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第2章 生きるために闘う
第19話 生きるために調べる
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それにしてもこの世界でのモンスター食いは向こうの世界だとどれくらいの恐怖なのだろうか。もしかしたら本当にゴキブr・・・・・いや、考えるのはよそう。それは僕もキツイ。
「ごべん。取り乱しちゃって」
目が真っ赤に腫れたヨーコは、まだ若干鼻声が残っている。
「いや、僕の方こそごめん。なんか大変なことをしでかしたみたいで」
頭を下げる僕。もう泣かせてはいけない。あの蒼い火の鳥は二度と復活させてはならない。
「いや、まあ前も言ったけど、モンスターを食べる文化が世界に無い訳じゃないの。そういうものに偏見を持たないようにと、最近では魔術学校や武術学校で子ども達へ教育する事も義務付けられている程よ」
なるほど、諸外国との間に偏見や差別を生まないように配慮されているのか。
「だけど、それでもそういう常識で生きてきたの。それになんというか魔物は、元々私は奴隷でしょ?マスターが私を買ってくれる迄は、まともなものなんて食べさせてもらえなくて、食料と称して、その、襲ってきたモ、モンスターを…」
「そうか、でも僕もこの世界に来て初めに襲われたスライムを食べてるし、僕とヨーコは同じようなものだと思うよ」
「んっうん。そうね」
ヨーコが笑顔になる。しおらしいヨーコは本当に可愛い。ずっとこうであってくれたら・・・だめだ。若干心拍数が上がった気がする。
「とにかく、何か食べないと体力が持たないかな、と思っただけだし、そういえば魔力は?回復してる?」
「うん、楽になった気がするわ。?というより…いや取りあえず確認してみるわ。ステータス!!!」
顔所の腕輪が青白く光る。ステータスが空中に書かれていく。
名前:カザハヤ・ヨーコ
種族:非表示(♀)
Level :16
HP :172/174
MP :200/200
走 :35(-15)
攻 :35(+5)
守 :65(+1)
魔 :270
魔法:家庭魔法
―――――その他非表示―――――
特技:調理 (Lv.12)
―――――その他非表示―――――
特性:
―――――全非表示―――――
装備 ピンクのルージュ
胸元を強調した服
ミニスカート
高いハイヒール
エッチな下着
ステータスチェックの腕輪
道具袋
その他 ―――――全非表示―――――
※非表示は本人が合意の元で表示に切り替わります
「強い!!!めちゃめちゃ強いじゃん!何これ?素手でゴブリン引き裂けるでしょ?ナイフ装備の僕の切れ味優に超えてますやん!何その非表示機能?初耳だけども。僕曝け出しましたけど?それに、なに服の下に装備してんだよ!何に対して臨戦態勢なんだよ!もうこっちは命の掛け損ですやん!」
「落ち着いて!何かしらの方言が出ていて聞き取りずらい。まあなんて言うか。ショウに魔物を殺して欲しかった・・・・みたいな?」テヘッ
「みたいな?じゃねぇよ!テヘッじゃねえよ!可愛いなおい!殺せないのは僕が悪いけど、殺されたら元も子もないだろ!どう責任とってくれ・・・エッチな下着を見せるのは止めなさい!」
「釣れない奴だな。ふんっ。それよりやっぱり。MPが完全回復しているわ」
「良かったじゃないか」
「えぇ良かった。けどありえないのよ」
「どういう…事だ?」
「私はMPを使い切った。数値にして200。狼狽した私はMPが0になるまで回復魔法を連発。更にお前が起きる瞬間、また魔法で幼女に化けた。残りMPを超える魔法を無理やり使ったために魔力が枯渇、気絶するに至ったの」
「なぜそこまでして幼女に化けた」
「ショウに襲われるチャンスだと思ったの…その為には幼女しか…幼女になるしかなかったの!!」
「俺の性癖をねつ造するな!」
「MPは時間の経過で自然回復するけど、枯渇させてしまった場合は魔力経路に傷が生じて回復量が一気に遅くなるわ。現に私は起きた瞬間、体感で1ケタのMPしか無かったくらい。」
「そうは言っても全快してるじゃないか。」
「―――よ」
「えっ?」
「だからスライムよ」
「何て???聞こえないぞ?」
「だからその、スライム!それを食べたから、MPが回復したのよ!」
「はっ?」
俺は耳を疑った。オレンジスライムに、そんな効果が?
「本当なのか?」
「知らないわよ!そもそも食事をすれば体力は回復する。だけどMPは精神力よ。食事での回復などあって少々。特殊な薬、魔力の水や聖者の灰みたいなレアアイテムでもない限り回復は難しい。なのに一瞬で回復した。これはもう、この、この、スライムに…」
ヨーコは歯を食いしばる。
「このスライムに、レアアイテムかそれ以上の価値があるという事よ。この、どこにでもいる、モンスターに…」
「スライム食べてMP回復か。さすがにその発想は無かった。すごいな。オレンジスライム」
まさか初めて出会ったモンスターがそんなにレアだとは。これはチートな人生の幕開けかもしれない。
「そういえばショウは森でボロボロになりながらかなりの距離を歩いて王国に来たと言っていたわね。しかも転生した記憶のまま、パニックで精神が壊れてもおかしくない出来事なはず、もしかしたらこのオレンジスライムが救ってくれたのかもしれないわ」
そうか、そういえばあの時水に浮かんだスライムを食べて、もう一度歩けるようになったんだっけ。あの時体力だけじゃなく気力も漲っていたのは、このスライムのおかげだったのか。
「ん?」
ヨーコが首をかしげる。
「どうした?」
「ショウの魔力は完全回復していない」
「えっ?俺結構食べたぞ?」
「どうやって?どうやって食べたの?」
「えっと、そのままだったり、水に漬けたのを1時間ごとに食べたり、棍棒で叩いたり、ナイフで筋を切ったり」
「おっショウ。生って…えっ生?」
めっちゃ引かれた。いやでもヨーコの道具袋に入ってた火打石に気づくのに時間がかかったし、しょうがないじゃないか
「いや、でもわかったわ。スライムは状態によってMP回復量が変化するって事ね」
「そ、そうかもしれない。初めて森で迷った時、スライム食べてもかろうじて動けたレベルだったし」
「そうか。そうね。ショウ。君は私にモンスターを食べさせたこと、反省してるのよね?」
「あぁそれはもちろん、何?嫌な予感しかしない」
「なら誠意で示すべきよね。大丈夫。ちょっとステータスを確認しながら色んな状態のスライムを食べてみましょう。お互いモンスターを食べる所を見る。これでおあいこよ」
彼女が指差す方向には生きたままのスライムが蠢いている。
「いや、そのままは無理だよ。ちゃんと水で清めて、えっまじ本気?」
「あぁワタシもショウがスライムを食べる所を見るの。それで、恥ずかしい。一緒。オアイコ」
「いや、俺は別にモンスター食べた事恥ずかしいとも思ってなっ!!」
逃げよう。内臓まで食べさせられる勢いだ。
「夫の浮気は物理的に止める 家庭魔法 ラブチェーン(束縛の鎖)!!」
僕の体に鎖が巻き付き、両手足が拘束される。しまった。遅かった。
「大丈夫。どれだけボロボロになってもこの焼きオレンジスライムがあるわ。ね?」
ヨーコは笑っている。目以外は。この後1時間、僕の魔力は乱高下する。人体実験は終わらない。死にたいと絶望しても精神がおかしくなりそうでも。治療魔法とオレンジスライムで元通りになるのだから。
「ごべん。取り乱しちゃって」
目が真っ赤に腫れたヨーコは、まだ若干鼻声が残っている。
「いや、僕の方こそごめん。なんか大変なことをしでかしたみたいで」
頭を下げる僕。もう泣かせてはいけない。あの蒼い火の鳥は二度と復活させてはならない。
「いや、まあ前も言ったけど、モンスターを食べる文化が世界に無い訳じゃないの。そういうものに偏見を持たないようにと、最近では魔術学校や武術学校で子ども達へ教育する事も義務付けられている程よ」
なるほど、諸外国との間に偏見や差別を生まないように配慮されているのか。
「だけど、それでもそういう常識で生きてきたの。それになんというか魔物は、元々私は奴隷でしょ?マスターが私を買ってくれる迄は、まともなものなんて食べさせてもらえなくて、食料と称して、その、襲ってきたモ、モンスターを…」
「そうか、でも僕もこの世界に来て初めに襲われたスライムを食べてるし、僕とヨーコは同じようなものだと思うよ」
「んっうん。そうね」
ヨーコが笑顔になる。しおらしいヨーコは本当に可愛い。ずっとこうであってくれたら・・・だめだ。若干心拍数が上がった気がする。
「とにかく、何か食べないと体力が持たないかな、と思っただけだし、そういえば魔力は?回復してる?」
「うん、楽になった気がするわ。?というより…いや取りあえず確認してみるわ。ステータス!!!」
顔所の腕輪が青白く光る。ステータスが空中に書かれていく。
名前:カザハヤ・ヨーコ
種族:非表示(♀)
Level :16
HP :172/174
MP :200/200
走 :35(-15)
攻 :35(+5)
守 :65(+1)
魔 :270
魔法:家庭魔法
―――――その他非表示―――――
特技:調理 (Lv.12)
―――――その他非表示―――――
特性:
―――――全非表示―――――
装備 ピンクのルージュ
胸元を強調した服
ミニスカート
高いハイヒール
エッチな下着
ステータスチェックの腕輪
道具袋
その他 ―――――全非表示―――――
※非表示は本人が合意の元で表示に切り替わります
「強い!!!めちゃめちゃ強いじゃん!何これ?素手でゴブリン引き裂けるでしょ?ナイフ装備の僕の切れ味優に超えてますやん!何その非表示機能?初耳だけども。僕曝け出しましたけど?それに、なに服の下に装備してんだよ!何に対して臨戦態勢なんだよ!もうこっちは命の掛け損ですやん!」
「落ち着いて!何かしらの方言が出ていて聞き取りずらい。まあなんて言うか。ショウに魔物を殺して欲しかった・・・・みたいな?」テヘッ
「みたいな?じゃねぇよ!テヘッじゃねえよ!可愛いなおい!殺せないのは僕が悪いけど、殺されたら元も子もないだろ!どう責任とってくれ・・・エッチな下着を見せるのは止めなさい!」
「釣れない奴だな。ふんっ。それよりやっぱり。MPが完全回復しているわ」
「良かったじゃないか」
「えぇ良かった。けどありえないのよ」
「どういう…事だ?」
「私はMPを使い切った。数値にして200。狼狽した私はMPが0になるまで回復魔法を連発。更にお前が起きる瞬間、また魔法で幼女に化けた。残りMPを超える魔法を無理やり使ったために魔力が枯渇、気絶するに至ったの」
「なぜそこまでして幼女に化けた」
「ショウに襲われるチャンスだと思ったの…その為には幼女しか…幼女になるしかなかったの!!」
「俺の性癖をねつ造するな!」
「MPは時間の経過で自然回復するけど、枯渇させてしまった場合は魔力経路に傷が生じて回復量が一気に遅くなるわ。現に私は起きた瞬間、体感で1ケタのMPしか無かったくらい。」
「そうは言っても全快してるじゃないか。」
「―――よ」
「えっ?」
「だからスライムよ」
「何て???聞こえないぞ?」
「だからその、スライム!それを食べたから、MPが回復したのよ!」
「はっ?」
俺は耳を疑った。オレンジスライムに、そんな効果が?
「本当なのか?」
「知らないわよ!そもそも食事をすれば体力は回復する。だけどMPは精神力よ。食事での回復などあって少々。特殊な薬、魔力の水や聖者の灰みたいなレアアイテムでもない限り回復は難しい。なのに一瞬で回復した。これはもう、この、この、スライムに…」
ヨーコは歯を食いしばる。
「このスライムに、レアアイテムかそれ以上の価値があるという事よ。この、どこにでもいる、モンスターに…」
「スライム食べてMP回復か。さすがにその発想は無かった。すごいな。オレンジスライム」
まさか初めて出会ったモンスターがそんなにレアだとは。これはチートな人生の幕開けかもしれない。
「そういえばショウは森でボロボロになりながらかなりの距離を歩いて王国に来たと言っていたわね。しかも転生した記憶のまま、パニックで精神が壊れてもおかしくない出来事なはず、もしかしたらこのオレンジスライムが救ってくれたのかもしれないわ」
そうか、そういえばあの時水に浮かんだスライムを食べて、もう一度歩けるようになったんだっけ。あの時体力だけじゃなく気力も漲っていたのは、このスライムのおかげだったのか。
「ん?」
ヨーコが首をかしげる。
「どうした?」
「ショウの魔力は完全回復していない」
「えっ?俺結構食べたぞ?」
「どうやって?どうやって食べたの?」
「えっと、そのままだったり、水に漬けたのを1時間ごとに食べたり、棍棒で叩いたり、ナイフで筋を切ったり」
「おっショウ。生って…えっ生?」
めっちゃ引かれた。いやでもヨーコの道具袋に入ってた火打石に気づくのに時間がかかったし、しょうがないじゃないか
「いや、でもわかったわ。スライムは状態によってMP回復量が変化するって事ね」
「そ、そうかもしれない。初めて森で迷った時、スライム食べてもかろうじて動けたレベルだったし」
「そうか。そうね。ショウ。君は私にモンスターを食べさせたこと、反省してるのよね?」
「あぁそれはもちろん、何?嫌な予感しかしない」
「なら誠意で示すべきよね。大丈夫。ちょっとステータスを確認しながら色んな状態のスライムを食べてみましょう。お互いモンスターを食べる所を見る。これでおあいこよ」
彼女が指差す方向には生きたままのスライムが蠢いている。
「いや、そのままは無理だよ。ちゃんと水で清めて、えっまじ本気?」
「あぁワタシもショウがスライムを食べる所を見るの。それで、恥ずかしい。一緒。オアイコ」
「いや、俺は別にモンスター食べた事恥ずかしいとも思ってなっ!!」
逃げよう。内臓まで食べさせられる勢いだ。
「夫の浮気は物理的に止める 家庭魔法 ラブチェーン(束縛の鎖)!!」
僕の体に鎖が巻き付き、両手足が拘束される。しまった。遅かった。
「大丈夫。どれだけボロボロになってもこの焼きオレンジスライムがあるわ。ね?」
ヨーコは笑っている。目以外は。この後1時間、僕の魔力は乱高下する。人体実験は終わらない。死にたいと絶望しても精神がおかしくなりそうでも。治療魔法とオレンジスライムで元通りになるのだから。
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