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38話・最後のサッカー
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秋も深まり、とうとう俺のサッカー部での最後の試合になった。
すでにもう引退していて部にも出ていないが、ケジメとして部活内での引退試合となったんだ。
その校内試合に美波が見に来てくれる事になった。
楽しかった文化祭シーズンも終わったから、後はこの試合さえ終われば完全に急性骨髄性白血病の治療と向き合う事になる。前回の抗ガン剤治療から大きな変化は無いが、やはり完治ではないから今後の治療を考える次期だ。
色々な人間関係の問題もクリアして、美波との正式な交際もしていて俺達の関係だけは順調だ。
問題は俺の病気のみ。
もうどこまで俺の体力が持つかはわからないが、今日でサッカー部も完全に引退する。
この試合結果も残らないような部内の練習試合が俺の最期のサッカーだ。
敵は蹴栄の一年を主体としたメンバー。
(一年前の俺は絶対に上級生からスタメンを奪って全国大会優勝。そして、Jリーグデビューの野望を掲げていた。今年の一年はどいつもイマイチな奴が多かったが、俺がいなくなって顔つきが変わってる。ギラギラした、一年前の俺と同じ顔だ)
各ポジションにつく一年を見て俺は安心した。
あの面構えなら、蹴栄学園サッカー部は切磋琢磨して更に上にいけるはず。
全国大会優勝も今年度はいけるな……。
後輩達の変化を胸に刻み、大きく息を吐いて自陣の真ん中にいる俺は引退試合の空を見上げた。
(……)
雲一つ無い青空はとにかく青く、青く、青く……途方も無い青さで俺を見つめている。そして桜道方向を見ると、ゴール裏の土手あたりに美波の姿が見えた。俺のチームが攻撃する時は美波の方に攻めるからそこの方が見やすからだろう。かつてのファンの女の子達や、ユース関係者など様々な人間がこの試合に足を運んでいる。俺はそれに感謝した。
(さて、ファンだけじゃなく、あの女の為にもカッコいい所見せないとな。一年達には悪いが、俺の大活躍の場にさせてもらうぜ)
俺のサッカー人生はこの蹴栄サッカー部に全て捧げるぜ。
そして、俺の生き様を美波にも見ていて欲しい。
そして、試合開始のホイッスルが鳴り俺の引退試合が始まった。
※
「下がれ! ……下がれ!」
前半終了間際のフリーキックの場面になり、壁を作るチームメイト達にもっと下がれ!と要求した。右サイドに近い位置から距離にして20メートルほど。直接ゴールを狙える位置だ。
(おそらく最後のフリーキック。これは決めないとな……)
大きく息を吐き、自分の周囲に円のオーラを作り出す。現実的にはそんなものは存在しないが、これはキッカーとしての俺のルーティーンでもあった。この円の中から放たれるキックで、幾度も俺はチームを救って来た。主審の笛が鳴り、俺は動き出す。
「……!」
その前半ラストのフリーキックは、無回転の軌道を描いたままゴールへ向かった。そして右上のクロスバーに嫌われてゴールにはならなかったんだ。
結果的に、試合は3-2で俺達のチームが勝利した。
2得点で勝利に貢献した俺はMVPにはなれなかった。
理由は前半のみしか出場出来なかったからだ。
自分自身で後半は無理と判断した。
結果的に試合は負けたが、2得点を上げた一年がMVPになったんだ。
その一年は攻撃に守備によく動いていた。三石と俺が抜けた穴はコイツが何とかしてくれそうだ。
そして、サッカー部の連中に挨拶をし、新キャプテンの二年とそれを支える三年の副キャプテンの紹介があった。俺は蹴栄学園でのサッカー部活動とサッカー人生に別れを告げた。
最後に一人でグラウンドで蹴るフリーキックは大きく外れてしまい、ゴール裏の土手にいる美波がボールを拾ってくれた。これからの戦いは病気だ。けど、あの女が側にいてくれれば大丈夫。
その帰り道、やはり言葉数が少なくなる俺に美波は積極的に話しかけてくれていた。
気を緩めたらどうしても泣いてしまいそうで、俺はあまり話す事が出来なかった。
それをわかる美波は話題が尽きないように色々と話してくれている。
「ゴールした時のフリーキックの軌道が凄かった! キーパー動けてなかったし!」
「ボールに魂、込めたからな。この左腕のミサンガのおかげでもある」
「そりゃ、私は勝利の女神ですから。えっへん!」
「自分で言うか?」
「それに前半の1点目の得点シーン覚えてる?」
「あぁ、俺の得点シーンだしな。相手ディフェンダーの裏のスペースでボールを受けてからのゴール。動き出しとトラップが良かったな」
「確かにあの吸い付くようなトラップのシュートは見事だった。実際、強風が吹いて線審が見えてなかったようだったけど、あれオフサイドだよね? 私はそう思ったけど?」
「確かにアレはオフサイドだ。際どいけど、味方にパスを出される瞬間には相手ディフェンダーの後ろにいたよ。プロなら今はビデオ判定があるからアウトだな」
「んじゃ、その後のペナルティエリア前でタックルくらった時は? あれもそこまでのタックルには見えなかったけど?」
「アレはマリーシアだ。本当は大したダメージじゃないが、アレでフリーキックを得て得点した。サッカーのテクニックだぜマリーシアも。てか、マリーシアはわからない言葉か」
「マリーシア? あ、わかった! ピンポン!」
「スイッチを押した美波さんに解答権があります。それでは答えをどうぞ!」
と、俺は手をマイクのようにして美波の口の前で止めた。
「マリーシアとはズル賢さ。つまり、引退試合という名目を利用して、わざと痛いフリをして自分が活躍する為のチャンスを生み出し、仲間達を上手く騙して当たり前のようにゴールまで奪う、正に完全犯罪のようなエグいテクニック……」
「ちょっと待て美波?俺は別にそこまで綿密に計画してたわけじゃないぜ? 美波さーん……信用してないねー?」
疑いの顔を持つ美波をくすぐる事にした。
いつもやられてる美波必殺の指つつきを脇腹にしてやった。
「あっ……」
「あ! ゴメン!」
試合の疲れたからか、脇腹じゃなくて胸をつついてしまった。やっちまった! と思いつつ、美波の顔の変化を伺う。俯き加減で下を見ているので、これはマズイ……と思ってしまう。
「美波悪い。マジで悪い。まさかこんなミスをするとは思ってなかった。マジでゴメン」
「……」
「ワザとじゃないぜ? 機嫌直してくれよ。何でもするからさ?」
「……」
完全に落ち込んでるよ……。
どうしたらいい? サッカーなら次の判断は的確に出来ても、俺は女の子を的確にあやつる力は無い。しかし、最大限の考えでどうにかするしかない!
「あーじゃ、パフェ行こうか? パフェ食べたいよな! うん、試合の後は甘いもの食べたいよ! そうだパフェがいい! パフェ! パフェ!」
と、かなり不自然に盛り上がるが美波は相変わらず下を向いたままだ。
サッカーボールを扱えても、女の子の扱いは素人だ。ファンの女の子達は俺が気を使う必要もほとんど無かったし、美波以外とは交際経験も無い。女とはファンタジスタと呼ばれる俺でもコントロール不可能な存在のようだ。
(このままだと、引退試合の日に別れる? うわ、それはキツイぜ。それだけは勘弁。でも美波完全に下向いてるしな……俺は本当サッカー以外ダメだな……)
もうどうしたらいいかわからない俺は、もう一度美波に聞いてみる。
「パフェでも……ダメか美波? 別れたくないんだよ。何か言ってくれよ……」
「ダメ」
「ならどうしたらいい? どうしたら許される?」
すると、美波は指で2という意味なのか中指と人差し指を立てた。それを不審に思う俺は再度尋ねる。
「数字の2という意味か? それは何かを2つ必要って事か? そこだけ教えてくれるか?」
「そう2つ。2つ必要」
「何が2つ必要か教えてくれるか?」
「パフェ2つなら許してあげる」
よし! と思う俺は即答する。
「わかったパフェ2つで許してくれるなら……って! お前!」
下を向いていた美波はニカッと舌を出し笑った。
ダブルピースサインで踊ってもいる。
「何じゃこりゃ……」
さっきまで泣きそうになっている奴がここまでいきなり変わるのはおかしい。つまり、これまでの暗い雰囲気は芝居だ。俺は美波の陣地でいいようにボール回しをされて、ただ疲弊していたようだ。
「ま、あんなのよくある事故でしょ? そんな胸つつき程度で私がヘコむとでも思うの? 今のはマリーシアよ、マリーシア」
「マリーシア……何のマリーシアだよ?」
「あらわからないの? パフェを奢ってもらう為のマリーシアよん?」
「やられた……完全にやられた。ズル賢いな美波」
まさか覚えたてのようなマリーシアをいきなり使うとはな。流石は俺が惚れた女。恐るべき女だ。ならば、俺も恥を承知でもう一度チャレンジしてみる。
「美波、もう一度つついていい?」
「ん? 今はダメ! 今度いっぱいさせてあげる!」
満面の笑みで答えられ、俺の弱い下心は粉砕されてしまう。
「こ……今度はいっぱいしていいのか……。何か興奮して鼻血出そうな感じ。あれ? 出てる?」
美波の台詞で興奮してしまう俺は漫画みたいに鼻血を出していた。
美波も驚きながら鼻血の処理をしてくれた。
そんなこんなで、俺のサッカー引退試合は完全燃焼で終わったんだ。
すでにもう引退していて部にも出ていないが、ケジメとして部活内での引退試合となったんだ。
その校内試合に美波が見に来てくれる事になった。
楽しかった文化祭シーズンも終わったから、後はこの試合さえ終われば完全に急性骨髄性白血病の治療と向き合う事になる。前回の抗ガン剤治療から大きな変化は無いが、やはり完治ではないから今後の治療を考える次期だ。
色々な人間関係の問題もクリアして、美波との正式な交際もしていて俺達の関係だけは順調だ。
問題は俺の病気のみ。
もうどこまで俺の体力が持つかはわからないが、今日でサッカー部も完全に引退する。
この試合結果も残らないような部内の練習試合が俺の最期のサッカーだ。
敵は蹴栄の一年を主体としたメンバー。
(一年前の俺は絶対に上級生からスタメンを奪って全国大会優勝。そして、Jリーグデビューの野望を掲げていた。今年の一年はどいつもイマイチな奴が多かったが、俺がいなくなって顔つきが変わってる。ギラギラした、一年前の俺と同じ顔だ)
各ポジションにつく一年を見て俺は安心した。
あの面構えなら、蹴栄学園サッカー部は切磋琢磨して更に上にいけるはず。
全国大会優勝も今年度はいけるな……。
後輩達の変化を胸に刻み、大きく息を吐いて自陣の真ん中にいる俺は引退試合の空を見上げた。
(……)
雲一つ無い青空はとにかく青く、青く、青く……途方も無い青さで俺を見つめている。そして桜道方向を見ると、ゴール裏の土手あたりに美波の姿が見えた。俺のチームが攻撃する時は美波の方に攻めるからそこの方が見やすからだろう。かつてのファンの女の子達や、ユース関係者など様々な人間がこの試合に足を運んでいる。俺はそれに感謝した。
(さて、ファンだけじゃなく、あの女の為にもカッコいい所見せないとな。一年達には悪いが、俺の大活躍の場にさせてもらうぜ)
俺のサッカー人生はこの蹴栄サッカー部に全て捧げるぜ。
そして、俺の生き様を美波にも見ていて欲しい。
そして、試合開始のホイッスルが鳴り俺の引退試合が始まった。
※
「下がれ! ……下がれ!」
前半終了間際のフリーキックの場面になり、壁を作るチームメイト達にもっと下がれ!と要求した。右サイドに近い位置から距離にして20メートルほど。直接ゴールを狙える位置だ。
(おそらく最後のフリーキック。これは決めないとな……)
大きく息を吐き、自分の周囲に円のオーラを作り出す。現実的にはそんなものは存在しないが、これはキッカーとしての俺のルーティーンでもあった。この円の中から放たれるキックで、幾度も俺はチームを救って来た。主審の笛が鳴り、俺は動き出す。
「……!」
その前半ラストのフリーキックは、無回転の軌道を描いたままゴールへ向かった。そして右上のクロスバーに嫌われてゴールにはならなかったんだ。
結果的に、試合は3-2で俺達のチームが勝利した。
2得点で勝利に貢献した俺はMVPにはなれなかった。
理由は前半のみしか出場出来なかったからだ。
自分自身で後半は無理と判断した。
結果的に試合は負けたが、2得点を上げた一年がMVPになったんだ。
その一年は攻撃に守備によく動いていた。三石と俺が抜けた穴はコイツが何とかしてくれそうだ。
そして、サッカー部の連中に挨拶をし、新キャプテンの二年とそれを支える三年の副キャプテンの紹介があった。俺は蹴栄学園でのサッカー部活動とサッカー人生に別れを告げた。
最後に一人でグラウンドで蹴るフリーキックは大きく外れてしまい、ゴール裏の土手にいる美波がボールを拾ってくれた。これからの戦いは病気だ。けど、あの女が側にいてくれれば大丈夫。
その帰り道、やはり言葉数が少なくなる俺に美波は積極的に話しかけてくれていた。
気を緩めたらどうしても泣いてしまいそうで、俺はあまり話す事が出来なかった。
それをわかる美波は話題が尽きないように色々と話してくれている。
「ゴールした時のフリーキックの軌道が凄かった! キーパー動けてなかったし!」
「ボールに魂、込めたからな。この左腕のミサンガのおかげでもある」
「そりゃ、私は勝利の女神ですから。えっへん!」
「自分で言うか?」
「それに前半の1点目の得点シーン覚えてる?」
「あぁ、俺の得点シーンだしな。相手ディフェンダーの裏のスペースでボールを受けてからのゴール。動き出しとトラップが良かったな」
「確かにあの吸い付くようなトラップのシュートは見事だった。実際、強風が吹いて線審が見えてなかったようだったけど、あれオフサイドだよね? 私はそう思ったけど?」
「確かにアレはオフサイドだ。際どいけど、味方にパスを出される瞬間には相手ディフェンダーの後ろにいたよ。プロなら今はビデオ判定があるからアウトだな」
「んじゃ、その後のペナルティエリア前でタックルくらった時は? あれもそこまでのタックルには見えなかったけど?」
「アレはマリーシアだ。本当は大したダメージじゃないが、アレでフリーキックを得て得点した。サッカーのテクニックだぜマリーシアも。てか、マリーシアはわからない言葉か」
「マリーシア? あ、わかった! ピンポン!」
「スイッチを押した美波さんに解答権があります。それでは答えをどうぞ!」
と、俺は手をマイクのようにして美波の口の前で止めた。
「マリーシアとはズル賢さ。つまり、引退試合という名目を利用して、わざと痛いフリをして自分が活躍する為のチャンスを生み出し、仲間達を上手く騙して当たり前のようにゴールまで奪う、正に完全犯罪のようなエグいテクニック……」
「ちょっと待て美波?俺は別にそこまで綿密に計画してたわけじゃないぜ? 美波さーん……信用してないねー?」
疑いの顔を持つ美波をくすぐる事にした。
いつもやられてる美波必殺の指つつきを脇腹にしてやった。
「あっ……」
「あ! ゴメン!」
試合の疲れたからか、脇腹じゃなくて胸をつついてしまった。やっちまった! と思いつつ、美波の顔の変化を伺う。俯き加減で下を見ているので、これはマズイ……と思ってしまう。
「美波悪い。マジで悪い。まさかこんなミスをするとは思ってなかった。マジでゴメン」
「……」
「ワザとじゃないぜ? 機嫌直してくれよ。何でもするからさ?」
「……」
完全に落ち込んでるよ……。
どうしたらいい? サッカーなら次の判断は的確に出来ても、俺は女の子を的確にあやつる力は無い。しかし、最大限の考えでどうにかするしかない!
「あーじゃ、パフェ行こうか? パフェ食べたいよな! うん、試合の後は甘いもの食べたいよ! そうだパフェがいい! パフェ! パフェ!」
と、かなり不自然に盛り上がるが美波は相変わらず下を向いたままだ。
サッカーボールを扱えても、女の子の扱いは素人だ。ファンの女の子達は俺が気を使う必要もほとんど無かったし、美波以外とは交際経験も無い。女とはファンタジスタと呼ばれる俺でもコントロール不可能な存在のようだ。
(このままだと、引退試合の日に別れる? うわ、それはキツイぜ。それだけは勘弁。でも美波完全に下向いてるしな……俺は本当サッカー以外ダメだな……)
もうどうしたらいいかわからない俺は、もう一度美波に聞いてみる。
「パフェでも……ダメか美波? 別れたくないんだよ。何か言ってくれよ……」
「ダメ」
「ならどうしたらいい? どうしたら許される?」
すると、美波は指で2という意味なのか中指と人差し指を立てた。それを不審に思う俺は再度尋ねる。
「数字の2という意味か? それは何かを2つ必要って事か? そこだけ教えてくれるか?」
「そう2つ。2つ必要」
「何が2つ必要か教えてくれるか?」
「パフェ2つなら許してあげる」
よし! と思う俺は即答する。
「わかったパフェ2つで許してくれるなら……って! お前!」
下を向いていた美波はニカッと舌を出し笑った。
ダブルピースサインで踊ってもいる。
「何じゃこりゃ……」
さっきまで泣きそうになっている奴がここまでいきなり変わるのはおかしい。つまり、これまでの暗い雰囲気は芝居だ。俺は美波の陣地でいいようにボール回しをされて、ただ疲弊していたようだ。
「ま、あんなのよくある事故でしょ? そんな胸つつき程度で私がヘコむとでも思うの? 今のはマリーシアよ、マリーシア」
「マリーシア……何のマリーシアだよ?」
「あらわからないの? パフェを奢ってもらう為のマリーシアよん?」
「やられた……完全にやられた。ズル賢いな美波」
まさか覚えたてのようなマリーシアをいきなり使うとはな。流石は俺が惚れた女。恐るべき女だ。ならば、俺も恥を承知でもう一度チャレンジしてみる。
「美波、もう一度つついていい?」
「ん? 今はダメ! 今度いっぱいさせてあげる!」
満面の笑みで答えられ、俺の弱い下心は粉砕されてしまう。
「こ……今度はいっぱいしていいのか……。何か興奮して鼻血出そうな感じ。あれ? 出てる?」
美波の台詞で興奮してしまう俺は漫画みたいに鼻血を出していた。
美波も驚きながら鼻血の処理をしてくれた。
そんなこんなで、俺のサッカー引退試合は完全燃焼で終わったんだ。
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