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ネロのはなし
女神との姦淫31
しおりを挟むネロは、必死になって女王にマッサージをしていた。すればするほど、ネロの頭痛は治まっていたからである。理由は分からない。ただ、ネロはただただ謎の焦りによって必死になっていた。だから、通常なら悟ることの出来た女王の目覚めには気付くことが出来なかった。
「……んぅ? ルネ――」
ずぷ……。
「ッ!?」
ネロは驚いた。女王が目覚めたことに。そして、己の急所が女王の中に侵入してしまったことに。普段のネロであれば、頑強な身体の女王の中など、潰されてしまうのではないかと思考するところであったが、意識が朦朧としているせいか、不思議と底知れない安心感がネロの全身を真っ先に満たしていた。
そのおかげなのか、ネロは先程までの必死さが嘘のように焦りも痛みも全てが掻き消えていた。
「ルネ……え」
だからだろう。ネロは、女王の中で漏らしてしまっていた。感覚では白い尿である。大きな安心感が作用したのか、今まで溜まっていたモノを全て吐き出すように、女王の中に溢れんばかりにと漏らしてしまっていた。
女王はネロが漏らしたことよりも、ネロの首元を見て、何かに驚いていた。ネロのお漏らしは女王に見られていると、何故か余計に止められなくなっていた。
「……ルネ。正直に答えなさい。あなたは私の夫になるために戻ってきたのではないのかしら」
「……――」
夫になるために戻ってきた……?
ネロは、もう随分と昔に感じる記憶を掘り起こし、――そういえば、貴賓牢に囚われていた際、アンドレにそんなことが書かれた物を渡された気がする、と思い出した。
あの時はネロと女王は有り得ないと思考を打ち切っていたネロであったが、事、ここに至っては女王がネロを夫にしたいらしいことを理解した。
城に出戻ってから度々、アンドレに女王の夫について色々と一方的に言い聞かされていた影響もあるが。
――だが、ネロには自分が分からなかった。
女王がずっと気になって落ち着かなかったのは、ネロが女王の夫になりたかったからなのだろうか。
……それにしては、ネロの感情とは一致しない気がした。
女王の夫というものになれば、この感情も何か分かるのだろうか……?
夫とはなんなのだろうか。
ネロとは関係の無い事柄であったため、ネロには夫になると何が変わるのかが良く分からなかった。
女王から感じられる暖かさがネロに安心感を与えていたことで、気付けば思考は堂々巡りをしてしまい、ネロの意思は答えを求め、段々と過去に遡っていき、戻っていた。ネロがまだ、一人ではなかった頃に。
そして、
「……おっと、なに……?」
気付けば、そう聞いていた。
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