私の初めての恋人は吸血鬼の先輩でした

プロローグ

私は辺境の貴族エインヘリャル家の娘ソフィア。貴族の娘というところ以外にまるで特徴などない。ただ両親に

「ソフィ、あなたには魔法の適正があるから」

と魔法学校に行くことを薦められるがままに、魔法学校行くことになった。なった。そう、なった。
だけど




「ねぇ、首、見せて」

「ひっ、いや」

「そんな事言わないの、ほら」

「ひゃ」

「綺麗ね」

「な、なんでこんなこと」

「ふふっ、なんでかしらね？」

妖艶に笑みを浮かべた先輩の八重歯が光る。


なんでこんな事に...