転生したら何もかも真逆の人生でした

転生しちゃいました…。

婚約者…

「ナオ、嫌かもしれないけど表向きってだけだからね？
結婚は好きな人と、結婚して頂戴ね？
お母さんはナオが好きな人と結ばれて幸せになるのが1番だから…
でも、公爵家の長男が婚約者も作らずにただ学園で勉学に励むのはどうかっ、てなってしまったのよ…その生活の中で芽生える恋というのもあるというのに…」
『そうなの？』
「そ、そうなんだ…ぐすっ何度も反対したのだが、叶わんでなぁ…しかも、ナオがそんなに可愛いから男の婚約者にってなってしまったんだ…こんなに可愛いナオを何処の馬の骨ともわからん野郎にやらなきゃならんのだ……
うぇっふえぐっぐすっうぇっ…」
いやいや、
泣きすぎだし、えずきすぎ…大丈夫なの…？
というか、男の婚約者って…何事!?
可愛いからって…まだ言うかっ!?可愛くないっ！

そうだ…この国は異性同士でも同性同士でも結婚を許されていて、しかも一夫多妻制…
その逆もあって、一妻多夫制もある…
それに、なんと信じられないけど同性同士で結婚しても、赤ちゃんは産むことができるらしい…
まぁ、それなりにリスクは伴うけど…
『そうなんだぁ…でも、表向き…なんだよね？それなら別にいいよ？』
「そうなんだが…もし、その男とナオが真剣に好き同士になって本当に結婚してしまったらって思ったら自然と涙が…ぐずっ」
あっそういうこと…うーん…
こればっかりは僕にも分からないしなぁ…
男の人とも女の人とも恋愛をしたことがない…
から…好きになるかは分からないけど…
別に同性同士の恋愛に偏見はないし、恋愛は自由だって思ってるから、好きになる可能性はあるよね…

『うーん確かに好きになる…かも…？』

「「えっ!?」」
『あっ…分からないけどねっ…』
「か、があ"ざんどうじよヴ( ꈨຶ ꎁ ꈨຶ )」
父さんかおっ！！！こわっ！！