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40話 極
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「3対1か。これは流石に分が悪い。とでも言うと思った?残念だけどいくら荒井の教えを受けた探索者でも、たかが新人ごときに負けるほど俺は弱くないよ」
「そんなのやってみなくちゃ分からないでしょ!」
ミークは相手が格上であることを理解して、容赦なく両槍で攻撃を開始。
こうなったらもう黙って見ているだけではいかない。
ため息を溢しつつ包丁を取り出すと、朝比奈さんもそれを察してくれたようで、男に斬りかかった。
「血の気が多い新人たちだ。初級魔法『シャドウハンド』からの初級魔法『ファイアボール』……」
「な、なにこれ! 動かないわ!」
「私も駄目です! あ、でも本の少しなら……」
「俺も……っておいおい、それはやりすぎだろ」
「――【極】」
動けなくなった身体に意識を向けていると、突然強い光が俺たちを照らした。
そしてジリジリと音を立てるような熱さまで気温が上昇。
途端に汗まみれになった俺は光源を探し、空を見上げた。
「巨大な火球? ……。まずい、これはもう避けられない!」
「さっき聞こえた魔法の名前……。これが私も使えるあの『ファイアボール』だなんて……。ふぅ……。でかいからってなんてことはねえ!この剣は水属性エンチャントされてんだ!そんなのぶった切ってやるよ!」
「私も……。なんとか槍をあれに向けて……魔法だって貫通させてあげるわ!」
「……。魔法に物理攻撃が通るかは分からないけど、それしかないってことだよな……。全員頑張って踏ん張れ!」
「なかなかいいパーティーだね。でもこれは防げないと思うよ。あ、だけど安心して。一応『殺し』まではしないから」
男は手を掲げ、そして大きく振り下ろした。
すると火球はその大きさにも関わらず、ぐんぐん加速して……遂に衝突。
「いいわいいわ。これなら押し返せるかも」
「そのままいけごらああぁあああっ!」
意外にも俺たち3人だけで受け止めきれた。
力を込めれば込めるほど僅かに押し返してる感覚はある。
だけど……
「流石に、熱すぎるな」
「熱くない熱くない熱くない熱くない熱くない……って考えれば考えるほど熱くなるのはなんでなのよお!」
「属性有利、だってのによぉ……。ぐっ!押し潰、される」
焼けるような熱さにやられて、だんだんと火球に押されていく。
このままじゃ、焼き殺される――
「きしゃぁあ……。ぎがっ!!」
「えっ! あなた、なんで!?」
最悪の結末に気持ちまで焦がされそうになっていると、俺たちに加勢するつもりなのか、あの白いへびが大口を開けて火球に噛みついた。
「気持ちは嬉しいけど、このままじゃお前まで死ぬぞ」
「そうよ! 早く逃げなさい!」
「その心意気は受け取った!安心しろ、お前が逃げきれるまで私がこの場をなんとかしてやる!うらぁああぁあああ!」
俺たちが声を掛けているにも関わらず、こいつにはそれが届いていないのかまるで逃げる素振りがない。
こいつ、一緒に死ぬつもり――
「うらぁあ……ってなんか腕がさっきよりも楽……」
「本当、それに熱さが……」
「大きさもだんだん小さくなってるな。もしかして……これがこいつのスキルか?」
「あむ、ぐ、むむ……」
よく見れば白いへびは火球を飲み込み、腹をだんだんと膨らませている。
つまりこの魔法をこいつは食ってるってことか。
「面白いスキルだ! そんなの今まで見せていなかったのに……。このスキル、もう少し研究してみても面白いな。さて、となれば……もう君たちはボロボロ。邪魔をする余力もしばらくはなし。戦闘を中止して、今度はもっと下の階層に新人君を連れていこうか」
そうして火球が消えると男もまた白いへびを抱えてその場から消えたのだった。
「そんなのやってみなくちゃ分からないでしょ!」
ミークは相手が格上であることを理解して、容赦なく両槍で攻撃を開始。
こうなったらもう黙って見ているだけではいかない。
ため息を溢しつつ包丁を取り出すと、朝比奈さんもそれを察してくれたようで、男に斬りかかった。
「血の気が多い新人たちだ。初級魔法『シャドウハンド』からの初級魔法『ファイアボール』……」
「な、なにこれ! 動かないわ!」
「私も駄目です! あ、でも本の少しなら……」
「俺も……っておいおい、それはやりすぎだろ」
「――【極】」
動けなくなった身体に意識を向けていると、突然強い光が俺たちを照らした。
そしてジリジリと音を立てるような熱さまで気温が上昇。
途端に汗まみれになった俺は光源を探し、空を見上げた。
「巨大な火球? ……。まずい、これはもう避けられない!」
「さっき聞こえた魔法の名前……。これが私も使えるあの『ファイアボール』だなんて……。ふぅ……。でかいからってなんてことはねえ!この剣は水属性エンチャントされてんだ!そんなのぶった切ってやるよ!」
「私も……。なんとか槍をあれに向けて……魔法だって貫通させてあげるわ!」
「……。魔法に物理攻撃が通るかは分からないけど、それしかないってことだよな……。全員頑張って踏ん張れ!」
「なかなかいいパーティーだね。でもこれは防げないと思うよ。あ、だけど安心して。一応『殺し』まではしないから」
男は手を掲げ、そして大きく振り下ろした。
すると火球はその大きさにも関わらず、ぐんぐん加速して……遂に衝突。
「いいわいいわ。これなら押し返せるかも」
「そのままいけごらああぁあああっ!」
意外にも俺たち3人だけで受け止めきれた。
力を込めれば込めるほど僅かに押し返してる感覚はある。
だけど……
「流石に、熱すぎるな」
「熱くない熱くない熱くない熱くない熱くない……って考えれば考えるほど熱くなるのはなんでなのよお!」
「属性有利、だってのによぉ……。ぐっ!押し潰、される」
焼けるような熱さにやられて、だんだんと火球に押されていく。
このままじゃ、焼き殺される――
「きしゃぁあ……。ぎがっ!!」
「えっ! あなた、なんで!?」
最悪の結末に気持ちまで焦がされそうになっていると、俺たちに加勢するつもりなのか、あの白いへびが大口を開けて火球に噛みついた。
「気持ちは嬉しいけど、このままじゃお前まで死ぬぞ」
「そうよ! 早く逃げなさい!」
「その心意気は受け取った!安心しろ、お前が逃げきれるまで私がこの場をなんとかしてやる!うらぁああぁあああ!」
俺たちが声を掛けているにも関わらず、こいつにはそれが届いていないのかまるで逃げる素振りがない。
こいつ、一緒に死ぬつもり――
「うらぁあ……ってなんか腕がさっきよりも楽……」
「本当、それに熱さが……」
「大きさもだんだん小さくなってるな。もしかして……これがこいつのスキルか?」
「あむ、ぐ、むむ……」
よく見れば白いへびは火球を飲み込み、腹をだんだんと膨らませている。
つまりこの魔法をこいつは食ってるってことか。
「面白いスキルだ! そんなの今まで見せていなかったのに……。このスキル、もう少し研究してみても面白いな。さて、となれば……もう君たちはボロボロ。邪魔をする余力もしばらくはなし。戦闘を中止して、今度はもっと下の階層に新人君を連れていこうか」
そうして火球が消えると男もまた白いへびを抱えてその場から消えたのだった。
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