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2話 料理バフ
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「特殊な料理ってそういうことだったのか。これなら俺でも……いやいや、あんまり期待し過ぎるのは良くないよな。とにかくアルミラージに触れてっと。……おお! 勝手に腕が動く!」
自分の腕とは思えないほど恐ろしいスピードで肉が捌かれていく。
血抜きも勝手に行われ、辺りは少し汚れるもののダンジョンではモンスターが生きていくための効果が作用し、地面に長時間落ちた排泄物や死体などは極小の魔力結晶となる。
つまりこれは放っておいても大丈夫ってわけで……。
「とか考えてる間にもう終わったよ。えっとじゃあ、そこら辺の石と落ち葉とか木の枝とかを集めて……。よし、これでライターで火をつけて焼いて、とりあえず塩かな? あっ! また身体が勝手に……」
焼き上がりを想像するとまた身体が勝手に動いて今度は調理を開始した。
料理強化という名前のスキルだけど、自動料理システムって解釈の方がいいかも。
『――スキル主の体型から適量を自動で判断後、経験値取得量増加の選択を確認。料理【アルミラージの串焼き】が完成しました』
「おおっ! 結構うまそうだな。それに……これ食っただけで経験値もらえるってマジか」
――――――――――
【料理】
アルミラージの串焼き【D+】
【モンスター別バフ効果】
攻撃力強化極小
【選択バフ(共通)】
経験値取得量増加
【取得可能経験値】
5(10)
――――――――――
料理を開始してしばらくすると、サバイバルナイフに肉をぶっ刺して焼いただけの串焼き? の正面にその説明ウィンドウが表示された。
飯を食うだけで経験値5。
スライム1匹倒すと確か取得経験値2。アルミラージの場合取得経験値は3。
「倒すよりも食った方が経験値もらえるとか……この料理強化とかいうスキル、ぶっ壊れじゃん!」
しかも料理中に選択した経験値取得量増加のバフで経験値が2倍。
どん底から一転、俺は誰よりも早くレベルアップできる術を手に入れてしまったらしい。
「ただ、料理を食わないとその効果は得られない。素人の捌いた、しかもモンスターの肉。モンスターの肉は臭くて食えたもんじゃないって話だけど……。でも食うしかないよな。いただきます」
塩で味付けしただけのアルミラージの肉をナイフから外すように、豪快に一口。
すると鼻からは獣の強烈な匂いが……抜けてこない!
「うっま! しかも柔らかい! ちゃんとした店のジューシーな鶏肉って感じだ! とろける感じじゃなくて弾力があるけど、嫌な匂いがないからむしろ食べ応えがあって嬉しいくらいじゃん! 全然食えるぞこれ!」
料理屋の息子として、味にはうるさいと自覚しているけど……あっという間に完食してしまった。
料理の手際が良くなるだけじゃなくて、素材自体にスキルの効果が乗るって感じらしい。
『レベルが2に上がりました。ステータスポイントを1取得しました。ステータスを表示しますか?』
「レベルアップ……。このスキル最高かよ。……ふぅ。ステータス表示します」
――――――――――
名前:栗原陽一
レベル:2
職業:料理人
攻撃力:6(26)
魔法攻撃力:0
防御力:15
魔法防御力:15
魔力量:0
ユニークスキル:料理強化(料理の腕前が上がり、通常毒によって食べられない素材も食用に変えられ、アイテムポケットにしまうことのできる特殊な料理を生み出せる)
ノーマルスキル:なし
パッシブスキル:香しい誘惑(モンスターを引き寄せやすい体質となる)
魔法:不可
ステータスポイント:1
【バフ効果】
経験値取得量増加(永続)
攻撃力強化極小(効果時間ランダム)
【ステータスポイント割り振り状況】
なし
【テイムモンスター】
なし
【アイテムポケット】
なし
【次回レベルアップまでに必要な経験値】
34
【累計経験値】
10
――――――――――
「次のレベルまで34か……。でも攻撃力バフで26。しかも、俺には経験値取得量が増えるバフが――」
「きゅっ!」
「出たな、スライム。しかも3匹。とりあえずステータスポイントを攻撃に振って……。さ、リベンジマッチと行こうじゃないか!」
ステータスの確認をしていると、パッシブスキルの効果なのか3匹のスライムが現れた。
そんなのっそり近づいてくるスライムたちに俺は逃げることなく持っていたサバイバルナイフで攻撃を仕掛ける。
結果、突進攻撃をもらいダメージは負うものの……。
「はは……。なるほどな。これだけ攻撃力が上がればスライムは2発ってとこか」
「きゅ……」
「きゅきゅぅ」
「怯えてる暇はないぞ。おら、2匹目ぇええっ!」
仲間がやられたところを目撃して、恐怖から硬直してしまったスライムたち。
俺はそんな隙を見逃さず残りをあっという間に倒し、どろりと溶けたそのスライムの死体を見つめた。
「食後のデザートになってくれたら嬉しいけど。『料理強化』発動」
『食材ランクD、スライムの死体に触れてください』
「了解。これ小さいし、一気に3匹触ったらどうなるのかな?」
『同種の死体3匹分確認。それぞれ異なる部位を用いることで料理の質が高まります。予想されるバフのグレードがアップします。現在反映されている選択バフが再び選択可能となります』
自分の腕とは思えないほど恐ろしいスピードで肉が捌かれていく。
血抜きも勝手に行われ、辺りは少し汚れるもののダンジョンではモンスターが生きていくための効果が作用し、地面に長時間落ちた排泄物や死体などは極小の魔力結晶となる。
つまりこれは放っておいても大丈夫ってわけで……。
「とか考えてる間にもう終わったよ。えっとじゃあ、そこら辺の石と落ち葉とか木の枝とかを集めて……。よし、これでライターで火をつけて焼いて、とりあえず塩かな? あっ! また身体が勝手に……」
焼き上がりを想像するとまた身体が勝手に動いて今度は調理を開始した。
料理強化という名前のスキルだけど、自動料理システムって解釈の方がいいかも。
『――スキル主の体型から適量を自動で判断後、経験値取得量増加の選択を確認。料理【アルミラージの串焼き】が完成しました』
「おおっ! 結構うまそうだな。それに……これ食っただけで経験値もらえるってマジか」
――――――――――
【料理】
アルミラージの串焼き【D+】
【モンスター別バフ効果】
攻撃力強化極小
【選択バフ(共通)】
経験値取得量増加
【取得可能経験値】
5(10)
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料理を開始してしばらくすると、サバイバルナイフに肉をぶっ刺して焼いただけの串焼き? の正面にその説明ウィンドウが表示された。
飯を食うだけで経験値5。
スライム1匹倒すと確か取得経験値2。アルミラージの場合取得経験値は3。
「倒すよりも食った方が経験値もらえるとか……この料理強化とかいうスキル、ぶっ壊れじゃん!」
しかも料理中に選択した経験値取得量増加のバフで経験値が2倍。
どん底から一転、俺は誰よりも早くレベルアップできる術を手に入れてしまったらしい。
「ただ、料理を食わないとその効果は得られない。素人の捌いた、しかもモンスターの肉。モンスターの肉は臭くて食えたもんじゃないって話だけど……。でも食うしかないよな。いただきます」
塩で味付けしただけのアルミラージの肉をナイフから外すように、豪快に一口。
すると鼻からは獣の強烈な匂いが……抜けてこない!
「うっま! しかも柔らかい! ちゃんとした店のジューシーな鶏肉って感じだ! とろける感じじゃなくて弾力があるけど、嫌な匂いがないからむしろ食べ応えがあって嬉しいくらいじゃん! 全然食えるぞこれ!」
料理屋の息子として、味にはうるさいと自覚しているけど……あっという間に完食してしまった。
料理の手際が良くなるだけじゃなくて、素材自体にスキルの効果が乗るって感じらしい。
『レベルが2に上がりました。ステータスポイントを1取得しました。ステータスを表示しますか?』
「レベルアップ……。このスキル最高かよ。……ふぅ。ステータス表示します」
――――――――――
名前:栗原陽一
レベル:2
職業:料理人
攻撃力:6(26)
魔法攻撃力:0
防御力:15
魔法防御力:15
魔力量:0
ユニークスキル:料理強化(料理の腕前が上がり、通常毒によって食べられない素材も食用に変えられ、アイテムポケットにしまうことのできる特殊な料理を生み出せる)
ノーマルスキル:なし
パッシブスキル:香しい誘惑(モンスターを引き寄せやすい体質となる)
魔法:不可
ステータスポイント:1
【バフ効果】
経験値取得量増加(永続)
攻撃力強化極小(効果時間ランダム)
【ステータスポイント割り振り状況】
なし
【テイムモンスター】
なし
【アイテムポケット】
なし
【次回レベルアップまでに必要な経験値】
34
【累計経験値】
10
――――――――――
「次のレベルまで34か……。でも攻撃力バフで26。しかも、俺には経験値取得量が増えるバフが――」
「きゅっ!」
「出たな、スライム。しかも3匹。とりあえずステータスポイントを攻撃に振って……。さ、リベンジマッチと行こうじゃないか!」
ステータスの確認をしていると、パッシブスキルの効果なのか3匹のスライムが現れた。
そんなのっそり近づいてくるスライムたちに俺は逃げることなく持っていたサバイバルナイフで攻撃を仕掛ける。
結果、突進攻撃をもらいダメージは負うものの……。
「はは……。なるほどな。これだけ攻撃力が上がればスライムは2発ってとこか」
「きゅ……」
「きゅきゅぅ」
「怯えてる暇はないぞ。おら、2匹目ぇええっ!」
仲間がやられたところを目撃して、恐怖から硬直してしまったスライムたち。
俺はそんな隙を見逃さず残りをあっという間に倒し、どろりと溶けたそのスライムの死体を見つめた。
「食後のデザートになってくれたら嬉しいけど。『料理強化』発動」
『食材ランクD、スライムの死体に触れてください』
「了解。これ小さいし、一気に3匹触ったらどうなるのかな?」
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