魔法使いの記憶

さな猫

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魔法使いの少女

少女の記憶

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とある国の外れにある小さな小屋。

そこに、ある一人の少女が暮らしていました。

その少女はとっても可愛らしく、明るい子でした。

さて───

そんな可愛らしい少女は、どんな物語を紡ぐのでしょうか。

-----------------------------------------------

「うーん…今日もいい天気!」

窓から指す木漏れ日。

木々をすり抜けて風が少女の銀色の髪を撫でていきます。

風に揺られ煌めく銀の髪は、早朝の太陽にも引けを取りません。

少女の名は、セリカ

街の外れにひっそりと暮らす、普通の少女───

…ではなく、魔法使いなのです!

と、言っても。

世界に魔法使いは何人もいるし、魔法使いの国だってあります。

なんら珍しい事はありません。

「ふぁぁ……」

ねむたい…私は二度寝しそうになるのを必死に堪え、ドアを開けました。

ドアの先には、色とりどりの花。さらに程よく照らす太陽。

一目見ただけで、見入ってしまうような風景が広がっています。

私はそばに立て掛けてあった箒を手に取ります。

ふわり、と箒は宙に浮き、私の体を太陽に近づけます。

「今日は街に行かなきゃ」

私はまだねむたい目をこすり、街へ向けて出発しました。

さて──────

少女、セリカの物語。

はじまり、はじまり──────
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