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明治維新編2 貨幣の重み
貨幣の重み(4)
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また殿を始めとする藩主への根回しもほぼ済んで、版籍奉還が決定されることになった。
ただ問題の知事の身分については、世襲制で決定しようとされていた。木戸は対策を練っていて、聞多に文を送っていた。
木戸と俊輔と歩調を合わせて辞職願を出して、世襲制反対の意思を明らかにしてほしいとあった。俊輔からも同様の文が来ていた。聞多は同意する旨と辞職願を木戸に当てて送った。
同じ頃、山口の吉富から文が来ていた。はるが無事子を生んだとあった。元気なおなごだったという。もう聞子と名付けたともあった。聞多は手元にあった5両ほどの金と、これからも時々様子を見に行ってほしいと返事を書いて送った。
俊輔には廃藩について今回の版籍奉還が成功したら、次にやるべきことだと思うようになったと書いた。
木戸の根回しが聞いたのか、流石に長州の有力者であり実務者の辞職を認めることはできず、世襲制については文言が除かれた。明治2年6月には版籍奉還が行われ、藩知事には藩主が就任した。
聞多のもとに一枚の陳情書が届いていた。
先だっての大水で橋が流されたということだった。この橋について調べてみると、橋の形体を変えてかけ直しても流されてしまっていることがわかった。
ふと木ではなく重量のある鉄で作ったら、流されなくなるのではないかとひらめいた。次の日製鉄所で所長と職人頭を呼び、鉄製の橋のことを説明した。府庁からの請負ということで、製作することにし、設計できる者を見つけ取り掛かることとした。府庁でも橋のことを説明し、製鉄所で請け負うことの同意を得た。
「所長、先だって話をした鉄橋のことだが、府庁で承認を得た。良い設計者を頼み製作に入って欲しい」
「わかりました。設計者を見つけ、職人頭と段取りを付けてまいります」
「よろしく頼む」
街の人が使うものだ。きっと皆の誇りややりがいに繋がるだろう。
あとは予算管理がうまく行けば利益の分配もできるはず。こうやって、世の中を回していければいいのかと、聞多は少し自信を持つことができた。
経営のコツを掴みかけた頃、聞多は東京に出張を命じられた。
新しい制度への取り組みなどの意見交換をするためだった。一度は降格の憂き目にあった俊輔も、木戸の意向を汲みしばらく大人しくしていることとなり、東京へ移ることになっていた。もうひとり東京には大隈が外国官副知事から会計官副知事となっていた。ひさびさに面白い話ができそうで楽しみだった。
そこで聞いたのは函館での幕軍との戦が5月18日に終結したこと、俊輔が会計官権判事となったこと。聞多は会計官通商司として大阪に赴任し、大阪経済の発展に務めるということだった。その先に大阪に設置される造幣局も、担ってほしいという話だった。
安定して流通できる通貨を作ることは、もとより聞多自身献策していたことだったので、受けないという選択はなかった。
聞多は木戸の元へ訪問をした。今後のことを話し合うためだった。長州のこと、財務のこと、問題は山積みになっていた。
「木戸さん、お久しぶりです」
「佐渡の件、岩倉さんに断りを入れるとはな」
知事への就任を断ったことから始められて、聞多は思わず頭をかいていた。
「せっかくのお話。直にお断りを入れるの忍びなく」
「俊輔から聞いた。母御のことは心配だな」
「はぁ、家のことも考えることが多くて」
家のことは一番大きな問題だった。聞多は二男で幕末に色々あって分家していた。兄が幼い子供を残しなくなると、兄嫁も追うようになくなり、老いた母が子供の面倒と家を取り仕切っていた。
「大阪の件は受けてくれなくては困るぞ。会計と民部は改革の両輪だからな。大阪で実行してもらわねば諸国で行えなくなる」
「貨幣のことはわしも上申しておったことですし。大阪にてできる限りのことはします」
大阪ならまだなにかあったときに、山口に駆けつけることができるからだった。
「聞多には他にやってほしいことがある」
木戸は聞多に正対して話を始めた。
「わしが、ですか」
「我が長州の改革じゃ。中央でも兵制と財務の改革を行うのだが、その前に他の手本となるよう改革を行ってもらう」
「奇兵隊を始めとする諸隊の整理と士族の俸禄の減額ですか」
「そうだ」
「戦が終われば諸隊には解散してもらうべきなのは十分承知してます。なれど、統率すら難しい連中をどのように」
聞多は高杉が洋行を試みたときのことを思い出していた。あのときも政なのだからやれと言われたが。
「山口にいる杉と連携して行えば良い。軍制については大村さんから指南を受けるのだ」
「わかりました。長崎に帰る前に大村先生からご指導いただきます」
「ふっ」大きなため息を付いて、木戸のもとを出ると、俊輔が待っていた。
「よう、俊輔。元気にしておったか」
「聞多、大阪には赴任するんだな」
「あぁ木戸さんに受けると言ってきた。佐渡の件ではすまんかった」
「ここで立ち話はなんだから、場所を移そう」
「何処なりと」
そう言うと聞多はいつものように笑った。
居酒屋に席を見つけると、聞多が切り出した。
「俊輔、色々大変じゃったの」
「まぁ、木戸さんから自重しろと言われた」
俊輔は呆れたように話を始めた。聞多とはこういう機会に歩調を合わせておく必要がある。自分の意見をわかってもらいたいと、聞多の目を見ていた。
「わしも、廃藩については色々考えたぞ」
「聞多にはわかってもらわんと、僕には重要な同士だ」
「時期尚早だと思うたが、いずれはやらんといかんことには違いない。だが反対するものも多いぞ」
「大阪でも語り合ったことがあったね」
「あぁそうじゃった。あの後長崎に帰って、キリシタンの扱いについて弱腰だと言われたな」
「西洋に折れたと。中央の弱腰をそのまま持ち帰ったということか」
「法理や条理を曲げたことになるからの」
「僕もこんなに反対されるとは思わなかった」
「せめてわしらはしっかり手を握ってやっていかんと」
「聞多、僕らは盟友だということだね」
「ともにやっていこうとずっと言い合っておったじゃろ」
聞多が俊輔の目を見て笑った。この笑顔が自分に向けられていることが俊輔には重要だった。
俊輔と別れたあと、聞多は大隈の屋敷を訪ねた。
「そういえば、横須賀の造船所の確保はくまのお手柄だそうじゃな」
聞多は眩しいものを見ているかの輝く眼をしていた。聞多の輝く目を見ていると、大隈は自信がいよいよみなぎってくるようだった。
「どうにか金を集めて、フランスに取られそうになった造船所を手に入れることができたのである」
「国の産業の柱になるものじゃ。取られずに済んでよかった。あとは長州からイギリスで勉強しちょる、山尾や井上勝を活用してほしいものじゃ」
ご維新のため、イギリスに最後まで残っていた山尾と井上勝にも帰国の命令が出て、日本に戻ってきていた。
「留学生か」
「そうじゃ、造船や鉱業、鉄道など学んでおる」
「それは心強い」
「それにしても、くまは広い屋敷を手に入れたものじゃな」
「もとは旗本屋敷だと聞いておる」
「それならば、家臣用の長屋もあるじゃろ。そこを使用させてもらえんかの。狭くていいんじゃ。寝られるだけで十分じゃ」
聞多の申し出になにか腑に落ちないもの感じていた。聞多は伊藤に気を使っているのかと余計なことを考えていた。それでも世話をするのが一人増えてたところで、大した違いはないのだが。
「伊藤は隣に家を持つというぞ」
「俊輔の家は狭いじゃろ。わしが居候しては迷惑じゃ。くま、わしが東京に出てくるときだけでええんじゃ」
「わかった。用意しておこう」
「かたじけない。では、また。わしは長崎でやらねばならぬ事が多く残っておるんじゃ」
「もう帰るのか」
「明日は早いんじゃ。品川で宿をとって横浜から船に乗る準備じゃ」
「はち、すまんの」
「はちって」
「八太郎じゃろ。長いからはちじゃ」
呆れ顔の大隈をおいて、聞多はもう歩きだしていた。
ただ問題の知事の身分については、世襲制で決定しようとされていた。木戸は対策を練っていて、聞多に文を送っていた。
木戸と俊輔と歩調を合わせて辞職願を出して、世襲制反対の意思を明らかにしてほしいとあった。俊輔からも同様の文が来ていた。聞多は同意する旨と辞職願を木戸に当てて送った。
同じ頃、山口の吉富から文が来ていた。はるが無事子を生んだとあった。元気なおなごだったという。もう聞子と名付けたともあった。聞多は手元にあった5両ほどの金と、これからも時々様子を見に行ってほしいと返事を書いて送った。
俊輔には廃藩について今回の版籍奉還が成功したら、次にやるべきことだと思うようになったと書いた。
木戸の根回しが聞いたのか、流石に長州の有力者であり実務者の辞職を認めることはできず、世襲制については文言が除かれた。明治2年6月には版籍奉還が行われ、藩知事には藩主が就任した。
聞多のもとに一枚の陳情書が届いていた。
先だっての大水で橋が流されたということだった。この橋について調べてみると、橋の形体を変えてかけ直しても流されてしまっていることがわかった。
ふと木ではなく重量のある鉄で作ったら、流されなくなるのではないかとひらめいた。次の日製鉄所で所長と職人頭を呼び、鉄製の橋のことを説明した。府庁からの請負ということで、製作することにし、設計できる者を見つけ取り掛かることとした。府庁でも橋のことを説明し、製鉄所で請け負うことの同意を得た。
「所長、先だって話をした鉄橋のことだが、府庁で承認を得た。良い設計者を頼み製作に入って欲しい」
「わかりました。設計者を見つけ、職人頭と段取りを付けてまいります」
「よろしく頼む」
街の人が使うものだ。きっと皆の誇りややりがいに繋がるだろう。
あとは予算管理がうまく行けば利益の分配もできるはず。こうやって、世の中を回していければいいのかと、聞多は少し自信を持つことができた。
経営のコツを掴みかけた頃、聞多は東京に出張を命じられた。
新しい制度への取り組みなどの意見交換をするためだった。一度は降格の憂き目にあった俊輔も、木戸の意向を汲みしばらく大人しくしていることとなり、東京へ移ることになっていた。もうひとり東京には大隈が外国官副知事から会計官副知事となっていた。ひさびさに面白い話ができそうで楽しみだった。
そこで聞いたのは函館での幕軍との戦が5月18日に終結したこと、俊輔が会計官権判事となったこと。聞多は会計官通商司として大阪に赴任し、大阪経済の発展に務めるということだった。その先に大阪に設置される造幣局も、担ってほしいという話だった。
安定して流通できる通貨を作ることは、もとより聞多自身献策していたことだったので、受けないという選択はなかった。
聞多は木戸の元へ訪問をした。今後のことを話し合うためだった。長州のこと、財務のこと、問題は山積みになっていた。
「木戸さん、お久しぶりです」
「佐渡の件、岩倉さんに断りを入れるとはな」
知事への就任を断ったことから始められて、聞多は思わず頭をかいていた。
「せっかくのお話。直にお断りを入れるの忍びなく」
「俊輔から聞いた。母御のことは心配だな」
「はぁ、家のことも考えることが多くて」
家のことは一番大きな問題だった。聞多は二男で幕末に色々あって分家していた。兄が幼い子供を残しなくなると、兄嫁も追うようになくなり、老いた母が子供の面倒と家を取り仕切っていた。
「大阪の件は受けてくれなくては困るぞ。会計と民部は改革の両輪だからな。大阪で実行してもらわねば諸国で行えなくなる」
「貨幣のことはわしも上申しておったことですし。大阪にてできる限りのことはします」
大阪ならまだなにかあったときに、山口に駆けつけることができるからだった。
「聞多には他にやってほしいことがある」
木戸は聞多に正対して話を始めた。
「わしが、ですか」
「我が長州の改革じゃ。中央でも兵制と財務の改革を行うのだが、その前に他の手本となるよう改革を行ってもらう」
「奇兵隊を始めとする諸隊の整理と士族の俸禄の減額ですか」
「そうだ」
「戦が終われば諸隊には解散してもらうべきなのは十分承知してます。なれど、統率すら難しい連中をどのように」
聞多は高杉が洋行を試みたときのことを思い出していた。あのときも政なのだからやれと言われたが。
「山口にいる杉と連携して行えば良い。軍制については大村さんから指南を受けるのだ」
「わかりました。長崎に帰る前に大村先生からご指導いただきます」
「ふっ」大きなため息を付いて、木戸のもとを出ると、俊輔が待っていた。
「よう、俊輔。元気にしておったか」
「聞多、大阪には赴任するんだな」
「あぁ木戸さんに受けると言ってきた。佐渡の件ではすまんかった」
「ここで立ち話はなんだから、場所を移そう」
「何処なりと」
そう言うと聞多はいつものように笑った。
居酒屋に席を見つけると、聞多が切り出した。
「俊輔、色々大変じゃったの」
「まぁ、木戸さんから自重しろと言われた」
俊輔は呆れたように話を始めた。聞多とはこういう機会に歩調を合わせておく必要がある。自分の意見をわかってもらいたいと、聞多の目を見ていた。
「わしも、廃藩については色々考えたぞ」
「聞多にはわかってもらわんと、僕には重要な同士だ」
「時期尚早だと思うたが、いずれはやらんといかんことには違いない。だが反対するものも多いぞ」
「大阪でも語り合ったことがあったね」
「あぁそうじゃった。あの後長崎に帰って、キリシタンの扱いについて弱腰だと言われたな」
「西洋に折れたと。中央の弱腰をそのまま持ち帰ったということか」
「法理や条理を曲げたことになるからの」
「僕もこんなに反対されるとは思わなかった」
「せめてわしらはしっかり手を握ってやっていかんと」
「聞多、僕らは盟友だということだね」
「ともにやっていこうとずっと言い合っておったじゃろ」
聞多が俊輔の目を見て笑った。この笑顔が自分に向けられていることが俊輔には重要だった。
俊輔と別れたあと、聞多は大隈の屋敷を訪ねた。
「そういえば、横須賀の造船所の確保はくまのお手柄だそうじゃな」
聞多は眩しいものを見ているかの輝く眼をしていた。聞多の輝く目を見ていると、大隈は自信がいよいよみなぎってくるようだった。
「どうにか金を集めて、フランスに取られそうになった造船所を手に入れることができたのである」
「国の産業の柱になるものじゃ。取られずに済んでよかった。あとは長州からイギリスで勉強しちょる、山尾や井上勝を活用してほしいものじゃ」
ご維新のため、イギリスに最後まで残っていた山尾と井上勝にも帰国の命令が出て、日本に戻ってきていた。
「留学生か」
「そうじゃ、造船や鉱業、鉄道など学んでおる」
「それは心強い」
「それにしても、くまは広い屋敷を手に入れたものじゃな」
「もとは旗本屋敷だと聞いておる」
「それならば、家臣用の長屋もあるじゃろ。そこを使用させてもらえんかの。狭くていいんじゃ。寝られるだけで十分じゃ」
聞多の申し出になにか腑に落ちないもの感じていた。聞多は伊藤に気を使っているのかと余計なことを考えていた。それでも世話をするのが一人増えてたところで、大した違いはないのだが。
「伊藤は隣に家を持つというぞ」
「俊輔の家は狭いじゃろ。わしが居候しては迷惑じゃ。くま、わしが東京に出てくるときだけでええんじゃ」
「わかった。用意しておこう」
「かたじけない。では、また。わしは長崎でやらねばならぬ事が多く残っておるんじゃ」
「もう帰るのか」
「明日は早いんじゃ。品川で宿をとって横浜から船に乗る準備じゃ」
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