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第3章 生きるために稼ぐ
第35話 真正面から君と向き合う
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城門の前には多く兵士で入り乱れていた。東の森でドラゴンの目撃情報があったらしく調査に向かうらしい。兵士たちの顔は一様に不安で戦々恐々としている。
馬車の中からモブ美が顔を出す。いつの間にか目覚めていたらしい。
「万が一隠れ里がバレたら不味いわ。私が騎士団長に会って、ドラゴンが去ったことを伝えるわ」
「あっありがたいんだナ。助かるんだナ」
「ショウ様、ヨーコ様とはここでお別れです。そのっけっ結婚式には是非お越しください。良ければ仲人も」
「えっあぁ、うん、考えてくよ。お幸せに」
僕は変な汗が止まらない。
城門の中に馬車が入ると、モブ美は馬車から飛び降りて、南ブロック中央、兵士詰所に駆け出して行った。若干足取りがスキップだった。申し訳ない。
「おいらは東っすね。パパに言って奴隷商を退治してもらうッす!後、隠れ里に食糧配給も合わせてお願いするッす!バッドも一緒に行くッす!」
「えぇっ俺も行くのかナ?俺これでも犯罪者なんだナ」
「本人が話すのが一番ッす!そもそもモブモブは話半分にしか聞いてないっす!」
「そっそれは困るかナ!いっ一緒に行こうかナ!少年!お別れだナ。約束忘れナいでナ」
馬車からモブモブとバッドが降りる。2人は東へと走り出す。とすぐに、モブモブが振り返る。
「ショウ。これをあげるっす!」
モブモブが何かを投げる。それはあの赤い宝石だ。
「おいっこれ大事な物なんじゃ!」
「命を助けられたお礼ッす!さすがに金と自分の命じゃぁ命の方が大事っす!!」
「モブモブ、お前、もうお前への評価が乱高下してるよ!」
「大丈夫っす!またパパにごねて同じのもらうっす!じゃあ行くっす!兵士としての評価うなぎ上り作戦開始ッす!」
モブモブは親指を立て、意気揚々と貴族街へと走っていった。モブモブはやっぱりモブモブだ。
さぁ、どうしよう。馬車は乗りこなせない。そもそもこの馬車をどこに持って行けばいいんだろう。ギルド?詰所?悪徳商人?どうしよう、どこに行っても何か起きる気がする。運2は伊達じゃないんだ。どんなフラグが立つか…いやこの想像すらも危うい…
馬車から降りて手綱を引っ張りながら。食事処カザハヤへと向かう。全部後回しにしよう。正義の味方でもヒーローでもないんだ。出来る限りもめ事には関わらないようにしよう。
店に付き、馬を柱に縛り付ける。ヨーコを担ぎ上げて店の地下のベッドへと運ぶ。
疲れた。1日が長すぎた。僕はヨーコをベッドへと下ろし、その横へと倒れ込む。そしてそのままゆっくりと、眠りについた。
なんだ・・・・・・・・・・・・・・・・
僕の上に・・・・・・・・・・・・・・・・・・?
よく知った柔らかい何かが覆いかぶさっている。
僕の目の前にいるのは、勝負下着の姿のヨーコだった。
「一体いつから起きていたの。ヨーコ?」
「えっと、おんぶされて運ばれてる時の揺れでかな」
「きっ今日は1日疲れすぎたしさ、そのまま休むのがベストな気がするんだけども…」
「男女が1つのベッドで寝るのだ。やることは一つしかない」
「いや、前も聞いたけどそれ!ベッド1つしかないんだからやる時とやらない時を、ねっあぁ、目が怖い!」
「今日はショウに守ってもらったり俺の女認定されたりで胸のドキドキが止まらないんだ、黙って性欲の捌け口になってくれ」
にこっと笑うヨーコの目が本気なことに、僕はまた冷や汗をかく。どう逃げれば、
ガッ!
その刹那ヨーコが僕の両手をつかむ。振りほどくことはできない。8話での経験が、それを物語っている。
「僕、その、疲れてて」
「大丈夫だ。今日は私のMPも少ない娼館にいく変態のようなことはしない。15回連続でするようなことは無いと約束するわ」
「そもそも2桁というのが異常なのでは?」
「最近の調査では夜の回数が多い夫婦は離婚の確率が12倍少ないという研究結果も出ている」
「あのっじゃあそのっんっ」
唇が奪われる。ディープではない。普通のキスだ。油断した、ヨーコに見惚れてしまう。
「ヨーコ…」
「どうした?初めての時とはずいぶん違うではないか」
ヨーコの股に僕の右足をスルリと入れ込む。
「んっっ!!?」
思わずヨーコが声を出してしまう。ざまぁ見ろ。やられてばかりでたまるか!
不満なわけがない。命を守ってくれる相手に、法律上も夫婦なんだ。推定では無く98-58-90の体つき、顔も世界一の美人だ。正直この性格にももう慣れてきた。それ以上のノリで返せば、ヨーコは意外と女の子だ。
「えっショウ!?そこはっあのっ」
「ヨーコは僕の言う通りにすればいい。1回で満足させてやるんだ」
よし、慌ててる。まともに考えられなくなってるな・・・・・・・・・・・・・・!
「そんなっショウ。こんな体勢!?どの本にも書いて…」
「私もうお嫁にいけない!!!」
「大丈夫。もうヨーコは嫁にもらわれているだろう。」
一階から朝の光が地下にもすこし零れ落ちてくる。見事僕は一方的に攻められ続ける夜の営みから脱出した。最初は怖かったし、不安だった。でも前の世界でのAVの知識が僕に力を与えてくれた。
僕と彼女は野獣のように、
上で、下で、横で、舞い続けた。
・・・・・・・・・・・・・
結局
2桁にはいったと思う。
僕はこの日を忘れることはないだろう。
僕はいろんな意味で大人になりました。
何故だろう。疲れているのに、充実している。
今日はもう店はいいや。寝よう。
2人は手を握ったまま、幸せそうに眠っていた。
馬車の中からモブ美が顔を出す。いつの間にか目覚めていたらしい。
「万が一隠れ里がバレたら不味いわ。私が騎士団長に会って、ドラゴンが去ったことを伝えるわ」
「あっありがたいんだナ。助かるんだナ」
「ショウ様、ヨーコ様とはここでお別れです。そのっけっ結婚式には是非お越しください。良ければ仲人も」
「えっあぁ、うん、考えてくよ。お幸せに」
僕は変な汗が止まらない。
城門の中に馬車が入ると、モブ美は馬車から飛び降りて、南ブロック中央、兵士詰所に駆け出して行った。若干足取りがスキップだった。申し訳ない。
「おいらは東っすね。パパに言って奴隷商を退治してもらうッす!後、隠れ里に食糧配給も合わせてお願いするッす!バッドも一緒に行くッす!」
「えぇっ俺も行くのかナ?俺これでも犯罪者なんだナ」
「本人が話すのが一番ッす!そもそもモブモブは話半分にしか聞いてないっす!」
「そっそれは困るかナ!いっ一緒に行こうかナ!少年!お別れだナ。約束忘れナいでナ」
馬車からモブモブとバッドが降りる。2人は東へと走り出す。とすぐに、モブモブが振り返る。
「ショウ。これをあげるっす!」
モブモブが何かを投げる。それはあの赤い宝石だ。
「おいっこれ大事な物なんじゃ!」
「命を助けられたお礼ッす!さすがに金と自分の命じゃぁ命の方が大事っす!!」
「モブモブ、お前、もうお前への評価が乱高下してるよ!」
「大丈夫っす!またパパにごねて同じのもらうっす!じゃあ行くっす!兵士としての評価うなぎ上り作戦開始ッす!」
モブモブは親指を立て、意気揚々と貴族街へと走っていった。モブモブはやっぱりモブモブだ。
さぁ、どうしよう。馬車は乗りこなせない。そもそもこの馬車をどこに持って行けばいいんだろう。ギルド?詰所?悪徳商人?どうしよう、どこに行っても何か起きる気がする。運2は伊達じゃないんだ。どんなフラグが立つか…いやこの想像すらも危うい…
馬車から降りて手綱を引っ張りながら。食事処カザハヤへと向かう。全部後回しにしよう。正義の味方でもヒーローでもないんだ。出来る限りもめ事には関わらないようにしよう。
店に付き、馬を柱に縛り付ける。ヨーコを担ぎ上げて店の地下のベッドへと運ぶ。
疲れた。1日が長すぎた。僕はヨーコをベッドへと下ろし、その横へと倒れ込む。そしてそのままゆっくりと、眠りについた。
なんだ・・・・・・・・・・・・・・・・
僕の上に・・・・・・・・・・・・・・・・・・?
よく知った柔らかい何かが覆いかぶさっている。
僕の目の前にいるのは、勝負下着の姿のヨーコだった。
「一体いつから起きていたの。ヨーコ?」
「えっと、おんぶされて運ばれてる時の揺れでかな」
「きっ今日は1日疲れすぎたしさ、そのまま休むのがベストな気がするんだけども…」
「男女が1つのベッドで寝るのだ。やることは一つしかない」
「いや、前も聞いたけどそれ!ベッド1つしかないんだからやる時とやらない時を、ねっあぁ、目が怖い!」
「今日はショウに守ってもらったり俺の女認定されたりで胸のドキドキが止まらないんだ、黙って性欲の捌け口になってくれ」
にこっと笑うヨーコの目が本気なことに、僕はまた冷や汗をかく。どう逃げれば、
ガッ!
その刹那ヨーコが僕の両手をつかむ。振りほどくことはできない。8話での経験が、それを物語っている。
「僕、その、疲れてて」
「大丈夫だ。今日は私のMPも少ない娼館にいく変態のようなことはしない。15回連続でするようなことは無いと約束するわ」
「そもそも2桁というのが異常なのでは?」
「最近の調査では夜の回数が多い夫婦は離婚の確率が12倍少ないという研究結果も出ている」
「あのっじゃあそのっんっ」
唇が奪われる。ディープではない。普通のキスだ。油断した、ヨーコに見惚れてしまう。
「ヨーコ…」
「どうした?初めての時とはずいぶん違うではないか」
ヨーコの股に僕の右足をスルリと入れ込む。
「んっっ!!?」
思わずヨーコが声を出してしまう。ざまぁ見ろ。やられてばかりでたまるか!
不満なわけがない。命を守ってくれる相手に、法律上も夫婦なんだ。推定では無く98-58-90の体つき、顔も世界一の美人だ。正直この性格にももう慣れてきた。それ以上のノリで返せば、ヨーコは意外と女の子だ。
「えっショウ!?そこはっあのっ」
「ヨーコは僕の言う通りにすればいい。1回で満足させてやるんだ」
よし、慌ててる。まともに考えられなくなってるな・・・・・・・・・・・・・・!
「そんなっショウ。こんな体勢!?どの本にも書いて…」
「私もうお嫁にいけない!!!」
「大丈夫。もうヨーコは嫁にもらわれているだろう。」
一階から朝の光が地下にもすこし零れ落ちてくる。見事僕は一方的に攻められ続ける夜の営みから脱出した。最初は怖かったし、不安だった。でも前の世界でのAVの知識が僕に力を与えてくれた。
僕と彼女は野獣のように、
上で、下で、横で、舞い続けた。
・・・・・・・・・・・・・
結局
2桁にはいったと思う。
僕はこの日を忘れることはないだろう。
僕はいろんな意味で大人になりました。
何故だろう。疲れているのに、充実している。
今日はもう店はいいや。寝よう。
2人は手を握ったまま、幸せそうに眠っていた。
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