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1話・グレイの赤井総司
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女は恋多き生き物だ。
俺は毎日のように恋バナを聞かされている。
そして、それを「掃除」する役割でもある。
恋愛掃除相談をしている俺は、学校ではそれが日常だ。
恋は生まれては咲き、途方もなく美しくも咲く事もあれば、醜く咲き乱れる事もある。自分の身に降りかかる可能性のある恋は掃除するのが常だ。
恋と性欲と愛の区別はつかない。
恋愛とは深みに行けば行くほど人を狂わせ、人生すら破綻してしまう。しかも、深みにハマっている自分にすら気づかないのが当たり前だ。
もう、恋愛絡みで苦しんで人生を狂わせたくない。高校から転校したのをキッカケに俺は今までの自分を変えた。
今は誠高校一年の俺は夏休み期間を過ごしている。暑かった八月も友達の石田勇が住んでいるお寺の掃除や、マコトプールのインストラクターのバイトをして過ごしていた。
将来はスポーツクラブとかの水泳のインストラクターを目指している。水泳は好きだが、水の中で他人と競争したいと言うわけじゃない。ただ、水という「無」を感じさせてくれる場所にいたいだけだ。
無は楽で気持ちいいからな。
俺は容姿はそこそこ良く、身長も180センチ程あり女性客のウケもいい。俺個人を慕う客が増えれば時給とか待遇が上がる。そして、俺もインストラクターとしての経験が増す。金も経験も得て一石二鳥だ。
夜のマコトプールで人気の無いプール無いを清掃し終わる俺は、水着姿で周囲の最終確認をしていた。ガラスの窓から月明かりに照らされるプールの水面がゆらゆら揺れて、その不起訴な動きと静寂に満ちた空間が好きだった。掃除も終わりリラックスしている俺の耳に誰かの声が響いた。
「総司君。赤井総司君。掃除の方は終わったかな?」
「フルネームで呼ぶな。石田勇君。お前が床を汚したせいでプールが潰れる。散れ」
「僕まで君付けかい。怒るなよー総司。僕はこのマコトプールの利益に貢献してるはずだよ。春から僕の知り合いがよく来てくれて利用客も増えてるし、総司の時給も上がったじゃないか。万事オッケーです!」
「こっちは波乱万丈だ」
「お互いグレイなんだから波乱万丈でしょうに」
「まぁ……な」
色々と言いたい事はあるが、勇には世話にもなってるから少しのからかいは流すようにしてる。この石田勇は身長は185センチほとあり、髪型は茶髪の肩まであるぐらいの長めの髪型だ。服装はハワイ帰り? と言わんばかりのアロハシャツに細身のジーンズ。いつもニコニコしていて人に優しい。まるで犬のようにじゃれて来るタイプだ。
でも、必要以上に何かをしないのは勇が同性愛者だからでもある。
そう、俺の友達は同性愛者だ。
昔はホモ。今はオネエと言われている立場のグレイゾーンの人間だ。俺達はそのグレイゾーンを略して「グレイ」と呼んでいる。
勇とは中学の卒業と共に転校して来た誠高校で仲良くなった。正確には、入学前のある寺の近くでなんだが今はその話はいい。
俺は中学時代の出来事から人間不振になっている。
女に好かれないように、転校した高校では勇と同じのグレイという事にしていた。
女と仲良くしても、それ以上を求めないように。恋は自分を制御出来なくさせる花だ。ただ息をしているだけで苦しくて仕方ない。
相手の事を考えて、今何をしてるのか? 何を食べて何を飲んでいるのか? その微笑みは誰に向けられたモノなのか――。
永遠に抜け出せない螺旋迷宮であり、俺は中学時代にその迷宮でゴミになった。ゴミは掃除されて消滅しないとならない。
だが人間が一人消えるのは事件になる。
中学の卒業前に父親が都内から神奈川へ転勤する事になり、高校からは新しいスタートが切れた。中学の連中とも縁が切れて俺はグレイとして生活している。
とりあえず勇が他のスタッフにもモテてるとは言え、部外者が営業時間外にプールに忍び込んで来たのは良くないから勇を軽く叱る。
「わざわざこんな時間に何の用だ勇。ここはナイトプールはしてないぞ?」
「わかってるよ。今日は総司への夏休みプレゼントを連れて来たよ」
「夏休みプレゼント? 意味わからんし。その様子だとホストのバイトは稼げてそうだな」
「まぁねん。僕は優しいし、ビジュアルはピカイチだから稼げてるよ。学校には内緒だけどね」
「学校に内緒なクセに、お寺の住職と面接に行った話は面白過ぎて誰かに話したくもなる」
「総司! それは内緒、内緒」
実は勇は家出をして親戚のお寺に住み込んで
いる。住職も勝手な事をされたら困るから、わざわざホストの面接までついていったようだ。問題があるとは思うが、中々面白い住職だ。
「……でも、お前がホストのバイトで上手くいっていて良かったよ。ただ高校生なんだから無理はするなよ」
「わかってるよ。でも、世の中のルールを守っていたら僕のようなグレイゾーンの存在は生きてはいけない」
「まぁ……な」
「いくら社会のルールが変わっても、差別や偏見は無くならない。それが現実。もしそれが出来れば世界から戦争すら無くなるはず」
「突飛な話だけどそういう事か。ルールが出来てもイジメも無くなる事は無く、増える一方でもある。俺はお前を尊敬するよ勇」
「なら、愛して?」
瞬時に水着の腰にある水鉄砲を撃つ。
顔面に水を浴びた勇は少し逃げる。
落し物として拾った物を腰に仕込んでおいて良かった。
「ねぇ、総司。総司は恋と性欲と愛の区別が付かないから恋はしないような事を言ってたけど、これからもグレイでいるつもり?」
「当分はな。恋と性欲と愛の区別はつける必要はある。だから俺は……あんな思いを……」
中学時代にある女とのトラブルを思い出す。それから、恋愛感情を出す怖さが俺を支配していた事に気付いた。恋と性欲と愛の区別がつかない獣の俺は、いつか人を壊してしまう気がしたんだ。これはグレイになった事で気付けた事だった。
それを察する勇は、
「恋とか性欲とか愛とか堅苦しく考えないでも、そんな事自体わからないぐらいが丁度いいよ。今の恋を大事にしていれば、僕はそれで満足」
「恋愛は細かい事を考えて生まれるものじゃない。いつの間にか自然と生まれるものだ。が勇の持論だったな。否定はしないが、俺は恋と性欲と愛は区別してから恋愛はあると思いたい」
「そっか。んじゃね総司。お寺の掃除のバイトもヨロシクね!」
「お前がサボってるのは住職にバレてるぞ。それに夏休みももう終わるから、夜遊びに慣れてると朝起きられないぞ?」
「起きてすぐ掃除が出来る総司は素晴らしいよ。総司は僕のお嫁さんにしたいよ」
「アホか。散れ」
茶化してくる勇に水鉄砲を撃ちまくり退散させた。
あまり依存されたり、されると俺は息苦しさを感じる。程よい距離感があるのが理想だ。
今は人と距離を置いて距離感を楽しみたい。
プールの監視員のバイトをしてるのも、それが理由でもある。客との距離は近くもあり、遠くもある。
それに水は穏やかで優しい。
ただ水に浮かんでいると無になれるのがいい。しゃがんでプールの真横に立ち、水を撫でた。
(このまま俺は水に溶けて消えたい気分だ)
ゆらめく水面に手を伸ばそうとする。
(……? 背後に人の気配。また勇か)
帰ったと思った勇がいると思い、咄嗟に水鉄砲を撃つ。
「起きて掃除の赤井総司を舐めるなよ?」
「起きて掃除? 赤井君。冷たいよ?」
「……あれ? 東堂さん?」
そこにはクラスメイトの黒髪ツインテールの誠高校の制服を着た少女が立っている。名前は東堂真白。真面目で他の女子とは違い、恋バナばかりをしないのがいいと思う女だ。その女を見ると、制服のシャツの下から白い下着が透けていた。
「東堂さんゴメン! 制服のシャツから下着が!」
「え? あ!? いや、大丈夫だから!」
と、東堂さんが焦る俺を抑えようと手を伸ばそうとすると滑ってしまう。
『――あっ……』
という声を上げ、俺達はプールの中に落ちた。
俺は毎日のように恋バナを聞かされている。
そして、それを「掃除」する役割でもある。
恋愛掃除相談をしている俺は、学校ではそれが日常だ。
恋は生まれては咲き、途方もなく美しくも咲く事もあれば、醜く咲き乱れる事もある。自分の身に降りかかる可能性のある恋は掃除するのが常だ。
恋と性欲と愛の区別はつかない。
恋愛とは深みに行けば行くほど人を狂わせ、人生すら破綻してしまう。しかも、深みにハマっている自分にすら気づかないのが当たり前だ。
もう、恋愛絡みで苦しんで人生を狂わせたくない。高校から転校したのをキッカケに俺は今までの自分を変えた。
今は誠高校一年の俺は夏休み期間を過ごしている。暑かった八月も友達の石田勇が住んでいるお寺の掃除や、マコトプールのインストラクターのバイトをして過ごしていた。
将来はスポーツクラブとかの水泳のインストラクターを目指している。水泳は好きだが、水の中で他人と競争したいと言うわけじゃない。ただ、水という「無」を感じさせてくれる場所にいたいだけだ。
無は楽で気持ちいいからな。
俺は容姿はそこそこ良く、身長も180センチ程あり女性客のウケもいい。俺個人を慕う客が増えれば時給とか待遇が上がる。そして、俺もインストラクターとしての経験が増す。金も経験も得て一石二鳥だ。
夜のマコトプールで人気の無いプール無いを清掃し終わる俺は、水着姿で周囲の最終確認をしていた。ガラスの窓から月明かりに照らされるプールの水面がゆらゆら揺れて、その不起訴な動きと静寂に満ちた空間が好きだった。掃除も終わりリラックスしている俺の耳に誰かの声が響いた。
「総司君。赤井総司君。掃除の方は終わったかな?」
「フルネームで呼ぶな。石田勇君。お前が床を汚したせいでプールが潰れる。散れ」
「僕まで君付けかい。怒るなよー総司。僕はこのマコトプールの利益に貢献してるはずだよ。春から僕の知り合いがよく来てくれて利用客も増えてるし、総司の時給も上がったじゃないか。万事オッケーです!」
「こっちは波乱万丈だ」
「お互いグレイなんだから波乱万丈でしょうに」
「まぁ……な」
色々と言いたい事はあるが、勇には世話にもなってるから少しのからかいは流すようにしてる。この石田勇は身長は185センチほとあり、髪型は茶髪の肩まであるぐらいの長めの髪型だ。服装はハワイ帰り? と言わんばかりのアロハシャツに細身のジーンズ。いつもニコニコしていて人に優しい。まるで犬のようにじゃれて来るタイプだ。
でも、必要以上に何かをしないのは勇が同性愛者だからでもある。
そう、俺の友達は同性愛者だ。
昔はホモ。今はオネエと言われている立場のグレイゾーンの人間だ。俺達はそのグレイゾーンを略して「グレイ」と呼んでいる。
勇とは中学の卒業と共に転校して来た誠高校で仲良くなった。正確には、入学前のある寺の近くでなんだが今はその話はいい。
俺は中学時代の出来事から人間不振になっている。
女に好かれないように、転校した高校では勇と同じのグレイという事にしていた。
女と仲良くしても、それ以上を求めないように。恋は自分を制御出来なくさせる花だ。ただ息をしているだけで苦しくて仕方ない。
相手の事を考えて、今何をしてるのか? 何を食べて何を飲んでいるのか? その微笑みは誰に向けられたモノなのか――。
永遠に抜け出せない螺旋迷宮であり、俺は中学時代にその迷宮でゴミになった。ゴミは掃除されて消滅しないとならない。
だが人間が一人消えるのは事件になる。
中学の卒業前に父親が都内から神奈川へ転勤する事になり、高校からは新しいスタートが切れた。中学の連中とも縁が切れて俺はグレイとして生活している。
とりあえず勇が他のスタッフにもモテてるとは言え、部外者が営業時間外にプールに忍び込んで来たのは良くないから勇を軽く叱る。
「わざわざこんな時間に何の用だ勇。ここはナイトプールはしてないぞ?」
「わかってるよ。今日は総司への夏休みプレゼントを連れて来たよ」
「夏休みプレゼント? 意味わからんし。その様子だとホストのバイトは稼げてそうだな」
「まぁねん。僕は優しいし、ビジュアルはピカイチだから稼げてるよ。学校には内緒だけどね」
「学校に内緒なクセに、お寺の住職と面接に行った話は面白過ぎて誰かに話したくもなる」
「総司! それは内緒、内緒」
実は勇は家出をして親戚のお寺に住み込んで
いる。住職も勝手な事をされたら困るから、わざわざホストの面接までついていったようだ。問題があるとは思うが、中々面白い住職だ。
「……でも、お前がホストのバイトで上手くいっていて良かったよ。ただ高校生なんだから無理はするなよ」
「わかってるよ。でも、世の中のルールを守っていたら僕のようなグレイゾーンの存在は生きてはいけない」
「まぁ……な」
「いくら社会のルールが変わっても、差別や偏見は無くならない。それが現実。もしそれが出来れば世界から戦争すら無くなるはず」
「突飛な話だけどそういう事か。ルールが出来てもイジメも無くなる事は無く、増える一方でもある。俺はお前を尊敬するよ勇」
「なら、愛して?」
瞬時に水着の腰にある水鉄砲を撃つ。
顔面に水を浴びた勇は少し逃げる。
落し物として拾った物を腰に仕込んでおいて良かった。
「ねぇ、総司。総司は恋と性欲と愛の区別が付かないから恋はしないような事を言ってたけど、これからもグレイでいるつもり?」
「当分はな。恋と性欲と愛の区別はつける必要はある。だから俺は……あんな思いを……」
中学時代にある女とのトラブルを思い出す。それから、恋愛感情を出す怖さが俺を支配していた事に気付いた。恋と性欲と愛の区別がつかない獣の俺は、いつか人を壊してしまう気がしたんだ。これはグレイになった事で気付けた事だった。
それを察する勇は、
「恋とか性欲とか愛とか堅苦しく考えないでも、そんな事自体わからないぐらいが丁度いいよ。今の恋を大事にしていれば、僕はそれで満足」
「恋愛は細かい事を考えて生まれるものじゃない。いつの間にか自然と生まれるものだ。が勇の持論だったな。否定はしないが、俺は恋と性欲と愛は区別してから恋愛はあると思いたい」
「そっか。んじゃね総司。お寺の掃除のバイトもヨロシクね!」
「お前がサボってるのは住職にバレてるぞ。それに夏休みももう終わるから、夜遊びに慣れてると朝起きられないぞ?」
「起きてすぐ掃除が出来る総司は素晴らしいよ。総司は僕のお嫁さんにしたいよ」
「アホか。散れ」
茶化してくる勇に水鉄砲を撃ちまくり退散させた。
あまり依存されたり、されると俺は息苦しさを感じる。程よい距離感があるのが理想だ。
今は人と距離を置いて距離感を楽しみたい。
プールの監視員のバイトをしてるのも、それが理由でもある。客との距離は近くもあり、遠くもある。
それに水は穏やかで優しい。
ただ水に浮かんでいると無になれるのがいい。しゃがんでプールの真横に立ち、水を撫でた。
(このまま俺は水に溶けて消えたい気分だ)
ゆらめく水面に手を伸ばそうとする。
(……? 背後に人の気配。また勇か)
帰ったと思った勇がいると思い、咄嗟に水鉄砲を撃つ。
「起きて掃除の赤井総司を舐めるなよ?」
「起きて掃除? 赤井君。冷たいよ?」
「……あれ? 東堂さん?」
そこにはクラスメイトの黒髪ツインテールの誠高校の制服を着た少女が立っている。名前は東堂真白。真面目で他の女子とは違い、恋バナばかりをしないのがいいと思う女だ。その女を見ると、制服のシャツの下から白い下着が透けていた。
「東堂さんゴメン! 制服のシャツから下着が!」
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