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第2章 試練と成長
第12話 隠された鍵
しおりを挟む倉庫の扉が重々しく開かれる音が、静かな空気を切り裂いた。
マリアンヌはロイとカインを伴い、倉庫の中を慎重に見回した。
鍵の問題が発覚した今、目の前に広がる空間はただの物置ではなく、疑惑の渦巻く場所へと変わっていた。
「ここに鍵があったはずなんだ。」
カインは焦った様子で棚の周りを探す。
「見つからない?」
「そんなはずは……」
そのとき、マリアンヌが棚の奥に何かを見つけた。
「これは……?」
埃にまみれた木箱を取り出すと、中には細かな紙片が収められていた。
「これは破れた文書……?」
ロイが眉をひそめた。
「おい、これって例の……。」
マリアンヌは黙って紙片を見つめた。
――文書の内容は読めないが、王宮印がかすかに残されている。
「なぜこんなところに?」
カインが震える声で問いかける。
ロイは腕を組んで険しい顔を見せた。
「やっぱりお前が怪しい。」
「違う!俺じゃない!」
再び火花が散りそうなところで、マリアンヌが声を上げた。
「やめて!」
ふたりは驚いたようにマリアンヌを見つめた。
「今は互いを疑う前に、この証拠を団長に報告すべきよ。」
彼女の言葉に、ロイとカインは渋々ながらも頷いた。
倉庫を後にしようとしたとき、再びシリウスの姿が現れた。
「また鍵の話か?」
「あなたは何を知っているんです?」
シリウスは冷たい笑みを浮かべた。
「知っているというより、感じているだけさ。」
「感じる?」
「この騎士団には、隠された何かがある。」
シリウスはそう言うと、倉庫の中をちらりと見渡して続けた。
「君も気をつけろよ、公爵令嬢様よ。」
マリアンヌはシリウスの言葉を振り払うように剣を握り直した。
信頼と疑念の狭間で、彼女は冷静さを保ちながら歩みを進めた。
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