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四章 異世界旅行編 2 トカ国
342 ユウヒの片腕
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◇◆◇◆◇
「ふぁ~……ねむ。あれ、カズは?」
「おはようレラ。カズさんなら預けてある馬車引き取りに行ったわ」
「そういえば宿の人の紹介で、町に滞在する間は預かってくれるって聞いたような聞いてないような」
「もうすぐ朝食が出来るから、アレナリアさんを起こしてきて。食べ終わったら荷物もって宿の前に来てって。カズさんが」
「は~い」
レラがアレナリアを起こすと三人は朝食を済ませ、身支度を整えて宿屋を出た。
宿代は既にカズが払っていた。
小さな町の割に少々高めだったが、ここまでの旅の疲れを癒すことができた。
宿屋の前には、旅を共にしてきたホースと、馬車に乗り手綱を握るカズが座っていた。
全員が馬車に乗ると、約束したギルドへと向かい馬車を走らせる。
町に着いた時よりも、馬車の揺れが少なく乗り心地が明らかに良くなっていると、三人は気付いていた。
「馬車を修理したの?」
「ちょっとね。中古だし旅でガタがきてたから、改造までいかないけど、ちょっと改良を」
「どこを直したの? 屋根の部分に手を入れてあるのは分かるけど、揺れがかなり軽減されてるわよね」
「荷台を支える部分にばねを取り付けてみたんだけど、うまくいったようだね」
カズの話を聞いた三人は、不思議そうな顔をした。
「車体を支える大きなばねなんて、そんな物どこで買って付けてもらったの?」
「いや、買ってないよ。持ってた素材を使ってスキルで作って、あとはちょこちょこガシャンと」
そんな簡単に出来るなんてと、三人は改めて感心…呆れていた。
「なら大きな都市に行ったら、カズのそのスキルで大儲けして、美味しいものお腹一杯食べよう!」
欲望丸出しのレラ。
「そんな事しないから。ってか、そんな事したら修理の仕事してる本職の人達に目をつけられるから。それに試しでやってみたら、なんとなく出来ただけだから(すぐに壊れなければいいんだけど)」
そんな話をしている間にギルドに着いた。
依頼の報酬受け取りと、トレントが生息していた森で拾ったギルドカードを渡すため。
馬車を邪魔にならない場所に停めて、四人はギルドに入る。
ちなみにレラは、肩掛け鞄の中。
朝ということもあり、ギルド内にはキ町在住の冒険者が十数人、依頼を求めて来ていた。
トリンタともう一人の女性職員が、受付に依頼書を持ってくる冒険者に、依頼の説明と受理をして次々と回していた。
ギルマスのグリズは若い冒険者にあれこれと手解きを、サブマスのダッチは依頼を出しにきた人に、仕事内容と報酬などの説明をしていた。
カズ達は一度外に出て、ギルド内の人数が減るのを待つことにした。
冒険者が各々依頼を受け、右へ左へとギルドを出て行く。
その間にも何人かの冒険者や、依頼を出しにきた人がちらほらと。
中の様子を伺ったりもしたが、まだ忙しくしていた。
外に出て待ち三十分程した頃、ギルドからトリンタが姿を現し、カズ達をギルドに招き入れ二階の部屋に通した。
部屋には既にグリズの姿が。
「待たせてすまない」
「今日はやけに混んでましたね」
「廃村に住み着いてたモンスターを討伐したのがすぐに広まって、そっち方面の依頼が増えたんだ。若い冒険者連中も危険が減ったからと、町の外に出る依頼を受けるようになった。モンスターと出会した際の対処を、わいが教えたりして少し時間を食った」
「仕事が増えたなら良いことじゃない」
「ああ。あとは若い冒険者を鍛えて、より多くの依頼を受けてもらわんと。ランクの低い連中ばかりだと、また依頼が溜まっちまう」
「溜まったらグリズがやればいいことでしょ」
「トリンタにもそう言われた」
「良いことね。その調子で、ギルマスの尻を叩いて働かせないと」
「まったくもって、アレナリアは余計なことを吹き込んでくれたもんだ」
「ギルドの為よ」
ここまで案内したトリンタが、カズの終わらせた依頼の報酬を持って来ると、ダッチからグリズに伝言だとトリンタが話す。
「報酬に色をつけると言ったのはギルド長とのことなので、その分はギルド長のお給金から引く、だそうです」
「それはないだろ」
「でしたら副長に言ってください」
「ダッチにか、経営は任せっきりだからなぁ……」
諦めの顔を見せるグリズ。
「お、そうだ。これを作っておいたぞ」
グリズが二枚のギルドカードを出すと、それぞれにはレラとビワの名前が表記されていた。
パーティーを組んだのだから必要になると、身分証代わりに作っておいたとのことだ。
二人はもちろん、アレナリアにも許可をとってあるとグリズは言う。
「俺、聞いてないんだけど」
「驚かせようと思って」
「うお! あちしのギルドカード。これであちしも冒険者じゃん」
「カードの表記上では、レラは小人族としてある。確認の際はアレナリアの魔法で姿を変えることだ。ボロを出さなければ、フェアリーだとそうそう気付かれまい」
鞄から出て来て、両手で持ち上げて喜ぶレラ。
カズはそんなレラからギルドカードを回収する。
「あちしのギルドカード! 返してよカズ」
「しまうとこないだろ」
「この鞄の中でいいじゃん」
「……外に出すなよ。落とすから」
「分かってるって」
カズはレラにギルドカードを返した。
「念の為、大きな街に入る前には、俺が預かるから」
「え~」
「レラ」
「……分かった」
少し不満そうにしてたが、無くすよりましだとレラは聞き入れた。
「あ! また忘れるとこだった。実はトレントの生息していた森で、ギルドカードを拾ったんです。近くには持ち主だと思う亡骸が」
カズは拾ったギルドカードをグリズに渡した。
「傷が酷く誰のかわからんな? これはこちらで調べて処理しておく。聞きたいことがあったら、ギルド伝手で連絡させてもらうぞ」
「分かりました。それじゃ、俺達はそろそろ」
「そうか。ならついでに、配達の依頼を頼む」
「配達ですか?」
「各町のギルドに書類を届けるだけだ」
「方向が同じならいいですよ」
「次のツチ町のギルドには連絡しておく。〝ユウヒの片腕〟が行くと」
「ユウヒの片腕?」
「パーティー名だ」
「ちょっと待って。パーティー名なんて付けた覚えないわよ」
「カズは依頼で多忙、他の三人からは何も言ってこなかったから、わいが名付けておいた」
「何がユウヒよ、それって貴方の種族じゃない」
「気付いたか。良い名前だろ」
「片腕って何よ、貴方の部下になった覚えはないわよ」
「まあそう言うな。これから帝国本土を目指すなら、わいの種族名はきっと役に立つ」
「勝手な事を。だから〝愛の巣〟にしてお…」
「それは勘弁してくれアレナリア。それにグリズさんの言うことも一理ある(帝国の守護者なんて称号持ちが知り合いな……いやまてよ、それだと…しかし……)」
カズはグリズの称号に、少し不安になった。
「わかってくれたか」
「カズが言うなら仕方ないわね。もしもの時は、貴方の名前を利用させてもらうわ」
「構わんが程々にな。まあ、お前らなら悪用はせんだろ。パーティー名を変えたければ、帝国領土を出る時にでも変更すればいい」
こうしてカズ達一行のパーティー名は、一時的にグリズが決めた『〝ユウヒの片腕〟』になった。
「それとこの依頼で二人のランクが一段階上がるぞ。ギルドでの手伝いを考慮しておいたからな。ギルドのある所では何かしらの依頼を受けておけ。パーティーで受ければ、危険も少なく二人の期限に関しても大丈夫だろう」
「そうですね。そうします」
「おっと、わいもトリンタに言われたのを忘れるとこだった。怪しげな商人の情報だが、どうもセテロンから来たらしい。詳しくはわからんが、これも何かわかったらギルド伝手で連絡をしよう」
「ありがとうございます(リザードマンを騙した商人の事か。アレナリアが聞いておいてくれたんだっけ)」
「あとは受付でトリンタから届ける書類を受け取ってくれ。縁があったらまた会おう」
「はい。それでは」
「じゃ~ね~」
「しっかり働きなさい」
「あの…お世話になりました」
グリズに別れの挨拶をし、カズは受付でトリンタから届ける書類を受け取る。
「最後まで頼んでしまいすみません。最近他の町へ行く方がいないので」
「方向が同じなので別に構いませんよ」
「三ヶ所分ありますので、よろしくお願いします」
四人はトリンタに別れを告げてキ町を出発した。
とりあえずの目的はトカ国とフギ国の国境、山脈を越えるトンネルの通行許可書を発行してる街だな。
通行料のことを考えて、フギ国に入り迂回すると昨夜の話で決めたが、三人の安全を思えばトンネルを通った方がいいんだろう。
働く奴隷達を見ても、ビワの様子に変化は見られなくなったから、今のところは大丈夫だろう。
グリズさんの言い方だと、種族売買をする連中は何処にでも潜んでいるらしい。
国か貴族と裏で繋がっている可能性も、無しに気も非ずか。
グリズさんの付けたパーティー名がプラスになれば良いが、マイナスになることもあるから気を付けないと。
アレナリアもそれには気付いてるはず。
でなければ、利用させてもらうなんて、言ったりはしなかっただろう。
数日滞在したキ町を出てから三日、次のツチ町に到着。
頼まれた書類をギルドに運ぶと、そのまま同じ様に次の町へ荷物を届ける依頼を受けた。
ビワとレラのランクもFランクからEランクに上がり、レラはアレナリアのイリュージョンで姿を変え、本人確認を済ませた。
この日はツチ町の宿に泊まり、翌日次のコケ町に向けて出発。
馬車にばねを付けて改良した事で、移動の揺れは軽減され、以前よりも疲れなくなったとアレナリアとビワは話した。
そのため疲れも以前に比べて溜まらなくなった。
今のところ調子は良く、道も平坦な所が多いので移動速度も上がり順調に馬車はひた走る。
「ふぁ~……ねむ。あれ、カズは?」
「おはようレラ。カズさんなら預けてある馬車引き取りに行ったわ」
「そういえば宿の人の紹介で、町に滞在する間は預かってくれるって聞いたような聞いてないような」
「もうすぐ朝食が出来るから、アレナリアさんを起こしてきて。食べ終わったら荷物もって宿の前に来てって。カズさんが」
「は~い」
レラがアレナリアを起こすと三人は朝食を済ませ、身支度を整えて宿屋を出た。
宿代は既にカズが払っていた。
小さな町の割に少々高めだったが、ここまでの旅の疲れを癒すことができた。
宿屋の前には、旅を共にしてきたホースと、馬車に乗り手綱を握るカズが座っていた。
全員が馬車に乗ると、約束したギルドへと向かい馬車を走らせる。
町に着いた時よりも、馬車の揺れが少なく乗り心地が明らかに良くなっていると、三人は気付いていた。
「馬車を修理したの?」
「ちょっとね。中古だし旅でガタがきてたから、改造までいかないけど、ちょっと改良を」
「どこを直したの? 屋根の部分に手を入れてあるのは分かるけど、揺れがかなり軽減されてるわよね」
「荷台を支える部分にばねを取り付けてみたんだけど、うまくいったようだね」
カズの話を聞いた三人は、不思議そうな顔をした。
「車体を支える大きなばねなんて、そんな物どこで買って付けてもらったの?」
「いや、買ってないよ。持ってた素材を使ってスキルで作って、あとはちょこちょこガシャンと」
そんな簡単に出来るなんてと、三人は改めて感心…呆れていた。
「なら大きな都市に行ったら、カズのそのスキルで大儲けして、美味しいものお腹一杯食べよう!」
欲望丸出しのレラ。
「そんな事しないから。ってか、そんな事したら修理の仕事してる本職の人達に目をつけられるから。それに試しでやってみたら、なんとなく出来ただけだから(すぐに壊れなければいいんだけど)」
そんな話をしている間にギルドに着いた。
依頼の報酬受け取りと、トレントが生息していた森で拾ったギルドカードを渡すため。
馬車を邪魔にならない場所に停めて、四人はギルドに入る。
ちなみにレラは、肩掛け鞄の中。
朝ということもあり、ギルド内にはキ町在住の冒険者が十数人、依頼を求めて来ていた。
トリンタともう一人の女性職員が、受付に依頼書を持ってくる冒険者に、依頼の説明と受理をして次々と回していた。
ギルマスのグリズは若い冒険者にあれこれと手解きを、サブマスのダッチは依頼を出しにきた人に、仕事内容と報酬などの説明をしていた。
カズ達は一度外に出て、ギルド内の人数が減るのを待つことにした。
冒険者が各々依頼を受け、右へ左へとギルドを出て行く。
その間にも何人かの冒険者や、依頼を出しにきた人がちらほらと。
中の様子を伺ったりもしたが、まだ忙しくしていた。
外に出て待ち三十分程した頃、ギルドからトリンタが姿を現し、カズ達をギルドに招き入れ二階の部屋に通した。
部屋には既にグリズの姿が。
「待たせてすまない」
「今日はやけに混んでましたね」
「廃村に住み着いてたモンスターを討伐したのがすぐに広まって、そっち方面の依頼が増えたんだ。若い冒険者連中も危険が減ったからと、町の外に出る依頼を受けるようになった。モンスターと出会した際の対処を、わいが教えたりして少し時間を食った」
「仕事が増えたなら良いことじゃない」
「ああ。あとは若い冒険者を鍛えて、より多くの依頼を受けてもらわんと。ランクの低い連中ばかりだと、また依頼が溜まっちまう」
「溜まったらグリズがやればいいことでしょ」
「トリンタにもそう言われた」
「良いことね。その調子で、ギルマスの尻を叩いて働かせないと」
「まったくもって、アレナリアは余計なことを吹き込んでくれたもんだ」
「ギルドの為よ」
ここまで案内したトリンタが、カズの終わらせた依頼の報酬を持って来ると、ダッチからグリズに伝言だとトリンタが話す。
「報酬に色をつけると言ったのはギルド長とのことなので、その分はギルド長のお給金から引く、だそうです」
「それはないだろ」
「でしたら副長に言ってください」
「ダッチにか、経営は任せっきりだからなぁ……」
諦めの顔を見せるグリズ。
「お、そうだ。これを作っておいたぞ」
グリズが二枚のギルドカードを出すと、それぞれにはレラとビワの名前が表記されていた。
パーティーを組んだのだから必要になると、身分証代わりに作っておいたとのことだ。
二人はもちろん、アレナリアにも許可をとってあるとグリズは言う。
「俺、聞いてないんだけど」
「驚かせようと思って」
「うお! あちしのギルドカード。これであちしも冒険者じゃん」
「カードの表記上では、レラは小人族としてある。確認の際はアレナリアの魔法で姿を変えることだ。ボロを出さなければ、フェアリーだとそうそう気付かれまい」
鞄から出て来て、両手で持ち上げて喜ぶレラ。
カズはそんなレラからギルドカードを回収する。
「あちしのギルドカード! 返してよカズ」
「しまうとこないだろ」
「この鞄の中でいいじゃん」
「……外に出すなよ。落とすから」
「分かってるって」
カズはレラにギルドカードを返した。
「念の為、大きな街に入る前には、俺が預かるから」
「え~」
「レラ」
「……分かった」
少し不満そうにしてたが、無くすよりましだとレラは聞き入れた。
「あ! また忘れるとこだった。実はトレントの生息していた森で、ギルドカードを拾ったんです。近くには持ち主だと思う亡骸が」
カズは拾ったギルドカードをグリズに渡した。
「傷が酷く誰のかわからんな? これはこちらで調べて処理しておく。聞きたいことがあったら、ギルド伝手で連絡させてもらうぞ」
「分かりました。それじゃ、俺達はそろそろ」
「そうか。ならついでに、配達の依頼を頼む」
「配達ですか?」
「各町のギルドに書類を届けるだけだ」
「方向が同じならいいですよ」
「次のツチ町のギルドには連絡しておく。〝ユウヒの片腕〟が行くと」
「ユウヒの片腕?」
「パーティー名だ」
「ちょっと待って。パーティー名なんて付けた覚えないわよ」
「カズは依頼で多忙、他の三人からは何も言ってこなかったから、わいが名付けておいた」
「何がユウヒよ、それって貴方の種族じゃない」
「気付いたか。良い名前だろ」
「片腕って何よ、貴方の部下になった覚えはないわよ」
「まあそう言うな。これから帝国本土を目指すなら、わいの種族名はきっと役に立つ」
「勝手な事を。だから〝愛の巣〟にしてお…」
「それは勘弁してくれアレナリア。それにグリズさんの言うことも一理ある(帝国の守護者なんて称号持ちが知り合いな……いやまてよ、それだと…しかし……)」
カズはグリズの称号に、少し不安になった。
「わかってくれたか」
「カズが言うなら仕方ないわね。もしもの時は、貴方の名前を利用させてもらうわ」
「構わんが程々にな。まあ、お前らなら悪用はせんだろ。パーティー名を変えたければ、帝国領土を出る時にでも変更すればいい」
こうしてカズ達一行のパーティー名は、一時的にグリズが決めた『〝ユウヒの片腕〟』になった。
「それとこの依頼で二人のランクが一段階上がるぞ。ギルドでの手伝いを考慮しておいたからな。ギルドのある所では何かしらの依頼を受けておけ。パーティーで受ければ、危険も少なく二人の期限に関しても大丈夫だろう」
「そうですね。そうします」
「おっと、わいもトリンタに言われたのを忘れるとこだった。怪しげな商人の情報だが、どうもセテロンから来たらしい。詳しくはわからんが、これも何かわかったらギルド伝手で連絡をしよう」
「ありがとうございます(リザードマンを騙した商人の事か。アレナリアが聞いておいてくれたんだっけ)」
「あとは受付でトリンタから届ける書類を受け取ってくれ。縁があったらまた会おう」
「はい。それでは」
「じゃ~ね~」
「しっかり働きなさい」
「あの…お世話になりました」
グリズに別れの挨拶をし、カズは受付でトリンタから届ける書類を受け取る。
「最後まで頼んでしまいすみません。最近他の町へ行く方がいないので」
「方向が同じなので別に構いませんよ」
「三ヶ所分ありますので、よろしくお願いします」
四人はトリンタに別れを告げてキ町を出発した。
とりあえずの目的はトカ国とフギ国の国境、山脈を越えるトンネルの通行許可書を発行してる街だな。
通行料のことを考えて、フギ国に入り迂回すると昨夜の話で決めたが、三人の安全を思えばトンネルを通った方がいいんだろう。
働く奴隷達を見ても、ビワの様子に変化は見られなくなったから、今のところは大丈夫だろう。
グリズさんの言い方だと、種族売買をする連中は何処にでも潜んでいるらしい。
国か貴族と裏で繋がっている可能性も、無しに気も非ずか。
グリズさんの付けたパーティー名がプラスになれば良いが、マイナスになることもあるから気を付けないと。
アレナリアもそれには気付いてるはず。
でなければ、利用させてもらうなんて、言ったりはしなかっただろう。
数日滞在したキ町を出てから三日、次のツチ町に到着。
頼まれた書類をギルドに運ぶと、そのまま同じ様に次の町へ荷物を届ける依頼を受けた。
ビワとレラのランクもFランクからEランクに上がり、レラはアレナリアのイリュージョンで姿を変え、本人確認を済ませた。
この日はツチ町の宿に泊まり、翌日次のコケ町に向けて出発。
馬車にばねを付けて改良した事で、移動の揺れは軽減され、以前よりも疲れなくなったとアレナリアとビワは話した。
そのため疲れも以前に比べて溜まらなくなった。
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