五が丘の女探偵

姉川ゆきね

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探偵のクリスマスプレゼント

④ 警察官の臨場

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 それから警察官が続々と臨場し、完全に夜が明けたころには多くの警察関係者が302号室を出入りするようになった。
    そのころには希杏もだいぶ本物の平然でいられるようになっていた。
「倉石さん、おはようございます」
 警視庁捜査一課倉石班班長の倉石隆行くらいしたかゆき警部は根津の直属の上司で、希杏とはともに事件捜査をしていくうちに親しくなった刑事だ。
「おはよう、竹井探偵。君は死体の第一発見者になったようだね。早速、話を聞かせてもらおう。――根津、部屋を貸してくれ」
 希杏は倉石に連れられて、根津の部屋に来た。部屋の奥まで行って、二人はテーブルをはさんで向かい合って座った。
「さて、死体発見時について聞かせてもらおう」
 希杏は死体を発見したときのことを細かく話した。
 話し終わると、倉石はそうか、と言った。
「隣のベッドの違和感を確かめるためにライトを点けただけで、それ以外は何にも触れていませんし、動かしてもいません」
「そうか、ありがたい」
「それぐらいは当然です。伊達に探偵していませんから」
 コンコン。
 ノックの音が聞こえた。
「入ります」
と、入って来たのは根津だった。彼の腕には他の捜査一課の刑事と同じ赤い腕章がつけられていた。
「メガネ探偵、制服は調べ終わった。何も出なかったそうだ。さっさと着替えろ」
 根津は寒そうな希杏のために最優先で彼女の制服を調べさせたらしい。
「ありがとう。根津さん、もうちょっと部屋貸して。着替えるから」
 希杏は倉石と根津に廊下に出てもらい、着替えると彼女も部屋を出た。
 こうして竹井希杏探偵の調査が始まったのである。
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