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おまけ ソコロと王太子の婚約解消 よん
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現在エルトニア帝国の皇太子は病に伏せている……は表向きで、毒を盛られていた可能性が極めて高い、とはソコロの間諜が得意な侍女がもち返った情報だ。
皇太子に不幸があれば、第二皇子が皇太子になるが、それには彼自身には問題はない、しかし彼の妻が問題だった。
彼の妻は市井の人間で、第二皇子が城下へお忍びで視察へき妻と出会い、恋に落ち結ばれた。
皇帝や皇后には渋い顔をされたが、この頃は皇太子も健在だったので仕方なく許された。
だけど、ここにきての皇太子の体の不調。いまさら第二皇子の妻に妃教育をほどこすとなれば、何年かかるか分からない。
そこで第三皇子の登場だ。独身の彼が内外の貴族が納得する妻を娶り、皇太子へ立太子するのを少なくとも皇帝と皇后は望んでいる。
これが第三皇子がソコロへは語らなかった、ソコロへ婚約を申し込んだ理由。ソコロは皇后から、合格点をもらえたのだろう。
つまりソコロが第三皇子と婚約すれば、いずれはこの国の皇妃になる可能性が高い。
自国の王妃ですら荷が重かったのに、それが帝国の皇妃。どんなに重圧のある地位なのかなど、ソコロには想像もつかなかった。
第三皇子からドレスが贈られてきた。同封されたカードには、一週間後の夜会でと簡素に書かれている。
そうソコロに残された時間は一週間ということだ。
高麗納戸(灰色がかった暗い青緑)のドレス。手触りといい裁縫といい最高級品と一目で分かる。
果たして、国内の何人の貴族が知っているだろう。ナイルズの黒い髪は明るい下では緑かかるのを。
このドレスがナイルズの色だということを。
ナイルズと一緒の夜会は楽しかった。王太子の婚約者のときの常に粗相をしないようにと自分を律する必要もなく、周囲を警戒する必要もなく、好きにダンスを踊り話し、誰の目を気にすることなく振る舞えた。
城下にナイルズと一緒に行くのも楽しかった。ナイルズはソコロの好きなものを見つけるのがうまかった。部屋にあるくまの縫いぐるみも音の鳴る小さな宝石箱もナイルズが見つけてソコロに買ってくれたものだ。
困ったことにナイルズとソコロは気が合う。そしてソコロはそれを気に入っている。だけど……。
ナイルズとの婚約を真剣にソコロが考えると、必ずあらわれる『だけど』
そもそもナイルズがソコロに婚約をもちかけた時点で、ソコロは頷かなければいけない話だったのだ。
皇帝や皇后の思惑は分からくても、ソコロの父である公爵は、ソコロを帝国に送り込んだときには、第三皇子との婚姻を願っていたのだから。だけど。
時間が過ぎるのは早い。ソコロがそうこうしている間に一週間がたった。答えはまだでていない。
女性のドレスは戦闘服である。ソコロの侍女二人も気合いを入れて朝からソコロを磨き上げた。
光り輝くようなソコロをナイルズは機嫌よくエスコートする。『そのドレス、よく似合っている』とソコロの耳元で満足そうに言ったのがナイルズの第一声。低い声が心地よい。
夜会の会場ではいつも以上に人の目を集めているようだった。ナイルズはそんな、あまり愉快ではない視線にも揺るがない。畏怖堂々としている。安定感のあるナイルズの姿はソコロを安心させる。だけど……。
「さぁソコロ踊ろう!」
「ええ、ナイ様」
輝く笑顔でソコロはナイルズの手を取りナイルズと見つめ合い、ふふふと笑い合う。
フロアで踊りだせば、華やかな二人はさらに注目を集める。
「ソコロは視線が怖いか?」
「ナイ様がいるから大丈夫ですわ。ふふふ」
「ならよかった。ソコロには私が付いている。安心するがいい」
「はい、ナイ様。頼りにしておりますわ」
ナイルズは満足するように頷き、さらにステップを複雑にしていく、これにはソコロも付いていくのに背一杯だ。なのに笑顔が溢れてしまう。
フロア外では歓声が上がる。ナイルズはそれに気を良くしたのか、魅力的な笑顔を浮かべている。
音楽が終わりフロアからでれば、若い令嬢がナイルズに群がる。ナイルズは上手に交わすとソコロを壁際の長椅子に座らせ、飲み物を手渡した。
そしてソコロに断ると、ソコロと離れて会場内の高位貴族と見受けられる人達と談笑を始めた。そのうち高位貴族の誰かに頼まれればご令嬢とダンスもするだろう。
ソコロは夢心地で、機転のきく行動をとるナイルズを見ていた。
どうして初めて会ったナイルズを、粗野などと思ったのだろう。こうして見る彼は、洗練された態度でそつなく振る舞っている。かけらも粗野な印象など受けないのに。
ナイルズと婚姻したら幸せになれる。そうソコロは断言できる自信がある。だけど……。
ソコロは持っていたグラスを給仕に渡すと、そっとバルコニーへでた。
風が気持ちいい。王太子の婚約者をしてた頃は、バルコニーは危ないからと、一人で行かせてもらえなかった。
目を凝らして耳を澄ませば、抱擁している男女や、忍び笑いする男女の声が聞こえてくる。
――なる程、ストゥーがわたくしを一人でバルコニーに、行かせたくないはずですわ
『私がソコロを幸せにしたかったが、どうやら無理そうだ。だから必ず幸せになってくれ』
――これって振られたのわたくしの方よね
ずっと考えないようにしてたけど。もしナイルズだったら、付いてこいと言うのではないかしら。スチュアートは言ってくれなかった。それが彼の優しさからだと分かってる。だけど……
バルコニーの手すりに肘をつき、星空を見上げる。
――あの日も満天の星空だったな。
「ご令嬢、お一人ですか?」
背後から声をかけられてびくっとし、ソコロは振り向いた。そこには見たことない男が立っていた。
「パートナーがおりますの。失礼しますわ」
男に軽く会釈しその場をソコロは去ろうと一歩を踏み出したが、男に手首を掴まれた。
「初めて見る令嬢だな。どちらの令嬢かな?」
「離してくださいまし」
ソコロはきっと睨んで自分の腕を引くがびくともしない。
「バルコニーでひとり佇むのは、パートナーに邪険にでもされたか?」
男にぐいっと引き寄せられた反動で、男の胸の中に倒れ込んだ。
気持ちが悪い――ソコロはすぐに体を離すが、手は掴まれたまま。
「こんな綺麗な令嬢を離すわけないだろ。せっかくだし私達も楽しもう。すでに先客もいるようだし。」
卑下た笑いをする男にソコロは心底ぞっとし、己の浅はかさを後悔した。
そのとき、バルコニーの扉が開き、ナイルズがバルコニーへやって来た。
「ソコロ、探したぞ」
慌てることなく、ゆったり優雅にソコロの元へやってくるナイルズ。
男は瞬時にこっちに歩いてくるのが第三皇子と認識し、手を掴んでいる女性がソコロだと気付いたようだ。男の手がソコロからぱっと離れ、ソコロは弾かれたようにナイルズに抱きついた。
「どうしたソコロ。この男になにかされたのか?」
ゆったりナイルズの腕がソコロのかたかたと震える背に回される。
「いえ私はなにも……ただ女性が一人でいたから声をかけただけで……」
男はナイルズに会釈をすると、ソコロより早く反応し、ナイルズの発する威圧感に震えながら、目を泳がせて言い訳をする。
「ソコロ、大丈夫か?」
かたかたと震え話せないソコロからナイルズは視線を外し、男に失せろと鋭い目で合図を送ると腕にぐっと力を入れた。
男は顔色を変え、踵を返すと走り去った。その足音だけはソコロの耳にも届く。
バルコニーのベンチへナイルズはソコロを座らせると、落ち着くのを待った。
どれくらい、そうしていただろうか。ナイルズの胸を借りていたソコロが顔を上げると、そこには優しげなナイルズの瞳があった。その瞳を見て急にソコロは恥ずかしくなった。
「あの……ナイ様、そのご迷惑をおかけして申し訳ありません」
ソコロは恥ずかしさのあまり、顔が赤くし俯いた。
そんなソコロにナイルズはふっと笑う。
「怪我もなさそうでよかった。だが珍しいなソコロが無防備にバルコニーにでるなど」
「それは……自国では長い間王太子の婚約者で顔が売れてましたの。ですからあのように声をかけてくる輩などいなくて……忘れてましたわ、ここが帝国だということを。それに、星があまりに綺麗でつい」
ソコロは肩をすくめる。
「確かに今日は綺麗な星空だな」
ナイルズは夜空を見上げた。そしてなにかを考えるそぶりをナイルズはみせると、ソコロへ向き直った。
「ソコロ、見せたいものがある。夜会を抜けだすぞ」
「ですがナイ様、今日の夜会は大切な夜会だと、以前に仰ってたではありませんか」
ナイルズは決まりが悪い顔を一瞬するが、すぐにぱあっと顔を明るくした。
「確かに言った、大切な夜会だと。だが今日の夜会を抜けたとしても挽回の機会はいくらでもある。だから行くぞ!ソコロ」
ナイルズは強引にソコロの手を取り歩きだす。
ソコロは困惑しながらもその手を払い除けられずに、大股で歩くナイルズに、必死に小走りで付いていくのだった。
皇太子に不幸があれば、第二皇子が皇太子になるが、それには彼自身には問題はない、しかし彼の妻が問題だった。
彼の妻は市井の人間で、第二皇子が城下へお忍びで視察へき妻と出会い、恋に落ち結ばれた。
皇帝や皇后には渋い顔をされたが、この頃は皇太子も健在だったので仕方なく許された。
だけど、ここにきての皇太子の体の不調。いまさら第二皇子の妻に妃教育をほどこすとなれば、何年かかるか分からない。
そこで第三皇子の登場だ。独身の彼が内外の貴族が納得する妻を娶り、皇太子へ立太子するのを少なくとも皇帝と皇后は望んでいる。
これが第三皇子がソコロへは語らなかった、ソコロへ婚約を申し込んだ理由。ソコロは皇后から、合格点をもらえたのだろう。
つまりソコロが第三皇子と婚約すれば、いずれはこの国の皇妃になる可能性が高い。
自国の王妃ですら荷が重かったのに、それが帝国の皇妃。どんなに重圧のある地位なのかなど、ソコロには想像もつかなかった。
第三皇子からドレスが贈られてきた。同封されたカードには、一週間後の夜会でと簡素に書かれている。
そうソコロに残された時間は一週間ということだ。
高麗納戸(灰色がかった暗い青緑)のドレス。手触りといい裁縫といい最高級品と一目で分かる。
果たして、国内の何人の貴族が知っているだろう。ナイルズの黒い髪は明るい下では緑かかるのを。
このドレスがナイルズの色だということを。
ナイルズと一緒の夜会は楽しかった。王太子の婚約者のときの常に粗相をしないようにと自分を律する必要もなく、周囲を警戒する必要もなく、好きにダンスを踊り話し、誰の目を気にすることなく振る舞えた。
城下にナイルズと一緒に行くのも楽しかった。ナイルズはソコロの好きなものを見つけるのがうまかった。部屋にあるくまの縫いぐるみも音の鳴る小さな宝石箱もナイルズが見つけてソコロに買ってくれたものだ。
困ったことにナイルズとソコロは気が合う。そしてソコロはそれを気に入っている。だけど……。
ナイルズとの婚約を真剣にソコロが考えると、必ずあらわれる『だけど』
そもそもナイルズがソコロに婚約をもちかけた時点で、ソコロは頷かなければいけない話だったのだ。
皇帝や皇后の思惑は分からくても、ソコロの父である公爵は、ソコロを帝国に送り込んだときには、第三皇子との婚姻を願っていたのだから。だけど。
時間が過ぎるのは早い。ソコロがそうこうしている間に一週間がたった。答えはまだでていない。
女性のドレスは戦闘服である。ソコロの侍女二人も気合いを入れて朝からソコロを磨き上げた。
光り輝くようなソコロをナイルズは機嫌よくエスコートする。『そのドレス、よく似合っている』とソコロの耳元で満足そうに言ったのがナイルズの第一声。低い声が心地よい。
夜会の会場ではいつも以上に人の目を集めているようだった。ナイルズはそんな、あまり愉快ではない視線にも揺るがない。畏怖堂々としている。安定感のあるナイルズの姿はソコロを安心させる。だけど……。
「さぁソコロ踊ろう!」
「ええ、ナイ様」
輝く笑顔でソコロはナイルズの手を取りナイルズと見つめ合い、ふふふと笑い合う。
フロアで踊りだせば、華やかな二人はさらに注目を集める。
「ソコロは視線が怖いか?」
「ナイ様がいるから大丈夫ですわ。ふふふ」
「ならよかった。ソコロには私が付いている。安心するがいい」
「はい、ナイ様。頼りにしておりますわ」
ナイルズは満足するように頷き、さらにステップを複雑にしていく、これにはソコロも付いていくのに背一杯だ。なのに笑顔が溢れてしまう。
フロア外では歓声が上がる。ナイルズはそれに気を良くしたのか、魅力的な笑顔を浮かべている。
音楽が終わりフロアからでれば、若い令嬢がナイルズに群がる。ナイルズは上手に交わすとソコロを壁際の長椅子に座らせ、飲み物を手渡した。
そしてソコロに断ると、ソコロと離れて会場内の高位貴族と見受けられる人達と談笑を始めた。そのうち高位貴族の誰かに頼まれればご令嬢とダンスもするだろう。
ソコロは夢心地で、機転のきく行動をとるナイルズを見ていた。
どうして初めて会ったナイルズを、粗野などと思ったのだろう。こうして見る彼は、洗練された態度でそつなく振る舞っている。かけらも粗野な印象など受けないのに。
ナイルズと婚姻したら幸せになれる。そうソコロは断言できる自信がある。だけど……。
ソコロは持っていたグラスを給仕に渡すと、そっとバルコニーへでた。
風が気持ちいい。王太子の婚約者をしてた頃は、バルコニーは危ないからと、一人で行かせてもらえなかった。
目を凝らして耳を澄ませば、抱擁している男女や、忍び笑いする男女の声が聞こえてくる。
――なる程、ストゥーがわたくしを一人でバルコニーに、行かせたくないはずですわ
『私がソコロを幸せにしたかったが、どうやら無理そうだ。だから必ず幸せになってくれ』
――これって振られたのわたくしの方よね
ずっと考えないようにしてたけど。もしナイルズだったら、付いてこいと言うのではないかしら。スチュアートは言ってくれなかった。それが彼の優しさからだと分かってる。だけど……
バルコニーの手すりに肘をつき、星空を見上げる。
――あの日も満天の星空だったな。
「ご令嬢、お一人ですか?」
背後から声をかけられてびくっとし、ソコロは振り向いた。そこには見たことない男が立っていた。
「パートナーがおりますの。失礼しますわ」
男に軽く会釈しその場をソコロは去ろうと一歩を踏み出したが、男に手首を掴まれた。
「初めて見る令嬢だな。どちらの令嬢かな?」
「離してくださいまし」
ソコロはきっと睨んで自分の腕を引くがびくともしない。
「バルコニーでひとり佇むのは、パートナーに邪険にでもされたか?」
男にぐいっと引き寄せられた反動で、男の胸の中に倒れ込んだ。
気持ちが悪い――ソコロはすぐに体を離すが、手は掴まれたまま。
「こんな綺麗な令嬢を離すわけないだろ。せっかくだし私達も楽しもう。すでに先客もいるようだし。」
卑下た笑いをする男にソコロは心底ぞっとし、己の浅はかさを後悔した。
そのとき、バルコニーの扉が開き、ナイルズがバルコニーへやって来た。
「ソコロ、探したぞ」
慌てることなく、ゆったり優雅にソコロの元へやってくるナイルズ。
男は瞬時にこっちに歩いてくるのが第三皇子と認識し、手を掴んでいる女性がソコロだと気付いたようだ。男の手がソコロからぱっと離れ、ソコロは弾かれたようにナイルズに抱きついた。
「どうしたソコロ。この男になにかされたのか?」
ゆったりナイルズの腕がソコロのかたかたと震える背に回される。
「いえ私はなにも……ただ女性が一人でいたから声をかけただけで……」
男はナイルズに会釈をすると、ソコロより早く反応し、ナイルズの発する威圧感に震えながら、目を泳がせて言い訳をする。
「ソコロ、大丈夫か?」
かたかたと震え話せないソコロからナイルズは視線を外し、男に失せろと鋭い目で合図を送ると腕にぐっと力を入れた。
男は顔色を変え、踵を返すと走り去った。その足音だけはソコロの耳にも届く。
バルコニーのベンチへナイルズはソコロを座らせると、落ち着くのを待った。
どれくらい、そうしていただろうか。ナイルズの胸を借りていたソコロが顔を上げると、そこには優しげなナイルズの瞳があった。その瞳を見て急にソコロは恥ずかしくなった。
「あの……ナイ様、そのご迷惑をおかけして申し訳ありません」
ソコロは恥ずかしさのあまり、顔が赤くし俯いた。
そんなソコロにナイルズはふっと笑う。
「怪我もなさそうでよかった。だが珍しいなソコロが無防備にバルコニーにでるなど」
「それは……自国では長い間王太子の婚約者で顔が売れてましたの。ですからあのように声をかけてくる輩などいなくて……忘れてましたわ、ここが帝国だということを。それに、星があまりに綺麗でつい」
ソコロは肩をすくめる。
「確かに今日は綺麗な星空だな」
ナイルズは夜空を見上げた。そしてなにかを考えるそぶりをナイルズはみせると、ソコロへ向き直った。
「ソコロ、見せたいものがある。夜会を抜けだすぞ」
「ですがナイ様、今日の夜会は大切な夜会だと、以前に仰ってたではありませんか」
ナイルズは決まりが悪い顔を一瞬するが、すぐにぱあっと顔を明るくした。
「確かに言った、大切な夜会だと。だが今日の夜会を抜けたとしても挽回の機会はいくらでもある。だから行くぞ!ソコロ」
ナイルズは強引にソコロの手を取り歩きだす。
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