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## 19 WJSO(World Joshi-Shougakusei Organization)臨時総会 パンデミックに世界はどう立ち向かう
しおりを挟む週明けの放課後。あたし達4人は、いつもの聖域、青井莉子の家のリビングに集結していた。ただし! 今日のあたし達は、いつものような創作大好きキャッキャウフフ女子ではない! 我々は! 「対髙橋ユウキ菌・緊急除染対策本部」の精鋭メンバーであり! このリビングは、その最前線基地なのである! (BGM:なんか壮大なオーケストラ風のやつ)
テーブルの中央には、莉子が淹れてくれた高級そうなハーブティー(カモミール? よくわからんけど、とりあえず落ち着く匂いがする。家では紅茶派だからハーブティーってよく知らんのよねあたし)が湯気を立てているが、誰もそれに手を付けようとはしない。部屋には、いつになく張り詰めた空気が漂っていた。
まず口火を切ったのは、このあたし、河合蓮花! 今日この日のために、あたしは密かに準備を進めてきたのだ!
「えー、本日はお集まりいただき、誠にありがとうございます。ただ今より、世界女子小学生連合(World Joshi-Shougakusei Organization、略してWJSO)臨時総会、及び、緊急対策会議を開始いたします」
あたしはスッと立ち上がり、脳内で完璧に着こなした漆黒のパンツスーツの襟を正し、キラリと光る(気がする)インテリ風のハーフリム眼鏡を中指で押し上げた。手には、これまた脳内で用意した分厚い報告書(表紙には「極秘:対ユウキ菌戦略白書」と金文字で箔押しされている)を持っている。完璧だ! これぞ、国際社会の闇と戦う、クールで知的なエージェントの姿! (注:現実のあたしは、いつものダサい私服に、度の合わない伊達メガネで、手にはただの大学ノートを持っているだけです)
「特別報告者の河合より、現状の脅威レベルについてご報告申し上げます」
あたしは咳払いを一つし、可能な限り冷静沈着な声色(当社比)で語り始めた。
「諸君(みなさん)、事態は我々が想定していた以上に深刻です。これまで、我々は“ユウキ菌”、すなわち、髙橋ユウキを感染源とする『エロ・下品思想汚染』を、我が6年2組内に封じ込めることに全力を注いできました。しかし…!」
あたしは脳内報告書のページを、バサッ!と効果音付きでめくった。
「先日、信頼できる情報筋(ソース:隣のクラスの恋愛脳・田中瑞穂)からのリークにより、驚愕の事実が判明いたしました! ユウキ菌は、ついにクラスという名の防疫ラインを突破! 隣接する1組にまで、その邪悪なパンデミック(感染爆発)を引き起こし始めていたのです!」
シーン…と静まり返る室内。莉子は眉間に皺を寄せ、ソヒは「…やっぱりか」とでも言いたげに冷たく目を細め、愛美愛は「ひっ…!」と小さく息を呑んだ。
「具体的な事例を挙げます。1組在籍、藤田タクミ。彼は、かつてはその上品な(と、一部では認識されていた)物腰と、卓越したピアノの腕前で知られていましたが…」
あたしは声を潜め、衝撃の事実を告げる。
「ユウキ菌に感染した結果、彼の言語野は完全に汚染され、『シコれねー』などという、およそ文明人のものとは思えぬ単語を日常的に使用。さらに、『胸、Bカップくらい?』といった、極めて悪質かつデリカシーの欠片もないセクシャル・ハラスメント発言を繰り返す『クソガキ・ナルシスト』へと、悲劇的な変貌を遂げていることが確認されました!」
「そんな…! あの、藤田くんが…!?」
愛美愛が信じられない、というように目を見開く。彼女にとって、ピアノが上手く一見外面だけは上品そうなタクミは(歳上ダメ男好みの愛美愛のことだから恋愛感情的なのは元々無かっただろうけど)一定の敬意の対象だったのかもしれない。…まあ、その幻想も、今日で完全に打ち砕かれたわけだ! フン! ざまぁないわ! (←まだピアノの件、根に持ってる)
「問題は、これが氷山の一角に過ぎない、ということです」
あたしは続ける。
「情報筋(瑞穂)によれば、1組の他の男子生徒の間でも、同様の症状…すなわち、急速な下品化、女子へのハラスメント行為の増加が確認されているとのこと。そして、その全ての元凶、全ての感染ルートの起点にいるのが…そう、我がクラスのペイシェント・ゼロ(最初の感染者にして、最強の感染源)、髙橋ユウキなのです!」
「……許せない」
ソヒが、地を這うような低い声で呟いた。その瞳には、メラメラと復讐の炎が燃え上がっている! おお! 週末のどん底状態から、だいぶ回復…いや、別のベクトルで覚醒したみたいね! いいぞソヒ! その怒りを力に変えるのよ!
「まさに生物兵器ね、彼は」
莉子が冷静に、しかし強い嫌悪感を込めて断じた。うんうん、的確な表現だわ、莉子!
あたしは脳内スーツの袖をまくり上げ、ホワイトボード(もちろん脳内)にデカデカと書きなぐった。
「議題:ユウキ菌の拡散を阻止し、学園の平和(特に美少年たちの純潔)を守るには、どうすればよいか!?」
さあ、会議はここからが本番よ!
「直接的な武力行使はどう? ユウキを物理的に排除する」
ソヒがいきなり物騒な提案をする。さすが、心が荒んでるだけあるわね!
「却下よ、ソヒ。それは犯罪よ。それに、あいつ、図体だけはデカいから返り討ちに遭う可能性も…」
莉子が即座に否定する。まあ、そうよね。いくらあたし達が結束しても、小学生女子の非力さはいかんともしがたい…。
「じゃあ、精神攻撃は? あいつが一番傷つくような悪口を、クラス中に広めるとか?」
あたしが提案する。
「うーん…効果あるかなぁ? あいつ、意外とメンタル強そうっていうか、神経図太そうだし…。それに、悪口を広めたって、こっちの品位が下がるだけじゃない?」
ソヒが的を射た反論をする。うぐっ…たしかに、その通りかも…。
「いっそ、無視を徹底するってのはどうかしら? あいつがどんな下品なことを言っても、私たちが完全に無反応を貫けば、面白くなくなって、そのうち飽きるかもしれない」
莉子が提案する。
「…それ、今までも散々試してきたけど、効果なかったじゃん。むしろ、反応がないと、もっとエスカレートしてくるタイプよ、あれは」
あたしが現実を突きつける。そう、奴は構ってちゃんでもあるのだ! 厄介なことに!
ああでもない、こうでもない…。
様々な案が出るが、どれもこれも決定打に欠ける。ユウキの「面の皮の厚さ」の前には、あたし達の小手先の策略など、まるで効果がないように思えた。
議論は白熱し、堂々巡りになりかけ、リビングの空気は再び重くなり始めた。ハーブティーもすっかり冷めてしまっている。万策尽きたか…? あたし達女子小学生の力だけでは、あの悪の権化(ユウキ)には勝てないというのか…?
その時だった。
それまで黙ってオロオロしていた愛美愛が、おずおずと手を挙げた。
「あ、あのさ……やっぱり……先生に言うのが、一番なんじゃない…かな…?」
………………。
しーーーーーん……。
リビングに、再び沈黙が訪れた。
あたし、莉子、ソヒは、顔を見合わせた。
そして、同時に、ふぅ…と、深いため息をついた。
「「「……だよねぇ……」」」
結局、そこに行き着くのか!
散々、偉そうに「世界女子小学生連合(WJSO)特別報告者」とか名乗って、脳内でスーツ着て報告書振りかざして、国際会議ばりの真剣さ(当社比)で議論を重ねてきた結果が!
「先生に言う」!!!!
小学生かよ!!!!
……いや、小学生なんだけどさ!!!
なんか、こう、もっと…こう…劇的で、画期的で、ユウキの奴がギャフン!ってなるような、そんな必殺技みたいな解決策はなかったのか!?
まあ、でも…。
あたし達だけで悩んでても埒が明かないのも事実。大人の力を借りるのが、一番現実的で、安全な方法なのかもしれない。
「……まあ、仕方ないか」
あたしは肩を落としながらも、同意した。
「M先生なら、ちゃんと話せば聞いてくれるだろうしね」
そう、そこが唯一の救いだ。
あたし達の担任、M先生。
確かに、一部の女子生徒(主に莉子とソヒとあたし)からは、「女子を見る目が怪しい」「ドが付くロリコン」「カイト様を見る目がエロい(あたしの妄想)」などと、散々な疑惑をかけられてはいる。愛美愛への頭ポンポン事件だって、あたし的には完全にアウトだと思ってる!
だがしかし!
その個人的な性癖(推定)はさておき、教師としての能力は、ガチで有能なのだ! 授業は分かりやすいし、生徒一人ひとりのことをよく見てる(見すぎてる疑惑もあるが!)。特に、セクハラエロ男子への対応に関しては、かなり厳格だ。
「たしかに、前にユウキの取り巻きの…誰だっけ? なんか変わった名前の割にキャラ薄すぎて顔覚えられないモブ!」
あたしは思い出す。
「あいつが、女子のスカートめくりっていう、古典的だけど悪質なセクハラをやらかした時、M先生、ガチギレしてたもんね」
そう、あの時はすごかった。M先生は、普段の爽やかイケメンスマイルを完全に封印し、鬼の形相でその男子を叱りつけ、即刻親呼び出し! さらに、後日の帰りの会で、クラス全員の前で公開謝罪させるという、徹底的な社会的制裁を加えたのだ! あれは、クラス中の男子を震え上がらせるのに、一定の効果があったはずだ。
「道徳の時間とかロングホームルームでも、なんか『異性への尊重がどうたら』『人権意識がかんたら』って、小難しい話、延々してたしね」
莉子も付け加える。
「言ってること自体は、すごく立派だったわ。まあ、長すぎて半分くらい寝てたけど」
「先生がああいうのちゃんと言ってくれるのは、安心できるよね」
愛美愛も頷く。
そう、M先生は、建前上は、非常にまともで、正義感の強い、理想的な教師なのだ。少なくとも、表向きの言動に関しては。だから、「ユウキくん達の言動で困ってます」って相談すれば、きっと真摯に対応してくれるはず…。
…はず、なんだけど。
「…でもさ」
あたしは、どうしても拭いきれない懸念を口にした。
「先生が厳しくなればなるほど、ユウキのやり方って、巧妙になってきてない?」
そう、そこが問題なのだ。取締りが強化されれば、犯罪が地下に潜り、手口が巧妙化するのは、世の常。M先生が真面目にセクハラ対策をすればするほど、ユウキ菌の感染経路は、より見えにくい形へと進化しているのだ。
「考えてもみてよ! M先生がマークしてるのって、スカートめくりとか、直接的な嫌がらせをする男子でしょ? でも、ユウキって、そういうヘマは絶対しないのよ!」
あたしは熱っぽく語り始めた。これは、あたしが長年ユウキを観察してきた上での、確信に近い分析だ!
「あいつは、自分では決して手を汚さない! いわば、犯罪組織の黒幕(ドン)よ! 教室の隅っこで、男子だけで集まって、こそこそとエロい話や女子の噂話をする。ネットで仕入れた下品な知識を、さも面白いことのように広める。誰々の私服がエロいだの、誰々の体がシコいだのって、他の男子をけしかける! そして!」
あたしは声を強める。
「そうやって扇動された他の男子(例えば、あの哀れな男子とか)が、実際にセクハラ行為に及ぶのを、自分は安全な場所から眺めて、悦に入ってるのよ! あの、例の男子が公開謝罪させられてる時だって、ユウキ、反省するどころか、ちょっと面白がってるような顔してたもん! 実際、スカートめくられた女子のパンツはしっかり目に焼き付けてた訳だし! あれはノーリスクでクラスメイトのパンモロオカズゲットに成功してニヤニヤしてた顔でもあったんだわ! マジでクズ中のクズ!」
「……なるほどね。教唆犯ってやつかしら」
莉子が冷静に分析する。
「しかも、タチが悪いのは!」
あたしは続ける。
「あいつが例外的に直接、ちょっかいを出してくる相手は、絶対に反撃も告げ口もしてこなさそうな、おとなしい子だけなのよ! 愛美愛みたいな!」
名指しされた愛美愛がビクッと肩を震わせる。ごめんよ愛美愛、でもこれは事実なんだ!
「あたしとか、ソヒとか、気の強そうな女子には、絶対に手を出してこない! 弱い者いじめしかできない、卑怯者のチキン野郎なのよ! あれは!」
「…たしかに。言われてみれば、そうかも」
ソヒも同意するように頷く。
「あたし、あいつに直接なんかされたこと、ほとんどないわ。せいぜい、遠くからジロジロ見てくるくらい?」
「卑劣漢ね」
莉子も吐き捨てるように言った。
「でしょ!? だから、先生に言ったって、『まあ確かにユウキはちょっと行き過ぎな所はあるよな。それとなく注意しておくよ』くらいで済まされる、それまでなのよ! あいつがやってることって、突き詰めれば『男子同士で下品な話をしてた』とか『女子の服装の感想を言ってた』くらいで、それ自体を取り締まるのは難しい! ましてや、1組にまで影響が出てるなんて言っても、『いや、さすがにそれを全部ユウキのせいって言い切るのは無理があるんじゃないか?思春期の男子って多かれ少なかれそういう所はあるもんだしさ。本当困ったものだよな。また道徳か保険の時間にその辺の話しておくか』みたいなファジーな一般論に矮小化されちゃうのよ!」
あたし達は、再び沈黙した。
ユウキは、まるで法の網の目を潜り抜ける悪徳政治家のように、巧みに、そして狡猾に、その悪事を働いている。表面的には問題行動を起こさず、空気を作り、他人を操ることで、自分の欲望を満たしている。
そんな「見えにくい悪」に、あたし達は、そして、建前上は立派なM先生は、どう立ち向かえばいいのだろうか?
「エルキュール・ポアロの生涯最後の事件の犯人みたいな奴ね」
莉子が窓際の閉め切られたカーテンを見つめながらぼそっと呟いた。
先生に言う。それは、きっと正しい第一歩だ。でも、それだけでは、あの性犯罪界のモリアーティ教授(髙橋ユウキ)を追い詰めることはできないのではないか…?
あたし達の戦いは、まだ始まったばかりなのかもしれない。そして、その道のりは、想像以上に険しいものになりそうだ…。
あたしは、冷え切ったハーブティーのカップを、ぐっと握りしめた。
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