緑の体だからゴブリン?花が咲いてるからドライアド?いいえ、超ミドリムシです!異世界で光合成して家族が増殖しました!

もう我慢できない

文字の大きさ
43 / 178

43話 ミドリムシは王都をでる

しおりを挟む

 大和は一旦緑のダンジョンから出るといつも泊っている宿に戻り自分のチームのメンバーに事の成り行きを話し全員でダンジョンに戻るのであった。



 ダンジョンに入ってすぐの場所にはクウが待っており、大和のチームのメンバーに挨拶をするのであった。



「初めまして♪ 大和さんにお世話になったクウと言います♪ 皆さんいらっしゃいませ♪ 」



「「初めまして、よろしくお願いします」」



 大和のチームのメンバーは初対面のクウに丁寧にあいさつをする。彼らは事前に大和からクウ達の話を聞いていたから混乱はしないでいたが、それでも緊張しながら挨拶をするのであった。



 挨拶の後、【黒いの流星】のチームメンバーは緑が作った夕食に感動し、その後に露天風呂に入りダンジョン産の冷たい酒類に驚く。



 そして、今回初披露の緑の記憶を元に作った宿泊施設はこの世界にはない物で純和風の様式だが【黒いの流星】のメンバーはいたく気に入るのであった。



 翌日、大和達【黒いの流星】は緑達の訓練をみて唖然とするのであった。



 大和たちからすれば緑、ヒカリ、クウ、兜、レイ、ファントムの総当たりの模擬戦からそれぞれの鍛錬は常軌を逸していた。



 模擬戦などは、ほとんど目で追うことすらできず、クウとの経緯を話していた大和は本当にクウに教える事ができたのかと疑われるのであった。



 小さな胡蝶ファントムが出てきたときなど驚きを隠せずにいたがその模擬戦が始まると納得せざるえなかった。



 大和達が唖然とする中、流が近づいてきて話かける。



「まぁ、彼らは冒険者を初めて半年すら立たずに既存のランクに新しいランクを設けさせる実力者ぞろいだからのう、わしも初めてクウと戦った時は引き分けじゃったしのう」



「「は? 」」



「流さんとクウが模擬戦で引き分け? 」



「そうじゃ、クウはほとんど武術を知らなかったようでそのアドバンテージで引き分けになったようなものじゃ、今はその武術もわしが教えとるしたぶん、次戦ったらわしはクウに負けると思うぞ」



 それを聞いて大和達は噂話を思い出す。それは、【軍団レギオン】の幹部は全員が二つ名を持つという噂であった。



 しかし、大和達は彼らのチームは6人とたくさんのモンスター達で構成されている事を知っている。ならば、緑を含め人型の者は全員二つ名持ちとなる事に気づく。



 そんな事を考えている大和達にさらに流が追い打ちをかける。



「ちなみに兜は【ドラゴンスレイヤー】にヒカリはあの従魔が空を飛ぶ者達で構成されたs級チームに単独で勝っているぞ。



 さらにはここの家族のモンスター達と緑達でスタンピードを壊滅させたらしいのう、証人は【海の守護者ガーディアン】じゃ」



 それを聞いて大和は頭を抱える。先ほどから流の話の中で戦った相手はs級チームのオンパレードで逸話もs級クラス、そんな相手に講釈をしていたとなると顔から火がでる思いであった。



 その後大和達がダンジョンより帰る時に緑にお土産をたくさんもらい恐縮するのであった。







 緑達が依頼を受けて過ごしていた数日後、城より馬車がきて緑達を城へと案内するのであった。



 城の謁見の間に緑達がそろうと王が話始める。



「緑の孤児院内にダンジョンの入り口を固定化し、緑達への素早いの連絡手段の確立をする提案問題なく進めるがよい」



 これで晴れて国からの許可がおり安心する緑であったが、国としては願ったり叶ったりの提案であった。



 緊急時に緑のダンジョンを起点に連絡ができるのは、携帯電話を持ち込むようなものであり、高ランク冒険者達は基本街から街への移動に連絡は必要だが制限は設けていないためその力が必要な時に遠方のために戦力として考えれない場合がある。



 しかし、緑達はダンジョンを通って移動できるために数日間ダンジョンに入らない事を除けばすぐに連絡がつき大きな戦力を持つものが行ったことの孤児院のある町なら瞬時に移動ができる国にとったらこれほど心強いものはなかった。



 緑達は謁見の間より宿に戻るのであった。緑達は宿に戻りダンジョンに入ると今後の話をするが緑以外の蟲人は緑の決めたことに異論があるはずがないといい緑は1人今度の事を考え始める。



 まずは、こちらの世界にきて初めての街のジェスターに戻り扉を設置しその後、ゴランの街に行ってから次の街を考える事にするのであった。



 緑は宿を出て東のギルドに向かいジークにジェスターに戻る事を伝えるとジークは緑のダンジョンにしばらく入れないのかと落ち込むのであった。



 その後、ギルドに居た冒険者達に挨拶をすませる。



「兜またこっちに来たら声をかけろよ! 」



「クウの嬢ちゃんまたこいよ! 」



「緑! またダンジョンに行けるように【赤い依頼】をしておくからな! 」



「レイさんまた解体の手伝いに来てください! 」



「ファントムさんまたきてくださ~い」



「ヒカリ次は負けないからな! 」



 緑達は様々な冒険者と挨拶を交わし王都の東のギルドをでるのであった。



 ギルドを出た緑達は東の城壁の出入り口まで行き王都より出る手続きを完了する。手続きが完了すると緑達はそのまま歩いてジェスターへ向かう。



 しばらくジェスターに向かっていた緑達だがおもむろに立ち止まり、緑がアイテムボックスより馬車を取り出しその間にクウがダンジョンの入り口をあけ大きく成長したホレストアントが2匹ほど出てくるので馬車につなぐと普通の馬には出せないスピードでジェスターの街にむかうのであった。



しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ

シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。  だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。 かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。 だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。 「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。 国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。 そして、勇者は 死んだ。 ──はずだった。 十年後。 王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。 しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。 「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」 これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。 彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。

異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。

久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。 事故は、予想外に起こる。 そして、異世界転移? 転生も。 気がつけば、見たことのない森。 「おーい」 と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。 その時どう行動するのか。 また、その先は……。 初期は、サバイバル。 その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。 有名になって、王都へ。 日本人の常識で突き進む。 そんな感じで、進みます。 ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。 異世界側では、少し非常識かもしれない。 面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。

異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~

於田縫紀
ファンタジー
 図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。  その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】

水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】 【一次選考通過作品】 ---  とある剣と魔法の世界で、  ある男女の間に赤ん坊が生まれた。  名をアスフィ・シーネット。  才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。  だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。  攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。 彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。  --------- もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります! #ヒラ俺 この度ついに完結しました。 1年以上書き続けた作品です。 途中迷走してました……。 今までありがとうございました! --- 追記:2025/09/20 再編、あるいは続編を書くか迷ってます。 もし気になる方は、 コメント頂けるとするかもしれないです。

元構造解析研究者の異世界冒険譚

犬社護
ファンタジー
主人公は持水薫、女30歳、独身。趣味はあらゆる物質の立体構造を調べ眺めること、構造解析研究者であったが、地震で後輩を庇い命を落とす。魂となった彼女は女神と出会い、話をした結果、後輩を助けたこともあってスキル2つを持ってすぐに転生することになった。転生先は、地球からはるか遠く離れた惑星ガーランド、エルディア王国のある貴族の娘であった。前世の記憶を持ったまま、持水薫改めシャーロット・エルバランは誕生した。転生の際に選んだスキルは『構造解析』と『構造編集』。2つのスキルと持ち前の知能の高さを生かし、順調な異世界生活を送っていたが、とある女の子と出会った事で、人生が激変することになる。 果たして、シャーロットは新たな人生を生き抜くことが出来るのだろうか? ………………… 7歳序盤まではほのぼのとした話が続きますが、7歳中盤から未開の地へ転移されます。転移以降、物語はスローペースで進んでいきます。読者によっては、早くこの先を知りたいのに、話が進まないよと思う方もおられるかもしれません。のんびりした気持ちで読んで頂けると嬉しいです。 ………………… 主人公シャーロットは、チートスキルを持っていますが、最弱スタートです。

アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~

eggy
ファンタジー
 もと魔狩人《まかりびと》ライナルトは大雪の中、乳飲み子を抱いて村に入った。  村では魔獣や獣に被害を受けることが多く、村人たちが生活と育児に協力する代わりとして、害獣狩りを依頼される。  ライナルトは村人たちの威力の低い攻撃魔法と協力して大剣を振るうことで、害獣狩りに挑む。  しかし年々増加、凶暴化してくる害獣に、低威力の魔法では対処しきれなくなってくる。  まだ赤ん坊の娘イェッタは何処からか降りてくる『知識』に従い、魔法の威力増加、複数合わせた使用法を工夫して、父親を援助しようと考えた。  幼い娘と父親が力を合わせて害獣や強敵に挑む、冒険ファンタジー。 「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。

処理中です...