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6話 初接触④
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巡視船「みかづき」船内
「これが通信機です!この黒いのを手にもって近づけて、早く!」
「あ、ああ」
言われた通りにオルソンは黒く四角い何かを手に持って、近づけてみる。すると年老いた男の声が聞こえてきた。
『聞こえますか?』
「あ、ああ。いえ、はい。聞こえます」
(さっきの説明は良く分からんが、この男は日本のトップクラスの貴族なはずだ。礼儀を失しては不味い!)
「初めまして。わたくしめの名前はオルソン・カーベックと申します。ソーリダイジン様。クラート王国の軍艦『エスパード』の艦長をしております。貴方様のようなお方と話が出来てとても光栄でございます」
(貴族の礼儀なんて知らないが、恐らく形は取り繕えたはずだ。………取り繕えたよな?)
『これはご丁寧にどうも。私は日本国総理大臣の須賀という者です。そんな堅くならなくても大丈夫ですよ、オルソンさん』
「はっ、お気遣いありがとうございます。二ホン国へ我々クラート王国から貴方様にご提案がございます。両国の友好関係を築くためにクラート王国から貴国へと外交使節を送らせていただきたいのです。どうでしょうか」
『ふむ………いいですよ。日本国としてもクラート王国と是非友好的な関係を築きたいと思っています』
「あ、ありがとうございます。では詳細の日程や場所についてお話を………」
こうして、クラート王国から日本国の横浜港へと外交使節の船団が送られることなったのだ。
------------------------------------
首相官邸 閣議室
「終わりました。葉名外務大臣、スマホありがとうございます」
「いえいえ、それより総理、お話はどうでしたか?」
葉名の質問への須賀の回答に、他の大臣の注目が集まる。
「五日後、クラート王国の外交使節が船団でみかづきと遭遇した海域へと来るそうです。それをこちらの船で誘導して、横浜港へ向かいます。その後、会談を行う予定ですね」
未知の国家との会談を取り付けた。その事実に大臣らは安堵する。
「これでこの事態も多少は改善されるな」
「良かった良かった。しかし、クラート王国という国は聞いたことがないなあ」
「小笠原諸島の近くとなると、どこらへんだろうか?」
「まあそれはすぐにわかる話だろう」
「それと、もう一つ重要な話があります」
須賀の発言によって、彼へと再び注目が集まる。
「先ほどの話で、アメリカや中国などの国を知っているか聞いてみましたが、相手は知りませんでした。聞いたこともないそうです。それらの国とはまだ連絡も取れていません。それと、日本以外の地形が大きく変わっています。ここから察するに………
日本は『異世界』とやらに来てしまったのではないでしょうか?」
「な、なっ………」
「異世界?そんな馬鹿な、いやしかし………」
「むむむ………」
余りにあり得ない須賀の発言。だがこの理解不能な出来事が連続する現状において、それを荒唐無稽だと否定できる者は誰もこの場に居なかった。
「これが通信機です!この黒いのを手にもって近づけて、早く!」
「あ、ああ」
言われた通りにオルソンは黒く四角い何かを手に持って、近づけてみる。すると年老いた男の声が聞こえてきた。
『聞こえますか?』
「あ、ああ。いえ、はい。聞こえます」
(さっきの説明は良く分からんが、この男は日本のトップクラスの貴族なはずだ。礼儀を失しては不味い!)
「初めまして。わたくしめの名前はオルソン・カーベックと申します。ソーリダイジン様。クラート王国の軍艦『エスパード』の艦長をしております。貴方様のようなお方と話が出来てとても光栄でございます」
(貴族の礼儀なんて知らないが、恐らく形は取り繕えたはずだ。………取り繕えたよな?)
『これはご丁寧にどうも。私は日本国総理大臣の須賀という者です。そんな堅くならなくても大丈夫ですよ、オルソンさん』
「はっ、お気遣いありがとうございます。二ホン国へ我々クラート王国から貴方様にご提案がございます。両国の友好関係を築くためにクラート王国から貴国へと外交使節を送らせていただきたいのです。どうでしょうか」
『ふむ………いいですよ。日本国としてもクラート王国と是非友好的な関係を築きたいと思っています』
「あ、ありがとうございます。では詳細の日程や場所についてお話を………」
こうして、クラート王国から日本国の横浜港へと外交使節の船団が送られることなったのだ。
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首相官邸 閣議室
「終わりました。葉名外務大臣、スマホありがとうございます」
「いえいえ、それより総理、お話はどうでしたか?」
葉名の質問への須賀の回答に、他の大臣の注目が集まる。
「五日後、クラート王国の外交使節が船団でみかづきと遭遇した海域へと来るそうです。それをこちらの船で誘導して、横浜港へ向かいます。その後、会談を行う予定ですね」
未知の国家との会談を取り付けた。その事実に大臣らは安堵する。
「これでこの事態も多少は改善されるな」
「良かった良かった。しかし、クラート王国という国は聞いたことがないなあ」
「小笠原諸島の近くとなると、どこらへんだろうか?」
「まあそれはすぐにわかる話だろう」
「それと、もう一つ重要な話があります」
須賀の発言によって、彼へと再び注目が集まる。
「先ほどの話で、アメリカや中国などの国を知っているか聞いてみましたが、相手は知りませんでした。聞いたこともないそうです。それらの国とはまだ連絡も取れていません。それと、日本以外の地形が大きく変わっています。ここから察するに………
日本は『異世界』とやらに来てしまったのではないでしょうか?」
「な、なっ………」
「異世界?そんな馬鹿な、いやしかし………」
「むむむ………」
余りにあり得ない須賀の発言。だがこの理解不能な出来事が連続する現状において、それを荒唐無稽だと否定できる者は誰もこの場に居なかった。
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