チャラ男会計目指しました

岬ゆづ

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波乱の訪れ(3)

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「俺様に口答えするとはおもしろい」




会長が目を細めながら言った。
えぇ!会長興味持っちゃった!
これほんとに王道学園通りになっちゃうの!?




会長がおもむろに王道くんの顎を掴んだ。
わわわっ!キスしちゃう!
絶対騒ぎになっちゃうよ……
奏汰先輩の迷惑になっちゃう……
僕が止めなきゃっ……!




間に合えっ!!!




僕は思いきって後ろから会長の口元を手でおさえた。




ふぅ~……間に合った…!




「おい、どういうつもりだ」



ひぇっ会長に睨まれちゃった。
何か言わなきゃっ、どうしよう……




「どういうつもりだ、はこっちのセリフだ。生徒会が全員集まってこんなところで何をしている。」




この声は………!
奏汰先輩!!
助かった……先輩が来てくれなきゃ僕どうしようもなかったかも。



「ただ食事をしに来ただけだ。」



「これがただ食事をしに来ただけだと……?まぁいい、収集がつかないからさっさと生徒会は出ていけ。」



「なんで俺様たちが出ていかないといけないんだ。」


「「そうだそうだー!!これから双子クイズしようと思ったのに!」」


「ほんとにそうです。私は翼とご飯が食べたいのに……」


「………」



生徒会と風紀は仲悪いからこのまま喧嘩になっちゃいそう…
うーん、うーん、



「まぁまぁみんな~また来ればよくない~?風紀めんどくさいから帰ろぉよ~」



「お前さっきも俺様の邪魔をs」



「はいはい、かいちょー帰りましょーねー」



そう言ってなんとか生徒会のみんなを食堂から出すことに成功した。








去り際、頭の上を温かいものが掠めた気がした。
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