不自由と快楽の狭間で

Anthony-Blue

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170.ふたりで

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「瑞樹さんに、楽に出来る体位を教えてもらってたのよ。お母さんも大変そうだから。今日だけは、わがまま言って騎乗位を手伝ってもらったけれど」

「わたしも、初めてだったから手伝ったけれど、本当なら二人だけで出来る方がいいと思うわね」

 ボクのペニスをカラダに咥え込んだまま、親子で普通に会話をしている姿は滑稽に見えた。

「お母さんも、混ざってしてみたら。わたしは、お母さんなら大丈夫よ」

「今日は、もうヘトヘトだから遠慮しとくわ。瑞樹さんはまだ、満足されてないみたいだから、もう少しがんばってあげて」

「わたしばかり、逝っちゃってるからね。今度こそ、瑞樹さんを逝かせてあげたいわ」

 律子は振り返り、ボクにキスをせがむ。しかし、ボクは唇を頬に軽く触れさすだけにした。

「唇にして欲しかったわね」

「だって、この体勢だと無理があるかなと思って。ちゃんと、キスしたいならペニスを抜いちゃいますけどいいですか」

「それはいやだわ。じゃあ、わたしの足はわたしが持つから、空いた手でおっぱいを揉んでちょうだい。そして、腰をもっと動かして。足はもっと上げて動きやすくするから」

「そんなことしたら、また律子さんが先に逝ってしまうんじゃないですか」

 律子は、自分の抱えている足を、わざと振り自分の下半身を動かした。

「わたし、ガマンするから。ひとりで逝かないように。瑞樹さんに、わたしの中で逝って欲しいの。処女を捧げた日に、わたしの中で逝かないなんて淋しいことしないでね」

「わかりました。努力します」

 ボクは、律子の背中から少し離れて、交わっていろ角度を変えて、ペニスを深く入れられるようにカラダの位置を調整した。

「じゃあ、動くね」

 ベッドに着いた左の骨盤を支点として、カラダを横に振ってゆく。腰全体を使って、ピストン運動をするように大きく抜き差しは出来ないが、スピードは上げられる。右手で掴んでいる律子の乳房を支えにして、自分のカラダをロールさせてゆく。

「ああっ。違うところが擦れてるわ」

「逝っちゃあだめですからね」

「そんな、プレッシャーかけないでよ。瑞樹さんは気持ちよくないの」

「もちろん、気持ちいいですよ。一緒に逝きたいですよね」

「そうね」

 ボクは、掴んでいる乳房に力を入れる。柔らかな乳房は形を大きく変えて、ボクの手からこぼれ落ちそうになる。

「あっ」

「もっと大きな声を上げてくださいよ。男は聴覚でも、興奮するんですから」

「えっ、でも大きな声を上げたら、ふしだらな女だと思われるんじゃないかと」

「もう、十分ふしだらだってわかってますから」

 ボクは、深く強くペニスを突っ込むことに注力をする。

「ああぁ、そんなにぃ。そんなに突いたらぁ」

 律子は、リミッターが外れたように大きなあえぎ声を、何度となく叫んだ。ボクも大きく広げられた太ももの付け根にある割れ目に、ペニスを突き立てた。ピチャピチャと音を立てて溢れ出してくる愛液に、ボクのペニスは溺れそうになり、快感が脊椎を通って脳内を侵食していった。

「ボク、もう逝きそうです」

「えっ、じゃあ、わたしも逝っていいのね」

「一緒に」

 汗で逃げ出しそうな乳房を鷲づかみにして、快感の坂道を頂上目指して駆け上がった。

「出る」

「逝くぅ」

 短い言葉を発して、二人はカラダを同時に震わせた。ドクドクと精液を吐き出している感覚が、カラダを駆け巡り、カラダの力を奪って行った。それから少しだけ余韻を味わって、律子のカラダからペニスを抜いた。

「出ちゃった。精液」

「たくさん出たよ」

「その、コンドーム。わたしにちょうだいね」

「取扱注意だよ」

「わかってるわよ。記念に取っておこうかなと」

「腐っちゃうよ」

「大丈夫。冷凍保存にするから」
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