殺したい奴

琥太朗

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殺したい奴

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「お世話になりました。」
「よく頑張ったな、もうこんな所に来るんじゃないぞ。」

俺は出所した。
これで晴れて殺人が出来る! 俺が殺す相手は定禅寺公彦。奴は俺の妻を殺したんだ。

奴はこの国で初めての犯罪前受刑制度というのが出来、それを使って公然と殺人をやったのだ。

 この十数年で凶悪犯罪が横行し、政府や司法は死刑を優先して制圧に当たった。しかし、日弁連なる組織が犯罪者の人権侵害だと異議を訴えて、政府はならばとこの制度を作った。
 犯罪をする前に受刑し、刑期が終わると検察官、弁護士立ち会いの元、犯罪が行えるのだ。

定禅寺公彦は私の妻と恋人だったが俺が現れて彼女が俺に惚れてしまった。そしてSEXをしてる所を見たのだ、しかもシックスナインで妻が思いっきり絶頂を迎えた時にだ。
妻は俺のがかなり太くて硬いのが気に入っていた。つまりはある意味振られた恨みなのだが、奴の怨念はかなりのものだったのだろう。妻の遺体を見た時はいたたまれなくなるくらいの凄惨なものだったから。

そこで俺もアイツを殺すために制度を使う事にした。刑期は15年、北海道の稚内にある特別懲役刑務所の暮らし悲惨でほぼ時給自足が原則。しかも作物もロクに出来ない荒れた土地を手で開墾して畑を作っていくのだ。私の他に数十名の懲役者がいたがほとんどは半年で脱落。1年で俺1人になった。

職員からの罵声や嫌がせも常にあり、途中で挫けそうになったこともあったが、なんとか乗り越えた。

殺し方は入る時の申請書通りにしなければならない。
俺はナイフによる腹部の刺し傷5箇所。そしてトドメはロープでの絞殺だ。間違ったら逆に罪を償わなければいけない。慎重に進めなければならない。
俺はロープとナイフを買い、奴の家に向かった。

殺してやる、殺してやる!殺す!



彼は居なかった。


既に死んでいた。
俺の刑の満期が近いと知ると胃潰瘍になり死んでしまった。

この制度は対象者が死んだ場合は他の者には適用されない。

「クソ!こうなりゃ、奴の女房を!」

俺はまた法務省に駆け込んだ。
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