醜く、残酷な世界でも私達は笑い合う

はんなり

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第一章

秘密の苦しみ

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ウィン
◎どうも、皆さん初めまして。私は豆知識ロボ『ゴン』と申します。
この本の作者は、なにしろ初めて小説を書きましたから・・・物語に入らせることが難しいことは私が説明させて
いただきます。
では、ここは[Y中学校]の一年教室、これから登場する子は『花』と言います。
何やら悩みがあるようですが・・・。  【ピピッ】、ん?なんでしょう?
エッ!・・・皆さん残念ですが主から【ネタバレやめろ。あと、幅取るな】との事でしたので・・・私は帰らせていただきます。   では、またの機会に~。👋🏻


キーンコーンカーンコーン

教室に、かん高い音が鳴り響く。

「では、これで六時間目の授業を終わります。」

先生は書く手を止め、号令をする。それに続いて、

《ありがとうございました》

生徒たちの合っているようで、あまり合っていない〈お決まり〉の返事が聞こえる。

(や、やっと終わった~)

どうも、皆さん。私は長田・花(ながた・はな)と言います!

いたって普通の中学一年生です!

「って誰に言ってだか」

一人でボケて、一人でツッコム・・完全にヤバい人やな。

「花~、何一人でつっ立ってんの?」

あっ皆さん紹介しましょう、友達の蓮ちゃんです!

(誰に言ってんだよ・・)

「蓮ちゃん!いや~、ボ~っとしちゃってた!」

また一人でツッコミながらも、蓮ちゃんに返事をする。

「そうなんだ。じゃあ、早くカバンの準備しちゃお!」

「うん‼︎そうだね」

私はそれから準備をし、自分の席についた。すると、女子が一人こちらにやって来ている。

「花、体育の振り返りカードを早めに出してね」

「あっそうだった!ごめん、今から書くね」

それだけ伝えると、その子はどこかへ歩いて行った。

(そうだ・・すっかり忘れていた。今日体育あったな、、)

私はパパッと書いて、(帰りに出そうかな)なんて考えていると、蓮ちゃんが近くにやって来た。

「花、まだ書いてなかったんだ、、」

図星なんだよなぁ・・。

私はその言葉を肯定していると、先生が入って来た。

「自分の席についてください。帰りの会を始めますよ」

その合図で、みんなが席に戻っていく。

「・・・ん?」

なんだか視線を感じるような、、

でも、見渡してもそれらしい人が見つからない。

(気のせい、、かな?)

そして、先生が皆が席に着くのを確認すると、帰りの会が始まった。


ー帰路

こうして見ると、"ふつう"の中1女子であろう。

友達がいて・いろんな人に好かれて(自分で言うな)・授業も、、まぁこいつは例外だとしても、はたから見れば

"ふつう"でしょう。

(はたから見れば、の話だけどね)

その時、草から何かが飛び出した。

「ウワッ‼︎」

何かと思えば、それは可愛らしい猫だった。

「あっ猫だ!見に行こう~」

私が猫を目掛けて走り出すと、猫も『誰が捕まるかっ』とでも言うように走ってどこかに行ってしまう。

「っ!まて~~!」

実を言うと、私は人より体力があまり無い。 

・・この前、小2に負けたし。 子供に勝てないのならば、猫に追いつけるわけなくて。

それでも意地で走ってたら、少しは予想できたであろう・・

「ここ、どこ~!」

・・・道がわからなくなってしまったのだ。

ウィン
◎どうも、皆さん。 さっきぶりですね。
早速私の力を借りる時がきましたね。 フフフッ😝
【ピピッ】、ん? なんでしょう。
何々~、【早く説明しろ。】・・・何ですって~⁉︎
なんてロボット使いが荒い主なんでしょう。  ねぇ、皆さん⁉︎
まぁ、怒られるのでこれ以上は言いませんが、、。
では、説明しましょう。
花さんは、、、道をあまり覚えていません!       

簡単にいうと、〈運動不足=インドア=外に出ないから覚えてない〉ですね。

あ、また【幅取るな】が来てる!・・・本当に荒いですねぇ。
説明が終わったので、私は帰らせていただきます。     またの機会に~。👋🏻


「アハハ、見たことあるような無いような見たばかりだなぁ~」

立ち止まっていても、つまんないのでとりあえず歩いてみると、さらにわからなくなって逆に笑えてくる。
アハハ。

(私っていつも失敗ばっかり、、こんな自分が、本当にー)

ーキライだ


と、思っていた矢先、声が聞こえた。

「ねぇ君って、花ちゃん・・だよね?」

「えっ・・!」

顔を上げると、クラスメイトの、、、夕映(ゆうえ)、、だっけ?

この前の席でグループだった人だ。明るかったから覚えている。

クラスでよく目立っていて、いわゆる『一軍』というやつだろう。

正直に言って私はこの人が苦手だ。

誰にでもシッポを振って、良い顔して。 裏では何を考えてるんだろうか。

掴めそうで、本当は全く掴めない不思議な人。


「えっと、夕映・・・だっけ?」

本当の名前なのかはわからないので、とりあえず本人に聞いてみる。

すると、何があったのだろう。急に夕映らしき人は笑い出してしまった。

(何この人!急に笑い出したんだけど!)

「アッハハハ‼︎中学生になってもうすぐ四ヶ月なのに、まだクラスメイトの名前、覚えてないの?」

「えっ。」

まさか、この人が笑い出したのって・・このことだったのか!

てゆうか、皆はもう全員の名前を覚えているの?

でもさ、言い訳をさせて欲しい。

私の中学校は別の小学校と合体してるんだよ!

私のクラスは、半分が別の学校の人達だし・・。

そんなの覚えられるわけないじゃん! 逆にどうやって覚えてるのよ!

心の中で、葛藤しているのを隠しながらも、「ボ~っとしてて」と
なんとか、答えられることを褒めて欲しい。

「よく、ボーっとしたまま歩けるな。 まぁいいや、家はどこなの?」

「 いらき の方です」   ( いらき は関係ありませんので無視してください。)

そう言うと、夕映は大きく目を見開いた。

(え、私何かしたか?)

内心は困惑しながらも次の言葉を待つ。

「 いらき って、ここから18分は、かかるよ⁉︎ ボーッとしながら、ここまで来るって・・ある意味すごいね~

なるほど、18分の範囲なら家までの道がわからないわけだ。

そして、なぜ夕映がビックリした理由も。

でも、体力のないと思っていたが、まさかここまで走れるなんて。

(猫に夢中になってたからかもしれないけど)

そうしているうちに、「とりあえず いらき に送るよ」と言い夕映が、歩き出す。

(送るって・・私はいつから荷物になったのよ)


「プッ・・アハハハハッ!」

私の前を歩いていたはずの夕映が立ち止まり、突然に笑い出している。

「えっ何⁈ どしたん!・・壊れた?」

そう言うと、何がツボにハマったのか、さらに笑い出してしまった。

(てか、何で急に夕映は笑い出したの?) とりあえず、なんで笑っているのか調べよう。


「お客さん! なんで急に笑い出しているんですか! 聞いてますか⁈ お客さん!」

「お客さんて・・ハハハハハッ、アハハッ」

「理解不能‼︎」


ーその後、夕映をツボらせずに笑いを止めるのに、十数分かかった。

「・・治った?」

ようやく笑いが止まってそうな夕映に、今度は笑わせないように注意しながら声をかける。

(また笑ってしまったら、時間ロスがハンパないよ・・)

「ごめん、もう治った。 いや~久しぶりにあんなに笑ったな~」

そう言った夕映に先ほどの疑問の答えをもらおうと口を開く。

「ねぇ、思ったんだけどさ、なんであんなに笑ってたの?」

たぶん私の言葉の中にあったんだろうけど・・笑うとこあったかな?

「あ、それね。えっと、さっき花ちゃんが・・フフッ『私はいつから荷物になったのよ』って、文句言ってたからさぁ・・アハハッ」

「えっ声に出してたの⁉︎」

どうやら本当に声を出していたらしい。

そんな私の様子を見て、夕映はまた笑いそうになっている。

(笑いのツボ浅すぎるだろ)

「てゆうか、早く帰り道案内してくれない?」

「あぁ、そうだった。じゃあ僕について来て~」

そう夕映は言い終わると、さっきまでの道とは逆方向に進んで行く。

「・・・あの~夕映くん?さっきと道が違う気がするんだが・・」

私がそう言っても夕映は歩き続けて止まる気がなさそうだ。

(こうなれば、『力づく作戦』を決行するしかないわね)

体力がほとんど無くなった体にムチ打って、先をいく夕映を追いかけ、後ろにつくと、思いっきり蹴りをくらわせる。

「いっったぁぁっ‼︎」
私の蹴りは、見事に真背中に直撃ひ、夕映は倒れ込んでしまった。

(うむ・・『力づく』じゃなくて『暴力』作戦になってしまうな)

そう気づいた私は、倒れている夕映に手を差し出す。

「花ちゃん・・飴とムチの使い方が、おかしすぎるだろ・・」

「呼んでも止まらない貴方が悪いよ」

そう軽口を言い合いながら夕映を引き上げる。

「で、話を戻すけど、何で逆方向に行くの?道を間違えたの?」

「いや、道は間違えてない。こっちから行っても いらき には着く。 まぁ・・あっちから行ったほうが早いけど」

「えぇ‼︎」

なおさら変じゃない・・何で早い方に行かないのよ!

こっちは気まずいやらで早く帰りたいのに・・

「ねぇ、じゃあ何で早い方に行かないの?バカなのか?」

(おかしい人だな。これに限っては許せん!)

夕映を睨んでいると相手の方は、ニカッと笑いこう言った。

「だってお前さぁ、どうせいつも学校が終わったら家へ一直線・・いつも同じじゃ退屈じゃん
 それに、花ちゃんは本当にこっちの道に行かないの?」

「えっと、それは・・」

夕映からのなんか深い質問に、なかなか答えられない自分がいる
何とか考えようとするものの、夕映が満足できそうなモノは見つけられなかった。
それでも、この気まづい空気を何とかしたくて、話を逸らすことにした。

「今、帰り道の話をしているんだよね? かなり脱線している気がするんだけど・・」

チラッと少しだけ夕映に視線を向ける。
次の夕映の返事で、これからの運命が決まる。(大袈裟かな?)

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