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30. ポーションの効能
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下級、中級、上級とポーションを見極める方法を教えてもらい次は使い方。
下級ポーションは、風病の初期症状程度や軽い切り傷、擦り傷に効く。
中級ポーションは、中傷程度の切り傷や軽い刺し傷、長引く風病など、軽い痛み止めにもなる。
上級ポーションは、中級ポーションでは無理だと思われる、怪我や病気に使う。
どれも傷にかけても、そのまま飲んでもよい。
一本のポーションで効率的に怪我を治す方法として、一割から三割程度を傷口にかけてから、残りを飲むという方法があるようだ。
そしてとても重要なことをアース様は話しだす。
「なによりも注意しなければいけないことは、怪我や病気のときに一度使用した等級のポーションは、その怪我や病気には最初の一度しか効力がないということです。 同じ等級でグレードの高い高品質なポーションをあとで手に入れたとしても、先に飲んだ低品質のポーションと等級が同じ場合、高品質なポーションの効き目はありません。 もう一度、同じ等級の高品質なポーションを飲むためには、一年待って先に飲んだ低品質のポーションの影響をなくしてからでないと、新しく飲む高品質なポーションの効力が発揮されないのです」
なんと! っていうことは、もし品質の悪い中級ポーションを使ってしまうと、高品質の中級ポーションなら治っていたはずが、完全に治らないことになる。
もう一度、高品質の中級ポーションを使って治すためには一年間、痛い思いをして待たなきゃならないってことか……微妙だな。
「ふむ、ではもし品質の悪い中級ポーションを使ってしまい治らなければ、すぐに上級ポーションを飲めばよいのだな」
えっ!?
「……そうなります。しかしルート様、上級ポーションは貴重で高価なのですよ。その時に都合よくあるとは限りません」
「……どのくらいするのだ? 」
ナイスな質問! ありがとうルート様!
「購入する場所によってもずいぶんかわりますが、この国の王都が一番品質がよく、低価格だといわれています。他の国では同じ品質のモノか、それよりグレードの低いモノが、我が国の三倍から十倍の価格で取り引きされているようです」
「価格はマーク、知っていますか?」
「はい。変動も少しあるかと思いますが、我が国の王都の店で購入した場合、下級ポーションで大銀貨一枚、中級ポーションで大銀貨五枚、上級ポーションで金貨一枚ですね」
「意外と安くないか?」
「そうなのですか? ちょっとわたしではお金を使わないので、よくわからないです」
「ルート様のおっしゃる通り、特に我が国のポーションは豊富で手頃な価格のようですが、隣国では上級ポーションが金貨十枚で売られていると聞いたことがありますので、我が国は恵まれていますね」
「金貨十枚は、わかりやすい。下級の馬車が買える価格だな」
「 たっかーい!! 馬車だよ……上級ポーション一本と馬車が同じ……」
「なに、驚いているんだ? 金貨十枚の馬車なんて、わたしたちは乗らないぞ。父上の馬車などは、その三十倍はしているんだからな」
なんとー! マークをチラッと見ると、微苦笑してうなずいていた。
ふぇー お貴族様こわーい!
おまけに金貨一枚のすごさもわかってきた。
この国の通貨は大陸共通だからわかりやすい。
「ではその、金貨一枚か十枚する上級ポーションで治らない場合は、どうなるのだ?」
ルート様、いいこと聞くっ! そこ、気になるよね。
「順を追って説明しましょう。我が国の場合まず、上質で安定した品質のポーションが王宮の売店で誰でも買えます。王宮で扱っているポーションの品質が我が国の基準となっていて、価格は通常の三割増し。国で品質管理されているため確実で安心なのです。その上級ポーションでも治らない場合は諦めるか、他の店でたまに出回る上級ポーションプラスを一年待ってから試してみる。あとは貴重なS級ポーションを探しまわるぐらいですね」
「S級? ポーションですか、 上級のうえ? それとも別のモノ? 王宮の売店では買えないのですか? 」
気になりすぎて、思わずルート様より先に聞いてしまった。
「品質管理と安定した供給のために王宮の売店では、あえてプラスは置いていません。 高品質な上級ポーションプラスは王宮以外の店で探すしか方法がないのです。本当に貴重な薬草で作った上級ポーションとは異なるS級ポーションも同様ですね」
「そんなの本当にあるのか?」
「あるのです。王宮の売店には決められた基準以上も以下もない。それは人によっては基準以上を作れるということにもなります。上級プラスは一度見たことがありますが、本当に透明感のある濃い紫色でした。まだS級は見たことがありませんが、噂話としてはよく聞きましたね……」
「それからここも大切なことなのですが、どんなポーションでも、もって三年だといわれています。それまでに使うか売って、新しいものと交換しましょう」
そうか、だからたまにグレードの高いポーションが出回るのか!
効力が落ちる前にお店に売る人がいるんだね。
「あと、魔力ポーションも冒険者、特にパールのような身体強化に頼りがちなタイプには必要です。 このポーションは何本でも飲めますが、飲み過ぎると魔力酔いの症状がおこるので、気をつけてくださいね。色はキレイなピンク。これも透明感のある濃いピンク色ほど高品質で、古くなると白く濁りだします。価格はたしか、中級ポーションと同じ大銀貨五枚でした」
「王宮の売店が無難なのはわかったが、やはりポーションでは限界があるのだな。そうなると……ヒールか?」
待ってましたよ、次はヒールだ!
あれっ?!
なんだかルート様って、聞き上手……
小さくっても次期当主様 やっぱり、ちがうねっ!
下級ポーションは、風病の初期症状程度や軽い切り傷、擦り傷に効く。
中級ポーションは、中傷程度の切り傷や軽い刺し傷、長引く風病など、軽い痛み止めにもなる。
上級ポーションは、中級ポーションでは無理だと思われる、怪我や病気に使う。
どれも傷にかけても、そのまま飲んでもよい。
一本のポーションで効率的に怪我を治す方法として、一割から三割程度を傷口にかけてから、残りを飲むという方法があるようだ。
そしてとても重要なことをアース様は話しだす。
「なによりも注意しなければいけないことは、怪我や病気のときに一度使用した等級のポーションは、その怪我や病気には最初の一度しか効力がないということです。 同じ等級でグレードの高い高品質なポーションをあとで手に入れたとしても、先に飲んだ低品質のポーションと等級が同じ場合、高品質なポーションの効き目はありません。 もう一度、同じ等級の高品質なポーションを飲むためには、一年待って先に飲んだ低品質のポーションの影響をなくしてからでないと、新しく飲む高品質なポーションの効力が発揮されないのです」
なんと! っていうことは、もし品質の悪い中級ポーションを使ってしまうと、高品質の中級ポーションなら治っていたはずが、完全に治らないことになる。
もう一度、高品質の中級ポーションを使って治すためには一年間、痛い思いをして待たなきゃならないってことか……微妙だな。
「ふむ、ではもし品質の悪い中級ポーションを使ってしまい治らなければ、すぐに上級ポーションを飲めばよいのだな」
えっ!?
「……そうなります。しかしルート様、上級ポーションは貴重で高価なのですよ。その時に都合よくあるとは限りません」
「……どのくらいするのだ? 」
ナイスな質問! ありがとうルート様!
「購入する場所によってもずいぶんかわりますが、この国の王都が一番品質がよく、低価格だといわれています。他の国では同じ品質のモノか、それよりグレードの低いモノが、我が国の三倍から十倍の価格で取り引きされているようです」
「価格はマーク、知っていますか?」
「はい。変動も少しあるかと思いますが、我が国の王都の店で購入した場合、下級ポーションで大銀貨一枚、中級ポーションで大銀貨五枚、上級ポーションで金貨一枚ですね」
「意外と安くないか?」
「そうなのですか? ちょっとわたしではお金を使わないので、よくわからないです」
「ルート様のおっしゃる通り、特に我が国のポーションは豊富で手頃な価格のようですが、隣国では上級ポーションが金貨十枚で売られていると聞いたことがありますので、我が国は恵まれていますね」
「金貨十枚は、わかりやすい。下級の馬車が買える価格だな」
「 たっかーい!! 馬車だよ……上級ポーション一本と馬車が同じ……」
「なに、驚いているんだ? 金貨十枚の馬車なんて、わたしたちは乗らないぞ。父上の馬車などは、その三十倍はしているんだからな」
なんとー! マークをチラッと見ると、微苦笑してうなずいていた。
ふぇー お貴族様こわーい!
おまけに金貨一枚のすごさもわかってきた。
この国の通貨は大陸共通だからわかりやすい。
「ではその、金貨一枚か十枚する上級ポーションで治らない場合は、どうなるのだ?」
ルート様、いいこと聞くっ! そこ、気になるよね。
「順を追って説明しましょう。我が国の場合まず、上質で安定した品質のポーションが王宮の売店で誰でも買えます。王宮で扱っているポーションの品質が我が国の基準となっていて、価格は通常の三割増し。国で品質管理されているため確実で安心なのです。その上級ポーションでも治らない場合は諦めるか、他の店でたまに出回る上級ポーションプラスを一年待ってから試してみる。あとは貴重なS級ポーションを探しまわるぐらいですね」
「S級? ポーションですか、 上級のうえ? それとも別のモノ? 王宮の売店では買えないのですか? 」
気になりすぎて、思わずルート様より先に聞いてしまった。
「品質管理と安定した供給のために王宮の売店では、あえてプラスは置いていません。 高品質な上級ポーションプラスは王宮以外の店で探すしか方法がないのです。本当に貴重な薬草で作った上級ポーションとは異なるS級ポーションも同様ですね」
「そんなの本当にあるのか?」
「あるのです。王宮の売店には決められた基準以上も以下もない。それは人によっては基準以上を作れるということにもなります。上級プラスは一度見たことがありますが、本当に透明感のある濃い紫色でした。まだS級は見たことがありませんが、噂話としてはよく聞きましたね……」
「それからここも大切なことなのですが、どんなポーションでも、もって三年だといわれています。それまでに使うか売って、新しいものと交換しましょう」
そうか、だからたまにグレードの高いポーションが出回るのか!
効力が落ちる前にお店に売る人がいるんだね。
「あと、魔力ポーションも冒険者、特にパールのような身体強化に頼りがちなタイプには必要です。 このポーションは何本でも飲めますが、飲み過ぎると魔力酔いの症状がおこるので、気をつけてくださいね。色はキレイなピンク。これも透明感のある濃いピンク色ほど高品質で、古くなると白く濁りだします。価格はたしか、中級ポーションと同じ大銀貨五枚でした」
「王宮の売店が無難なのはわかったが、やはりポーションでは限界があるのだな。そうなると……ヒールか?」
待ってましたよ、次はヒールだ!
あれっ?!
なんだかルート様って、聞き上手……
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