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一章
8,ざわめき
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「しかし兄上、良ろしいのか。色々放り出してここにこられたのでは……」
アプリリスが尋ねると、オーガストは「しまった」と言うように額を叩いた。
「いかん、すっかり忘れていた。すぐ戻らねば」
「まったく、兄上は本日の主役なのですぞ。もっとお気張りなされ」
発破をかけつつ、アプリリスの顔は和やかである。兄は自分たちが揉めているのに気づき、駆けつけてくれたのだと分かっているからだ。
「そうだ、お前たちも来ないか?」
「えっ」
唐突なオーガストの提案に、ユリウスが驚愕の声を上げた。ジューンもまた、目を丸くして義姉と顔を見合わせる。
弟妹の戸惑いをよそに、オーガストは三人の背を押し歩きだした。
「何をなさるのじゃ! なぜ妾たちも?」
「なあに、お前たちにセレニアを紹介出来てなかったなあと思ってさ。折角だから、一緒に戻って顔合わせをしよう。な? セレニアにもお前たちを紹介したいし」
「しかし、今からですか? また日を改めてでも……」
「いや、善は急げだ。さあ行こう!」
弟妹たちの抗議はオーガストの明るい笑い声に封殺された。ジューンは、「お義兄さまって実は強引だよね~」と連行されながら遠い目になった。
宴の中心に近づくほど、人々の騒めきは強くなった。
貴族たちは、咎者の新郎が同類の弟妹達を伴うさまに、明らかな好奇の目を向けていた。オーガスト以外は、普段ほとんど社交の場に顔を出さないため、物珍しいのもあるだろう。
四人が通りすぎた後を追うように、ひそひそ噂する声が聞こえてくる。
「ユリウス様……」
「平気だ」
ジューンは耳の良いユリウスを案じ、そっと窺い見た。ユリウスは顔を強張らせながらも、気丈に頷く。
そのとき、三人の背に回されたオーガストの腕に励ますように力が籠った。見上げると、心強くなるような笑みを返される。
「――兄上」
「大丈夫だぞ」
庭園の前方は、美しい花園になっていた。王宮抱えの魔術師により熱の伴わない火が百花の花芯に灯され、幻想的な美しさだった。
「なんと……」
アプリリスが感嘆の声をあげる。興味深そうに花を見つめる妹を、オーガストは嬉しそうな顔で眺めていた。ジューンは得心がいった。
(お義兄さまってば。挨拶にかこつけて、私たちに色々見せたかったんだな)
大きな噴水や、すれ違う貴族令嬢たちの華やかなドレス。夜風に溶ける香水の香り。異国の調べを奏でる不思議な形の楽器。光る花。
端っこにいるのは気楽だったけど、そこからでは見られなかった素敵な光景。
「すごいな」
ぽつりと呟いたユリウスの横顔を見て、ジューンも笑った。
「あ、あそこにセレニアがいる。義父上も一緒におられるな」
オーガストが指さした先には、美しい新婦が義父と共に貴族たちの挨拶を受けていた。
セレニアは相変わらず無表情だったが、光に照らされてますます美しい。
彼女の隣に立つ壮年の男性は、正反対の気さくな笑顔で貴族たちと歓談している。明るい金髪といい、整った容貌といい、彼が新婦の父レイガ・ゲンマであるに違いなかった。
「義父上、セレニア」
「おお、殿下!」
オーガストは弟妹達の前に出ると、義父たちの元へ快活に歩み寄った。ゲンマ氏は、戻ってきた娘婿に華やかな笑顔で向き直った。
「先ほどは申し訳ない。急に抜けてしまって」
「とんでもない! いま方々から伺いましたがね、御弟妹を心配し駆けつけられたのでしょう? さすが、若くして大きなことを成される方は、徳を持っていらっしゃるなあと感服しておりましたですよ」
「いや義父上、そのような……とんでもありません」
「ははは、なんと謙虚な!」
非礼を詫びるオーガストの肩を気安く叩き、ゲンマ氏はご機嫌な様子で喋り続けている。
あまりにも馴れ馴れしい様子に、アプリリスは半目になっていた。
ジューンもあっけにとられていたが、ふと視線を感じてそちらへ顔を向ける。
視線の主は、ゲンマ氏の背後に控える若い男だった。藍色の髪を一筋の隙鳴く撫でつけ、趣味の良い服に身を包んでいる。面立ちは端正だが、どことなく蛇を思わせる。
(何この人、じろじろ見て)
するとユリウスが、ふいにジューンを庇うように前に出た。驚いて、見上げた夫の顔は強張っている。男の方を見てはいなかった。
「ユリウスさ――」
「何か聞こえる」
小さく呟いたユリウスに、ジューンは目を見開いた。
詳しく尋ねようとしたとき、遠くから騒めきが聞こえてきた。
「おや、何やら騒がしいですね?」
ゲンマ氏が訝し気な声を上げる。
騒めきは、庭園の最奥から人垣がふるえるように伝わり、前に来るごとに大きさを増していた。人々の声は、先ほどまでの賑やかなものではなく、異様な緊張と動揺をはらんだものに変わっている。
「何か問題があったのかもしれません」
オーガストが、家族を背に庇い前に出た。近くにいた衛士に、よく通る声で状況を尋ねている。異変を感じ取ってか、常ならず雰囲気が固い。
ジューンは、眼前のユリウスも義兄と同じだと気付いた。黙したまま五感を研ぎ澄ませ、状況の把握に努めているとその背から伝わってくる。
「変だのう……賊であれば、衛士がとっとと討ち取っているはず。なぜ、この騒めきは近づいてくる?」
アプリリスがもっともな疑問を述べた。
ジューンも不思議だった。この騒めきの原因は、良いものとは思えないのに、どうして誰も何もしないのだろう――。
「何ですって? そんな馬鹿なことが――!」
衛士の報告を受け、オーガストが驚愕の声を上げる。
それと、ついに前方までやってきた騒めきの原因に、人垣が逃げるようにパッと割れたのと同時だった。
現れたのは、体が異様に膨れ上がった「人間」だった。
誰もが見上げるほどの巨躯。
異様に大きい上半身に、不釣り合いに華奢な下半身。
足が小さくて歩けないのだろう、巨大な両手で地面を掻くように這いずっている。
ずる……ずる…と芝生を這う音が辺りに響いた。それが近くなるたびに、騒めきが遠くなる。
あまりに異様な光景に、皆が固唾を飲むからだ。
「これは何の音だ」
「えっ?」
「這う音の他に――何かが、軋むような」
ユリウスの鋭敏な聴覚は、別の異音を捉えているらしかった。
緊張をはらんだ横顔に、ジューンもまた異様な人間を注視する。
幅広の布で、巨体をぐるぐる巻きにされて動きづらそうだ。
その布が、複雑な織り柄をしていることに気づく。
(あの模様、どこかで――あっ!)
ジューンの脳裏に閃いたのは、病がちの青年が纏っていた衣だった。
幅広の布を、体に巻くように着るのがアテル流なのだと、いつか教えてくれた――。
「兄上!!」
突如、誰をも我に返らせるような悲痛な叫びがした。
オーガストが、矢が飛ぶより速く異様な人間に駆け寄った。
「兄上! どうなされたのです……!」
オーガストは、這いずる巨躯を支えるように両の腕で抱きかかえる。ぐらん、と巨大な頭が揺れて、その面貌が露わになった。
「――なんと、タイロス殿下ではないか!」
人垣の中で、誰かが驚愕の声を上げる。
異様な人間の正体は、病状の悪化を理由に参列していなかった王太子タイロスであった。
衛士達は騒ぎの原因が王太子だと気付いて、何もできなかったのだ。
「誰か! 御匙を呼んでくれ!」
オーガストが必死の声で指示を飛ばす。それでようやく、慌てて皆が動き出す。アプリリスも衣装の裾を翻し、兄たちの側へ駆け寄った。
ジューンは、自分たちも何かしようとユリウスの手を引いた。しかし、彼は立ち止まったまま動かない。
「ユリウス様、行こうよ!」
「ジューン、軋む音が、大きくなっている」
「えっ?」
「これは、骨が伸びる音だ……!」
何か指示を飛ばしていたオーガストたちの背後で、タイロスがぴくりと動いたようだった。
ユリウスは瞠目し叫んだ。
「兄上、姉上っ! 逃げろ――!」
刹那、めきりと凄まじい異音がした。
地に這っていたタイロスの背が、山のようにぼこりと膨れ上がる。
そして、側にいた兄姉たちに、その巨大な腕を空高く振り上げた。
大庭園に、凄まじい轟音が響き渡った。
アプリリスが尋ねると、オーガストは「しまった」と言うように額を叩いた。
「いかん、すっかり忘れていた。すぐ戻らねば」
「まったく、兄上は本日の主役なのですぞ。もっとお気張りなされ」
発破をかけつつ、アプリリスの顔は和やかである。兄は自分たちが揉めているのに気づき、駆けつけてくれたのだと分かっているからだ。
「そうだ、お前たちも来ないか?」
「えっ」
唐突なオーガストの提案に、ユリウスが驚愕の声を上げた。ジューンもまた、目を丸くして義姉と顔を見合わせる。
弟妹の戸惑いをよそに、オーガストは三人の背を押し歩きだした。
「何をなさるのじゃ! なぜ妾たちも?」
「なあに、お前たちにセレニアを紹介出来てなかったなあと思ってさ。折角だから、一緒に戻って顔合わせをしよう。な? セレニアにもお前たちを紹介したいし」
「しかし、今からですか? また日を改めてでも……」
「いや、善は急げだ。さあ行こう!」
弟妹たちの抗議はオーガストの明るい笑い声に封殺された。ジューンは、「お義兄さまって実は強引だよね~」と連行されながら遠い目になった。
宴の中心に近づくほど、人々の騒めきは強くなった。
貴族たちは、咎者の新郎が同類の弟妹達を伴うさまに、明らかな好奇の目を向けていた。オーガスト以外は、普段ほとんど社交の場に顔を出さないため、物珍しいのもあるだろう。
四人が通りすぎた後を追うように、ひそひそ噂する声が聞こえてくる。
「ユリウス様……」
「平気だ」
ジューンは耳の良いユリウスを案じ、そっと窺い見た。ユリウスは顔を強張らせながらも、気丈に頷く。
そのとき、三人の背に回されたオーガストの腕に励ますように力が籠った。見上げると、心強くなるような笑みを返される。
「――兄上」
「大丈夫だぞ」
庭園の前方は、美しい花園になっていた。王宮抱えの魔術師により熱の伴わない火が百花の花芯に灯され、幻想的な美しさだった。
「なんと……」
アプリリスが感嘆の声をあげる。興味深そうに花を見つめる妹を、オーガストは嬉しそうな顔で眺めていた。ジューンは得心がいった。
(お義兄さまってば。挨拶にかこつけて、私たちに色々見せたかったんだな)
大きな噴水や、すれ違う貴族令嬢たちの華やかなドレス。夜風に溶ける香水の香り。異国の調べを奏でる不思議な形の楽器。光る花。
端っこにいるのは気楽だったけど、そこからでは見られなかった素敵な光景。
「すごいな」
ぽつりと呟いたユリウスの横顔を見て、ジューンも笑った。
「あ、あそこにセレニアがいる。義父上も一緒におられるな」
オーガストが指さした先には、美しい新婦が義父と共に貴族たちの挨拶を受けていた。
セレニアは相変わらず無表情だったが、光に照らされてますます美しい。
彼女の隣に立つ壮年の男性は、正反対の気さくな笑顔で貴族たちと歓談している。明るい金髪といい、整った容貌といい、彼が新婦の父レイガ・ゲンマであるに違いなかった。
「義父上、セレニア」
「おお、殿下!」
オーガストは弟妹達の前に出ると、義父たちの元へ快活に歩み寄った。ゲンマ氏は、戻ってきた娘婿に華やかな笑顔で向き直った。
「先ほどは申し訳ない。急に抜けてしまって」
「とんでもない! いま方々から伺いましたがね、御弟妹を心配し駆けつけられたのでしょう? さすが、若くして大きなことを成される方は、徳を持っていらっしゃるなあと感服しておりましたですよ」
「いや義父上、そのような……とんでもありません」
「ははは、なんと謙虚な!」
非礼を詫びるオーガストの肩を気安く叩き、ゲンマ氏はご機嫌な様子で喋り続けている。
あまりにも馴れ馴れしい様子に、アプリリスは半目になっていた。
ジューンもあっけにとられていたが、ふと視線を感じてそちらへ顔を向ける。
視線の主は、ゲンマ氏の背後に控える若い男だった。藍色の髪を一筋の隙鳴く撫でつけ、趣味の良い服に身を包んでいる。面立ちは端正だが、どことなく蛇を思わせる。
(何この人、じろじろ見て)
するとユリウスが、ふいにジューンを庇うように前に出た。驚いて、見上げた夫の顔は強張っている。男の方を見てはいなかった。
「ユリウスさ――」
「何か聞こえる」
小さく呟いたユリウスに、ジューンは目を見開いた。
詳しく尋ねようとしたとき、遠くから騒めきが聞こえてきた。
「おや、何やら騒がしいですね?」
ゲンマ氏が訝し気な声を上げる。
騒めきは、庭園の最奥から人垣がふるえるように伝わり、前に来るごとに大きさを増していた。人々の声は、先ほどまでの賑やかなものではなく、異様な緊張と動揺をはらんだものに変わっている。
「何か問題があったのかもしれません」
オーガストが、家族を背に庇い前に出た。近くにいた衛士に、よく通る声で状況を尋ねている。異変を感じ取ってか、常ならず雰囲気が固い。
ジューンは、眼前のユリウスも義兄と同じだと気付いた。黙したまま五感を研ぎ澄ませ、状況の把握に努めているとその背から伝わってくる。
「変だのう……賊であれば、衛士がとっとと討ち取っているはず。なぜ、この騒めきは近づいてくる?」
アプリリスがもっともな疑問を述べた。
ジューンも不思議だった。この騒めきの原因は、良いものとは思えないのに、どうして誰も何もしないのだろう――。
「何ですって? そんな馬鹿なことが――!」
衛士の報告を受け、オーガストが驚愕の声を上げる。
それと、ついに前方までやってきた騒めきの原因に、人垣が逃げるようにパッと割れたのと同時だった。
現れたのは、体が異様に膨れ上がった「人間」だった。
誰もが見上げるほどの巨躯。
異様に大きい上半身に、不釣り合いに華奢な下半身。
足が小さくて歩けないのだろう、巨大な両手で地面を掻くように這いずっている。
ずる……ずる…と芝生を這う音が辺りに響いた。それが近くなるたびに、騒めきが遠くなる。
あまりに異様な光景に、皆が固唾を飲むからだ。
「これは何の音だ」
「えっ?」
「這う音の他に――何かが、軋むような」
ユリウスの鋭敏な聴覚は、別の異音を捉えているらしかった。
緊張をはらんだ横顔に、ジューンもまた異様な人間を注視する。
幅広の布で、巨体をぐるぐる巻きにされて動きづらそうだ。
その布が、複雑な織り柄をしていることに気づく。
(あの模様、どこかで――あっ!)
ジューンの脳裏に閃いたのは、病がちの青年が纏っていた衣だった。
幅広の布を、体に巻くように着るのがアテル流なのだと、いつか教えてくれた――。
「兄上!!」
突如、誰をも我に返らせるような悲痛な叫びがした。
オーガストが、矢が飛ぶより速く異様な人間に駆け寄った。
「兄上! どうなされたのです……!」
オーガストは、這いずる巨躯を支えるように両の腕で抱きかかえる。ぐらん、と巨大な頭が揺れて、その面貌が露わになった。
「――なんと、タイロス殿下ではないか!」
人垣の中で、誰かが驚愕の声を上げる。
異様な人間の正体は、病状の悪化を理由に参列していなかった王太子タイロスであった。
衛士達は騒ぎの原因が王太子だと気付いて、何もできなかったのだ。
「誰か! 御匙を呼んでくれ!」
オーガストが必死の声で指示を飛ばす。それでようやく、慌てて皆が動き出す。アプリリスも衣装の裾を翻し、兄たちの側へ駆け寄った。
ジューンは、自分たちも何かしようとユリウスの手を引いた。しかし、彼は立ち止まったまま動かない。
「ユリウス様、行こうよ!」
「ジューン、軋む音が、大きくなっている」
「えっ?」
「これは、骨が伸びる音だ……!」
何か指示を飛ばしていたオーガストたちの背後で、タイロスがぴくりと動いたようだった。
ユリウスは瞠目し叫んだ。
「兄上、姉上っ! 逃げろ――!」
刹那、めきりと凄まじい異音がした。
地に這っていたタイロスの背が、山のようにぼこりと膨れ上がる。
そして、側にいた兄姉たちに、その巨大な腕を空高く振り上げた。
大庭園に、凄まじい轟音が響き渡った。
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この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
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