不自由と快楽の狭間で

Anthony-Blue

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165.変化

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 律子の足の間にカラダを入れて、ボクは非力な片腕を突きなるべく体重をかけないように気を使う。カラダを左に傾けて、右手で自分のペニスを握る。愛液が溢れて濡れている律子の割れ目に硬さを保っているペニスを押し当てる。

「入れますよ」

「はい」

 『力を抜いてくださいね』と言葉を続けようとしたが、逆にそれは律子を傷つけるような気がしたので、ボクは言葉を飲み込んだ。左右にペニスを動かして、割れ目の門を開ける。傾けていたカラダを戻すと、膣口に亀頭がめり込む感覚があった。律子の左足を抱え込むようにして、ボクは腰を進める。律子の乳房の上に、ボクの胸が覆い被さる。

「ああっ」

 あえぎ声を上げるが、逃げられるはずもない律子のカラダを意味なく押さえ込む。互いの恥骨が密着するほどにペニスを根元まで差し入れる。律子の体温が、膣を伝ってペニス全体を包み込んだ。

「痛くないですか」

「ええ」

「律子さんも、これで本当の大人の女性ですよ」

「思ってたより、すんなりとうまく行ったんじゃないのかしら」

「そうですね。自分たちで何とかなりましたね」

 律子は、自由に出来る右手をボクの背中に回して抱きしめた。

「変な感じ」

「なにがですか」

「瑞樹さんの鼓動を、わたしのおっぱいとおまんこで感じてるのよ」

「そんなに響いてますか」

「ええ、ドックンドックンってわたしのカラダを揺らしてるわ」

 ボクは眼下の律子に、唇を重ねて舌を絡めた長い口づけをした。

「大人になった律子さんの唇を味わったところで、少し動いてもいいですか」

「そうね。瑞樹さんのおちんちんの太さにも、わたしのおまんこも慣れただろうし、ゆっくりとお願いするわ」

 ボクは両腕を律子の脇に突き、カラダを少し浮かせて密着していた胸の間に空間を作り、膝に力を入れてゆっくり腰を引いた。律子のカラダの中でも、密着していた膣とペニスの粘膜が剥がれる音が聞こえたように思えた。

「ああっ、あっあぁ」

 ペニスを半分くらい引き出したところで、再び奥深くまで差し込むと律子は切なそうにあえぎ声を上げた。その動作を繰り返していると、下から見上げている律子が大きく目をひらいていった。

「ん、うーん。今ね当たってたの」

「なにが」

「一番奥に入れられた時、瑞樹さんのおちんちんがわたしの子宮の扉をノックしてるの。そしたら、体中にノックの音が響くの。それが、とっても気持ちよくて」

 そういうと律子は、開いていた瞳を閉じて快感を味わっているようだった。

「ごめん、もう限界かもしれない」

「えっ、もう逝ってしまうの」

「いや、カラダを支えてる腕が限界かと」

「あっ、わたしこそごめんなさい。少し休憩しましょう」

 痺れ始めていた腕の力を振り絞って、律子の横にボクはカラダをベッドに難着地させた。

「もう少し、スピードアップして腰を振れると思ったんだけど、思ったよりキツくて」

「いいのよ、初体験のわたしには、激しくピストン運動をされるより、あのやさしい動きの方が合ってたと思うのよ」

 ただ単に、気を使って言ってくれてるわけではなく、実感として言ってくれてるのが伝わってきて救われた気持ちになる。

「もっと正常位を練習して、鍛えておくべきでした」

「ふふっ、練習ってなによ。誰とするつもりなのよ」

 律子の笑い声が、部屋の中に響く。その時、部屋の隅に立っている節子と目が合ったような気がした。

「処女を捨てた感想はどうです」

「痛みもなかったし、大丈夫だったわ。わたしこそ練習の賜だったのかもね」

「ははは、あっそういえば出血大サービスの方は」

「忘れてたわ。お母さん、ちょっと見てくれる」

 もう、それが当たり前のように母親を呼びつけた。節子は、初体験を済ませた娘の足を広げてチェックしている。

「大丈夫ですよ。ほんの少しだけ出血があったみたいだけど、もう薄まってしまってシーツにちょっとだけシミがついてるだけだから」

「よかったわ。お母さん、わたしを起こしてくれないかしら」

 節子は、慣れた手付きで律子を起こして、背中に回ってカラダを支えた。律子は自分の股間をのぞき込んで言った。

「見た目は変わってないわね。まあ、処女でなくなってもわたしはわたしだものね」
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