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トウガラシくん
ジャムの秘密を告白された。
しおりを挟む目が覚めると朝だった。7日目の朝だ!チョコくんがもうすぐ帰ってくる日だ、そう思ったのに、チョコくんは俺と同じベッドにいた。
「おはよう、アカネ……」
そして、チョコくんはとっくに目覚めていたのか、ニコニコしながらぎゅーっと俺を抱きしめた。
「うっ、うわぁぁん!ヂョゴぐんんんん!」
カーティスさんじゃなく、本当のチョコくんだ。涙をびちょびちょ流しながら、俺もチョコくんに抱きついた。
「おかえりなさい!無事で良かった……心配で」
「ただいま」
チョコくんの手が俺の身体中を触る。チョコくんのこの手の動きは、俺を甘やかすものじゃなくてお肉の着き具合を確認しているときのやつだ。
「……ごめんなさい。チョコくん」
大丈夫だって、平気だって、言ったのにこのザマなんて。
「ううん、私の責任だ……アカネがいたのが、カーティスのところで本当に良かった」
「……うん、ふふっ、凄くそっくりでびっくりしちゃった。でも全然違うね。あっそうだ、俺ね……」
慌てて俺は、お兄さんのこととルナさんのこと話そうとした。
「大丈夫。カーティスとルナから話は聞いてる。2人は今、仕事中だ。目が覚めたら、一緒に家に帰るようにいわれたよ。帰ろうか」
「うん……わかった?」
チョコくんが俺の話を遮ることは珍しい。不思議そうな俺を見て、チョコくんは少し、泣きそうな顔をしている。
「慌ただしくさせてごめんね。アカネに言わなきゃいけないことがあるんだ……ここじゃあ話づらいから」
心臓がばくばくしている。チョコくんは俺に何を話そうとしているんだろう。確かにここは病室だから、大事な話なら家でするべきだろう。でも、気になる……。
「……チョコくん、抱っこしてくれない?」
子供みたいだ。でも、久しぶりに会えた嬉しさと、チョコくんの大事な話って何だろうって不安で、ぐちゃぐちゃになっているんだ。すごく、甘えたかった。
「うん、いいよ。抱っこして家まで帰ろうか」
「ありがとう」
チョコくんは、におい消しのローブを羽織った。すん、とチョコくんのにおいが消えて、怖くなる。
「おいで」
ローブを着て、真っ黒になったチョコくんのにお姫様抱っこをしてもらう。ローブの内側に顔を突っ込むと甘いにおいがした。安定感は抜群だ!魔力切れのときの、チョコくんにされたお世話を思い出す。
部屋を出ると、診療所?みたいなところで、お兄さんとルナさんは働いていた。2人とも、部屋から出てきた俺たちを見て一瞬驚いた顔をしたが、ひらひらと手を振って、すぐに仕事に戻ってしまった。
「……チョコくん、2人がお休みの日にお礼を言いに行きたい」
「そうだね」
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