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第3章
44.ロリコン・ビッチ・童貞・ロリ・ショタ
「ケニー団長、ここから先がセイザンです。魔法で気配を薄めます。上に行くほど強くなるので、基本は逃げでお願いします」
「わかりました、レンさん」
私は森を抜け、レンさんと崖沿いの山道を走る。セイザンはむき出しの岩山だ。とはいえ他人の歩ける道が山を回るように頂上まで続いている。
騎士団には気配を消す歩行法はあっても魔法はない。風魔法の類なのだろうか。まさか闇魔法・・・人族は闇魔法禁止してるし・・・ははっさすがにある訳が無いか。
私たちは山を登る。すぐに表れたのはフレアバードの群れだった。
「フレアバード・・・ランクC-だぞ・・・10羽はいる・・・」
「ここの魔獣は、推測ですが頂上の何かを守るように配置されているように感じます。森の王さえも山を守る番犬に過ぎなかったのかもしれません」
冷静だね。レンさん。まあそうか、来たことはあるもんね。
「中腹からは気配察知に優れた魔獣がいます。以前はそいつに殺されかけました。早くて短刀を持った爪の長い狼みたいなのです」
「アサシンウルフ。もしそうならランクC+++。騎士団3人がかりでも間違いなく死闘だな」
「対策として風魔法で臭いを霧散しているので、山を登っていることは気づいてもそうは気づかれないかと、それにテリトリーより上に行こうとしないと襲いはしません。たぶん」
「あっそう・・・レンさんそれより喋り声なんだけど大丈夫なのですかね?」
「風魔法で音を制限しているので話し声が漏れることはありません。」
やたら風魔法を強調するようになったな。闇魔法のことを考えた後から急に・・・
「とりあえずレンさんが調べた中腹まで行きましょう。そこにアサシンウルフがいるなら、今日はもう帰った方がいいかもしれない。正直ミカとサンドが来ていたとしても、アサシンウルフは荷が重すぎる」
「そうですか・・・では大きな隊でここを制圧していただけると助かります」
大きな隊か、この多忙なご時世にダンジョン化している山を騎士団が討伐するだろうか。レン君としてはここを浄化して村を安全にしたいという事なのだろうが、冒険者に頼んだ方が良い気もする
「・・・」
そうか。やっぱり君は・・・
「戻ることは無いと思います団長!」
大きい声で俺とン君も。
「2人では無理なアサシンウルフも、4人ではどうでしょう!?」
「えっとミカ君?どうしたの?サンド君まで?」
「なんかダンジョン行くっていうから面白そうと思って。マナちゃんのお昼寝タイムの隙にやって来た次第っす!」
Vサインはやめてくれ。何でこの子は命令を聞かないんだろう。
「えっなっ・・な・・・」
「ああレンさん、えっとですね、まあこの子は固有スキル持ちなんだ。隠密って言ってね。気配を限りなく消せて、特に風魔法での感知は出来なくなるんです」
「すっすごいですね…それでサンドさんは」
「彼は土魔法使い。まあ正直並以下なんだけど、彼の胸元の魔力増幅の水晶。あれで力を強化できるんだ。ちなみに消耗品で、あれ一つで貴族の家が建ちます。貴族でも持ってる人はそういないと思いますよ」
悟られない事に万全を期したのだろう。隠密スキルに、土&水魔法スイムで自分の周りを水泥に変えて泳ぐように来るなんて・・・
「・・・何か意外とすごい騎士団だったんですね」
おっレンさんの本音が漏れた。レアだ。
「まあ4人なら余裕っす!アサシン倒すっす!!!」
ミカが大きく笑う
「しかし、それが5人なら、更に勝ちは固いだろう!」
マナちゃんが大きく笑う。・・・マナちゃん!?!?
「マナちゃん!?なんでここにいるっすか!!!???」
一番びっくりしてたのはミカだった。
「いやいやお前隠密使いが隠密されてどうする」
「集中しないと隠密スキルは使えないっす!常識でしょっ!」
ははっどうしよう。こんな場所でこんな状態。・・・ってかサンド君、お前は知ってただろ?おんぶして照れるな。ってか触らないんじゃなかったのか!こいつ?
「マナ。来ちゃダメだっていったよね?」
おぉ。レンさんががっつりキレてる。
「だってマナもレン君も騎士の学校に行くんだよ。その前に悪いの倒しとかないと困るじゃん!」
「それは、でも、」
「もうコロさんの時みたいのは嫌だよ。私もやるの。レン君をひとりにさせないって、レン君ママと約束したもん!」
「なっなんでママとそんな話してんだよ!ってかお前は騎士にはならないんだよ!」
「なるもん!」
「私が推挙するss」
「バカビッチは黙れ!お前の頭に幸せ草詰め込んで埋めるぞコラ!」
レンさん。キャラが
「サンド君も守ってくれるって言ったもん!」
「マザコン&ロリコンさぼり癖クズに出来る事なんてあるか!!」
レン君、サンド君が真正面からの精神攻撃で死んだよ?
「いいか、こいつらは騎士のレベルじゃねぇ。4人編成ですらない。命令に背く。団体での作戦が使えてねぇ。自由人と、自由人と、文句も言えねえダメ上司なんだよ!いいか!お前を守るとクソ村長と約束したが、この山では無理だ!さっさと帰れ!馬鹿力!!!!!」
「・・・うっ。・・・ううっ・・・うう・・・・」
レン君、それは泣くよ。マナちゃんも、僕も。皆も。まあ嬉しくはあるんだけどね。君の子供っぽい所というか、本音とか、大事な物とかが分かって・・・だからこそ
「盾技 衝撃戻し!!グゥゥッッッ」
この場から逃げ帰らねばならないだろう。君を推挙するか、もう一度考えるために。
盾に小さな亀裂が入る。5人の前に、アサシンウルフが立っていた。
【 名 前 】アサシンウルフ
【 性 別 】オス
【 状 態 】狂気
【 レベル 】31
【 H P 】600
【 M P 】200
【物 攻】400
【物 防】120
【魔 攻】120
【魔 防】400
【 俊 敏 】88
【 知 力 】76
【 運 】20
【爪 技】「突」「斬」「鎌鼬」「毒葬」
【魔 法】『闇行脚』『気配消し』『蜃気楼』
【固有スキル】
【 備 考 】二足歩行型狼魔獣。攻撃力は高く異常に好戦的、快楽で魔獣、人を問わず殺していくことで有名。スピードに富み、闇魔法を使い相手を欺く。群れを成すことは無いので、戦う時は圧倒的戦力で瞬殺することが望ましい、狡猾で長期戦になるほど隊に与える損害は大きい。
だったかな。わかったかい。レン君?まあ返事はしなくていいよ。でもウルフが下にいて僕たちが上にいて攻撃されている以上、戦わなきゃならなそうだね。
「・・・・・」
レンさんからの返事は無いが、彼の表情は決意と悲壮感に満ちていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最近は中々時間がありませんが、3章は書き終えたので余裕です。
今週も土日休みなので書き連ねます。出不精です・・・。
誤字脱字あった場合等感想に書き込んでいただけたらと思います。
※レイザン→セイザンでした。直しました。有難うございます。
明日も21時30分に更新します。ぜひともお気に入り登録お願いします。
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