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69. 採取袋を買いに行く
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キラン キラン
んーっ、この香り落ち着くなぁ~!
「あら、パールちゃんおかえりなさい! どう、うまくいけたの?」
「はい。キノコの女王をギルドに、七本売ってきました!」
「七本も?! よかったわね」
「あのぉ、これが採れた中で一番大きなキノコの女王です。あと、お土産のバンブの葉」
カウンターの上へキノコの女王とお土産のバンブの葉、五十枚を置く。
メリッサお姉さんはキノコの女王を丁寧に優しく持って確かめると。
「すごくよいモノだわ!」
満足そうにうなずいて、また……
「パールちゃん。今回も非常に申し訳ないけど、明日また来てくれる? お金も明日払うわ! ホントにごめんなさい。キノコの女王はキチンと保存をしたいから、先にもらっておくわね!」
そう告げるとお土産のバンブの葉と一緒に、細心の注意を払って店の奥へ持っていく。
戻ってきたと思ったら……
「さあ一刻も早くギルドへ行って、キノコの女王を買いに行かなきゃっ!」
あわててお店に鍵をかけ、看板を休憩中にするとまた走って行ってしまった。
♢♢
キラン キラン
ハーブの香りを吸い込む……
メリッサお姉さんキノコの女王買えたのかなぁ?
「パールちゃん、いらっしゃい! 昨日はごめんなさいね。でも、二本買えたわよ! 状態もいいし、処理もバッチリよ」
そう言ってキノコの女王のお金を渡してくれる。
金貨一枚と大銀貨三枚だった。
大銀貨三枚はギルドよりも多いし、金額が違う。
そんなにいらないっと告げると、これは一本がすごく大きいから査定も高くなって当然だと言う。
冒険者はお金をかならず受け取らなきゃダメだといつもメリッサお姉さんには教えられていたから、素直に受け取っておく。
こんな高いキノコを使ってどんなポーションができるのか?
聞いても、ふ、ふ、ふっ、と笑うだけで教えてくれない。
なんだか不気味で、それ以上は聞けないな……
それからまた薬草を一揃え買い、銀貨五枚を支払う。
急に野宿してもいいように揃えておくことにした。
メリッサお姉さんから薬草は、できるだけ一年以内に使うほうが効き目が断然良いと教えてもらう。
虫よけは、大事! 覚えておこう!
冒険の話と細工師の親方の話を少しして、薬師メリッサを出てくる。
これからしばらくは虫よけの薬草が効いているから、たまに野宿をしながら森とダンジョンの探検をしようかな?
薬師メリッサの帰り道、歩きながら考え思いつく。
そうだ!
なら、あのウロに毛布と革と布の採取袋を置いておくと便利かも?
毎回持っていくのも面倒だし、その分なにか持って帰れるよね!
明日の予定が決まった。
ウロに置いておく荷物をウロに持っていく日!
そうなると、採取用の袋が足りないので少し買い足すことにする。
確か、あの親方のお店の近所にそういった雑貨を売っているお店があったような……
今日はそこに行こう!
親方のお店が森の端、街はずれにあるとするとその雑貨屋さんは、街の端。
少し離れているけど、お隣さん同士になるのかな?
「いらしゃい! なにかお探しかい?」
親方と同じ歳ぐらいのお婆さんが声をかけてきた。
「採取用の袋が欲しいのだけど……」
「お客さん、若いのに冒険者かい? それなら薬草採取の袋だね! いろんなサイズがあるから、箱で金額を分けているんだよ。だいたい 大、中、小、になっていて銅貨八枚と五枚と三枚だね。あとは大袋がひとつ銀貨一枚。ほかはまたそのつど聞いておくれ」
「わかりました。あの、触ってみてもいいですか?」
お婆さんのお許しをもらい選んでいく。
「お客さん、何枚かいるのかい? それならお得なセットがあるよ! 大袋一枚に大、中、小が二枚ずつそれにおまけで中袋がもう一枚ついて、その上値段もおまけして全部で銀貨四枚! お客さんの好きなのをこの箱から選んでおくれ!」
たしかに安い……
でも、そんなに布の採取袋がいるかなぁ?
「ちょっと、多いかも……革の採取袋も欲しいし」
「革の採取袋もいるのかい?! ここにあるよ! 革の袋は大と中二種類で大が銀貨一枚、中が銅貨八枚。これもセットがあるからね。これは二枚ずつで、銀貨三枚だよ。採取するならこれぐらいは必要さ! 全部買ってくれたら、そこにある髪どめの革ヒモをひとつサービスしてあげよう。これなんかお客さんのベストと似た色でかわいいだろう!」
たしかに、ベストと似た色の革ヒモだ。
銅貨三枚と書いてある。
どーしよう……多いと思う……けど……
お婆さんの笑顔のアツがすごくて、断れない……
(チェリー、どうしよう?!)
(はい。どうせ買うことになるのなら、もうひとつおまけしてもらって買うというのはどうでしょう)
そうだね、もう断れないないよね……
「じゃあ、あとなにかもうひとつおまけしてくれたら、全部買おうかなぁ?」
「……お客さんやるね。それじゃぁ思い切って、革ヒモの替えをもうひとつ! おまけするよ!」
(思い切って? また革ヒモ……チェリー~)
(はい。なにかっと、いうからです。パールの欲しいモノを今度からは告げましょう。よい勉強です)
わたしはお店のお婆さんとのかけ引きで負けたのか?
チェリーは勉強だというし……
箱から袋とおまけのヒモを選んで銀貨七枚を払い、宿屋へ帰ることにする。
お店のお婆さんはにっこり笑顔で元気よく。
「またきておくれ! 待ってるよ!」
もう当分こないと思う、袋がいっぱいだよ。
「……また、きます」
心にもないことを言ってしまった……
しょうがない、明日はこれを全部持って行こう。
ウロにも採取ワンセットを置くと決めた。
はぁーっ、すごい荷物になりそうな予感?
明日はいつもよりだいぶ早めに起きて出発しよう。
宿屋についたら一番に、オヤジさんへ告げる。
「明日の朝食は、早めでお願いしまーす!!」
んーっ、この香り落ち着くなぁ~!
「あら、パールちゃんおかえりなさい! どう、うまくいけたの?」
「はい。キノコの女王をギルドに、七本売ってきました!」
「七本も?! よかったわね」
「あのぉ、これが採れた中で一番大きなキノコの女王です。あと、お土産のバンブの葉」
カウンターの上へキノコの女王とお土産のバンブの葉、五十枚を置く。
メリッサお姉さんはキノコの女王を丁寧に優しく持って確かめると。
「すごくよいモノだわ!」
満足そうにうなずいて、また……
「パールちゃん。今回も非常に申し訳ないけど、明日また来てくれる? お金も明日払うわ! ホントにごめんなさい。キノコの女王はキチンと保存をしたいから、先にもらっておくわね!」
そう告げるとお土産のバンブの葉と一緒に、細心の注意を払って店の奥へ持っていく。
戻ってきたと思ったら……
「さあ一刻も早くギルドへ行って、キノコの女王を買いに行かなきゃっ!」
あわててお店に鍵をかけ、看板を休憩中にするとまた走って行ってしまった。
♢♢
キラン キラン
ハーブの香りを吸い込む……
メリッサお姉さんキノコの女王買えたのかなぁ?
「パールちゃん、いらっしゃい! 昨日はごめんなさいね。でも、二本買えたわよ! 状態もいいし、処理もバッチリよ」
そう言ってキノコの女王のお金を渡してくれる。
金貨一枚と大銀貨三枚だった。
大銀貨三枚はギルドよりも多いし、金額が違う。
そんなにいらないっと告げると、これは一本がすごく大きいから査定も高くなって当然だと言う。
冒険者はお金をかならず受け取らなきゃダメだといつもメリッサお姉さんには教えられていたから、素直に受け取っておく。
こんな高いキノコを使ってどんなポーションができるのか?
聞いても、ふ、ふ、ふっ、と笑うだけで教えてくれない。
なんだか不気味で、それ以上は聞けないな……
それからまた薬草を一揃え買い、銀貨五枚を支払う。
急に野宿してもいいように揃えておくことにした。
メリッサお姉さんから薬草は、できるだけ一年以内に使うほうが効き目が断然良いと教えてもらう。
虫よけは、大事! 覚えておこう!
冒険の話と細工師の親方の話を少しして、薬師メリッサを出てくる。
これからしばらくは虫よけの薬草が効いているから、たまに野宿をしながら森とダンジョンの探検をしようかな?
薬師メリッサの帰り道、歩きながら考え思いつく。
そうだ!
なら、あのウロに毛布と革と布の採取袋を置いておくと便利かも?
毎回持っていくのも面倒だし、その分なにか持って帰れるよね!
明日の予定が決まった。
ウロに置いておく荷物をウロに持っていく日!
そうなると、採取用の袋が足りないので少し買い足すことにする。
確か、あの親方のお店の近所にそういった雑貨を売っているお店があったような……
今日はそこに行こう!
親方のお店が森の端、街はずれにあるとするとその雑貨屋さんは、街の端。
少し離れているけど、お隣さん同士になるのかな?
「いらしゃい! なにかお探しかい?」
親方と同じ歳ぐらいのお婆さんが声をかけてきた。
「採取用の袋が欲しいのだけど……」
「お客さん、若いのに冒険者かい? それなら薬草採取の袋だね! いろんなサイズがあるから、箱で金額を分けているんだよ。だいたい 大、中、小、になっていて銅貨八枚と五枚と三枚だね。あとは大袋がひとつ銀貨一枚。ほかはまたそのつど聞いておくれ」
「わかりました。あの、触ってみてもいいですか?」
お婆さんのお許しをもらい選んでいく。
「お客さん、何枚かいるのかい? それならお得なセットがあるよ! 大袋一枚に大、中、小が二枚ずつそれにおまけで中袋がもう一枚ついて、その上値段もおまけして全部で銀貨四枚! お客さんの好きなのをこの箱から選んでおくれ!」
たしかに安い……
でも、そんなに布の採取袋がいるかなぁ?
「ちょっと、多いかも……革の採取袋も欲しいし」
「革の採取袋もいるのかい?! ここにあるよ! 革の袋は大と中二種類で大が銀貨一枚、中が銅貨八枚。これもセットがあるからね。これは二枚ずつで、銀貨三枚だよ。採取するならこれぐらいは必要さ! 全部買ってくれたら、そこにある髪どめの革ヒモをひとつサービスしてあげよう。これなんかお客さんのベストと似た色でかわいいだろう!」
たしかに、ベストと似た色の革ヒモだ。
銅貨三枚と書いてある。
どーしよう……多いと思う……けど……
お婆さんの笑顔のアツがすごくて、断れない……
(チェリー、どうしよう?!)
(はい。どうせ買うことになるのなら、もうひとつおまけしてもらって買うというのはどうでしょう)
そうだね、もう断れないないよね……
「じゃあ、あとなにかもうひとつおまけしてくれたら、全部買おうかなぁ?」
「……お客さんやるね。それじゃぁ思い切って、革ヒモの替えをもうひとつ! おまけするよ!」
(思い切って? また革ヒモ……チェリー~)
(はい。なにかっと、いうからです。パールの欲しいモノを今度からは告げましょう。よい勉強です)
わたしはお店のお婆さんとのかけ引きで負けたのか?
チェリーは勉強だというし……
箱から袋とおまけのヒモを選んで銀貨七枚を払い、宿屋へ帰ることにする。
お店のお婆さんはにっこり笑顔で元気よく。
「またきておくれ! 待ってるよ!」
もう当分こないと思う、袋がいっぱいだよ。
「……また、きます」
心にもないことを言ってしまった……
しょうがない、明日はこれを全部持って行こう。
ウロにも採取ワンセットを置くと決めた。
はぁーっ、すごい荷物になりそうな予感?
明日はいつもよりだいぶ早めに起きて出発しよう。
宿屋についたら一番に、オヤジさんへ告げる。
「明日の朝食は、早めでお願いしまーす!!」
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