日本VS異世界国家! ー政府が、自衛隊が、奮闘する。

スライム小説家

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27話 ソラーロを最初に狙った理由

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 防衛省庁者A棟内統合 幕僚監部

 自衛隊史上初めての大規模戦闘となったソラーロ奪還戦。その結果を受けて、次の一手を決めるための会議が行われていた。

「これより、インベルド王国を名乗るテロリスト集団への鎮圧作戦会議第二回を始める」

 いつも通り、浜崎が最初に始めの口上を述べる。

「犠牲者がゼロとは驚いたよ。本当に敵は中世レベルなんだね」

「ええ、それに関しては私も驚きました。最初に聞いたときは何かの間違いかとも思いましたね」

 会議が始まったすぐに話しだしたのは佐藤と白石だ。両者とも、今回の作戦のあまりにあっけない勝利に驚きを隠せていない。

「ああ、それに関しては本当に良かったよ。なにせ、一番犠牲者が出やすいのは我々陸自だからね。覚悟はしていたのだが………今のところは杞憂だったね」

 作戦を立てた浜崎自身もここまで上手くいくとは思っていなかったらしく、三者の顔はどれも喜色を浮かべている。しかし、浜崎のその発言に佐藤がまた突っかかる。

「今のところは?」

「ああ。今回の場合は、敵軍が奇襲に想定以上の混乱してくれたおかげで陸での戦闘はほぼなかった。だが、今度は相手から攻めてくる以上、陸戦になる可能性が高い。」

「うーむ。しかし、敵軍も準備に時間がかかるんじゃないか?その間に叩いてしまえばこちらの犠牲も少なく済むはずだ」

「その通りだ。だからこそ、次の一手ですぐにケリをつけたい。次狙うのは、テロリスト集団【インベルド王国】の本拠地、インベリアーロだ」

 前回の会議でも使われた、モニターに地図が映る。ただし、前回と違ってインベルド王国を示す赤色の部分の中心に黒い点がある。

「この黒い点がインベリア―ロか。なぜ、最初にそこを狙わなかった?」

 佐藤の指摘に、待ってましたとばかりに白石が話し出す。

「そこに関しては政府の意向が理由と言えるでしょう」

「政府の意向?なぜわざわざそんな注文をお偉いさんは付けたんだ?」

「理由は簡単です。では、お入りください」

 白石が、そう述べる。と同時にがちゃ、と部屋の扉が開いて誰かが入ってくる。

 
それは、オレンジ色の髪と瞳が美しい少女だった。


「お初にお目にかかります。リマ国サンバー公爵家長女のサンドーラと申します。本日は皆様へのご挨拶に参りました」
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