貴方がそう仰るなら私は…

星月 舞夜

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中編

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 「ネモが…死んだ?」

僕 アラン・ブーゲンビリアはブーゲンビリア侯爵の長男だ。
今日はローズ家の姉 ネモに久しぶりに会いたくて訪問したが…。

 メイドに言われた言葉は「ネモ様が今朝部屋でお亡くなりになっていました。」と言われ僕は頭が真っ白になった。

 僕とネモの関係は幼なじみで唯一ネモが心を開いてくれてる人だと思っている。そして僕も同じようにネモに心を開いていた。小さい頃からネモはなかなか人に反抗できず、そして自分の意見を言うことを許されなかった。たとえ自分の意見を言ったとしても誰も聞いてくれなかったからだ。


 だからそんなネモを見ていられなくて、幼い頃は毎日のように家に遊びに来ていた。ネモが僕と話す時天使のように笑った笑顔が大好きだった。


でも、そんな幸せは長くは続かなかった……


 僕に婚約者ができるとあまり会うことが出来なくなった。
本当はネモを婚約者にしたかったけれど、その頃ちょうどネモも、ルイ王太子との婚約が決まった。彼女が幸せになれるならこんな恋心を忘れられると思った。でも、忘れられなかった…


そんなある日、僕の婚約者が不幸な事故で亡くなった事を聞いた。本当はこんなことを思ってはいけないけど、「やっとネモに僕の気持ちを伝えられる。」と思ってしまった。


そして今日、ローズ家に行ったら
ということを聞いた。


どうしてネモが死ななきゃ行けないんだ?

あの子はこの家のためにも婚約者のためにも一生懸命勉強や王太妃として恥じぬように努力してきたのに……



なのになぜ、彼女は死ななければいけないんだ…


段々僕の心の中が怒りと憎しみの気持ちでいっぱいになった。そして僕は決めたーー




ネモを殺したやつに復讐してやる……




そしたらネモは少しでも救われるだろうか。
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