7 / 18
一章
7,晩さん会②
しおりを挟む
「うわああああ……! 兄上がぶったっ!」
「ハオシェン様、お気を確かに」
「お母上様のところへ行きましょうね」
頭に拳骨を見舞われたハオシェンは、大泣きしながら兄嫁二人に連れられて行った。
オーガストはわあわあと騒々しい背中を見送ると、申し訳なさそうに秀麗な顔を曇らせた。
「みんなすまん……。あいつには、また良く言い聞かせる」
「兄上が気にされることはない。あの頃のガキはあんなもんじゃ」
アプリリスが、励ますように兄の肩を叩いた。
そうは言っても、第八王子ハオシェンは今年で十三になる。おそらく、王子達で唯一同じ腹の兄がいるため、弟気質が強いのだろう。
「それより兄上、ほんに楽しい夜ですこと。美しき方とのご結婚、お目出度うございます」
「おめでとうございます、兄上」
「おめでとう、お義兄さま!」
アプリリスが強引に話題を変えると、ユリウスとジューンも乗っかって祝いの言葉を述べる。
弟妹達の祝福に、オーガストは表情をぱっと明るくした。
「ありがとう! アプリリス、ユリウス、ジューン。本当に、祝いに来てくれて嬉しいよ。朝から色々大変だったろう?」
「いやいや、なんのこともない……」
オーガストは、武人らしいがっしりした手で三人と順番に力強く握手すると、大きな笑顔を見せた。兄の手放しの喜びを受け、アプリリスはいつになく照れた様子であり、ユリウスも嬉しそうだった。
ジューンも、にこにこして義兄に話しかける。
「聞いてくださいよ、お義兄さま。ユリウス様ってば楽しみすぎて、ゆうべはなかなか寝られなかったんですよっ」
「お、おいジューン!」
「そうだったのか? 嬉しいなぁ。まだ色々用意してるから、ユリウスも楽しんでってくれな」
「は、はい……」
子供っぽいところを暴露され、ユリウスは抗議の声をあげる。しかし、当の兄に嬉しそうに肩を組まれては、頷くほかなかった。
「まだ何かあるとは。兄上は派手好きじゃ」
「はは。なんでも派手にやるのがルフス式なんだ」
いささか呆れ顔のアプリリスに、オーガストは快活に笑った。オーガストの生母であるエブル伯は、ルフス出身のルフス気質で知られている。その気質は息子にも受け継がれているようだ。
ジューンがユリウスの側に寄っていくと、少し拗ねているのか妙な顔をされた。だが、手を取っても振りほどかれることはない。
「楽しみですねえ、ユリウス様」
「……うむ」
楽しい宴の夜は、続くように思われた。
一方その頃、ハオシェンは悔し泣きに泣いていた。
「うっ……ぐすっ、ひっく……どうして、あにうえ……」
ぼろぼろ零れる涙を袖にたっぷり吸わせ、激しくしゃくりあげている。
ハオシェンは兄嫁二人を振り切って、人気のない庭園の片隅をふらふら歩いていた。
兄に怒られた悲しみで胸がつまる。ハオシェンの胸の内は、「なぜ?」という問いに満たされていた。
(どうして、兄上は僕を怒るのだろう……僕のほうが、兄上を思ってるのに……。なんで、あいつらをかばうんだろう?)
拳骨を落とされた頭が、ずきずきと痛い。しかし、それよりも敬愛する兄に怒られたことが辛かった。
――ハオ、なぜそんな酷いことを言う? みな俺を祝いに来てくれたのに。
(だって。今日は、兄上にとって諸侯との縁を結ぶ良い機会だと、僕はそう思って……だから、あんな奴らと同類と思われたら、兄上にとって良くないから……だから、だから)
先ほどの兄の言葉に反駁し、ハオシェンはぐすぐすと鼻を啜り上げる。
――みなに謝るんだ、ハオシェン。
「嫌だ……僕は悪くない!」
ハオシェンは叫び、かっと目を見開いた。その拍子に、ぱらぱらと涙が火のように散る。
ハオシェンは、ぐっと唇をかみしめた。その脳裏に浮かぶのは、心優しい兄を食い物にする、憎らしい咎者たちの顔である。
「兄上はお優しいから……あいつらの本性をご存じないんだ。あの不良どもは、兄上のお優しさにつけこんでいるのに……。そうとも、今日だってあいつらは自分の都合ばかりで、兄上をちっとも気遣わなかったじゃないか!」
やはり兄のことを思っているのは自分なのだ、とハオシェンは確信を深める。同時に、してやられたことに猛烈な悔しさが沸き起こった。
(ぼんくらのユリウスはともかく……アプリリス、あいつは兄上と自分を同列のように言った。あの不敬は忘れぬ! そして、ジューンめは、わざわざ兄上の目の前で僕に恥をかかそうとしたに違いない。狡猾な女!)
感情的になり、付け入る隙を与えた自分が情けない。これからは、優しい兄を守るため、自分がもっとしっかりせねばならない。ハオシェンは、決意新たに拳を握りしめた。
さんざん泣きつくし怒りつくして、ハオシェンの気分はさっぱりした。
懐から取り出したハンカチで、ちーんと鼻をかむ。
「さて……そうと決まれば戻るか――ん?」
宴に戻ろうとしたハオシェンは、ふと奇妙なものを認めた。
静かな庭園の隅には背の高い木が立ち並び、月が彼らの影を地面に長く落としていた。その奥には石壁があり、中王宮へ続く門がある。
そこから巨大な影が二つ、ふらふらとこちらへやってくる。
(何だ?)
ハオシェンは目を凝らして、「あっ」と小さく叫んだ。さっと近くの木の陰に隠れる。
影は、奇妙な姿をした人間だった。
全身が幅広の布にぐるぐる覆われて、その隙間からぼさぼさの髪や、生気のない肌が見え隠れしている。ゆらゆらと、何かに引きずられるような歩み方には、まったく意思と言うものが見えなかった。
(なんだあれ、気味が悪い……しかし、夜目で判然としないが、あの体つきは王太子に似ていないか……?)
王太子であるタイロスは巨人族の血を引いており、パクスで抑制されてもかなりの巨躯である。
ただ、記憶にある彼の姿よりさらに上背があり、がっちりとしているようにも見えた。
(王太子は、今日参列していなかったな。最近、臥せっていると聞いていて、気にも留めなかったが……)
ハオシェンは、なにか嫌な予感がした。この件は、すぐにでも母か兄の耳に入れたほうが良い気がした。
ハオシェンは、人影に気づかれないよう慎重に、会場に向かって駆け出した。
「ハオシェン様、お気を確かに」
「お母上様のところへ行きましょうね」
頭に拳骨を見舞われたハオシェンは、大泣きしながら兄嫁二人に連れられて行った。
オーガストはわあわあと騒々しい背中を見送ると、申し訳なさそうに秀麗な顔を曇らせた。
「みんなすまん……。あいつには、また良く言い聞かせる」
「兄上が気にされることはない。あの頃のガキはあんなもんじゃ」
アプリリスが、励ますように兄の肩を叩いた。
そうは言っても、第八王子ハオシェンは今年で十三になる。おそらく、王子達で唯一同じ腹の兄がいるため、弟気質が強いのだろう。
「それより兄上、ほんに楽しい夜ですこと。美しき方とのご結婚、お目出度うございます」
「おめでとうございます、兄上」
「おめでとう、お義兄さま!」
アプリリスが強引に話題を変えると、ユリウスとジューンも乗っかって祝いの言葉を述べる。
弟妹達の祝福に、オーガストは表情をぱっと明るくした。
「ありがとう! アプリリス、ユリウス、ジューン。本当に、祝いに来てくれて嬉しいよ。朝から色々大変だったろう?」
「いやいや、なんのこともない……」
オーガストは、武人らしいがっしりした手で三人と順番に力強く握手すると、大きな笑顔を見せた。兄の手放しの喜びを受け、アプリリスはいつになく照れた様子であり、ユリウスも嬉しそうだった。
ジューンも、にこにこして義兄に話しかける。
「聞いてくださいよ、お義兄さま。ユリウス様ってば楽しみすぎて、ゆうべはなかなか寝られなかったんですよっ」
「お、おいジューン!」
「そうだったのか? 嬉しいなぁ。まだ色々用意してるから、ユリウスも楽しんでってくれな」
「は、はい……」
子供っぽいところを暴露され、ユリウスは抗議の声をあげる。しかし、当の兄に嬉しそうに肩を組まれては、頷くほかなかった。
「まだ何かあるとは。兄上は派手好きじゃ」
「はは。なんでも派手にやるのがルフス式なんだ」
いささか呆れ顔のアプリリスに、オーガストは快活に笑った。オーガストの生母であるエブル伯は、ルフス出身のルフス気質で知られている。その気質は息子にも受け継がれているようだ。
ジューンがユリウスの側に寄っていくと、少し拗ねているのか妙な顔をされた。だが、手を取っても振りほどかれることはない。
「楽しみですねえ、ユリウス様」
「……うむ」
楽しい宴の夜は、続くように思われた。
一方その頃、ハオシェンは悔し泣きに泣いていた。
「うっ……ぐすっ、ひっく……どうして、あにうえ……」
ぼろぼろ零れる涙を袖にたっぷり吸わせ、激しくしゃくりあげている。
ハオシェンは兄嫁二人を振り切って、人気のない庭園の片隅をふらふら歩いていた。
兄に怒られた悲しみで胸がつまる。ハオシェンの胸の内は、「なぜ?」という問いに満たされていた。
(どうして、兄上は僕を怒るのだろう……僕のほうが、兄上を思ってるのに……。なんで、あいつらをかばうんだろう?)
拳骨を落とされた頭が、ずきずきと痛い。しかし、それよりも敬愛する兄に怒られたことが辛かった。
――ハオ、なぜそんな酷いことを言う? みな俺を祝いに来てくれたのに。
(だって。今日は、兄上にとって諸侯との縁を結ぶ良い機会だと、僕はそう思って……だから、あんな奴らと同類と思われたら、兄上にとって良くないから……だから、だから)
先ほどの兄の言葉に反駁し、ハオシェンはぐすぐすと鼻を啜り上げる。
――みなに謝るんだ、ハオシェン。
「嫌だ……僕は悪くない!」
ハオシェンは叫び、かっと目を見開いた。その拍子に、ぱらぱらと涙が火のように散る。
ハオシェンは、ぐっと唇をかみしめた。その脳裏に浮かぶのは、心優しい兄を食い物にする、憎らしい咎者たちの顔である。
「兄上はお優しいから……あいつらの本性をご存じないんだ。あの不良どもは、兄上のお優しさにつけこんでいるのに……。そうとも、今日だってあいつらは自分の都合ばかりで、兄上をちっとも気遣わなかったじゃないか!」
やはり兄のことを思っているのは自分なのだ、とハオシェンは確信を深める。同時に、してやられたことに猛烈な悔しさが沸き起こった。
(ぼんくらのユリウスはともかく……アプリリス、あいつは兄上と自分を同列のように言った。あの不敬は忘れぬ! そして、ジューンめは、わざわざ兄上の目の前で僕に恥をかかそうとしたに違いない。狡猾な女!)
感情的になり、付け入る隙を与えた自分が情けない。これからは、優しい兄を守るため、自分がもっとしっかりせねばならない。ハオシェンは、決意新たに拳を握りしめた。
さんざん泣きつくし怒りつくして、ハオシェンの気分はさっぱりした。
懐から取り出したハンカチで、ちーんと鼻をかむ。
「さて……そうと決まれば戻るか――ん?」
宴に戻ろうとしたハオシェンは、ふと奇妙なものを認めた。
静かな庭園の隅には背の高い木が立ち並び、月が彼らの影を地面に長く落としていた。その奥には石壁があり、中王宮へ続く門がある。
そこから巨大な影が二つ、ふらふらとこちらへやってくる。
(何だ?)
ハオシェンは目を凝らして、「あっ」と小さく叫んだ。さっと近くの木の陰に隠れる。
影は、奇妙な姿をした人間だった。
全身が幅広の布にぐるぐる覆われて、その隙間からぼさぼさの髪や、生気のない肌が見え隠れしている。ゆらゆらと、何かに引きずられるような歩み方には、まったく意思と言うものが見えなかった。
(なんだあれ、気味が悪い……しかし、夜目で判然としないが、あの体つきは王太子に似ていないか……?)
王太子であるタイロスは巨人族の血を引いており、パクスで抑制されてもかなりの巨躯である。
ただ、記憶にある彼の姿よりさらに上背があり、がっちりとしているようにも見えた。
(王太子は、今日参列していなかったな。最近、臥せっていると聞いていて、気にも留めなかったが……)
ハオシェンは、なにか嫌な予感がした。この件は、すぐにでも母か兄の耳に入れたほうが良い気がした。
ハオシェンは、人影に気づかれないよう慎重に、会場に向かって駆け出した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
その狂犬戦士はお義兄様ですが、何か?
行枝ローザ
ファンタジー
美しき侯爵令嬢の側には、強面・高背・剛腕と揃った『狂犬戦士』と恐れられる偉丈夫がいる。
貧乏男爵家の五人兄弟末子が養子に入った魔力を誇る伯爵家で彼を待ち受けていたのは、五歳下の義妹と二歳上の義兄、そして王都随一の魔術後方支援警護兵たち。
元・家族の誰からも愛されなかった少年は、新しい家族から愛されることと癒されることを知って強くなる。
これは不遇な微魔力持ち魔剣士が凄惨な乳幼児期から幸福な少年期を経て、成長していく物語。
※見切り発車で書いていきます(通常運転。笑)
※エブリスタでも同時連載。2021/6/5よりカクヨムでも後追い連載しています。
※2021/9/15けっこう前に追いついて、カクヨムでも現在は同時掲載です。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
悪役令嬢の心変わり
ナナスケ
恋愛
不慮の事故によって20代で命を落としてしまった雨月 夕は乙女ゲーム[聖女の涙]の悪役令嬢に転生してしまっていた。
7歳の誕生日10日前に前世の記憶を取り戻した夕は悪役令嬢、ダリア・クロウリーとして最悪の結末 処刑エンドを回避すべく手始めに婚約者の第2王子との婚約を破棄。
そして、処刑エンドに繋がりそうなルートを回避すべく奮闘する勘違いラブロマンス!
カッコイイ系主人公が男社会と自分に仇なす者たちを斬るっ!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる