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13歳と白百合の…
夫とは4
しおりを挟む「――どうしてネロが悪いの?」
まずは優しく、ネロという名前が悪くないということを教えなければならない。洗脳に近い常識とは、変えるのは容易くはない。未だにマリアンヌ宛に身の毛もよだつ美形らが絵姿を送りつけていることからも明白だ。特にこの世界は本当に美しいものには醜いのだ。
「……わか、らない。ねろはわるいものだから」
ぽたぽたと綺麗な雫を溢しながらも、思い返すように遠い目をして辿り着いたネロの答えはそれだった。だろうな、というのがマリアンヌの冷静な見解だった。大体は予想がつく。十中八九容姿のせいである。やはりこの世界は解せない。前の世界なら眉唾物の美形も、ここでは異形である。
「そう。誰に言われたの?」
「……みんな」
「皆? それって本当に皆なのかしら?」
「??」
きょとん、と首を傾げるネロは涎物の絶景だが、とりあえずマリアンヌは理性を総動員した。相変わらず態勢が態勢なので、下のほうはお察しであったが。もうギャップが凄いのである。上と下で「理性」と「獣性」が両立している状況は色々な意味でマリアンヌにとっては試練であった。もはや名画の題名になりそうな葛藤がその光景にはあった。
「私はネロが好きよ。でなければ性行為しないもの」
「……??」
できるだけかみ砕いて分かりやすいようにネロに言葉を浸透させていく。勿論、行動で示すのも忘れない。下は相変わらずお盛んに両者ともに動いていた。それなのに真面目な話を続けようとするものだから、短気なマリアンヌは色々と我慢の限界であった。故に、――
「――性行為は好きな人とするものよ。そして好きな人は悪いモノではないのよ。だから私はネロが悪いものではないと言うわ。一緒に居たいのでしょう? それはあなたが私を好きだということ。お互いに好きなら夫婦になるのが一番よ。どう? 私の夫にならない?」
ある意味、暴論であった。
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