えぇー 俺が魔族しかも王族て???

腐りんご

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6‥⭐️魔王は善人!

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☆☆☆


「エへへー」

 

 俺、今城下にいるんだ。

 
 魔王(伊藤さん)が小遣いくれたんだ。
 護衛は付けるけど魔王領内で王族にナニかするやつなんていないから遊んでおいでだって。髪とか隠さなくいいのか尋ねたけどここ魔王領内ではむしろ堂々としてた方がいいって言われた。
 
 街の中、凄いキレイでビックリ。
 道路も石畳で歩きやすい。
 街の看板や文字に日本語が混じってて驚いたけど読めるから助かる。
 馬車に初めて乗ったけど全然揺れないんだ。
 ナンでて思ってザックさんに聞いたら魔王(伊藤さん)が揺れて気持ち悪いって自分で改良したんだってスゴイなぁ。
 それにこれ馬なのツノとウロコ生えてない?
 ちなみに護衛はグーリドとザックさんの二人。
 二人で大丈夫かって大丈夫。
 ちなみにザックさんは【水】部隊の隊長、グーリドは【炎】部隊の隊長だぜ。
 ザックさんは2メートル近い身長でグーリドよりデッカイし超プロレスラー体形で銀髪で琥珀色の瞳だ。
 魔族はデカイ奴しかいないのか?
 そして美形しかいないのか?
 俺、170センチあるんだぜ日本じゃ普通だったのに・・・

 街で馬車から降りるときはチョッとドキドキした、黒髪黒目て目立つのか心配だったんだ。
 

「殿下、到着しました」

 
 グーリドにエスコートされながら馬車を降りたが俺は恥ずかしくて仕方がなかった。グーリドにキスされてからズート変んなんだ、俺どうしたんだろう・・・・・

 


 俺は珍しくてキョロキョロ周りを見渡した。


「ワアー」

 街の魔族達は俺を見てザワザワしてるけどザックさんとグーリドが居るせいか一定の距離から誰も近寄って来なかった。



         

         

         



「おい、あれ見ろよ」

「魔王陛下が来られたかと思ったが違うぞ?」

「ウワースゴイ」

「魔王陛下と同じ黒髪黒目だ」

「髪だけじゃなく瞳も黒いぞ」

「キレイ」

「素敵」

「いいなー」

「誰?」

「どこのご子息だ?」

「陛下のご子息じゃあないのか?」

「誰か聞いてこいよ!」


        「「「可愛い」」」
 
        「「「綺麗な黒」」」



 なんか恥ずかしい。
 ここでは黒髪黒目が人気なのか?
 日本人はみんな黒髪黒目だぞ。
 照れくさくて下を向いていたらザックさんに怒られた。


「殿下、胸を張ってお歩きなさい。そのお姿(黒)は魔王家の誇りにございます」


「あ、はい」

 
 俺は慌てて背筋を伸ばした。
 ザックさん厳しいな・・・
 俺は街の見学を開始した。


     
  


            ◇
         
            ◇  

            ◇
       
            ◇

            ◇

 

#読んで頂きありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
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