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運命を模索するテスラ
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自らの故郷を旅立ったテスラは魔族領を旅していた。人間を蹂躙するにはどうしたらよいか分からなかったが、ひとまず魔都へ行くことにした。
道中、様々な魔族と出会い、その優しさに触れたテスラは人間への不信感がさらに高まっていった。
「やっぱり魔族が悪ではないんだ」
魔都に着き、目的もなかったが、ムスファの言葉を思い出した。魔族領は実力主義。テスラは人間を蹂躙するためにも魔王になろうと決意した。決意したと同時に、魔王城へ乗り込んだ。テスラは冷静な判断ができなくなっていた。ムスファが死んでから、ずっと泥の中を進んでいるようで落ち着かなかったのだ。
魔王の下へはすぐに辿り着いた。幻惑魔法で兵士に変身していたのだがバレる気配はなかった。やはり自分の魔法はすごいのだと自分の能力に自信がついた。魔王を最初は暗殺しようとしていたが、やはり魔王というべきかすぐに気配に気づかれた。正々堂々戦うことをテスラは余儀なくされた。
「魔王。僕がお前を倒し、次期魔王になる」
「やってみろ」
魔王は三日月のような笑みを張り付け攻撃してきた。テスラはその攻撃をよける暇もなく直接食らった。ただ殴られ、ただ魔法で攻撃されている時間だった。身体能力が自分より強力なことは想定していたが、魔法まで自分まで強力なことは想定していなかった。
テスラは魔王に蹴られ、地面を転がる。
「くそっ! 僕は人間に復讐するんだ!」
「じゃあ余の右腕にしてやろう」
魔王は再び薄ら笑いを浮かべた。
「お前に余の右腕になってもらう。余が修行を付けてやろう」
テスラは魔王に勝てるヴィジョンが見えなかったためそれを了承した。その黒い瞳には決意が宿っていた。
三年間修行したテスラは魔王を除き最も強いと噂されていた。
「では命令だ。王城からルナという王女を誘拐してこい」
「分かったよ。魔王」
テスラは魔王に対して相変わらずふてぶてしい態度でいた。しかし、それを魔王は面白そうに眺める。テスラは三年ぶりに人間に復讐できると、ぎらつく目で王都へ向かった。
道中、様々な魔族と出会い、その優しさに触れたテスラは人間への不信感がさらに高まっていった。
「やっぱり魔族が悪ではないんだ」
魔都に着き、目的もなかったが、ムスファの言葉を思い出した。魔族領は実力主義。テスラは人間を蹂躙するためにも魔王になろうと決意した。決意したと同時に、魔王城へ乗り込んだ。テスラは冷静な判断ができなくなっていた。ムスファが死んでから、ずっと泥の中を進んでいるようで落ち着かなかったのだ。
魔王の下へはすぐに辿り着いた。幻惑魔法で兵士に変身していたのだがバレる気配はなかった。やはり自分の魔法はすごいのだと自分の能力に自信がついた。魔王を最初は暗殺しようとしていたが、やはり魔王というべきかすぐに気配に気づかれた。正々堂々戦うことをテスラは余儀なくされた。
「魔王。僕がお前を倒し、次期魔王になる」
「やってみろ」
魔王は三日月のような笑みを張り付け攻撃してきた。テスラはその攻撃をよける暇もなく直接食らった。ただ殴られ、ただ魔法で攻撃されている時間だった。身体能力が自分より強力なことは想定していたが、魔法まで自分まで強力なことは想定していなかった。
テスラは魔王に蹴られ、地面を転がる。
「くそっ! 僕は人間に復讐するんだ!」
「じゃあ余の右腕にしてやろう」
魔王は再び薄ら笑いを浮かべた。
「お前に余の右腕になってもらう。余が修行を付けてやろう」
テスラは魔王に勝てるヴィジョンが見えなかったためそれを了承した。その黒い瞳には決意が宿っていた。
三年間修行したテスラは魔王を除き最も強いと噂されていた。
「では命令だ。王城からルナという王女を誘拐してこい」
「分かったよ。魔王」
テスラは魔王に対して相変わらずふてぶてしい態度でいた。しかし、それを魔王は面白そうに眺める。テスラは三年ぶりに人間に復讐できると、ぎらつく目で王都へ向かった。
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