※第5話を少し修正しました。 ※第6話を少し修正しました。 ※第11話を少し修正しました。 ※第19話を少し修正しました。 ※第22話を少し修正しました。 ※第24話を少し修正しました。 ※第25話を少し修正しました。 ※第26話を少し修正しました。 ※第31話を少し修正しました。 ※第32話を少し修正しました。 ──────────── ※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!! ※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。

たとえば、俺が幸せになってもいいのなら

夜月るな
BL
全てを1人で抱え込む高校生の少年が、誰かに頼り甘えることを覚えていくまでの物語――― 父を目の前で亡くし、母に突き放され、たった一人寄り添ってくれた兄もいなくなっていまった。 弟を守り、罪悪感も自責の念もたった1人で抱える新谷 律の心が、少しずつほぐれていく。 助けてほしいと言葉にする権利すらないと笑う少年が、救われるまでのお話。

寂しいを分け与えた

こじらせた処女
BL
 いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。  昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。

処理中です...