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第3章 陰謀と裏切り
第45話 新たなる道
しおりを挟む王宮の空気が少しずつ落ち着きを取り戻しつつあった。
影の組織の残党は鎮圧され、裏切り者である宰相ヴァルターは捕らえられた。
だが、それでもマリアンヌの心には、まだ晴れないものが残っていた。
「これで終わり……というわけではないのよね。」
彼女は王宮の回廊を歩きながら、小さく呟いた。
「マリアンヌ。」
後ろから王太子レオンが歩み寄る。
「お前には、これからも王国のために尽力してほしい。」
マリアンヌは一瞬、考えた。
騎士として影の組織と戦い、王宮を守る道を選んだ。
しかし、それだけでは済まされない問題がまだ残っている。
「王太子殿下。私はこれからどうするべきなのでしょうか?」
レオンは彼女の真剣な眼差しを受け止めながら答える。
「お前が望む道を選べばいい。」
「私の望む道……。」
「マリアンヌ、お前がいなかったら俺たちはここまで来られなかった。」
騎士団の団長エリックが、静かに言う。
「だが、お前はこれからどうするつもりだ?」
ロイやカインも彼女を見つめている。
リナは少し寂しそうな表情を浮かべながら言った。
「騎士団に残る、という選択もありますよ?」
マリアンヌは微笑んだ。
「そうね。でも、私は……」
彼女は剣を握りしめた。
「私はもっと広い視野で王国を守る方法を探したい。」
エリックは頷いた。
「ならば、お前はお前の道を行け。」
ロイが少し苦笑しながら言う。
「またどこかで、一緒に戦える日を楽しみにしているぜ。」
「ありがとう、みんな。」
マリアンヌは騎士団の仲間たちを見渡しながら、深く頭を下げた。
マリアンヌは王宮のバルコニーから広がる街を眺めていた。
ここでの戦いは終わった。
だが、まだ影の組織の残党は潜んでいる。
「カイル……。」
彼がどこに消えたのかは分からない。
しかし、いつか必ず決着をつける時が来る。
「それまでに、私はもっと強くならなければ。」
風がそっと彼女の髪を撫でる。
王宮を離れ、新たな旅に出る覚悟は、もう固まっていた。
静かに朝日が昇る。
マリアンヌは新たな未来へ向かって、一歩を踏み出した。
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